ダークディケイドの力持ってゼンゼロの世界に転生出来たけどカメンライドできる種類が酷すぎる。   作:そらまめまめま

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観光したかっただけなんだけどなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

やぁみんな、

 

僕だよ。レイトだよ。

 

 

突然だが今僕は大ピンチに陥っている、何故かって?

 

 

「ねぇ、これとこれならどっちがいいかなぁ?」

 

「え?えーと…こっちが似合ってると思います。」

 

「そっか、じゃあこっちにしようかな。」

 

 

今僕と話している人は誰でしょう。

 

テレテレテレテレ〜テン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レ ミ エ ー ル ー !

 

 

 

 

 

え?

 

白祇重工の人たちと初めて会った時みたいな反応がないって?

いや、嬉しいよ? 嬉しすぎて逆に冷静になってるだけだよ?

さっきからずっと腕に爪食い込ませながら耐えてるよ?

 

じゃないと叫ぶよ?全力で

 

転生した時よりでかい声で叫ぶよ?

 

いいの?僕が白い目で見られても?

 

 

なぜこうなったのだろうか、話は今日の朝まで遡る。

 

 

________________________

 

 

 

「ふわぁ〜良い朝だなぁ…」

 

 

なにしよう、本当なら今日もバイトあったんだけど僕が働きすぎて他の方の仕事が無くなると言うことで一旦今日は休みにされちった。

 

どうしよ

 

 

「……そういえば僕、転生してまだ観光の途中だったよな。」

 

 

その途中でホロウ災害に巻き込まれて隼人さんと会ったんだった。それでディケイドになって助けて、オーロラカーテン使ってホロウから出て、タワマンに住めと言われて……

 

うん、やっぱおかしい。

 

 

もっとこう…観光して「わぁ、都会だぁ!」とかやる予定だったんですよ?

僕、長野の田舎出身だからね?

まぁまぁ賑わってるとこまで30分かかる距離だからね?

 

決して変身して戦う予定ではなかった。

 

 

「やることも無いし、今日はルミナスクエアを思う存分楽しもうかな」

 

 

まぁまだ給料入ってないからなんも買えないんですけどね……ハハ。

 

 

早速準備をすませ、オーロラカーテンでルミナスクエアの路地裏にでる。

 

 

「オーロラカーテンってめちゃくちゃ便利だな…とか考えてたら歩くの面倒になりそう。」

 

 

今度からたまには歩こうかなぁ…ま、今はいいか。

せっかく都会来たんだから楽しまなくちゃ!

 

 

「よぉし!思う存分楽しむぞ――」

 

「ねぇ、そこの君。ちょっといいかな?」

 

「はい? え、レミ―げふんげふん」

 

 

あっぶねぇ!!!!

 

反射で名前呼びそうになった。

僕の前にいたのはピンク髪の翼のシリオン――レミエール、推しの1人である。

 

一番最初に会う推しがあなたなんですか?え、ストーリーってもうレミエールが出てくるとこまで進んでるの?

 

てかオーロラカーテンから出てきたの見られてないよね?

 

 

「君って、不思議な力たくさん持ってるんだね。さっきのオーロラみたいなやつとか、黒い何かに変身したりとか。」

 

 

しっかり見られてたー

 

おわたー

 

 

 

てかディケイドに関してはなんで知ってんの?

 

 

「な、なんの事だか……」

 

 

我ながら言い訳が苦しい。

レミエール様にはじっと見つめられている。

 

 

「もうしわけないのですが……このことはたごんむようにしてくださいおねがいしましゅ……」

 

 

声かすかすだったあげくに噛んだ……

 

 

「あっはは♪面白いね君、じゃぁ黙っててあげるからさ、ちょっと私に付き合ってくれない?私もここ来てすぐだから色々見て回りたいんだ。」

 

「……え?」

 

 

そんなことでいいんですか?

 

推しと一緒に?

 

そんなの……そんなのぉ……!

 

 

 

 

 

ウッヒョオオオオオオ!!!

 

 

 

 

 

「もっちろんご一緒させていただきまぁす!」

 

「よろしくね、私はラミル。君は?」

 

 

あ、そっか一応初対面なんだから『レミエール・ダン』って本名言うわけないか。

 

 

「僕はレイトです。レイト・ヴァレンタイン」

 

「素敵な名前だね、それじゃ早速あそこの服屋さんに行こっか?」

 

 

________________________

 

 

 

と、言うことなのである。

 

はぁ…天国ですほんと、かれこれ4時間くらい色んなとこ回ってるけど何故か疲れた気がしません。

おかげで僕の腕は傷だらけです。いいねb

 

推しとの買い物で受けたダメージなら、実質ノーダメージである。

 

No problem. (ノープロブレム)  無問題 (モーマンタイ)  Kein Problem(カイン・プロブレム)

全て問題Nothing

 

 

「結構回ったねぇ、あそこのラーメン屋でお昼にしない?奢ってあげるからさ」

 

「本当ですか!?」

 

 

マジで山行っては山菜、山菜食べては山菜しか食べてなかったから助かるぅ!

 

そうして僕らは『麺屋 錦鯉』へと向かった。

 

 

「いらっしゃいお客さん!初めて見るなぁ、たくさん食ってってくれよぉ!」

 

 

わぁ、こう見るとすげぇ明るいんだなチョップJrって、ゲーム内でもあまりこっちで食べることないから新鮮味感じるなぁ。

 

 

「うーん、私は白鉢揚げチャーシューにしようかな、君は?」

 

「あ、僕は黒鉢赤辛鶏白湯ラーメンで。」

 

 

辛いの大好きだからゲーム内で見てずっと食べたいと思ってたんだよなぁ

 

 

「はいよぉ!ちょっと待っててなぁ!」

 

 

 

 

 

……会話がない、そもそも僕って女性に喋りかけ慣れてないからなにを話せばいいか分からない。

 

 

「ら、ラミル…さん。」

 

「ん?どうかした?」

 

 

こう見るとやっぱすげぇ美人、顔整いすぎてね?

てか衣装「月夜のささやき」だけど、まだ力は取り戻してないのかな?あ〜ストーリーがどこまで進んでるか分かればなぁ。

 

じゃなかった。

 

 

「ディケイドになるところ、いつ見たんですか?」

 

「ディケイド…あぁ、君が変身した黒いあれのこと?たまたまホロウの近くに来たら君が変身してるの見ちゃったんだ。」

 

 

それ完全に僕の確認不足ですやんまぁじかよ

 

 

「どこにいるのかなって思ってたら急に目の前に出てくるんだもん、びっくりしちゃった。」

 

「そ、それは…失礼しました。ですけど、なんで喋りかけようと思ったんですか?」

 

 

そこが気になっていた。

 

初代虚狩りとはいえ、今の彼女は力を失っている状態だ。

 

そんな状況で、正体不明の力を持つ僕に近づくなら普通それなりのリスクがあるはずだ。

 

それなのに――

 

なぜ、彼女は僕に声を掛けたのか。

 

 

「それはね、私と似た何かを感じたからだよ。」

 

「似た…なにか…?」

 

 

似た何かってなに?

推し(レミエール)にそんなこと言ってもらえるのは正直発狂ものだけど何に対して?

 

 

「それって――」

 

「はいよぉ!白鉢揚げチャーシュー麺と黒鉢赤辛鶏白湯ラーメン、お待ち!」

 

「お、きたきたぁ」

 

 

大将、タイミング悪いよ。

良い感じにはぐらかされちゃった。

 

まぁ、一旦置いておこう。

 

久しぶりのラーメンなのだから悩みながら食べてたら不味くなってしまう。

 

箸で麺を持ち上げると湯気とともに、食欲をそそる香りが鼻をくすぐった。

 

 

「……うん」

 

 

そして、そのまま麺を啜る。

 

ズズッ――。

 

久しぶりに味わうラーメンの熱と旨味が、身体の奥まで染み渡っていく

 

 

「数日ぶりのラーメンうまぁ…泣」

 

 

ラーメンってこんな美味しかったっけ……あぁ、神の食べ物だぁ……

 

食べてる途中レミエールがいる隣から視線を感じたが気のせいだろうか…。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「いや〜美味しかったねぇ」

 

「最っ高でした!」

 

 

僕も満面の笑みで答えた。

 

やっぱり――。

 

推しと食べるラーメンは、最高だ。

 

 

「それじゃ午後もしっかり付き合ってもらうからね?」

 

「はい!おともしまぁす――じゃなくて!!」

 

 

危ない、ラーメンのあまりの美味しさにさっきの話忘れかけてた。

 

 

「さっき言ってた『似た何か』ってなんなんですか?」

 

「ん〜…教えてもいいけど、ここじゃあれだから誰もいないとこに行かない?君が決めてよ。静かなとことか」

 

 

静かなとこってどこ?ルミナスクエアにある公園とか?あ、でも今日は子供たくさんいたな…

 

誰もいなくて、静かで、なおかつ怪しくならないそんな都合のいい場所、ある?

 

僕は必死に記憶を掘り返す。

 

 

 

あ。いやでも――

 

 

 

 

「あるにはあるんですけど…」

 

「いいね、じゃあ連れてってよ、さっき君が出したオーロラみたいなやつでさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして来たのは…自宅。

 

 

 

 

「うわぁ、こんなとこ住んでるんだ。」

 

 

先に言っておくが他意は全く持ってないからね?

 

わかってるよ?

 

ポートエルピスとかバレエツインズ前とか色々あったのはわかってるよ、行き方知らないんだもん。

 

 

 

僕のオーロラカーテンって1度その場所に行かないといけない下位互換なんだよ!!

 

 

 

何度も試したけど行ったことない場所や以外無理だった。

 

 

「それで――」

 

「まぁまぁ急かさないでよ、じゃあこうしない?お互いに順番に質問しあって答えていくシステム。」

 

 

それストーリーに出てきた夜のターン制バトルじゃないっすか。でもまだ夜じゃないか。

 

 

「それじゃまず君から質問していいよ」

 

 

いきなり言われると困るな、操作してたのアキラだったけどこんな困惑してる中で質問してたんだ。

 

 

「それじゃ、さっき言っていた『似た何か』って?」

 

「うーん…なんとなく『ここじゃないどこか』から来たような感じがしたんだ」

 

 

「…………」

 

 

一瞬だけ。

思考が止まった。

 

 

「君ってこの街のことを知っているようで、どこか知らない人みたいに見えるんだよね。街を見てる時の顔も、服を見る時も、全部初めて見てるみたいだった」

 

 

やばい。

めちゃくちゃ見られてた。

 

 

「それに――君、私を見た時も、普通じゃなかったよね?」

 

 

――終わった。

 

 

「それじゃ次は私の番ね、その、ディケイド?ってのはなんなの?」

 

「えっと…簡単に言うと『仮面ライダー』って言って、カードを使っていろんなことができます。」

 

 

説明雑すぎる…だってどう説明すればいいか分からないじゃん。『世界の破壊者』なんて言って誤解されたら嫌じゃん。

 

 

「へぇ、それじゃ――はぁ…せっかく楽しんでたのに」

 

 

レミエールは僕の後ろにある窓に顔を向けると急に面倒そうな顔をした。僕も振り返って窓を見るが、特に変わったものはない。

 

「…?どうしたんですか?」

 

「ごめんね、本当はもっと聞きたいことあるだろうけど、今日はここまで、またね」

 

「え、ちょっ…」

 

 

僕がなにか言う前に窓から出て飛び去ってしまった。

 

 

「……なんだったんだろう?」

 

 

僕は一人、そう呟いた。

 

こうして僕のドタバタすぎる観光が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、どこまでついてくる気なの? 今日は1人にしてくれるって言ったよね?」

 

「あれに近付くなら、話は別…あの男は危険すぎる。近付きすぎてはダメ。」

 

「なんで?普通そうだったけど…」

 

「そう見えてもおかしくないわ、最初はね……でもいずれ分かる。あの男は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界を壊す、『破壊者』となる。」

 

 

 

 

 

 

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