次元の旅人プリキュア-ジェネレーションワールド- 作:UNIMITES
現在、キュアコスモスが使用できる
◆キュアリング
■アニマルリング(シベリアンハスキー)
♡ソウルリング:スカイ、リリアン
★スキルリング:2023、2024
アナザーワールド・はなみちタウンの喫茶店グリッターも京たちの姿はあった。
「アイドルでプリキュア……それっていいの?」
「なぜ俺に聞く?」
質問にゲイツが質問で返す。
「いや、だって……」
「皆さん、そろそろ会場に移動したほうがいいですね」
「そうだね!」
「会場?」
ケーキを食べ終えた京が首を傾げる。
「これからライブがあるんだ!そうだ、京さんも身に来ない?」
うたがライブを見に来ることを提案をする。
「本当?でも、いいの?ライブって、チケットとか」
「京さん真面目ですね」
隣にいたこころが微笑む。
その可愛らしい笑顔がうたと同様にアイドルなのであることを感じさせる。
「……では、京さんとゲイツさんには私のサポートとして会場に来るというのはいかがでしょうか」
「いい案ですね。田中さんはマネージャーですからそのサポートなら問題ないと思います」
ななも田中の案に賛成していた。
「よし行こー!」
「おー!」
うたの声に京も声を上げていた。
会場に到着しうたたちが楽屋で準備に取り掛かる。
「田中さーん。マネージャーで何をすればいいんです?」
「そうですね。打ち合わせなどは終わっているので機材の点検にいきますか」
「機材って音楽関係の機材とかもあるんですか!?私、興味あります!」
目を輝かせる。
音楽の機材なんて、なかなか見れるものではない。
それをこんな形で見れるなんて。
「京さんって、将来音楽関係に就きたいんですか?」
「京さんはギターしてるからライブとかもあるんだと思うよ!」
「……そう!うたちゃんわかってるー」
「えへへー」
2人で手を握り、笑いあう。
「京さん、ゲイツさん行きましょうか」
「はい!」
「ああ」
会場の裏側、スタッフだけが見れるであろう部分を確認していく。
照明器具にスピーカーだけだと思ったが、他にも細かいマイクや必要に応じた映像演出、見れば見るほど驚きが出てくるというものだ。
あこがれのトゲナシトゲアリもこういった裏側がたくさんあるのだろう。
トゲトゲは海外進出もするほど人気なのだから、日本語だけでなく英語や各国の文字に合わせた演出もあるのだとしたら、手が混んでいるというものだ。
一方、うたたちはプリキュアに変身して撮影やライブの準備に取り掛かっていた。
「きらっきらんらんー」
「アイドル可愛いです!」
「キュンキュンもかわいいよ!」
「本当ですか!?」
キュアアイドルやキュアキュンキュンが笑顔を輝かせていた。
「ズキューンが一番です!」
キュアキッスもキュアズキューンを見つめ目を輝かせる。
ライブ会場の外、ファンたちの行列ができる中、アナザーキュアリリベルが姿を現す。
「今回のプリキュアはここみたいね。随分と賑やかな場所だけど」
黒曜石の填った指輪とボックスを取り出す。
指輪に灯った黒き光をボックスの鍵穴に注入する。
ボックスが開き、人型の怪物が現れた。
灰色の体に3人ともどっしりとした筋肉質な体つきをしている。
「サイドン、ゴリレス、ゾーウン。プリキュアたちをあぶりだすのよ、そしてプリキュアの力を手に入れる!」
「はいはい」
「やればいいんでしょ、やれば」
「だるいけどやるしかないっしょ」
3人は気だるそうに返事をすると駆け出していく。
「んじゃ力ずくでぶっこわす!」
ゴリレスは拳を握ると会場の壁を一撃で砕く。
轟音が響き渡り、壁の大穴を4人がくぐる。
「なに?さっきの音!?」
「行ってみよ!」
音を聞きつけ、キュアアイドルたちが向かう。
「あれは、プリキュア?でも、なんであんな人たちと?」
「お、プリキュアはっけーん」
ゾーウンがプリキュアたちを発見し、気だるそうに首を鳴らしていた。
「いくよ!みんな!」
キュアアイドルの掛け声に合わせて4人のプリキュアが大地を蹴る。
「「っ!」」
時を同じくして京とゲイツが振り向く。
頭に響く警告ような感覚が、彼らの襲来を告げる。
ワールドシグナルだ。
「ゲイツ君!」
「来たみたいだな、セレンディーナたちが!」
「田中さん、ちょっと用事できたのであとお願いします!」
ゲイツ共にワールドシグナルのほうへと駆けていく。
「アイドル!グーパンチ!」
「おら!」
キュアアイドルの技をサイドンが頭突きで受け止めた。
「固い!」
「効かんな!攻撃というのはこうするんだ!」
頭を振り上げキュアアイドルを打ち上げる。そのまま助走と共に突撃していた。
攻撃を受けたキュアアイドルは悲鳴と共に地面に倒れる。
「アイドル!」
「それならキュンキュンレーザー!」
「キッスショック!」
キュアキュンキュンとキュアキッスが技を放つ。
「ふん!」
ゴリレスは間に入り、地面を殴りつける。
即席の壁を構築していた。
攻撃は壁によって阻まれる。
「攻撃が!」
「隙、あり」
周囲を舞う土煙の中から現れたゾーウンが蹴りを放つ。
「ウィンクバリア!」
放たれた攻撃をぎりぎりでウィンクが防御する。
すぐにウィンクバリアに亀裂が入った。
「くっ!」
「脆いな!」
ゾーウンがウィンクバリアを砕く。
「この!」
身体を起こしたキュアアイドルは再び、攻撃を仕掛ける。
だが、アナザーキュアリリベルが攻撃をいなす。
そして流れるように無地の指輪をキュアアイドルの胸元に当てた。
「え?」
「その力、いただく!」
周囲に電磁波のような雷光が走り抜ける。
彼女の手に残る指輪が、ピンクの宝石が填った指輪に変わった。
力のコピーに成功したことを告げるように。
「キュア、アイドル」
その言葉で指輪が輝き、アナザーキュアアイドルへと姿を変える。
「私と同じ姿?」
「あれはキュアアイドル?でも少し違う気が」
「違うわ。あれはアイドルじゃない!」
キュアキッスとキュアズキューンは彼女がキュアアイドルであって、キュアアイドルではないことを感じ取り看破する。
「私はキュアアイドル。私だけがキラキラ輝く笑顔。他のものは輝くこともおこがましいの!」
アナザーキュアアイドルの言葉は決してキュアアイドルから出るものではなかった。
「もうアナザープリキュアが!」
「間に合わなかったか」
到着した京とゲイツも苦虫を嚙み潰したように表情が曇る。
その場の状況から、すぐに戦場の状態を理解する。
「ゲイツ君」
「京さん」
「状況はなんとなくわかるよ」
ドレスボックスを手にした。
キュアリングに光を灯し、ドレスボックスに注入する。
「チェンジ!プリキュア、アクセス!」
光に包まれ、その姿はキュアコスモスへと変身する。
「次元を渡る調和の力!キュアコスモス!」
「これが、京さんのプリキュア……」
「アイドル!アナザーグーパンチ!」
「しまっ!」
無防備だったキュアアイドルに放たれる大技。
「スターライト・パルサー!」
拳と掌打がぶつかり合う。
技同士の激突による衝撃と雷光が走り抜ける。
なんとか技を相殺したキュアコスモスがキュアアイドルの前に立った。
「大丈夫、アイドル?」
「も、もしかして京さん?」
「うん。そうだよ。今はキュアコスモス!」
「本当にプリキュアだったんだ!」
キュアアイドルは目を輝かせていた。
「にしても、アナザーキュアリリベルにあれはアナザーキュアアイドル……そして」
3人の怪人が視界に入る。
灰色の体は鈍重さを感じさせる、そして一本角、厚い胸板、長い鼻。
体の特徴からモチーフはサイ、ゴリラ、ゾウ。
「今回は重量系ってところかな……」
「またお前か。キュアコスモス」
「アナザーキュアリリベル。あなたのこと助けるから、絶対」
「うるさい!アナザーキュアアイドル!」
彼女の声でアナザーキュアアイドルが大地を蹴った。
瞬く間に攻防が始まる。
「くらえ!」
2人の戦闘にサイドンが介入していた。
突進を紙一重で回避する。
そのまま横腹を蹴り、距離を取る。
「この状況なら……」
腰のケースからソウルリングとスキルリングを取り出す。
スカイとリリアンどちらを使用するのがこの状況にあっているのだろうか。
パワー重視ならスカイだが、リリアンウィップで動きを止めるというのも。
思わず迷ってしまう。
「うーん、どっちがいいか……」
「なにやっているんだコスモス!」
「今、考えてるの!」
ゲイツの叫びに、叫んで返答する。
「ふん!」
「いっ!あ、リングが!」
ゴリレスの拳を紙一重で回避する。しかし、崩れた壁の破片が手に当たり、リングが空を舞う。
「フフっ!」
「バカ!アニマルチェンジ!」
アナザーキュアリリベルとアニマルリングで鷹に変身したゲイツがリングの方へと跳躍する。
2人の手がリングをどうにかキャッチした。
「これは儲けたわね」
「ソウルリングが……奪われた」
変身を解いたゲイツの手にあるのは2つのスキルリングだけ。
そしてアナザーキュアリリベルの手にはスカイとリリアンのソウルリングがあった。
「奴の力はかなり削いだわ、キュアコスモスをここで倒すのよ」
「ゲイツ君、スキルリング!」
「は?」
「はやく!」
こちらの急かす声にゲイツもキャッチした2つのリングをこちらに投擲する。
リングを受け取り、2024のスキルリングを左手の薬指に装着した。
「今度こそ!」
再びゴリレスが拳を振り下ろす。
「リボンバリア!」
左手をかざす。
予想通り、リボン型のバリアを生成する。
攻撃を防ぐことに成功していた。
「やっぱり……スキルリングならみんなの技を使えるんだ」
「なら俺が!」
今度はサイドンが突撃してしていた。
「ウィンクバリア!」
割って入るようにキュアウィンクがバリアを生成して防御する。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうウィンク」
スキルリングを2024から2023に付け替えた。
「ヒーローガール!プリズムショット!」
「ぐぅぅ!」
今度は光弾を放つ。
攻撃を受けたサイドンは表情を歪ませ、数歩後退する。
「アイドル!グーパンチ!」
隙をついたキュアアイドルの技がサイドンを捉えた。
そのまま浄化することに成功する。
「やった!」
「やるねアイドル」
「コスモスの援護のおかげだよ!」
協力や連携するには技の切り替えが瞬時にできるスキルリングのほうが向いているのかもしれない。
そんな時だった。
キュアアイドルの胸元が輝きを放つ。
「え?なにこれ?」
「この反応!」
すぐにキュアコスモスはその反応を理解する。
リング生成の合図だ。
すぐに自分の手元に2つのリングが現れた。
「ソウルリングとスキルリングだね」
桃色の宝石が填ったリングと2025と刻まれた銀色のリング。
「サイドンが!」
「なにをやっているの?せっかくソウルリングを奪ったのに!」
「なら俺が!」
ゴリレスが攻撃を仕掛けるが、
「ズキューンバズーカ!」
「ぐあー!」
キュアズキューンの技がゴリレスを飲み込み、浄化する。
「おーやるねー」
「さすがお姉さま!」
「よーし。私も行くよ!ソウルリング!キュアアイドル!」
ソウルリングを左手の中指に装着した。
「キュアチェンジ!」
ソウルリングに灯った光をドレスボックス鍵穴に注入。
再び開錠する。
その瞬間、光の中でキュアコスモスは姿を変えていく。
ピンク色のメッシュが入った金髪のポニーテール、左右で長さの異なるフィンガーレスグローブ、そしてピンクをメインとした衣装に赤色のハート形飾りがついている。
「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
その場に立つのはキュアアイドルに瓜二つのキュアコスモスであった。
「これがキュアアイドル!キラッキランランだね!」
「私になってる!?なんで!?」
「これが私の力なんだ!」
「おー!」
胸張り説明する。
キュアアイドルやキュアキュンキュンが目を輝かせる。
「あのリングも奪えばいいだけよ!」
「面倒だけどやるしかないよね」
アナザーキュアアイドルとゾーウンが駆け出す。
「いくよアイドル!」
「まかせてよ!」
2人が大地を蹴る。
ゾーウンの振り下ろした長い鼻を難なく回避した。
「「はっ!」」
キュアアイドルとキュアコスモス攻撃がクリーンヒットした2人が表情を歪める。
「アイドル!グーパンチ!」
胸のハートに触れるとキュアコスモスが技を放つ。
「ぐは!」
追撃を受けたゾーウンを浄化する。
「この!」
「させない!」
アナザーキュアアイドルとキュアアイドルもお互いに『アイドルグーパンチ』を使用する。
攻撃同士がぶつかりあい、威力を相殺していた。
「キラッキランランに決めるよ!」
「クライマックスは、私たち!」
2人の耳にアイドルハートインカムが装着される。
キュアコスモスの方にはさらにワインレッドのギターが出現していた。
「「盛り上がっていくよー!」」
周囲を照らすライトと共にキュアコスモスがギターを弾き鳴らし、キュアアイドルがダンスを披露して2人の歌声が響く。
「あの状況から逆転されるとはね……っ?ゲートが」
戦況の悪化を感じ取りアナザーキュアリリベルは撤退しようとするが首を傾げる。
あきらめたように跳躍してその場を離れていた。
「「君と歌を咲かそー!プリキュア!アイドルデュエットスマイリング!」」
「この私が……」
アイドルデュエットスマイリングを受け、アナザーキュアアイドルの姿が
キュアコスモスも変身を解除する。
「すごい。今の技すごかったよアイドル!」
「うん!私たち超キラッキランランだったね!」
「すごいです2人とも!」
「アイドルとコスモスでデュエットすごかったね」
キュアキュンキュンとキュアウィンクも拍手して褒めていた。
「ちゃんとボーカル、やれてたぞ」
「本当!?アイドルが一緒だったからかな?」
「あなたもアイドルに負けないくらい輝いてたわよ」
「そうそう。コスモスも輝いている」
さらに賛美を受けて照れてしまう。
「そうだ。アナザーキュアリリベルは?」
「……逃げられたみたいだな」
「そんな!ソウルリング取られちゃった……」
事実が重くのしかかる。
キュアスカイやキュアリリアンからの力を奪われてしまった。
「また取り返せばいい。機会はあるはずだろうからな」
「ゲイツ君……私頑張るから!」
京も深くうなずく。
「そういえば、何か忘れているような……」
「ライブ!」
「そうだった!」
3人が思い出したように会場へと向かう。
「せっかくだから見てから帰ろうか」
「今回だけだぞ」
自分たちも会場へと向かい。
従業員席から5人のライブを見つめる。
「うわー、すごすぎ……さすがアイドルだね」
「あっちは本職だからな」
「だよねー」
彼の言葉に乾いた笑いを漏らす。
「でも、俺は京の歌も十分強い光に見えたぞ。うたたちに負けてないと、思う」
「ゲイツ君……」
彼の言葉が胸にしみわたっていく。
「決めた!ギタボやる!」
「そっか。京はそれでいいと思うぞ」
「うん。ゲイツ君もドラムこれからよろしくね!」
「はいはい。田中さん、俺たちはそろそろ行きます」
「みんなに挨拶されないのですか?」
「時間が惜しいので。みんなにはありがとうって言っておいて下さい」
ゲイツは背を向けてゲートを開く準備をする。
「私たち別の世界から来たので!」
「そうでしたか」
「あれ?」
自分たちのことを説明しているとゲイツが首を傾げていた。
「どうかした?」
「ゲートが開かない……」
「それって、帰れないってこと?」
「……待てよ。アナザープリキュアの他にもアナザーワールドとして確立する理由がある可能性は?もしや、この世界にはまだアナザーワールドになった原因や要因が残っているのか?」
今まで考えもしなかった可能性が頭に浮かんでいた。
「ゲイツ君?」
「もしかしたら、この世界のアナザーワールド化には別の要因が残っているのかもしれない」
「このアナザーワールドはまだ終わってないってこと?」
彼の説明に自分もアナザーワールドの原因に考えを巡らせるのだった。
どうもUNIMITESです。
今回のソウルリングはキュアアイドルでした。
キュアアイドルとうたちゃんいいキャラですよね。