走り続けたナマモノの二周目 作:須々木三郎
この話、完結まで書き上げました。
自殺エンドを回避したら
いつもなら決まった時間には起きるはずのウチは、珍しく義母に起こされた。
慌てて時計を確認すると、もうすぐ正午になろうかというところだった。
どれだけ昨日のウチは体力を消耗したんだ…
その結果として、ウチみたいな
ここまで寝過ごしたのは、何となくもったいない気がした。
なぜこの時間まで義母がウチを起こさなかったのか…原因は何となく察することが出来た。
そう。義父と義兄は、未だに高熱を出し続けていたのだ。
そんな状況でウチが起きていても、暇ですることなんて無いだろう、と思っていたのだろう。
確かに、昨日までならそうだったのかもしれない。
でも、今のウチには、
元気な二人で軽い昼飯を食べた後、ウチはすぐに部屋に戻って、昨夜と同じ番号に電話をかけた。
『もしもし、
電話口から聞こえてきたのは、聞いたことのない女性の声たった。
恐らくイネの母親だろう、そう思ったウチは会話を進めた。
「はじめまして。イネくんのお母さんで
お間違いないでしょうか。
私は、イネくんのクラスメイトの
イネくんに代わっていただくことは出来ますか?」
『イネでしたら…まだ寝てるみたいです。
よければ起きてから、かけ直させますが…』
「いえ、もしよければ今起こしてもらうことは出来ますか?
可能であればすぐに話をしたいので…」
…少し無理を言ったかもしれない。
そう思いながら、ウチは電話口から彼の言葉が聞こえるのを待っていた。
『もしもし、イネですが…一体誰ですか?』
寝起きで不機嫌だったのだろう…
無理させた、悪かったと思いながらウチは話し始めた。
「あー、ウチやウチ」
それだけしか発言してなかったはず…
なのにいきなり電話口から声が聞こえてきた。
『…もしかして
…あの時は本当に済まなかった!ゴメン!』
…えーと。いきなり謝られてもわけがわからないんだけど。
『キミを保健室に迎えに行った時に気づいていれば…
キミが…その…
…あー、先輩方に
「…別に、あの時ならまだよかったから…ええよ。
ただ、今度ウチがそういう目に遭いそうな時は、
その時は止めてくれると助かる。
もし今度ウチが…そうなった時には、何となくだけど、
無事には終わりそうにない気がするんやわ」
あの時は、奇跡的にウチの準備が整ってなかったからな…
もし次があったら…もしかしたら…があるかもしれんし。
『わかった。命に懸けてでも止めてやるよ』
…えーと。何で一晩でそんなにレベルアップしとるん?
昨日までは自殺しようとしてた奴が、どうしてこうなった!?