ダークディケイドの力持ってゼンゼロの世界に転生出来たけどカメンライドできる種類が酷すぎる。 作:そらまめまめま
新しくプロフィールのゼッツのところにイナズマプラズマを加えました。
「やっほおおおおお!!」
やぁみんな、郊外を走るトラックの上にいるレイトだよ。
カメラ?
ハハ、ナンノコトカナ?
僕は何も知らない。 何も見ていない。
決して、ウキウキでカメラを買いに行ったら店長さんが旅行でお店が休みだと知った瞬間、その場に崩れ落ちながら、
「ウゾダドンドコドーン!」
とか叫んだわけじゃないから
断じて違う。
……違うったら違う。
まぁ、それはさておき。
じゃあなんでトラックで郊外駆け抜けてるのか、それは……弟子入りをするためだ!!
相手はそう――ライト!
理由は僕が男エージェントで1番好きなのがライトと悠真だからさ、だからこうしてトラックに乗り込んでやってきている。
好きな人から戦い方を教わる。実に合理的だ、本人が弟子を取ってくれるかどうかは、また別の話だけど。
にしても風が気持ちいいなぁ、シーザー達がバイク乗ってる時ってこんな感じなのかなぁ……そう考えると、ますます羨ましくなってくる。
自分専用のバイク、好きな時に乗れて、好きな場所まで走れて……
「僕も『マシンディケイダー』に乗ってみた〜い、けど免許な〜い、免許取りたいけど身分証な〜い、作ろうとしてもこの世界の文字まだわかりきってな〜い、そもそもバイクな〜い。」
詰んどるやんけ……はぁ、まだまだ当分先になりそうだなぁ〜そもそも、僕はいったいどうやって免許を取得するつもりだったんだ。
てか、なんで書くことはできないのに、文字そのものは読めるんだろう。異世界転生の謎仕様、そこらへんはもう少し融通を利かせてほしいものである。
「はぁ……」
まぁいっか、いつかきっと自分のバイクに乗って、好きな場所へ走り出せる日が来るだろう。
……たぶん。
きっと。
……いや、来てくれ。
3時間後
虚しく思えてきたのでしばらく景色を眺めながら黄昏ていると、前方に建造物が見えてきた。
「……お? 見覚えのある町が見えてきたなぁ」
タイミングを見計らってトラックから飛び降り、そのまま走り去るトラックに頭を下げ、街へと向かう。
「ここがブレイズウッドかぁ……いや、暑…」
パッと見るとライトの姿が見えない。まあ必ずカリュドーンの子の誰かがいるだろうから大丈夫大丈夫!
5章が始まっていなければ……まぁとりあえず適当に話しかけるか。
「あのぉ、すみませーん」
「……なんだお前、ここらじゃ見ない顔だな。都会の方から来たのか?」
「あ、そうです。」
「自分からこんな郊外に来るなんて、物好きなやつだな」
「えへへ、それほどでもぉ」
褒められてるわけじゃないんだろうけど、まぁわざわざこんなところまでやってきたのは事実だし、否定するつもりもない。
むしろ、目的を考えれば当然の行動である。
何せ、これから憧れの男エージェントに会いに行くのだから!
「お〜い、そこのあんた。ちょっと手伝ってくれ〜い」
「え?うぉ…!」
聞き覚えのある声がしたと思ったらパイパーじゃないか!!
いきなりカリュドーンの子のメンバーに遭遇するとは思わなかったんだけど!?
いや、確かに誰かはいると思っていたけどまさか最初に出会うのがパイパーとは!
これは、幸先がいいのでは!?
「えっと…手伝うって?」
「ちょいとこのトラックに入ってる食料とその他もろもろを近くの倉庫まで運んでくれると助かるぜ〜い。」
別にいいけど…なんで僕なんだろう。普通知らん人にあんまこういうことさせないと思うんだけど、郊外なら尚更だ。
「要件はわかったんですけど、なんで僕なんですか?」
「ん〜?ただで乗せてやったんだから金を取らないわけにいかないんでねぇ。」
「え?」
そういえば、この目の前にあるトラック。僕が上に乗ってたやつやん。そういうことね、運賃代わりに食料の運搬を命じられていると……
まぁ検問の所でインビジブルで勝手にトラックの上に飛び乗って、めちゃくちゃディケイドの力悪用したんだし、自業自得か。
いやぁ、便利な能力も使い方を間違えるとこうなるんですねぇ。勉強になりました。
いや何言ってんだ僕は…
「分かりました、やらせていただきます」
「頼むぜぇい、荷物は倉庫の前に置いとけばいいからなぁ〜」
まぁ、白祇重工のところで散々重い物を持たされていたおかげか、運ぶ程度なら大した苦労もない。
むしろ、いい筋トレになったくらいだ。
「……っと、終わりましたァ」
最後の荷物を倉庫の前に置き、パンパンと手を払う。
「んお?案外早かったなぁ、それにしても…ツール・ド・インフェルノが終わったばっかだってのにルーシーは人遣い荒いもんだなぁ」
「お…」
ストーリーはまだ始めの方か。
なるほどなるほど。
これは思わぬところで、いい情報をもらったな。どうやら、僕がやってきたタイミングは悪くなかったらしい。
……まぁ、僕が来た時点で物語がどう転ぶかなんて、誰にも分からないんだけどね。
なんせ僕は、門矢士もびっくりの通りすがりの仮面ライダー……もとい、通りすがりの異世界転生者である。
世界の筋書きなんて、知ったこっちゃない。
「あの……僕は今ライトさんを探してるんですけど、今どこにいるか知ってますか?」
「ライトぉ?あいつなら最近この近くに発生したホロウの方に行ったぜぇい。」
「そうなんですか…ありがとうございます!パイパーさん!」
よっしゃぁ行くぜぇい!
なんか口調移った…ま、いっか!
「ん?名前なんて教えたっけなぁ、まぁいいか。」
「ここっぽいな」
見た感じ他のホロウと比べたらやや小さめだなぁ……まぁ一応変身してから入るか。
ベルトをセットし、カードを取り出す。
「変身」
DECADE
「よぉし、そんじゃ行くか。」
相変わらずホロウのこの感じ嫌だなぁ…
「グルルル…」
「早速登場か、相手してやるぜ。」
襲い来るエーテリアス達をなぎ倒して行きながら進む。だがどこにもいないどころか人がいる気配も無い。
「……気配察知ならこれだな」
KUUGA PEGASUS
変身が完了した瞬間、世界が変わった。
音が、匂いが、空気の流れが。
先ほどまでとは比べ物にならないほど鮮明に感じ取れる。
「ふぅ…」
僕は静かに目を閉じ、意識を周囲へと広げた。
「……へぇ」
僕は思わず口元を緩めた。
これがペガサスフォームの感覚か。
普段なら気にも留めないような小さな音まで、全部拾ってしまう。
まるで世界そのものが、耳元で騒いでいるみたいだ。
「……いや、ちょっと待て……音、多すぎない?」
水滴。風。瓦礫の崩れる音。エーテリアスの足音。さらには、どこかで何かが動くたびに、その音がいちいち頭の中に響いてくる。
「うわぁ……これ、慣れないと普通にしんどいな」
「だれかぁ!来てくれぇ!」
「……お、人の声」
間違いない誰かいる。しかも、かなり切羽詰まった様子だ。
声の方向を探るように、僕はゆっくりと顔を向けた。
「……よし。まずは人命救助だな」
ライトを探すのは、そのあとだ。
クウガのカードを取り出すと緊張状態が解け、ドッと疲れが襲ってきた。
「はぁ…もうちょっと持続時間伸ばしてもいいと思うんだけどなぁ…」
やっぱり、ペガサスフォームの負担は大きい。ほんのわずかな時間だったはずなのに、どっと疲れが押し寄せてくる。
まぁ、文句を言っていても仕方ないため、僕は声のした方向へと全力で走り出した。
ホロウの歪んだ通路を駆け抜け、瓦礫を飛び越え、迫り来るエーテリアスを蹴り飛ばす。
少しだけ広いところに出ると一人の人間が、崩れた瓦礫のそばに倒れ込んでいた。そのすぐ目の前には、獲物を見つけたエーテリアスが一体。
鋭い爪を振り上げ、逃げられない相手へと襲いかかろうとしていた。
「だ、誰か……!」
考えるより先に、身体が動いていた。そして、エーテリアスが爪を振り下ろす寸前――ドゴォッ!!
横から叩き込んだ蹴りが、エーテリアスの胴体を直撃した。
「ふぅ…無事か?」
「あ、あんたは一体……」
「俺か?ただの通りすがりの仮面ライダーだ。」
そんな会話をしているとエーテリアスの群れが押し寄せる。
「くそっ……お前、エーテル適正はどのくらいだ?」
「……それほど高くない。1時間が限界だ。」
いや、なんでこの人ホロウに入っちゃったの?
一時間って、かなり危ないじゃん。
……まぁ、今はそれどころじゃないか。さっさと片付けるなら、あれがピッタリだ。
「……なら、10秒で終わらせる。」
FAIZ AXELL
腕のファイズアクセルを押す。
「――はぁっ!!」
瞬間、身体が弾かれたように前へ飛び出す。
目の前にいたエーテリアスがこちらに気づき、腕を振り上げる。
一体目の頭部を殴り砕き、返す拳で二体目を吹き飛ばす。背後から迫る個体には振り向きざまに蹴りを放ち、
そのまま跳躍。空中で体勢を変え、地面へ叩きつけるように拳を振り下ろした。
『3』
「どりゃぁっ!!」
最後の一体を殴り飛ばす。
『2』
「よし、これで……!」
『1』
「――終了ッ!」
『TIME OUT』
「ぐっ……!」
変身が解除された瞬間、全身から一気に力が抜けた。
「っ、はぁ……! はぁ……!」
膝がガクンと落ち、慌てて地面に手をつく。
「ぐ、ぐぅ……っ、来るよねぇやっぱり反動が……!」
555の主人公の乾 巧さんでも反動すごそうだったのに…僕は身だもんなぁ…
さっきまであれだけ軽々と動けていた身体が、今では鉛のように重い。
腕が上がらない。呼吸も乱れる。立ち上がろうとしても、足に力が入らない。
「グルルル…」
「ハハ…まじかよ…」
まだ一体残ってるじゃん…倒そうにも立てないし、仲間呼ばれて終わる?
「僕、まだやりたいこといっぱいあったんだけどなぁ」
――そのとき。
「おい。何を寝っ転がってやがる」
……。
……ん?
聞き覚えのある、低い男の声にエーテリアスの動きが止まった。そして、僕の視界の端に映る、赤い影。
次の瞬間。
ドゴォッ!!
凄まじい音とともに、エーテリアスの身体が吹き飛んだ。
そこに立っていたのは――
「……ライト、さん?」
憧れの男エージェント。
ライトだった。
かっけぇ…
「……あの」
「なんだ」
「弟子入り、させてください」
「……は?」
……。
……やっちまった。
レイトくんが変身中に誰かと話してる時、門矢士よりの口調にしてたけど上手くできたかな……?
ちょっと解釈違いな所があったらコメントでお願いします。