捕食者四天王に誘拐された先生。
逆過酷される直前に、辛うじて逃げ出すことに成功する。
追いかけてくる彼女たち。
もしも捕まってしまったら、逆過酷パーティーが始まってしまう。

持てる全てを使って逃走する先生。
先生はハナコ、ノア、ノノミ、そしてアカリから逃げ切ることはできるのか?

※R18要素はありません。
 全年齢対象(でいいのか怪しいけど)のコメディSSです。

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第1話

【アビドス自治区:とある廃墟の一室】

「......ここは?」

 

先生が目を覚ますと、そこには見覚えのない光景が広がっていた。

 

コンクリート剥き出しの壁と床。

今にも壊れそうなほど古びた机と椅子。

そして、自分が寝かされている新品のマット。

 

シャーレの執務室にいたはずだった。

しかし、今は見覚えのない部屋に閉じ込められていた。

幸いにもシッテムの箱は近くに置かれている。

だが体は縄で縛られているため、身動きがとれない。

 

その時、ドアが開いて一人の生徒が入ってくる。

「あら、気が付かれましたか先生。今縄を解きますね。」

 

ハナコが入ってきて、普段通りの表情で先生の拘束を解く。

そして、ハナコの後から二人の生徒がドアから入ってくる。

 

 

「先生、よく眠れましたか☆」

「先生の寝顔は記録しました。とっても可愛かったですよ。」

 

ノノミとノアだ。

彼女たちもパット見は普段通りだが......何かがおかしい。

彼女たちの様子を見た先生は、疑問を投げかける。

 

「助けに来てくれたんじゃないの?それに、君たちは一体何をしているの?」

 

「先生は誘拐されたんですよ。私達に☆」

「先生には私達と過酷してもらいます。もちろん拒否権なんてありませんよ♡」

「アカリさんがまだ戻ってきてないですが、私達で味見しちゃいましょう♡」

 

「「「先生、ちょっとミルクもらいますね!」」」

 

 

言うやいなや、先生に飛びかかる三人。

彼女たちは獲物を前にした捕食者のごときオーラを纏っていた。

 

危険を感じた先生。

急いで手を伸ばしてシッテムの箱を取り戻す。

 

 

「アロナ!バリアを!」

「了解です、先生!」

 

アロナの声とともに、先生の周りにバリアが張られる。

バリアに当たって後ろに弾き飛ばされる三人。

 

(今しかない!)

 

その隙をついて、無我夢中で逃げ出す先生。

その後姿を見つめる彼女たち。

ノノミが他二人に提案する。

 

 

「最初に先生捕まえた人が、童貞をいただいちゃうのはどうですか?」

「「さんせーい♡」」

 

 

 

【アビドス自治区:砂漠の廃墟群】

「アロナ!近くに他の生徒はいる?」

「はい!ちょうどアヤネさんとシロコさんがいます。すぐに連絡しますね!」

 

 

廃墟から脱出してアビドス砂漠を走る先生。

砂漠に埋もれかけの廃墟の中を通り、身を隠しながら逃走する。

ひとまず撒けたかと安堵したとき、目の前にハナコが現れる。

 

「見つけましたよ、先生。」

「さあ、私と気持ちいいことしましょう♡」

 

 

「アロナ!もう一回バリアを」

「無理です先生、バッテリーが足りません!」

 

アロナバリアは使えない......

意を決した先生は、覚悟を決める。

 

 

「わかったよハナコ楽しいことをしよう。」

「あら、話が早いですね。では早速。」

 

ゆっくりと近づいてくるハナコ。

突然、先生は服を脱ぎ去ってハナコに抱きつく。

 

 

「ほら、私は準備万端だよ。」

「■■■■■したいんだろう、私の■■■は準備万端さ。」

「一緒に■■■■■して、■■■■しよう。すぐに気持ちよくなるさ。」

 

「先生......え?え?なんで?積極的すぎます!?」

 

予想外の行動と言動に、フリーズしてしまうハナコ。

卑猥な表現を普段からしている彼女。

だが、実戦での『エ駄死な行為』にはあまり耐性がない。

 

そのことを逆手に取った先生。

フリーズしたハナコを置いてその場を走り去る。

 

 

 

【アビドス自治区:砂漠地帯】

廃墟内を移動しても捕食者たちに見つかってしまう。

そのことを理解した先生は、隠れることを止めた。

一心不乱に走り抜けることで距離を稼ごうとした。

 

「ひとまず追手は来ていないな。このまますs」

 

曲がり角に差し掛かる先生。

急に柔らかいなにかにぶつかる。

 

 

「ようこそ先生、ずいぶん積極的ですね♡」

「自分から私の胸に飛び込むなんて......いい子ですね♡」

 

「ノア......」

 

ぶつかると同時に抱きしめられる先生。

振りほどこうとするものの、キヴォトス人の力にはかなわない。

そのまま押し倒されて、ズボンを脱がされる。

 

絶体絶命の先生。

だが、ノアの顔が突然曇る。

「先生......これはなんですか......」

 

 

服の下の銃創を見てしまったノア。

エデン条約の時に撃たれた傷にショックを受けて、彼女の動きが止まる。

 

 

「ごめん、ノア......後でちゃんと話すから。」

 

そう言って、力が抜けたノアを振りほどく。

再び駆け出す先生。

悲しむノアに後ろ髪を引かれつつも、走り去って行く。

 

「アロナ、あとどれくらいでアヤネたちが来る?」

「あと二十分ほどです。旧校舎が近くにあるので、そこに隠れましょう。」

 

 

 

【アビドス自治区:旧校舎】

「やっと着いた。ここなら安全かな。」

 

先生のつぶやきにアロナが反応する。

 

「アビドスの生徒さんたち以外はこの場所を知りません。」

「ここなら追手はこないはずです、先生。」

 

 

アロナの声にひとまず安堵する先生。

だが、あることを思い出し顔が強張る。

 

「ちょっとまった。三人の中にノノミもいたよね......」

「彼女はこの場所を知っていr」

 

「もちろん知ってますよ、先生☆」

 

 

はっと目線を上げる先生。

そこには、最後の捕食者の姿があった。

彼女は先生に話しかける。

 

 

「先生、取引をしませんか?」

 

「取引?」

 

「ええ、私に飼われる契約をしてください。もちろん欲しいものは全て差し上げます。」

「同意してくだされば、他の御三方を説得して先生を襲わないようにします。」

「その代わりに......先生のお時間を永遠にもらいます。毎晩私と気持ちいいことしましょう☆」

 

「どうですか先生?」

 

 

首を縦に振るわけにはいかない先生。

だが、この状況では彼女の提案を受ける以外の選択肢がない。

悩む先生、その時逃げ道を見つける。

 

「アロナ、ノノミのカードを凍結して!」

「はい、先生!」

 

 

ノノミに向き直り、先生は告げる。

「ノノミ、君は本当に私に貢ぐことができるのかい?」

 

「何をいっt」

 

ピロン!

 

返答の途中で彼女のスマホに通知が届く。

急いで確認すると、先生の言葉通りカードが使用不能になっていた。

アロナによるカード会社へのハッキングがうまくいったようだ。

 

「え?嘘でしょ?」

 

ノノミがスマホの通知に気を取られている隙に、先生は窓から逃げ出す。

こうして、三人の追跡者を振り切ることに成功する。

 

ヘリのローター音が近づいてくる。

ようやく助けが来たようだ。

なんとか逃げ切れるだろう。

先生は、勢いのまま広場へと駆けていく。

 

 

【アビドス自治区:旧校舎近くの広場】

広場までたどり着いた先生。

だが、そこには裏ボスが待ち構えていた。

 

 

「こんなところで会うなんて、奇遇ですね。」

「ずいぶん怯えているご様子ですが、何かあったんですか?」

 

広場にはアカリの姿があった。

話しかけてくるアカリ。

なぜ、彼女がここにいるのかと疑問に思う先生。

 

だが、今はそんなことにかまっている余裕はない。

 

 

「やあ、アカリ。あとでくw」

 

「女の子三人から逃げ回っていたんですよね?」

「彼女たちに逆過酷されないように。」

 

「え?なんでそのことを知っているの?」

 

冷や汗が流れる。

本能が危険を知らせてくる。

とにかく逃げなくては。

だが、体は動くことを拒否した。

 

 

そして、後ろから聞こえてくる複数の足音。

我に返って、振り返る先生。

そこには、さらなる絶望が待ち構えていた。

 

「探しましたよ、先生。早く脱いでください♡さっきの続きをしましょう♡」

「逃がしません逃がしません逃がしません......もう誰にも先生を傷つけさせません。」

「先生、お金の代わりに......私の身体をあげます♡」

 

発情したハナコ、ヤンデレと化したノア、そして己自身を貢ごうとするノノミがいた。

 

「みなさん、先生を愛の巣に連れ帰りましょう。」

「「「さんせーい」」」

 

 

アカリの言葉で動き出す三人。

獲物を前にした獣たちに囲まれ、絶体絶命の先生。

そのとき、待ち望んでいた助けが到着する。

 

ドオン!ドオン!

 

先生の周囲に複数のミサイルが着弾し、四人の動きを止める。

雨雲号による攻撃だ。

二本のロープが上空から垂らされる。

その片方をつたって、一人の生徒が降りてきた。

 

「ん、助けに来たよ先生。早くこのロープに掴まって。」

「一緒に逃げるよ、先生。」

 

「シロコ!ありがとう!」

 

 

シロコから渡されたロープにしがみつく先生。

雨雲号に乗りこんで、シロコたちと逃げ出そうとする。

 

その様子を見たノノミ。

彼女はシロコに話しかける。

 

「シロコちゃん、本当にいいんですか?」

 

「ん、どういうこと?」

 

「一緒に来れば、好きなだけ先生を襲えますよ。せっかくのチャンスを見逃すんですか?」

「アヤネちゃんも一緒にいかがですか?アヤネちゃんも先生のこと好きですよね?」

「みんなで先生をシェアしませんか?」

 

 

ノノミの言葉に動きが止まるシロコ。

ロープから先生を引き剥がして、その場に押し倒す。

そして、アヤネの操縦する雨雲号も近くに着陸してしまう。

 

「シロコ......何を......」

「逃がしてくれるんじゃなかったの......」

 

 

「ん、先生一緒に行くよ。」

シロコが先生を担ぎ上げる。

 

「アヤネ!早く助けて!」

「それは出来ません、先生。」

 

雨雲号から降りたアヤネがこちらに歩いてくる。

救いの手は、新たな敵となってしまった。

 

 

「攻撃してすみませんでした。私も混ぜてください。」

「ん、みんなで先生を襲う。」

 

「話が早くて助かります☆」

「みんなで先生を食べちゃいましょう♡」

 

 

そのまま、六人の生徒たちに再び誘拐される先生。

抵抗虚しく、最初の部屋に連れて行かれる。

ドアの鍵も掛けられて、今度こそ逃げられなくなる。

そして、新品のマットの上に押し倒される。

 

六人の捕食者が先生を取り囲み、発情した目で見つめてくる。

ノノミのセリフともに獣たちの饗宴が始まる。

 

 

「もう逃げられないですね、先生♡」

「みなさん、宴の始まりですよ~☆」

 

「「「先生、ちょっと一生分のお時間もらいますね♡」」」

 

 

おしまい




※本作は「Pixiv」にも同じ内容のものを投稿しています。

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