んちゃです、気まぐれ投稿なり
出会い
蛍、パイモンと共にモンドへ向かう、度々休憩を挟み雑談しながら木々や平原を抜ける。ふとパイモンに質問を投げかけられる。
「そういえば、夜空は何のマナを扱うんだ?」
「確かに気になるかも」
二人にそう聞かれ少し考える。マナは「風」「岩」「雷」「草」「水」「火」「氷」の7つのうちどれかに目覚める。そしてそれは本来一つしか扱えないものをソラは全てを扱えるのだ。モンドまでの旅の仲間として仲良くなったとはいえ、彼女達を変に巻き込みたくない。
なにより唯一の7つの魔法は可能な限り隠したい。ニコと雑談していた際、私達の力は今の世界において異常に分類されると聞いた。
「(英雄の力が今じゃ異端か…)」
「俺は普段氷のマナを使って魔法を行使してる。何気に便利だしな」
と話し、しくじったと焦る。気が緩んだかこれでは他のマナも使えると言っている様なものじゃないか。チラッと彼女達を横目に見る。
「へぇ、そうなのか。便利って言っても何がなんだ?」
「そ、そうだな… 暑い時とかはほら、氷で周囲を冷やしたり」
少しどもりながらも自然に説明する。
「そっか確かにそれは便利そうだね」
二人を見る感じ違和感は持たれてなさそう。
と、ここまで雑談していると緑色の丸いモンスターが現れた。
5体程だが少し大きめが3体も居る、ソラは初めて見る生物にワクワクである。実はモンドを知ってはいるが来訪した回数は本当に少ない。
「こいつは風スライムだ!飛んで風を飛ばしてくるから気をつけるんだぞ!」
パイモンにそう言われ改めてスライムを見つめる、確かに他で見たスライムと色が違うだけであまりにも弱そう。ただ初めて見る色のスライムだからまた少し気が緩んでしまっていた。
「私が先行する!夜空はパイモンを守ってあげて!」
蛍がそう言い、地を駆けぬける。眼で追える早さだが風スライムにとっては十二分に速いのだろう、風スライムの攻撃が一切当たる事なく小さい2体が簡単に斬られ倒される。
次の標的を見つめる。
「やぁっ!」
風スライムが飛ぼうとした時、蛍が駆け抜け、木を蹴り空へ飛んで一体斬りつけ倒す。地面に着地したと同時に残り2体は完全に宙に浮いてしまっていた。
今の蛍はお世辞にも強いわけじゃない。神に出会う前、こちらの世界に来る前の力があればここまで走り回る必要もないのだが、贅沢を言ってられない。そう蛍は切り替え討伐方法を考える。
そこでふと思い出す。風の神像を触った時マナを受け取っていた。
風スライムの攻撃を避けながら、早速試してみようと、攻撃が止んだ瞬間を狙って浮いている一体に向けて魔法を使う。
「風刃っ!」
アドリブで咄嗟に使ったとはいえ勢いよく一体に命中、落ちてくる風スライムを目掛け走り斬る。初めて使った魔法に少し感動しながらも警戒を続けようとした瞬間、パイモンの焦った声がする。
「旅人!後ろだぞっ!」
そう言われ咄嗟に振り返る、残り1体の風スライムがこちらに向かって魔法を繰り出していた。「油断したっ…」そう思いながらも防御の態勢に入った瞬間。
コツッ
キィーーーン
という音が鳴り響く。
目の前に浮いていた風スライムが凍った。地面から伸びた氷が浮いているスライムに向けて伸びていたのだ。蛍は驚きで立ちつくす。
「油断大敵だぞ蛍、初めての魔法行使で少し散漫になったかな?」
蛍の動きを観察していたソラが魔法を使い守ってれたみたいだ。その場から一歩も動かず、杖の地面に接触している下先から氷が生成されていた。
「夜空、おまえ実は凄いんだな!」
「なんか失礼な物言いじゃないか?」
少し笑いながらパイモンへ言い返す。
杖をもう一度、コツンッ と地面に叩くと氷が綺麗に砕け散る。少し幻想的な砕け方で蛍はまた見惚れてしまう。
「(この人、強いのかな…)」
「ありがとう、助かったよ」
「かまわないよ、こっちも最後しか君のカバーしてあげれなかったし」
「そんな事ないよ、それよりも強いんだね?」
首を傾げながらそう言われ彼は平然と答える。
「昔必死に生きる為に頑張った結果さ」
少し流し目気味に彼がそう答えた。
蛍はそこまで聞いて彼の過去が少し辛いものだったのだと感じた。世界中を旅してきたのだ。色んな人を見てきたからこそ分かる気がした。
「ごめん…」と言おうとしたところでパイモンが喋る
「凄いじゃないか旅人!あんなに早く動けるなんて!」
パイモンが蛍を褒める。ソラは先ほどの光景を思い返す。
確かにいい動きをしていた、多分本来の実力はもっとあるんだろうが、発揮できなくとも柔軟に動き回り剣だけで風スライムを悠々と倒していった。彼は蛍の評価を改める。
「そうだぞ、俺も剣は使うが自衛以外で基本使わないからな」
そう言いながらローブによって隠れていた宝剣を見せる。二人は少し驚きながらも剣を見つめる。すごく綺麗な水色の剣だ。
「凄い、とっても綺麗だね。」
「この剣に名前とかあるのか?」
「あぁ「ミスト・ルミナス」って言うんだ」
「名前も綺麗なんだね、夜空にぴったりだよ」
蛍に褒められ照れながらも「ありがとう」と返す。
ふとパイモンは思う、「あれ?この2人良い感じじゃね?」と。
「ってそうじゃなくて、そろそろ先へ進もう。暗くなる前に着かないと、宿が無いとかシャレにならないぞ」
そこまで言って、それぞれモンドへ向かいまた歩き始める。
氷はいつの間にか消えていた。
・・・・・
ある程度進むと少し木々に囲まれた道に進んできた、そこでソラは何かを感じる。巨大なマナの塊が森の中に鎮座している。
「少し気をつけろ、何か大きいのと小さいのが近くにいる」
彼がそう言い、2人も警戒を強める。忍び足で林を進むと、大きい鱗が水の様な黄緑の色のドラゴンを発見した3人は木の後ろへ隠れ蛍が様子を見る。
「大…夫……こわ……ないで……」
微かに聞こえる言葉だが、緑の少年がドラゴンと会話を試みてるようだった。
「あいつ、ドラゴンと話してるのか?」
そうパイモンが口にした瞬間、ドラゴンが突然叫び始める。「誰っ!?」と言う声が微かに聞こえたが、ドラゴンの咆哮が大き過ぎてそれどころではなかった。大きく羽根を動かし始めドラゴンが羽ばたいていく。
去っていくドラゴンを3人で見つめる、ふと他に少年が居たのをソラが思い出し周囲を見渡すがいつの間にか居なくなっていた。
「あれは一体なんだったんだろうな…」
「おい!あれを見ろ!」
パイモンが大きく声を上げ、とある物を指差す。それは赤く雫のような涙の様な結晶だった。
「これは石なのか?でも危ないって感じするよな。旅人、回収しておくか」
「うん、そうだね。」
「蛍、一応その石は気をつけておいてくれ、傍目に見るだけじゃわからないが少し危険な気配がする。君なら大丈夫だとは思うが」
「わかった」
蛍は夜空からの注意を受け慎重に保管する。
一見普通の石でないことは明らかなのだから慎重に扱って損はない。
「それにしてもあんなに大きいドラゴンが居るなんてな」
「あのサイズは何度か視たことあるが、禍々しい感じは初めてだ」
400年前はあのサイズは少なくはあるがいた。草の国では幾度か龍と喧嘩した事がある。頑固なやつでとある人との仲裁を度々おこなっていたのだ。
「まっ何事もなかったし、先へ進もう。後少しで目的地だ」
2人が頷くのを確認し、進む。変な出会い?があったがここで立ち止まっても意味が無い。着いてから色々聞けばいいだろう。彼はそう考えパイモンとの漫才雑談の続きが始まる、蛍は変わらず笑うのがメインだ。
・・・・・
目の前に城壁が見えてきた、もうすぐ着くといったところで声を掛けられる。
ーあんた達待ちさないっ!ー
かけられた声に3人が振り返る。赤いリボン、茶髪のロングヘアー、赤い衣装の女の子が走ってこちらに向かっていた。そして大きく飛躍し目の前まで降りてくる。皆で首を傾げていると話しかけられる。
「風神のご加護があらんことを」
「あたしはモンドの西風騎士団、偵察騎士のアンバーよ」
左手を後ろに回し、右手を胸の前へ持ってきてから下に振り降ろす。
敬礼だろうか、昔も色んな国で民がやっているのを見た事がある。というか彼はする側ではなくされる側だったが。彼女、アンバーは自己紹介が終わったら姿勢を崩し、こちらを向きながら話を続ける。
「あんた達モンドの人じゃないよね?身分を証明出来る物を持ってたりする?」
3人は少し焦る、全員が色々事情持ちだから身分証明など出来るものを持ってないし作ってもない。パイモンが焦りながらも説明をする。
「落ち着いてくれ、怪しいものじゃないんだ」
「怪しい人はみーんなそう言うわ」
パイモンが負けそう、そうソラが思った時蛍が話始める。
「こんにちは、私は蛍。そしてこっちが夜空」
「ここらへんの地域じゃあまり聞かない名前ね、それで…その空飛ぶマスコットはなんなの?」
そう言われ先程の漫才談義を続けようとソラが代わりに笑いながら話始める
「こいつは俺達の非常食だ」
「全然違うっ!マスコットより下になってるじゃないか!」
「ふっ」「ふふっ」
「そ、そうなの…それで貴方の顔を見せてもらってもいい?」
少し笑ってしまったが、顔を隠しているのを指摘されてしまった。神像から移動する際、そこからフードを被って行動していた。個人的にあまり見せたくないのもあったのだが、2人に被っていてくれと言われたからだ。イケメンは何をやってもイケメンになってしまうからだ。
「え、えっとぉ、そう!こいつは顔に大きな傷があってな!あまり皆に見せたくないらしいんだ!」
「そうなの?ごめんなさい、配慮が足らなかったね」
「(まさかパイモンにフォローされるとは…)」
「いや、こちらこそ申し訳ない。あまりいいものじゃないからな」
騙すようで心苦しいが今は許してほしい。そう思っていたらアンバーが少し難しい顔をしながら話始める。
「最近、モンドの近くで大きな龍の目撃情報があるの。だから早く城に入ったほうがいいわ」
龍?あのドラゴンのことだろうか?3人は先程の出来事を思い出す。
「そうだ!ここからモンドまではすぐそこだし、あたしが騎士の務めとして城まで送ってあげる!」
高らかに彼女が言う。それなら何事も問題なく城に入れるし宿にありつけそう、やっとゆっくりできると思ったが彼女は大丈夫なのだろうか?ここに居るということは任務でもやっていたのでは?気になったので直接聞く。
「いいのか?凄く助かりはするんだが、君は任務とかあったんじゃ?」
「確かに任務はあるわ、でも大丈夫。しながらでもあんた達を守るくらいできるから」
「そうか、なら頼む。俺達もモンドに行きたかったんだ」
「じゃあ付いてきて!」
アンバーに言われ彼女に3人でついて行く。彼女に続いて進んでいくと、何やら変な建物と声が聞こえる。アンバーは顔を険しくしながら小声で話始める。
「気をつけて、ヒルチャールの群れが居るわ」
「ヒルチャール…?」
蛍とソラ2人で聞き返すと、アンバーから答えが来る
「仮面を被った魔物だよ…」
モンドなんて久しぶり過ぎてストーリー見返しながら執筆してます
筆者の原神はスネージナヤの途中まで魔神任務は進めてます
主人公はゲームで例えたらストーリーでしか使えない最強の特殊キャラになります。アークナイツでいうとロゴスのs3とウィシャデルのs3が混ざった攻撃を通常攻撃でやってきます。