聖域でのことから数日が経った。
スバルは正式にエミリアの騎士として認められ、見事過去の言葉を現実にしたのだ
あぁ、今思い出してもあの時のスバルはカッコよかったなぁ。俺はエミリアの騎士だ!!って全く臆せずに言い放つんだもん。……でもやっぱりなんか複雑だなぁ
だって好きな人が目の前で俺はあなた様のものです!って言ってるんだよ?僕としては最終的に全員揃って囲ってもらおうと思ってるけどそれでも思うところがないこともない
「マル、朝だぞ。起きろ〜」
「うぅん、後5時間……」
「後5分のノリで言うんじゃねぇよ。ほらエミリアたんも待ってるぞ」
うん、朝からスバルの顔を拝めるのはやっぱり素晴らしいな。ここでしか吸収出来ない栄養がある
そして眠たい目をこすりながら布団から抜け出して庭へ向かう
「「「「ビクトリー!!」」」」
この掛け声と共にラジオ体操は終わる。そしてこの場には僕の他にバトラもいる。
本人曰く僕に先を越されたくないからだそうだ。何それ可愛い好き。
そして早朝と呼ぶには遅い時間になると僕はある人の部屋に向かった
「ラム、そろそろ起きなよ。朝ごはん作らなきゃ」
「ふにゃ、……後一日」
「そんなに寝ちゃダメでしょうが」
そう、姉様の部屋だ。この姉様いつもレムが甘やかしていたせいでとんでもなく自堕落なことになっているのだ
具体的に例を挙げていうと、履いた靴下が裏返っていても直さないし、服は脱ぎっぱなしで放置。さらにたまに歯を磨かずにそのまま寝てしまうこともあるのだ!!
何ということだこの邪智暴虐の姉様とそれを作り出した妹を正さなければと決心した。
まぁでも業務に関わることはキチッとこなすからあんまり強く言えないんだよね。これもロズワールパワーだと思うと少し思うところがあるがまあ仕方ない
まぁそんなこんなでスバル達と戯れて、メイドの業務を行い、そして夜になった
ペトラがある部屋の前でコンコンとノックをする
「は〜い。いいわよぉ」
その返事と共に扉を開ける。そう、ここはメィリィの部屋である。あの後原作通りロズワール邸で預かることになった。まぁこの子いなかったら監視塔が詰んじゃうからね。
ペトラはあれから毎日メィリィの部屋に足を運んでいるようだ。……本当に健気でいい子だなぁ。スバルがいなかったら危なかったかもしれん
「あのね、メィリィちゃん。今日はね、私だけじゃないの。ほらこっちこっち」
「あはは……ひ、久しぶり。」
そう、僕だ。あの日おそらく、いや、ほぼ確でメィリィにトラウマを植え付けた僕だ。
僕の姿を見た途端に悲鳴を上げてもおかしくないと思っていたが意外とメィリィは微動だにしていなかった
さすがこの歳でも殺し屋なんだな。そんなことを思っているがどうやら様子がおかしい。微動だにしなさすぎているのだ
「メィリィちゃん?おーい。……あっ気絶しちゃってる」
「オウマイグッネス」
何ということでしょう。悲鳴なんて軽く超えて気絶ときました。あ、待って。さらに失禁もしちゃってるよ。
あらら、ベッドの上が大変なことになってる。
そしてベッドのシーツ替えは僕がやってメィリィを着替えさせるのはペトラに任せた。流石に今は女の子とは言え幼女の身ぐるみ剥ぐのは倫理的におもっくそアウトなので自重した
そしてしばらくしてメィリィが目を覚ました
「う、……うぅん。あれ?何で私、服が変わっているのぉ?ペトラちゃん何か知らな…い…」
メィリィは僕の姿を見た途端に言葉を途切れさせ、目を見開いた。そして奥歯をガチガチと震わせ口を開いた
「な、なんで。なんで貴方がここに、いや、いや、いや!!っ」
うん、まぁそうなりますよね。予想通り取り乱して手元にあったぬいぐるみを抱きしめてガタガタと震えている
絵面だけ見たら僕ド畜生だな。いやあながち間違ってはないんだけど……
「メィリィちゃん大丈夫!!マールスちゃんはメィリィちゃんと仲良くなりに来ただけだから!!」
「な……仲良く、ですってぇ?」
「うん、そうだよ。ねっマールスちゃん!!」
「うん、まぁ少なくとも敵意はないかな。仲良くしたいかはまだ分からないけど」
「もぅ、素直じゃないんだから」
僕たちのやりとりを見ていたメィリィは警戒はしているが先ほどのように取り乱しはしなくなったようだ
「でだ、本題はここからだ。メィリィ、君にやってほしいことがある」
「な、何かしらぁ?もしかして殺しの依頼とか?」
「チッチッチ。正解はこれだ!!」
僕はポケットからある紙の束を取り出した。それを見た二人は不思議そうな顔をしていった
「なぁに?これ。ただの紙に見えるけど…」
「フッフッフ。それはねUNOだ!!」
「「UNO?」」
そう、これはあの日本で大人気カードゲームのUNOである。この世界は娯楽というものが少なすぎるんだ。だから酒だ女だと喚く我儘などっかの剣聖や大量の妻を集めることが生きがいのどっかのノミさんとかが生まれるんだよ!!
そこでだ!僕は昨日夜鍋して紙でUNOを作り上げたのだ
そしてルールを説明してゲームを始め、しばらく経った頃
「はい、UNOって言ってない〜!!」
「あっ、ホントだ!!」
「ペトラちゃんこれで二回目よぉ?」
あぁ楽しい!!やっぱり故郷を感じるっていいね〜!!なんか心の奥がスッとする感じがする
「はい+4枚!!」
「あら奇遇ね。私もよぉ」
「え?」
「あっ私も〜!」
「なっ!!」
「ほらお姉さん+12枚。ちゃんととってねぇ?」
なんということだ。プラスなんか多ければ多いだけ楽しいだろうといっぱい入れた僕が馬鹿だった!!
それからも+を出すたびに全てが僕に返ってきてゲームが終わった
「クソゲー!!クソゲーだね!!もう僕やらない。」
「これお姉さんが持ってきたゲームでしょぉ?」
「もう、いじけてないでもう一回しよ?」
そんなこんなで二人と遊んでいるうちに夜が更けてきた。
「ふわぁ、もう私眠いわぁ。今日はここまでにしましょぉ」
「うん、そうだね。僕ももう眠いや」
「じゃあメィリィちゃんまた明日ね!!」
「はぁい。また明日」
楽しかったけど、メィリィからしたらやっぱり僕のことは嫌いだろうなぁ。エルザ殺しちゃったし
明日からはぼくはもう来ないようにしよう
「あっお姉さん」
「ん?」
「また明日ぁ」
「!……うん、そうだね。また明日」
先日私は超かぐや姫っていう映画を見てきたのですがそれがまぁ良くって良くって書きたい欲が止まらなくなってしまいました。なのでしばらくはこっちの投稿が止まってしまうと思います。楽しみにしてくださっている方には本当に申し訳ないです。でも絶対また続き書くので待っていてくれると嬉しいです。興味がある人はそっちの方も見てくれると嬉しいです