ダークディケイドの力持ってゼンゼロの世界に転生出来たけどカメンライドできる種類が酷すぎる。 作:そらまめまめま
「
BLAIVE TADDLE FANTASY
タドル メグル RPG!
タドルファンタジー!
そして──アーマーが装着された、その瞬間。
「ぐっ…! あっ、はぁ…っ、」
全身に、凄まじい負荷が襲いかかった。
装着されたアーマーの重量だけでは説明できない、強烈な圧迫感が全身を駆け巡る。
わかってはいたけど……キツすぎる。
「はぁ…っ、はぁ…」
思わず息が漏れる。
けれど、だからといって立ち止まるわけにはいかない。
「……ふんっ!」
僕は気合いとともに、無理やり体を動かした。
正直なところ、以前経験したアクセルフォームの反動のほうが、よほどきつかった。
あのときの身体を蝕むような負荷に比べれば、まだ耐えられる範囲だ。
もちろん、楽だと言うつもりはない。全身にかかる負担は決して小さくないし、無理をすれば後々響くだろう。
「さぁ来い、バグスター。」
BUGSTA
R
手をかざすとバグスターの集団が出てくる
「俺に切れないものはない。」
──はず。
まぁ、門矢士とかブレイブなら本当にそう言い切れるのかもしれない。
なんせ、僕だ。
どこまで扱いきれるかなんて、実際に使ってみなければわからない。
……我ながら、随分と行き当たりばったりな作戦だな。
「
僕の声を合図に、バグスターたちが一斉に動き出した。
エーテリアスの群れへと飛び込み、爪を振るい、牙を剥き、次々と敵を襲撃していく。
僕も手に握るガシャコンソードの柄を強く握り直した。
紫色の装甲に覆われた腕を振り上げ、迫り来るエーテリアスへと刃を向ける。
「──はっ!」
一閃。
振り抜いた刃が、エーテリアスの身体を斬り裂いた。
間髪入れず、返す刀でもう一体。さらに踏み込み、横薙ぎの一撃で三体目を切り伏せる。
刃が走るたび、敵の身体が弾けるように消滅していく。
……おお。
思ったより、身体が動く。
装着した直後こそ全身を押し潰されるような感覚に襲われたが、いざ動き始めてみれば、アーマーは僕の動きにしっかりと追従していた。
むしろ、剣を振るう動作に余計な重さを感じない。
「っと…そっちの方はどうだ、雅。」
「問題ない、お前が出したこの者たちはなんだ。」
「ただのバグの塊だ。気にするな。」
「バグ…?」
「まぁ話せば長……っ!」
少しずつ、身体にかかる負荷が重くなってきた。
最初は無理やり押さえ込めていた圧迫感が、徐々に全身へと広がっていく。
腕を振るうたびに身体が重くなり、呼吸も少しずつ乱れていく。
おまけに、バグスターたちもエーテリアスの数に押され始めていた。
このままでは、いずれこちらが押し切られる。
──さっさと片付ける。
そう考えた、そのときだった。
「ん?」
視界の端に、一体のゴブリンが映った。
こちらを見つけたらしいそいつは、周囲の状況などお構いなしに、一直線に僕へと駆けてくる。
なるほど。
わざわざ真正面から突っ込んできてくれるとは、随分と親切な話だ。
「……なら、あれだな」
僕はガシャコンソードを構え直すこともなく、代わりにカードをセットする。
次の瞬間、禍々しいオーラがゴブリンの身体が宙に浮かせる。
驚く暇すら与えない。
念動力によって拘束されたゴブリンを、そのまま壁へと叩きつける。
ドゴッ!
1度。2度。3度。と容赦なく何度も壁へと叩きつけていく。
やがて、その身体に限界が訪れた。
ゴブリンは断末魔を上げる間もなく、消滅した。
「ふぅ……ちっ。そろそろ潮時か」
負荷が結構シャレにならなくなってきた。
ガシャコンソードを放り投げ……ようとして、思いとどまった。
「……いや、ダメだろ」
流石の僕もそこまでは真似出来ん
そっと置いて向き直る。
「終わりだ。」
B B B
BLAIVE
タドルクリティカルスラッシュ!
次の瞬間、盾が眩い魔力を放ちながら巨大化。迫り来る敵を包み込むように展開し、その動きを封じ込める。
そのまま大きく跳躍した。
「はあああぁああ!!!」
紫と青の魔力が脚部へと収束し、空中で描かれた魔法陣が必殺の一撃で敵を一掃した。
「はぁ…はぁ…ぐっ!」
体が悲鳴を上げている。
けどまだこの変身を解くわけにはいかない。
「2人とも、お見事だ。」
「出口は?」
「およその方向は掴めた、最寄りは……」
──ドオオオオンッ!!!
直後、予想を遥かに上回る衝撃波が襲いかかる。
「っ!?」
体の負荷も重なり、踏ん張る余裕がなかった。
衝撃に身体を持っていかれた僕は、そのまま地面を離れ、勢いよく吹っ飛ばされる。
……いや、待て待て待て!
そんな抗議が口をついて出るよりも早く、僕の身体は空中を飛んでいき――見事アキラのほうへと、見事に吹っ飛んでいった。
「ぐっ…!通りすがり…無尾が…抑え、られない…今すぐ、私を斬れ」
「は?」
雅を中心に青白く揺らめいていたエネルギーは禍々しい赤へと染まり、炎の旋風が渦を巻いていた。
雅は今、無尾の暴走を抑え込めなくなっている。
そして、完全に制御を失う前に、自分ごと斬れと言っているのだ。
『私を斬れ』だって?
「……ふざけんな」
思わず、低い声が漏れた。
そんなこと、絶対にさせねぇ。
仲間が自分を犠牲にしようとしているのを、黙って見ていられるほど、僕は物分かりのいい人間じゃない。
そもそも、本人が自分を斬れと言ったからって、はいそうですかと斬れるわけがないだろう。
「通りすがり!何か僕に出来ることは……!」
「お前は下がってろ。」
「出来ない、僕だって星見さんを助けたいんだ!」
……ったく。
こういうところ、本当に厄介だ。
無茶をするなと言っても聞かない。危険だから下がれと言っても、人を助けるためなら平気で踏み込もうとする。
けれど、その気持ちは――嫌というほどわかった。
僕だって、同じだからだ。
「……わかった。その鞘、絶対に離すなよ」
「え……?」
「それから、雅に近づくまで、絶対に俺から離れるな」
渦の方へと開き直り、カードをセットする。
BARRIER
僕を囲うように円形のバリアが張られる。
僕は一歩、前へ踏み出すと全身に重くのしかかる負荷を無理やり押さえ込みながら、荒れ狂う炎の渦へと足を進める。
ただ予想外なことが起こる
「ぐうっ…!?」
いや、激しすぎだろ!
原作で見たものとは、明らかに違う。
いや、比べるまでもない。
こんなもの、人間が入れるような領域じゃないだろ…!
赤い炎がバリアの表面を舐めるように走り、無数の火花が弾け飛ぶ。
そのたびに、身体の奥まで衝撃が響いた。
「ぐぅっ…!」
歯を食いしばり、どうにか足を前へと動かす。
一歩。
たった一歩進むだけで、全身が軋むように痛んだ。
レベル50のアーマーが、僕の身体を守っているが同時に
「くっ……うぅっ!」
このままじゃアキラの方が先に限界が……
クソッ!クソッ!どうすれば──
???視点
─────
とある研究室
「ふんふふ〜ん♪」
あぁ、楽しい。
本当に、開発ってどうしてこんなにも楽しいんだろう。
新しいものを生み出すたびに、胸の奥から込み上げてくるこの高揚感。人間の知恵と技術が積み重なって、かつては夢物語だったものが現実になっていく。
「かいは〜つは〜、たんのしぃなぁ〜♪」
鼻歌を口ずさみながら、僕は作業台に並べられた工具や部品を眺める。
あれこれと思考を巡らせていた、そのとき。
「□□□。あなたの作った、あの特殊な銃弾……本当に効くのでしょうね?」
「……チッ」
はぁ。
せっかくの至福の時間だったのに。
僕は手を止め、心底うんざりした顔で声の主――サラへと振り返った。
「サラさぁ…何言ってるの? あったりまえじゃないかぁ!」
まったく、失礼しちゃうなぁ。
僕が作ったんだよ? 僕が。
「君たちが作った弾丸は、確か『鞘の封印システムをショートさせる弾丸』だっけ? いやぁ、なかなか面白い発想だと思うよ?」
僕はくるりと椅子を回し、机の上に置かれた銃型の試作品を手に取った。
「でも、ちょ〜っと細工を加えさせてもらったんだよねぇ。エーテルとぉ……そう、ミアズマ! その二つを組み合わせて、暴走をより一層高めるようにしただけさ」
力というものは、使い方ひとつでいくらでも化ける。
科学を使うなら尚更、ましてやもともと強大な力を封じ込めているものなら……ね?
僕はパンパンと二度、手を叩いた。
すると、正面の壁が音もなく左右に開く。
その奥に現れたのは、射撃場だった。
ずらりと並ぶ標的。その姿かたちは、こちらにある星見雅に関する限られたデータをもとに再現したものだ。しかも、ただの的じゃない。星見雅の動きを想定し、高速で移動するようにプログラムしてある。
「さぁて……試運転といきますか!」
僕は銃を構えた。
照準を合わせるなんの躊躇いもなく引き金を引く。
──ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
乾いた銃声が隠れ家に響き渡った。
標的が動こうと、その軌道が複雑に変化しようと、関係ない。
放たれた弾丸は、すべて正確に標的の頭部を撃ち抜いていく。
……うん。
「いいねぇ、実にいい!」
これなら、問題なく使える。
あとは実際に試してみるだけだ。
もっとも――。
「……ねぇ、サラさぁ」
銃を弄びながら、何気ない調子で口を開いた。
「僕に『出る必要はない』って言ったよねぇ?」
返事を待たず、僕は続ける。
「向かわせた子たちからは、いまだになんの報告もない……これって、どういうことなのかなぁ?」
……まぁ、わかってたけどさ、相手には星見雅がいる。
それだけじゃない…星見雅を含めた対ホロウ六課まで揃っているんだ。あの面子を相手に、何事もなく任務を終えられるなんて、最初から期待していない。
“アキラくん”を捕らえられなかったこと自体は、別に不思議でもなんでもない。
むしろ、あの状況で捕らえられると思っていたのなら、そっちのほうが驚きだ。
どうしてアキラくんを知っているのかって?
ふふっ。
なぁいしょ♡
「気にすることはないわ。弾丸が命中したのなら、それで十分よ。今後の計画に支障はないわ」
「……ま、いいさ」
サラがそう言うのなら、今はそれでいい。
そもそも、始まりの主なんてものは、僕にとって第二の目的にすぎないのだから。
僕が本当に興味を持っているものは――もっと別のところにある。
「僕の目的は……"今は"零斗くんさ」
考えただけでニヤニヤが止まらない。
「僕の最高傑作……“その力”で、君はどこまで自分を犠牲にできるのかなぁ?」
「本当に趣味が悪いわね。その不気味な笑みも含めて」
「えぇ〜? ひどくない? 僕、こんなに純粋に楽しんでるだけなのにぃ」
「その言葉を、少しでも信じられると思う?」
「思わないねぇ!」
けど面白いことや楽しいことがあったらみんな笑うだろう?
それとおんなじさ
「零斗……あ、今はレイトくんだったか。」
レイト・ヴァレンタイン──
カードを『通して使う』と『通さないで使う』の差が分かんなくて難しい