走り続けたナマモノの二周目 作:須々木三郎
「お父さんもお母さんも大嫌い!こんな家出てってやる!」
山奥にポツンとある一軒家から出ていった
一本道を辿って、ふもとの街に行くなんて一人でも問題なく出来ると思ってた。
正直に言おう。
夜に電灯の全くない未舗装の山道を、懐中電灯もなしに正確に辿って降りていくなんて、正直大人でも難しい…はず。
あっという間に森に迷い込んだ私は、滑って下に降ろされた。
何かに引っかかって止まったと思ったら、突然左手に激痛が走った。
様子を見ようと思ったが、暗すぎてどうなのかわからない。
とりあえず分かるのは、何かに左手をつぶされて動かせない。
ただそれだけだった…
そう聞かされたとき、またか…とは思ったが嬉しかった…
数日後、
翌朝、
何て言われたかは…正確には覚えていない。
ただ、
「一度
「私も限界だから手伝ってくれると助かる」
…などと、今までの
疲れ果てた
そして夜。一つ年下の弟が部屋の扉を開ける音で飛び起きた。
そして、さっきの捨て台詞を放って身一つで家を飛び出した。
このままこの家にいたら、また
だから、
とりあえずふもとにたどり着ければいい。
平日の昼間に外を歩く子どもの姿を見れば、誰かしら声をかけてくれるはず。
そうすれば、
そう思っていた
二度と会わなくて済む。そこだけならもう達成出来そうだ。
ただ、
自由なんてやって来ない。永遠の「無」がもうすぐ迎えに来る。
そう考えると、私は少しだけ怖くなった。
でも、少しだけしか怖くなかった。
まだ恋人でも何でもない
そんなこと考えているうちに、周りは吹雪になっていた。
寒さを感じながら、
出来ることなら、次に意識が戻ったら幸せな場所にいたい、そう思いながら…
なお、書き溜めが間に合わなくなり次第亀更新になるもよう
どことは言わないけど、エタることには定評があるので…