落ちていく   作:作猫

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そのスキルを身につけるために

オラリオに戻ってきたツイ。

ひとまず左腕の義手を買ってからご飯をおごるというお約束をした。

まずはヘルメス様に報告、そして20階層までの地図をもらうために彼がいそうな場所へ行こうとする。そのとき偶然、団長ことアスフィと遭遇した。

 

「ツイさん、左腕どうしたんですか!?」

「団長…スキルで柱に腕を挟めてしまいまして」

「そうですか、今後はどうするつもりで?」

「義手を作ってくださいお願いします!」

「そういうのは鍛冶師へ注文するものでは?」

「お金がないから…お願いします団長!」

「……わかりました」

 

スキル発動中は五感が遮断されていた、それに加えて平衡感覚や運動感覚も。

あの時感じた感覚は心臓の鼓動とかを感じ取れる内臓感覚、しかしこれもほぼ遮断されていたに等しい。

でなければ落下中に窒息死するリスクもある。つまり唯一感じ取れたのは心臓の鼓動だけだ。

 

◇◇◇

団長から作っている間にと棚に置かれていた義手をお借りした。

そして1階層から20階層までのダンジョンの地図を取り出す。それらを照らし合わせ、障害物や壁がない場所に印をつける、これで高ささえあっていれば異常なことが起きない限り埋もれて死ぬということはなくなった。

 

「痛覚…」

 

ツイは部屋を飛び出し団長がいる部屋へと行く。

 

「団長!」

「ノックぐらいしてください」

「あぁすみません、」

 

ドアを閉じてはノックをしさっきの倍の勢いでドアを開ける。

 

「団長!!」

「ドアは静かに開けてください…」

「あぁすみません、」

 

またドアを閉めようとする

 

「やり直さなくていいですよ、で要件は何ですか?」

「空気に触れている間、指に少しの痛みを感じる魔道具を作ってください!スキルを身につけるのに」

「わかりました。後これが義手です、この穴から縄が出てきて対象を突き刺すことができます」

「ありがとう」

 

目にクマができている団長。

それに気づいたツイは休むように言う

すると後ろからヘルメス様がやってくる。

 

「アースフィー!」

 

ツイはしれっと姿を消した。

 

◇◇◇

義手を身につけては動作確認。

 

「団長の魔道具はやっぱりすごいなぁ」

 

思うようにしっかりと動く

魔力を流し込むとまっすぐ先端に針がついた縄が飛びててくる。

これだけでも一桁階層の魔物を簡単に倒せるのではないかと思ってしまうほどの勢いだった。

その勢いのせいで壁に穴が空いてしまったが…

 

団長は今疲れ果てているため、空気に触れることで痛覚を感じるみたいな魔道具を商店街で探すことにした。

しかし空気に触れることで痛覚を感じることができるというよっぽどの変態しか買わなさそうな魔道具が街中で売っているとは思えない…

魔道具屋を転々としていると人気のない薄暗い場所にある魔道具屋を見つけては入店してみた。

 

「いらっしゃいなー」

「あの、空気に触れることで痛覚を感じるみたいな魔道具あります?」

「あるよー、けどそんなもん買ってどうするんかいな」

 

店の奥から出てきた眠たそうな女性店員に案内されてはその商品を見せてくれた。

腕に巻き付け起動すると空気が触れている間だけ締め付けられるという。

水の中に入れていれば逆に緩む。

 

「いくらですか?」

「そうだなー。無料でいいかな」

「いいんですか?」

「その代わりパーティー組んでくれないかな。レベル2だしいい戦力だと思うけどなー。どうかな」

「ぜひお願いします!」

 

ツイにとってそれはメリットでしかない。

怪しい部分もあるがそんなこと気にせずに了承した。

 

「私はイナキ!ファミリアはー、内緒だな。」

「内緒とは…」

 

イナキからもらった魔道具を右手首につける。

そして、魔力を流し込むことにより小さな痛みを感じる。

 

「水槽に手突っ込んでみな」

「はい」

 

右腕を水槽に入れて再び魔力を流すとその痛みはほぼないに等しくなった。

 

「おぉー!ありがとうございます!」

「そんで、あんたはそれをどうするつもりなんだ?もしかしてそういった性格なのかな?」

「スキルと併用するために…ちょっと失礼だと思うのですが、さっきから語尾が「な」で統一されてませんか?気のせいですかね」

「簡単な話だ、昔読んだ物語で語尾が「ナ」だった人がいてな?それに憧れて私も真似していたら治らなくなったんだよなぁ」

 

早速行くためにイナキは突き出すことに特化した短剣ことカタールのような経常をした武器を取り出しては荷物をツイに投げ店を閉じてはダンジョンへ向かう。

 

「十階層まで行くからな」

「わかりました!ってその前に武器取りに行かなきゃ…」

「じゃぁ、ダンジョン前集合でいいな?」

「はい、ではまたあとで」

 

◇◇◇

アスフィの部屋にて…

 

「どう思うかい?彼のスキル」

「真っ直ぐ下に障害物をすり抜け落ちていくスキル…下手をすれば70階層よりも下へ」

「しかし帰るすべはないからねぇ…初使用で腕を失っていたのを見る限り落下中は視界が切断されているのだろうか。」

「あのスキルのことがほかのファミリアに知られたら…」

「そうだね、彼に伝えておいてくれ、あとベル君たちについてだが…」

 

アスフィは小さくため息をついた。

 




ダンまち周回終わったからバーッと書けるでしょ!と思ったのですがやっぱり本見なきゃわかりませんね…
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