……「六平家」の日常ぉっ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎(慟哭)
※2026年8月時点での本誌ネタバレを含みます※
※生存IF・キャラ崩壊に解釈の違いなど、注意です※
「チヒロォォオ‼︎」
「……」
ここは六平家。
学校から帰宅した一人息子・
「今日の祭り、これ被って行かないか⁉︎」
──差し出される金魚のかぶりもの。
「…………‼︎」
既に満面の笑みで金魚を被る父。
「…………、」
照れながらも笑顔で金魚を被る母・
「…………」
──時は暫し遡る。
「ただいまぁーっ‼︎」
「おかえりなさい、あなた」
ガラガラ、と戸の開く音と響く大音声で、皿を拭いていた千晃は夫が帰宅したのを台所から知った。
「ご用事は大丈夫だったの──」
食器の片付けを切り上げ、夫の様子を見に行くと──
「にふーん」
「────」
そこには金魚のかぶりものを被りドヤ顔をする国重の姿が在った。
色は黒、飛び出した目は出目金、頭に被り顎の下で止めるサイズに顔鰭鱗が詰め込まれていた。
「──どうしたの、それ?」
「向こうの駅前でな!ちょうど三種類あったから買ってきた‼︎」
「三種類?」
ばっ‼︎と取り出したのは近頃パーティーや遊びで場を盛り上げる為に売られているかぶりもの。
様々な形をしており頭に被って愉快にさせるものだ。
「今日の祭り、元は仮装するものらしいからな!六平家と言えば金魚‼︎ぴったりじゃないか⁉︎」
「え、えぇ」
家族団欒の一環として、今日は一家三人で祭りに出かける予定だった。
その流れにより強く乗り、盛り上げる為に国重が買って来た仮装グッズ。
それもすっかり家に馴染んだ三匹の金魚とちょうど同じ三種類のかぶりものに千晃は頬を染めて戸惑う。
しかしそれは恥ずかしいから嫌、という拒否感から来るものではなく──
「……でもこれ、私がつけるにはかわいすぎないかしら──?」
──かわいらしいけれど、高校生の息子を持つ母親である自分がするにははしゃぎ過ぎたものではないか、という躊躇いから来るものだった。
ちなみに顎髭がすっかり馴染んだ国重に対し、千晃は『千晃さんってすっごい若々しいよねー』と言われる程に二十代前半から見た目はそう変わりない。
「母さんはいつでもかわいいから大丈夫だ」
「──もうっ……」
そしてその躊躇いを国重は真正面から崩してくる。
千晃は頬の紅潮をより色濃くし、愛しさに視線が逸れる。
という訳で、
「ど、どう……?」
試着。
「うおーっ‼︎かわいいぞ母さーんっ‼︎金魚クイーンッ‼︎」
「そ、そう……?」
元々着て行く予定だった浴衣を着た上で、被るのは赤い琉金のかぶりもの。
白地に秋の草花をあしらった浴衣は金魚と和風の馴染みが生まれていなくはない。
「……金魚クイーンよっ‼︎」
「うおぉーっ‼︎チアキぃーっ‼︎金魚クイィーンッ‼︎」
黒地の浴衣に着替えた国重は、てれてれしながらのりのりの妻の振る舞いに元々騒がしくうるさいタチなのがすっかりうるさい妻ファンになってしまっている。
──そして学校から帰宅したチヒロは、
「…………」
クールなタチではあるが、
「…………!」
ノリノリな父とてれのりな母の間に生まれた六平の家の子であり、
「…………、」
何より父母と同じく家族大好き人間なので、
「……分かった」
「‼︎」
「おおーっ‼︎」
迷いはあれど、断るという選択肢は存在せず。
「なぁー、これチヒロだよな?」
「…………そうだ」
「(チヒロくん、国重さんと千晃さんに甘いからなぁー……)」
後日、国重が騒がしかったので記事に撮られた写真を友人に示され、流石に気恥ずかしさにそっぽを向くのだった。
:六平千晃
照れ顔がとってもかわいい六平家の母。
夫と息子が大好き。
……原作ではほぼ間違いなく死んでる。
:六平国重
うるさい六平家の父。
妻と息子が大好き。
……原作では死んでる。
:六平チヒロ
クールな六平家の一人息子。
……父さんと母さんが大好き。
……原作では一人、生き残る。
:金魚たち
なつき度は千晃≒チヒロ>国重。
……原作ではほぼ間違いなく死んでる。
:ハクリ
:イヲリ
チヒロの友人。
原作でもそれぞれチヒロと出会う。
……あんなん絶対仲良い家族になるやん!
仲良い三人家族になるやん!
かわいい母さんにうるさい父さんにかわいい息子に金魚!
幸せ家族やん!
……現代確定してもうてるやん!