次元の旅人プリキュア-ジェネレーションワールド-   作:UNIMITES

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カウント・ザ・リング!
現在、キュアコスモスが使用できる指輪(リング)は?
◆キュアリング
■アニマルリング(シベリアンハスキー)
♡ソウルリング:スカイ
★スキルリング:2023


第六話.2024_アニマルリングとリリアンウィップ!

 キュアコスモス&キュアリリアンたちプリキュアとアナザーキュアリリアンたちが対峙する。

「はぁぁ!」

 キュアコスモスの掌打をアナザーキュアリリアンが受け止める。

「この程度!」

 反撃するように放たれた手刀を後方に跳躍して回避した。

 追撃するようにライオネルとレントラが猛スピードで距離を詰める。

「はやっ!?」

「コスモス!」

 2人の拳がキュアコスモスへと放たれた。

 その一瞬、左手に空色の宝石がきらめく指輪を装着する。

 攻撃の衝撃で、砂煙が舞う。

「……この程度で、ヒーローは折れません!」

 凛とした声と共に砂煙の中で空色のツインテールと赤いマントが舞った。

 姿を現したのは……ソウルリングで変身した『キュアスカイ』であった。ライオネルたちの攻撃を両手を受け止めていたのだ。

「あれは!」

「姿が変わった?」

「ソウルリングでキュアスカイに変身したのか」

 ゲイツもその姿の変化をすぐに理解する。

 先日アナザーワールドで手に入れたキュアスカイのソウルリング。使用することでキュアスカイに変身できる上に、その力をも行使できる。

「は!」

 ライオネルに回し蹴りを、レントラの腹部に掌打を放った。

 攻撃を受けて堪らず2人が表情を歪ませる。

「さすがはスカイの力!」

 追撃するようにライオネル、レントラに攻撃を続ける。

「こいつさっきよりパワーが!」

「我々と同等か?」

 2人ともスカイから繰り出される力強い一撃を捌きながらも表情を歪ませる。

「そこだ!」

 再び掌打がレントラの腹部へとクリーンヒットした。

「がは!」

「レントラ下がりなさい。それなら!リリアンウィップ!」

 アナザーキュアリリアンがリリアンネットを引き延ばし6本の鞭を作り出す。

 その鞭は蛇のように宙でしなり、キュアコスモスを拘束する。

「な、なにこれ?!」

「これで動けないでしょ!はぁ!」

「ちょ!嘘?!」

 アナザーキュアリリアンは拘束したまま、リリアンウィップを振り回す。

 遠心力を受けたキュアコスモスが宙を舞う。

 そして、大地にその身体を叩きつけられた。

「うっ……いったー……」

「コスモス!」

「まだ、まだ……」

 ふらつきながらもキュアスカイの姿でキュアコスモスは立ち上がる。

「これで!終わりだ!」

 再びライオネルとレントラが迫ってくる。

 振り下ろされる拳を防ごうと防御体制を取る。

 だが、その攻撃を防いでいたのはキュアフレンディとキュアリリアンであった。

「コスモス!1人で戦っちゃ駄目だよ」

「そうよ。私たちもいるんだから一緒に!」

「フレンディ、リリアン……」

 すると、キュアスカイに変身していた姿がキュアコスモスに戻る。

「あれ?なんで……」

 その変化に反射的に驚き、左手のソウルリングに視線を落とした。

 どうやら。他のプリキュアへの変身は予想以上に燃費が良くないのか長時間は維持できないようだ。

「うん。リリアン。あのアナザーキュアリリアンを倒すにはあなたの力が必要なの」

「わ、私の?」

「アナザープリキュアは元となったプリキュアの力が有効だから」

「そうなんだ」

 キュアリリアンは考える仕草を見せる。

 そんな中、キュアニャミーとキュアワンダフルが合流してライオネルたちが再び距離を取った。

「それよりリリアンの体は大丈夫なの?さっきあいつに何かされたんじゃ」

「それなら大丈夫だ」

 ゲイツが口にする。

「リリアンの力をコピーしてアナザーキュアリリアンを生み出しただけだから、体には影響はないはずだ」

「いつまで作戦会議しているのかしら?」

「そら!」

 ライオネルたちが再び攻撃を仕掛ける。

 拳が地面を割り、鋭い爪が空を切っていた。

「やっかいだね。数が多いのは……」

「リリアンウィップ!」

 アナザーキュアリリアンが再び技を使用する。

 6本の鞭がキュアコスモスやキュアリリアンたちを拘束した。

 きつく縛られ脱出を許さないその状況に皆が焦りを見せる。

「しまった!」

「このままじゃ!」

「……ん?アニマルリングが」

 腰のケースから淡く光るアニマルリングを手にする。

 ライオネルたちが追撃のために迫っていた。

「一か八か!」

 アニマルリングを左手の薬指に装着する。

「アニマルチェンジ!」

 掛け声とともにキュアコスモスの姿がシベリアンハスキーの姿へ変わった。

 体格ごと変わったことで拘束から逃れることに成功する。

「わん!」

「え?」

「なんで犬?」 

 キュアリリアンやアナザーキュアリリアンも驚きを隠せなかった。

 目の前のキュアコスモスが予想外の変身をしたからだ。

「リリアン!」

 そのままキュアリリアンの拘束をするリリアンウィップをかみつき、引きちぎる。

 瞬く間に2人拘束から逃れることに成功した。

 再び人の姿に戻る。

「ありがとう!」

「きたよ!」

「リリアンネット!」

 レントラの拳をリリアンネットで受け止める。

 カウンターするようにリリアンネットの裏から現れたキュアコスモスが技を放つ。

「プリキュア!スターライトパルサー!」

「ぐああ!」

 光を纏う掌打がレントラを捉え、浄化する。

「レントラ!」

「よし!」

「やった!」

 アナザーキュアリリアンの一瞬の動揺を見逃さなかったのはキュアニャミーだった。

 ネコ科特有の爪でほんの少し緩んだリリアンウィップを切断し拘束から脱出する。

「やるわね、あなた」

「リリアンのおかげだよ」

「そ、そんなこと……って、え?これなに?」

 キュアリリアンの胸元がまばゆく輝く。

 まるでキュアスカイの時と同じように。

「これって、まさか」

 予想通り、キュアリリアンの光の中から2つのリングがキュアコスモスの手元にやってくる。

「やっぱり、ソウルリング」

 緑の宝石が填った指輪と2024と刻まれた銀の指輪。

 ソウルリングがあればアナザーキュアリリアンにも対抗できる。

「ソウルリング!キュアリリアン!」

 ソウルリングを左手の中指に装着した。

「キュアチェンジ!」

 ソウルリングに灯った光をドレスボックス鍵穴に注入。

 再び開錠する。

 その瞬間、光の中でキュアコスモスは姿を変えていく。

 ミントグリーン色の髪のサイドテールヘア、リボンのついたミニシルクハット、そして白をメインとした衣装にミントグリーンのリボン。

「結んで紡いでつながる世界!キュアリリアン!」

 その場に立つのはキュアリリアンに瓜二つのキュアコスモスであった。

「コスモスが私に?」

「リリアンが2人?」

 驚きを隠せないキュアリリアン。

 キュアニャミーも同様に驚き、交互に本物と自分の顔を見比べている。

「こわくないこわくない……」

 これがキュアリリアンの、猫屋敷まゆという少女の口癖なのだろう。

 キュアスカイになった際もヒーローという言葉が自然と口から出るようになっていた。

 ソウルリングを使用すると姿だけでなく、精神的にも本人に寄るようだ。

「ニャミー、フレンディとワンダフルの拘束を解いてあげて」

「リリアンの顔で私に命令しないで……」

「えぇ……」

「に、ニャミー……」

 しぶしぶキュアニャミーがリリアンウィップを爪で切断し拘束を解除する。

「ありがと」

「それどうやってるの?教えて教えて!」

 キュアワンダフルは目を輝かせている。

「後で、ね!」

 そんな彼女に優しく微笑む。

「姿が変わったところで!」

「いくよ!」

「待て、今の奴は!」

 少女の静止を聞かぬまま、アナザーキュアリリアンたちが大地を蹴った。

「リリアンネット……確かこうして、よし!リリアンウィップ!」

 キュアコスモスもリリアンネットを引き延ばし、6本の鞭であるリリアンウィップを生成する。

 鞭をしならせ、ライオネル、エルライター、そしてアナザーキュアリリアンを拘束した。

「「なに!?」」

「私と同じ技を!」

「捕まえた!みんな!」

 こちらの声に合わせて、4人がライオネルとエルライターの体に触れる。

 キュアワンダフルたちは攻撃することなく、2人の怪物を浄化していく。

「すごっ!」

「あれはかなり珍しい分類だからな」

「ゲイツ君?珍しいって?」

 首を傾げて問いかけていた。

「彼女たちはスカイたちのような力を行使しないプリキュアなんだ。ああやって、慈愛の力っていう少し違ったパワーを持っているんだ」

「慈愛の力……」

 程なくしてライオネルとエルライターの完全な浄化に成功する。

「くっ!」

「アナザーキュアリリアン。あなたとも友達になりたいの」

「大丈夫。こわくないこわくない」

「こんな簡単にライオネルたちが!先にコスモスのほうを!」

 ローブの少女がキュアコスモスに飛び掛かる。

 だが、キュアワンダフルとキュアニャミーのシールドに阻まれていた。

「ありがと2人とも」

「もうやめろ……セレンディーナ!」

 後方からゲイツの声が響く。

「セレン、ディーナ?」

「どういうこと?」

「知り合い?」

 名前を復唱する自分と同様に2人も首を傾げている。

「私はそんな名前ではない!私は……アナザーキュアリリベルだ!」

「彼女もアナザープリキュア?!」

「なんで?なぜだ?セレンディーナ!」

「うるさい!」

 アナザーキュアリリベルの拳が地面を砕く。

 態勢を崩したことで、アナザーキュアリリアンが脱出に成功する。

「くっ!ゲイツ君、今の彼女は話の出来る状態じゃないよ」

「くそ!」

 ゲイツは苦虫をかみつぶしたように表情を歪ませた。

 無力な自分を悔いるように。

「リリアン、私がもう一度2人を捕縛するから、そのあとはお願いしてもいい?」

「う、うん」

「私たちも援護するよ!」

「ありがと、フレンディ」

 お互いに頷き、大地を蹴った。

 キュアコスモスとアナザーキュアリリアンが格闘戦を繰り広げる。

 お互いに攻撃をブロッキングしては次の攻撃を放つ。

 激しい攻防を繰り広げる。

「はっ!」

 キュアコスモスの攻撃がアナザーキュアリリアンへクリーンヒットする。

「うっ!」

「アナザーキュアリリアン!はあ!」

 アナザーキュアリリベルも右手から光線を放った。

「リボンバリア!」

 間に入りキュアフレンディが攻撃を防御する。

「いまだよ!」

「うん、リリアンウィップ!」

 キュアコスモスがリリアンウィップを使用する。

「リリベル!」

「リリ、アン?」

 その瞬間、アナザーキュアリリアンはアナザーキュアリリベルを庇うように体を突き飛ばした。

 鞭はアナザーキュアリリアンのみを捕縛する。

 アナザーキュアリリアンはアイコンタクトするように頷くと、アナザーキュアリリベルはゲートを超えて逃走していた。

「「アミティーリボンタンバリン!」」

 キュアリリアンとキュアニャミーがアミティーリボンタンバリンを手にする。

「なにあれ?!あんな技もあるの?!」

 初めて見た道具にキュアコスモスが驚きの表情を浮かべていた。

 2人がタンバリンを叩き、心地いい音が響く。

 そしてアクロバティックに地を、宙を舞っていた。

 その姿はスケート選手にも見え、思わず見とれてしまう。

「「プリキュア!アミティールミエール!」」

 オーロラのような光がアナザーキュアリリアンを包んでいく。

「うう、あああ!」

 凛とした声を上げ、その姿が無地の指輪(ブランクリング)に戻り、砂へと変わる。

「やったね!リリアン、みんな!」

 キュアリリアンの変身が解け、キュアコスモスの姿へと戻っていた。

「うん!」

「コスモスもすごいね。リリアンに変身しちゃうなんて!」

「これは……私だけの力だけじゃないっていうか、リリアンの力を分けてもらっただけっていうか」

 うまく説明できないまま、考え込んでいると、

「でも、あの子には逃げられちゃったわよ」

「あの人どっか行っちゃたね」

 逃走したアナザーキュアリリベルのことをキュアニャミーが指摘する。

 キュアワンダフルも頷いていた。

「あれは私たちが追ってる人っていうか……ね、ゲイツ君」

「ああ、俺たちは彼女を、アナザーキュアリリベルを追っているんだ。次元超えたってことはまた別の世界に飛んだということだ」

 ゲイツが答える。

「みんなには、感謝している。正直今回は結構やばかったからな」

「そんなことないよ。全然頼っていいんだからね」

「ありがとうフレンディ」

 ほどなくしてプリキュアの変身を解く。

「ところで、2人って動物なの?」

「へ?」

「は?」

 猫屋敷まゆの指摘に首を傾げる。

「確かにシベリアンハスキーと鷹だったよね」

「あー、理由はよくわからないんだけど。この世界に来たら犬になってたんだよねー」

「俺も同じだな。気が付いたら鷹になってた。今のこの姿がいつもの姿だな」

「じゃあ、こむぎやユキと違うんだー」

「違うって?」

 こむぎとユキの顔を交互に見る。

「2人は犬と猫なんだよ。本物のね」

「そうなの?」

 2人は一度犬と猫の姿に変わって見せる。

「おー、ふっしぎー。それに、かわいいね!」

「「でしょー!」」

 いろはとまゆに抱きかかえられるこむぎとユキを撫でる。

「もしかして、俺たちが動物に変わったり人間に戻れたのも、こむぎやユキが人間になることができたことに影響を受けたのかもな」

「なのかもね。そうだ、まだ名乗ってなかったね、私は秋桜京。こっちはゲイツ君」

「私は犬飼いろは」

「猫屋敷まゆ、です」

「いろはちゃんにまゆちゃんね。よろしくね!」

 2人の手を握りそれぞれ握手する。

「京、アナザープリキュアは追い払ったんだ、そろそろ帰るぞ」

「えー?まだ早いって、みんなと仲良くなったばかりなのにー」

「帰るって?」

「私たち、別の世界から来たから。仕事を終えたら帰らなきゃっていうか……」

 自分たちの目的を説明する。

「やるべきことが終わった以上、長居していられない」

「そうだったんだ」

「せっかく友達になれたのに」

「はぁ……」

 ため息をついた。

「あ、なら!」

 思い出したように背負っていたギターケースのポケットを探る。

 ほどなくして小さな銀色のケースを取り出した。

「えっと、せめて友人の証!」

 ケースからギターのピックを取り出し、4人に手渡す。

「これってピック?」

「うん!私ギターが好きだから、本当はもっとちゃんとしたものあげたいんだけど、時間もないみたいだから」

「ありがとう京ちゃん。……また会えるよね?」

「うん。次は私のギター聞かせてあげるから!」

「楽しみにしているね!」

 ゲイツが次元を超えるゲートを開く。

「ばいばい。みんな!」

「またいつか、な」

 2人がゲートを超えるのだった。

「不思議な人たちだったね」

「うん。プリキュアが他にもいたんてね」

 まゆといろははゲートが消えた後も空を見つめていた。

 

 

 次元を超えて元の世界に帰還する。

「よし。今回もなんとかなったな」

「うん。犬や猫がプリキュアになる世界もあったなんてね」

「いろんな世界があるからな。……にしても彼女がセレンディーナだったなんてな。彼女を助ける方法も探さないとな」

 ゲイツもまたアナザーキュアリリベルのことを思い浮かべて帰路を歩き出す。

「ゲイツ君待ってー」

 後を追うように駆け出すのだった。




どうもUNIMITESです。
今回も読んでいただきありがとうございます。
ワンダフルプリキュアではなんとキュアリリアンのソウルリングを手に入れることとなりました!
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