神はただ、人の人生を操るだけだ 作:俺よりあんたに必要そうだ
二次試験は酷い試験だったね……
まあ要は原作通りだったのだけど、豚の丸焼きはまあいいとして、寿司の方は本当に酷くない? 出されてるヒントがヒントとして成り立ってないって言うか、そりゃおにぎりが出てくるって言うか……仮にハンゾーがバラしてなかったとして、どういう基準で審査する気だったんだろうね?
まあ結局クモワシの卵を取りに行く事になったのだけど、生憎身体能力……というか、反応速度……? が常人と大差無い私は失敗しかねない。神様の加護があるから平気だろうとわかってはいても、怖いものは怖いのである。なので。
「ヒソえも〜ん、バンジーガムでくっつけた上でおんぶして〜」
「はいはい♠」
他力本願こそ私のやり方よ。別に1人で取ってこなきゃいけないなんて言われてないし。というかヒソカならゴム飛ばして卵取れそう。流石に露骨に念使うのは顰蹙買うか……?
ともあれ二次試験はそんな感じで終了。そして特に玉遊び(意味深)に誘われたりもしないから飛空船も何も無し。まあどっちみち最強の強化系能力者からボールを奪うなんて無理だろうけどさ。神様もそうだそうだと言っている気がします。
ということで3次試験。トリックタワー。クライマーさんが襲われるのはどうでもいいとして、とにかく床を調べるべき……なのだけど。
「ヒソカ、ヒソカ。なんか明らかに念飛ばされてない? なんか恨み買いでもした?」
「うーん、リベンジャーってやつかな♣君も一緒に来るかい?」
「えー……あー……巻き込まれたくないしなぁ……」
無限何刀流だかの人だよね。忘れてた。ヒソカにくっついて行こう作戦は断念するしかないね。とりあえずヒソカをお見送りして床を調べる。結果は……
「うーん……多数決の道だよねこれ……まあ分からない道行くよりはマシか……?」
5個まとまって置いてある入り口。面倒なルートではあるけど、原作で語られた道であるから安全性はある意味保証されてる。ジョネス(笑)もキルアに任せれば良いだけだし。
「よし、ここにするか」
ということで穴から突入……すると腕時計みたいなやつが5個置いてある部屋へ。ほな他の人が来るまで待ちましょうかね……
「……む、人のけは……むぎゅ」
「うわ、ごめんなさ……あの時のお姉さん!?」
「やあ少年。どいてくれると嬉しいんだけど……」
「ごめんなさい!」
「うんうん、素直ないい子だ。神様にも好かれると思うよ」
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ。……うん、原作通りだね。トンパの部分を私が埋めることになる訳だ。スムーズに進めそうでいいね。
わざと多数決を乱してくるオジサンが居ないおかげでそれなりにスムーズに進めたとは思う。というか5人面識が無かったとしてもあんまり有効なギミックじゃないよね。試験に受かりたいって目標はみんな同じなわけだし、疎外感云々ってトンパが言ってたのはむしろ面識が無ければ今更な話だし。まあ私は4人組と独りっていう疎外感を現在進行形で味わってるわけなんですが……!
だから、例の囚人と戦うところまで来た時はむしろ安心感が強かった。ここで活躍してお姉さん良いとこ見せちゃうぞ〜って感じ。まあ念無しで考えたら多分キルアの方が強いんだけど……私手を心臓抜き取りやすい形に変えるとか出来ないし……
「じゃあ1番手は私が……」
「いや、私が出よう。これでも腕には覚えがある」
クラピカに活躍の場を取られました(憤怒)4対1だから私の意見なんて通らないんだよ。
まあ念能力者でも無さそうだし大丈夫でしょう。というかジョネス以外覚えてない。なんか緋の目の初お披露目だったよね……あれ、幻影旅団居るんだっけ? でも囚人だったはずだよね? 元メンバーとかかな……
「ところで……私ってもしかして、信用されてない……?」
「そんな事ないよ! お姉さんが強いのオレは知ってるし!」
「うう……少年は優しいね……お名前は……?」
「ゴンって言うんだ! お姉さんは?」
「リリィ。まあ最近はシスターさんって呼ばれることの方が多かったけど……ヒソカぐらいかなぁ、名前で呼んでくれるの」
「じゃあオレがリリィって呼ぶよ。みんなも教えたら呼んでくれると思うよ?」
「そうだねぇ……折角なら仲良くなりたいし……これも神様の導きかもしれないしね」
「カミサマ?」
「努力じゃどうにもならない事の総称だよ」
なんてやってる間にクラピカが名前を知らないハゲに勝ってた。トンパだったら負けてたのかな? ハゲの強さ、分からんねぇ……
そしてそのまま次戦はゴン。なんかロウソクが燃え尽きるのがどっちが先かって勝負で、ゴンが吹き消して勝ち。なんか勢いよく燃える仕掛けがしてあったみたいなんだけど、それを逆手にとって安定した火種として放置したって感じ。途中で消える仕掛けにすれば勝ちだったのにね。
ということで3戦目。出てきたのは……
「うわ、何あれ……」
「や、ヤバそうだな……」
「そう?」
なんか全身真っ青のフランケンシュタインみたいな奴。色物過ぎませんかね。やられ役かなぁ……
「俺の提案する勝負方法はデスマッチだ! ただし、降参した程度で俺が止まるとは思わないことだな」
19人殺したらしい彼はそんな事を言っていた。なんかアピールがわざとらしいんだよね……イキり大学生みたいな……
「うーん、噛ませ……ま、いいよ。殺し合おうか。神も赦してくれる──」
「ッヒャア! 先手必勝!!」
素手で床を砕けるぐらいには強いらしい。不意打ち狙いもまあ悪くないと思う。いいよ、って答えた時点で開始ってことなんでしょう。ただ1つ問題があって……
「……蜘蛛の刺青?」
「そう、俺様こそ旅団四天王の1人、マジタニ。今なら──」
「嘘、私知らないうちにそんなの出来てたの? というかナンバーは? いつの間に入れ替え戦したの? なんでこんな所に?」
「な、なんだお前は、怖くないのか!?」
なんか思い出してきた。幻影旅団を騙ってるんだっけコイツ。腹立つ……ほど興味は無いし、幻影旅団の悪名を広めてくれるならむしろ有難いまであるんだけど……問題は明らかに弱い事なんだよね。
「καὶ εἰς γῆν ἀπελεύσῃ ……やっぱり見えてなさそうだね」
念の炎。非念能力者からすれば何も無いはずなのに火傷を負うという不可解な現象だ。まあ精孔が開いたかもしれないけどどうでもいいでしょう。何故かと聞かれれば──
「な、放せ! どこに……ま、まさか!?」
「土は土に。塵は塵に。ゴミはゴミ箱に。……神に祈る時間は要る?」
「ま、待て! 俺を殺したら幻影旅団が黙ってない──」
「うーん……まあそうなったら謝っとくよ。でも神様は貴方を裁くことを望んでるから……」
「わ、訳分からん事を──」
「ばいばーい」
引っ掴んで奈落へと落とした。私がした事は言葉にしてしまえばそれだけ。デスマッチだったことだし、これで死んだ事にして良いでしょう……いいよね? 死体が見つからなきゃダメとか言う?
「……これで私達の3勝でいいよね? ダメならそっちの2人も同じ目に合わせるしかなくなるんだけど……」
「……ええ、そっちの勝ちよ。ただ──」
「黙れ」
バラし屋(笑)さんは不服みたい。まあ欲求不満なんでしょう。
試験なぞ関係ない、と襲いかかってきたけど、原作通りキルアが心臓を抜いて終わった。助けてくれたのかな? それとも暇を持て余してただけ? 大天使ゴンと違って嘘つきだから聞いても分からないしなぁ……
「どう? おねーさんもやる?」
「そこまで身の程知らずじゃないわ。ここから先に休憩スペースがあるから、存分に使って。本当はペナルティとして過ごしてもらう部屋だったのだけど」
「あら親切」
「貴女達が時間を浪費してくれればそれだけ恩赦が出るもの」
「あら正直。神様も好感を持ちますよ、そういうのは」
そこから……まあ語るような事はあんまりない。50時間待機するならともかく、ちょっと休憩程度ではそんな腰を据えて話すわけにもいかなかったし、長い道と短い道は面倒だったから扉を私が破壊して終わりにした。
そして……
「お、ヒソカ、速いね。しかも無傷?」
「お陰様でね♥それにしても、神の加護って凄いんだね♠」
「そりゃそうだけど……何かあった?」
「飛び道具が尽く外れていってね♣」
「あー、私の能力があると、外れるかもしれない攻撃って基本的に当たらなくなるから……」
善行ポイントにもよるんだけど、こう……命中率99%までなら全部外れるというか。近接戦だと意味無いんだけど、相手によっては完封できる。凄く簡単に言うと矢避けの加護。幻影旅団員だから身内判定されてヒソカにも恩恵が来てるんだね。
そんなわけで3次試験もおしまい。ゴンと仲良くなれたのは収穫だけど──
「リリィさん、聞きたいことがあるのだが……少しいいだろうか」
「ん? いいよ金髪君。神を信じる気になったかな?」
「いや、幻影旅団についてだ」
今からでもそんな組織知らないことになりませんか……?
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