ダークディケイドの力持ってゼンゼロの世界に転生出来たけどカメンライドできる種類が酷すぎる。 作:そらまめまめま
ホロウ内
「はぁっ!」
拳を振り抜くと目の前のエーテリアスが吹き飛び、壁へと叩きつけられた。間髪入れず、次の一体の懐へ潜り込み、拳を叩き込む。
「トドメだ!」
ドライバーへカードを滑り込ませる。
DE DE DE
DECADE
「はあああああああっ!!」
――ドゴオォン!!
ディメンションキックでエーテリアスを一掃した。
「ふぅ…結構慣れてきたな…」
やぁみんな、白祇重工での短期バイトが終わってしまってめちゃくちゃ悲しいレイトだよ。
始まって開幕必殺技にみんな驚いたかもしれない。
なんせ僕は今ホロウで修行中だ、いつまでも素人の勘でやっていくわけにもいかないからね。
「ま、それでもまだまだだけどね。」
これでもたまにホロウに迷い込んだ人を助けられるぐらいには余裕が持てるようになってきているんだ。
今回は1度きりの必殺技以外のカードの使用を禁止という縛りでエーテリアスと戦闘してそれが終わったところだ。
「疲れたぁ…今日はここまでにしよ。」
変身を解除して、たまには歩こうとホロウを出て徒歩で帰ることにした。
「ふぅ、今日は天気が良いなぁ。」
今日は朝イチからホロウに籠ってやってたからまだ時間は昼前、街は賑わっている。
「あ、あの…!」
「ん?どうしまし――へ?」
おいおい
おいおいおい
おいおいおいおいおい
この声、緑髪、チェーンソー
カリンちゃんではないかっ!!
「なにかあったの?」
落ち着け僕、落ち着くんだ!冷静に……冷静に対処するんだ。限界オタク化している場合じゃないってばよ。
「じ、実は…これからとあるビルがある所に行きたかったのですが、一緒に来ていた人とはぐれてしまって……スマホも無くしてしまって…えっと、その、」
「……」
……
んンォん”!!!可愛い!!!!
一生懸命に説明しようとしてる姿。上目遣い。おどおどした仕草。少し涙目で困ったような表情。
( ˘ω˘ )スゥッッッ
危ない危ない、限界オタクがさらに限界突破して
「それじゃ、僕が調べて連れてってあげるよ、なんて会社名なの?」
「あ、えっと…こういう会社名でして…」
「うーんと、ここかな?」←目線を合わせるようにちょっとしゃがみながら太ももに爪を食い込ませてる。
「は、はい!そこです!」
パアッと笑顔になるカリンちゃんを間近で見てしまった、あぁ…カリンちゃんって天使だったのかな?
「あ、でも……もう1つ問題がありまして…」
もうあなたのためだったらどんな事でも聞きますよ。
「まだなにか心配事?」
「実は…一緒にはぐれてしまった人がいるのですが……」
カリンちゃんが指差す方向には冷たいコンクリートの地面に寝そべる女性がいた。
ん?特徴的なサメの尻尾…もしやもしや――
エレン様ではないかああ!!!
「色々あってエネルギー切れで寝てしまって…スマホもパスワードが必要で開けなくて…」
「えっと、とりあえずおぶればいいかな?」
いきなり冷静になるけど、初対面の女性に触れてもいいの?しかも男が、ワンチャン訴えられるんじゃ――
「出来ればカリンが運んで行ってあげたかったのですが、私の力がじゃ無理で…」
カリンちゃんって公式設定だと成人男性軽々持ち上げられるくらいには力持ちじゃなかったっけ?*1まぁ……背に腹はかえられないのかな?
「そ、それじゃ…失礼致します。」
僕はできるだけ変なところに触れないよう細心の注意を払いながら、エレンさんの身体へ手を回した。
白祇重工で色んな重いものを持ってたから凄いエレン様が軽く感じる……やっぱり良いトレーニングだったな
決してエレン様の
ここ重要、本当に。
「そういえば、自己紹介がまだでしたね、私はカリン・ウィクスと申します。あなた様のお名前は…?」
「あ、僕はレイト・ヴァレンタインだよ。カリンちゃんとこの子はメイドさんなの?」
自然に話繋げられたかな?レミエールに翻弄されすぎて未だに女性慣れ出来てないんだよね
「はい! 詳しくは言えないのですが、幅広い事業を請け負っています。」
「そうなんだ、カリンちゃんたちってすごいんだねぇ!」
「いえいえ、そんなこと無いです…!カリンなんてまだまだで…」
ストーリー見てて思ったけどやっぱ自己肯定感低いなぁ…そこがいいんだろうけど、ちょっと元気出してもらおうかな
「僕は君にメイドになってもらえるなら嬉しいけどなぁ」
「ふえっ!?え、あ、そ、その……/// 」
カリンちゃんの顔が一気に赤くなる。
うん、きゃわいい( ◜ω◝ )
「ははっ、ごめんごめん。からかいすぎたかなら?」
「も、もう……!/// 」
最初は心配だったが意外と話が弾み、他愛もない話をしているうちに、気がつけば目的地が見えてきた。
「……あ、あそこだね」
目の前に建つ、とあるビル。
どうやら無事に辿り着けたらしい。
「はい!ありがとうございます!」
カリンちゃんが嬉しそうに頷く。
……うん、人助けってやっぱり悪くないな。
それに――
ゴンッ!!
________________________
「ん…?」
どこここ?
見慣れない天井だ。
てかぼくはいったい、何に頭を預けているんだ?
ものすごく柔らかて、それに妙に心地よくて、このまま寝ていたくなるような――。
「良かったですわ、お目覚めになられたのですね。」
「…へ?」
このおっとりとした口調と言葉遣い…ゼンゼロで1人しかおらんぞ。てことは僕が今見てるものって……
僕はバッと飛び起き距離を取る。
「あらまぁ、元気な方ですこと」
「……」
僕が今から何言うかもうわかったよね?
一緒に言おう!
せーの――
リナさんだああああ!!!!
マジでぇ!?さっきまでリナさんに膝枕されてたぁ!?最&高じゃないかあぁ!?
突然なことに驚きと興奮が混ざっていると、部屋に見覚えのある2人の男性が入ってきた。
「良かった、目が覚めたようだね。」
「隼人さん!?なんでここに」
「なんでって…ここ僕の会社だし、びっくりしたよ。会社前で倒れて気を失ってるんだから。」
へ?
ここ隼人さんの会社だったの? まぁじ?
てか隣にいるオオカミの人って――
「お初にお目にかかります。現在隼人様の執事をしております。ヴィクトリア家政のライカンと申します。」
オッフ、ライカンさんだぁ
「同じく、ヴィクトリア家政のメイド長のアレクサンドリナ・セバスチャンとお申しますわ。リナとお呼びくださいまし。」
2人ともすげぇ丁寧だなぁ、てか…ライカンさんでっか!
確か198cmだっけ?僕より10cm以上あるやんけ(レイトは183cm)
「てか、ここ着いたところから記憶ないんですけど」
「それに関しては――」
――バン!
「れ、レイト様! お怪我はありませんか!?」
勢いよくドアが開き、真っ先に飛び込んで来たのはカリンちゃんだった。心配してくれてるのは嬉しいけど可愛くてなんも入ってこない。
「エレンさんも! そこに隠れてないで早く来てください!」
よく見るとドアの所からちょこんとサメの尻尾が見えている。
……エレン様。
隠れる気、ある?
「わかったって…さっきは…その……運んでくれたのに殴ってごめん。」
あぁ、僕殴られたのね?だから頬がさっきから痛いんだ。まぁゼンゼロキャラに殴られたんだしプラマイゼロか。
「ぜーんぜん気にしてないよ、突然目が覚めたら知らない男と触れ合ってたらそりゃ驚くよね。」
「…それだけ?もっとこう、怒鳴るとかしないの?」
「え? 怒る要素あった?」
僕は首を傾げた、
別に怒鳴るほどのことでもない。
それに――もし僕がここでエレンさんに怒鳴ったりしたら全国のゼンゼロファンに袋叩きにされそうだし。
……本当に。
僕の命のためにも、それだけは避けたい。
あと普通に怒る要素が分からない。
だって、普通目が覚めたら知らない人がおんぶしてたらびっくりするだろう?
しかも男だと余計にだ。正直そう思われる覚悟でおんぶしたからまぁそりゃそうだよねぐらいにしか思っていない。
「この度は、私どもの従業員が大変なご無礼を働き、誠に申し訳ございません。どうか、こちらの非礼をお許しいただけますでしょうか」
「え、あ、大丈夫ですよ、僕は平気ですから」
こんな誠心誠意謝られても僕本当に気にしてないんだけどぉ…
「差し支えなければ、せめてものお詫びとして、私どもにできることがございましたら、遠慮なくお申し付けください。可能な限り、誠心誠意、対応させていただきます」
「それなら……レイトくん、ライカンくんたちのところで働かせてもらったらどうだい?」
「…………え?」
一瞬、思考が止まった。
それならって何がそれならなんですか、隼人さん?
どうして今、その話になるんです?
しかも僕が働くって――。
「最近、お金のことで困っているんだろう?」
「いや、まあ……そうですけど……」
確かに白祇重工のバイトで結構お金が入ったとはいえ、今後生活していくならもっと稼がなければいけないが……
「それに君ならディケ――」
「隼人さんストーーープッ!!」
僕は咄嗟に隼人さんの口を塞いだ。
ここでバレたら色々面倒だから。
「僕があの力持ってるのは内緒で通ってるから……」
「え?そうなの?ごめん」
「それでしたら、ヴィクトリア家政が経営している店舗などはどうでしょう。今現在は空きがありますゆえ、問題なく入れると思われます。」
あれ?
もう入る前提の雰囲気なの?
「僕はまだやるとは――」
「か、カリンも…!あなた様が来てくれるなら……凄く、嬉しいです。」
「やります。」
即答してしまった。
だって想像してみ?ゼンゼロキャラから「一緒に仕事できるなら嬉しい」と言われて断るゼンゼロ勢がいるのか?
僕には無理だった。
「ちなみにその店舗ってどんな店舗なんですか?」
「それは――
メイド喫茶です。」
「へ?」
レイト:「そういえば隼人さんってどんな経緯であの人たち雇ったんですか?」
隼人:「あぁ…ちょっとした依頼をね。」
レイト:「へ〜、ちなみにヴィクトリア家政を雇う時ってどんぐらいお金かかるんですか?」
隼人 :「
レイト:「( ºロº)カヒュ」
次の話でレイトくんのメイド姿出します。