ダークディケイドの力持ってゼンゼロの世界に転生出来たけどカメンライドできる種類が酷すぎる。 作:そらまめまめま
「ここかな?」
確かにあの人が指差した方向にホロウがあった。
だけど、このまま近くにいたら、どう言い訳したところで従業員に怪しまれるだろう。
……さて、どうするか。
少しだけ考えたあと
「……どうせバレるなら、変身するか」
そう呟きながら、腰へ手を伸ばす。
取り出したディケイドライバーを腰に装着し、ライドブッカーからカードを取り出した。
やっぱディケイドのカードはかっこいいなぁ…昔からこのデザインが好きなんだよね。
そんなことを考えながらカードをセットする。
「変身」
DECADE
幾何学色の人型が無数に浮かび上がると、全て僕に重なり黒を中心とした装甲が完成された。
よし、変身完了!
それじゃさっそく…
「おいあんた!」
「ん?」
あれは…多分ホロウの外に避難したであろう従業員のクマさんかな?危ねぇ…ちょっと変身するの遅かったらバレてた。
「ここには近付くな! さっきホロウが拡大して中のエーテリアスが活発化しだしたんだ! ここら辺もいつ飲み込まれるかわかんねぇから早く逃げろ!。」
なるほど、活発化の原因はそれか…
僕はそう考えながら、ホロウへ視線を向ける。
「ご忠告どうも、けど僕は大丈夫」
そして、従業員へ向き直った。
「他の人たちを避難させてあげて」
「なっ……いや、でも――!」
「大丈夫だから」
そう言い残し、僕はホロウに入った。
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「うわぁ…相変わらず気持ち悪い空気だなぁ…」
このホロウ特有の気持ち悪い感じの中で作業してる白祇重工ってすごいなぁ…
ほんとリスペクトです。
「グルルルゥ…」
「とか考えてたらエーテリアスのお出ましか…」
ティルヴィングが群れをなしてこっちに向かってくる。
「準備運動としてやりますか。」
意外と緊張しないんだな…僕。
……いや、普通に怖いけど。
「グルァッ!!」
「うわっ!」
一体が振り下ろした腕を、慌てて横へ飛んで避ける。
危なっ。
反射的に身体を低くし、そのまま勢い任せに拳を突き出した。
――ドゴォンッ!
「へっ?」
自分でも驚くくらい、拳がまともに入った。
ティルヴィングの体が大きく吹き飛び、地面を転がっていく。
「…一匹」
思ったよりいける。
……いや、今のはたまたまか。
そう思っていると、左右から二体が同時に迫ってきた。
「挟み撃ち…!?」
右から来た攻撃を、とりあえず腕で受け流す。
「痛っ!」
あれ
普通に痛い。
そっか今の受け流したというより、腕にぶつけて無理やり軌道を逸らしただけだ。
けど体制は崩せた。
「くっ…おらっ!」
そのまま勢いに任せて足を振り抜いた。
――バキィッ!
「おお……!」
蹴りが当たった……今の、ちょっとだけ格好良かったかもしれない。
そんなことを考えている場合じゃない。
もう一体が目の前に迫っている。
「おりゃぁっ!」
ぶん回しパンチをくらわせ、最後は勢い余ってほとんど体当たりみたいになった。
――ドゴォンッ!
ティルヴィングが地面へ倒れ込む。
「……三匹っと」
「グルァァァァッ!!」
残った群れが一斉に吠えた。
うん、数多いな。
さっきの二体だけでも結構適当に戦ってしまった…僕は格闘技の達人でもなんでもない。動きだって、ほとんどその場の思いつきだ。
だからこそ、ここから何が起きるか分からない以上、できるだけ体力は温存しておきたい。
「これだな…」
ライドブッカーをガンモードに変え、カードをドライバーにセットする。
BLAST
――ダダダダダダダダダッ!!
エネルギー弾が一斉に放たれ、迫ってきていた敵を一掃する。やっぱBLASTって雑魚相手とかに有効だな…
「……やっぱり、こっちのほうが楽だな」
素人なら素人なりに――頭を使って戦えばいい。
……まあ、そもそも僕の戦い方って、まだ全然格好良くないんだけど。
「倒せたはいいけど場所分かんねぇな…」
普通のホロウより小さめとはいえどこがどこなのかさっぱりだ。キャロットもらっとけば良かったぁ…
「なにか使えるライダーは…お?」
ちょうど良さそうなライダーいたけど…大丈夫かな、このライダーだけ受験のために途中からあまり見てなかったからよく覚えてねぇ。
「まぁ体痛くなるよりはいいか」
カードをドライバーにセットする。
FIRE GOTCHARD
ファイヤー!
「すっげぇ…!これがファイヤーガッチャードか!」
背中のスラスター?みたいなのかっけぇ!確かファイヤードッカーンだっけ?めちゃくちゃすげぇ!
「それじゃさっそく…」
轟音とともに炎をすごい勢いで噴射させる。
なんか、強くない?
あれ?制御できんし止まれな―
――ドゴオ゙ォ゙ン゙
思いっきり壁に突っ込んだ。
しかもまぁ厚そうな壁を、真正面からぶち抜いている。
「痛い…」
しばらく呆然としたあと、僕は自分の背中に視線を向ける。
「……これ、加減とかできるよね?」
できるよな?
できるって言ってくれ
( '-' )スゥ....
……このままだと、戦闘より先に壁を全部壊しそうなんだけど。てかここ一応工事現場じゃん障害物になるものたくさん置いてあるからダメやん――
いや待て…
よく考えてみれば、別に正面から突っ込む必要なんてない。
周囲を見渡す。
崩れかけた壁、積み上がった瓦礫。
――使える。
「……こういうことか?」
軽く地面を蹴るとそのまま目の前の壁へと駆け寄り、勢いをつけて壁を蹴り飛ばした。
そのまま空中で加速!
――ゴオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ン゙ッ!
「速えええええ!!」
落ちてきたらまた障害物を蹴って飛ぶ!アスレチックみたい!魚の軍団の動画でしか見たことないけど…
「この…!邪魔するな…!」
「ん?誰かの声…」
僕が知ってる声じゃないな、逃げ遅れた人か。
なんか襲われてるっぽいし早く助けよう!
「よしっ…」
柱へ向かって飛び、その側面へ着地する。
――ドンッ!
そのまま身体をひねり、足場を蹴り飛ばす。
進行方向を一気に変更。
「――っ!」
次の瞬間、僕の体は弾丸みたいに飛び出し、声のした場所へ向かって、一直線に加速していく。
……関係ないけど。
咄嗟の判断でこれできた僕ってワンチャン、センスの塊?
「……いや、今考えることじゃないな」
そして――
「…あれか!」
視界の先、瓦礫の向こうに誰かがエーテリアスに襲われている姿が見えた。
「させるかぁっ!」
さらに速度を上げ、そのまま拳へと乗せて。体ごと突っ込むように、エーテリアスの体へ拳を叩き込んだ。
――ドゴォンッ!!
鈍く激しい衝撃音が響き渡る。
僕の拳が、エーテリアスを真正面から捉えた。
「え?」
あまりに吹っ飛びすぎた。
エーテリアスの体が、まるで砲弾のように数メートル先まで吹き飛んでいく。
「え、ちょ――」
そのまま瓦礫を巻き上げながら地面を転がり――
次の瞬間。
エーテリアスの身体が、黒い粒子のように崩れ始めた。
そして――消滅。
「と、とりあえず…無事ですか?」
隼人さんの時もそうだったけどさぁ
なんかライダーの力が規格外過ぎて、助けた人みんなにヤバい目で見られる……悲し。
「ぼ、僕はあなたを助けに来ました。他に残られている従業員の方はいますか?」
「え、あ!、あっちの方で社長たちが逃げ遅れたやつらのために足止めしてくれてるんだ!そっちに向かってあげてくれ!」
てことは…クレタとベンに会える!?
行くっきゃないっしょー!!!
「わかりました。あなたは早く逃げてください。」
「わかっ…って速…」
僕は言われた方向にスピードを上げて走る。途中エーテリアスが襲ってきたが、勢いの乗ったパンチやキックで一掃していく。
そこそこ走ると、ちょっとした広場に出た。
そこにいたのは――タナトスが2体
そしてその2体の連携攻撃に苦戦しているクレタとベンだった。
タナトスって攻撃の途中消えるからゲームの時みたいにパリィの光見えないとキツイなぁ。
まぁぶっつけ本番か。
「はぁっ!」
一体のタナトスが姿を現した時を狙ってキックを放つ。
「おいお前ぇ!ここは危ねぇから逃げろ!」
クレタに怒鳴られちゃったァ!嬉しぃ!!や〜ん!
待ってくれ
先に言っておくが決して僕はMなんかじゃないぞ、画面の前のみんな。
これはあれだよ。
推しに怒られた時のこう、なんというか…なんだろうね?
「僕はあなたたちを助けに来ました、一体は僕が倒します。もう一体はお二人で倒してください。」
「急に現れたそんなこと言われたって信じられるか――」
「社長、待ってくれ」
ベンさんがクレタの言葉を遮った。
「確かに怪しいとも言えるが……」
彼は二体のタナトスへ視線を向ける。
「このままじゃジリ貧だ。ここは、賭けてみてもいいんじゃないか?」
……お。
やっぱベンさんは話が早くて助かる。
いや、決してクレタが話し通じないなんて言ってるわけじゃないよ?
まぁなんかその…ね?
うん、この話やめよ。
「そ、それじゃお願いします。」
2人と話し終えたあと、再び加速しタナトスに一直線に進む
「どりゃあっ!」
――ドンッ!!
勢いを一切殺さず、その体へ思いきり体当たりを叩き込んだ。
「――ッ!?」
タナトスの体が大きく弾き飛ばされる。
そのまま僕とタナトスは、戦場の中央から大きく離れていった。
よし、これでいい。
あとは――
僕が、こいつを倒すだけだ。
「さて、どうするか…」
パリィが見えない以上、覚えてる戦闘パターンを瞬時に思い出すしかない…僕これでもまだ戦闘2度目なんだけどなぁ
そう考えながら構えていると、タナトスが姿を消した。
「消えた?いや違う!」
反射的に身体を後ろへ引いた。
次の瞬間――ブォンッ!!
「ッ!」
右側。
いつの間にか現れていたタナトスが、凄まじい勢いで攻撃を振り抜いていた。
危なっ……!
だが――。
「――え?」
その瞬間、背筋に嫌な感覚が走った。知ってる、このあとの攻撃パターンを…この動きは次が瞬時に来る、そう思った時にはもう遅かった。
左側からタナトスが再び姿を現す。
――ドゴォッ!!
左から繰り出された攻撃が、まともに僕の体へ叩き込まれた。
「だぁっ!?」
凄まじい衝撃に身体が大きく吹き飛ばされ、地面を転がる。
「いっ…てぇ…!」
……くそ、覚えていたはずなのに、僕の判断があいつより遅い。
忘れてたけどそろそろ反動が怖いから早めに終わらせたい。
「しゃあねぇ…」
再度――加速。
次の瞬間には、僕の身体はもうタナトスの懐へ潜り込んでいた。
タナトスが反応してきたが、遅い。
――ドゴッ!!
拳を叩き込み、タナトスの身体が僅かに仰け反った。
その隙を、僕は絶対に逃さない。
「まだまだぁっ!」
――ドンッ!!
続けざまに踏み込み、横薙ぎの一撃を叩き込む。
加速し、攻撃が振り抜かれるより先に、僕はその懐を抜けていた。
背後へ回り込み――
「おらぁっ!」
――ドゴォンッ!!
背中へ強烈な一撃。
タナトスの身体が前方へ吹き飛ぶ。
加速した体をさらに加速させ、吹き飛んでいくタナトスへ追いつく。
――ドンッ!
――ドガッ!
――バキィッ!
「まだ終わってねぇ!」
反撃する隙なんて、一瞬たりとも与えない。
タナトスが姿を消そうとする。
「させるかっ!」
消える直前の動きを見切り、その出現位置へ先回りする。
――ズドンッ!!
「――ッ!?」
攻撃が、完全に入った。
タナトスの身体が大きくよろめく。
……今だ。
カードをドライバーに入れる。
GO GO GO
GOTCHARD
噴き出した炎が、瞬く間に勢いを増していく。
同時に、背中からガッチャーアンカーが射出され、地面へと深々と突き刺さった。
――ギギギギギ……!!
身体を完全に固定。
そして――
ファイヤードッカーンの炎が、赤から徐々に青白く変化していく。
「はああぁっ…!」
ガッチャーアンカーが全て千切れると、ファイヤードッカーンによる爆発的な推進力を生み出し、僕の身体を一気に前方へと弾き飛ばした。
視界が流れ、空気を切り裂く。
タナトスとの距離が、一瞬で消えていく。
スチームホッパー! フィーバータイム!
「はああっ!」
タナトスが抵抗で攻撃してきたが既に遅く、タナトスの体をコアごと貫いた。
「はぁ…はぁ…終わったか?」
周りに誰もいないのを確かめて変身を解除した。
「早く戻らなきゃ…ぐっ…」
やっぱ反動あるよねぇ…変身解いたのにまだ体熱いし、なんとかバレないようにしなきゃ。
_________________________
「社長!怪我はないか!?」
クレタとベンが戻ってくると従業員たちが一斉に集まった。
「ふん! あたしらがエーテリアスごときに負けるわけないだろ! 心配ねぇから作業に戻れ!」
従業員たちが散っていく。
そんな中、一人の従業員がクレタたちへ声をかけた。
「社長、こいつ今日から入った新入りです」
そう言って、従業員が僕を指差した。
「レイト・ヴァレンタインと言いますよろしくお願いします!」
普通に挨拶しただけなのに何故かこちらをじっと見てくる。え、もしかしてワンチャンバレ…
「お前、今日どこかで会ったか?」
ギクゥッ!!
「えーと…今日はずっとここにいましたけど…」
「そうか、変なこと聞いて悪かったな。作業に戻れ。」
「はい…」
危なかった…バレないように口調でも変えようかな
別のオリジナルキャラを入れるか入れないか
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