【合体ロボ】死んだはずの幼なじみが、隣の世界から俺の名前を呼んだ 作:シラヌイ321
トワは門番になり、イヴはその隣にいます。
ケイは、名前順に並べた記録棚を預かっています。
三人とも、仕事はできます。
休憩を取るのは、あまり得意ではありません。
後日談 門番は、三人
御影トワは、案内板にこう書いた。
異常があれば呼べ。
「怖い」
隣から、ケイが言った。
「どこがだ」
「最初に読むものがそれでは、異常のある施設にしか見えない」
「異常がないとは言っていない。入口の案内灯は、右だけ接触が悪い」
「その説明を最初にするな」
黒髪の少年は、腕を組んだ。
投影の足元には、影がない。
だが、来訪者の目線に合わせて案内板の位置を直させたのは、彼だった。
高すぎる、と三度言われた。
トワは、三度下げた。
「では、なんと書く」
「困ったら呼べ、でいい」
「同じ意味だろう」
「違う。道が分からないのは、その人の異常ではない」
トワは、鉛筆を止めた。
「……そうか」
消しゴムを探す。
左のポケット。ない。右のポケット。ない。
『右手です』
白い円盤が、肩の高さから言った。
統合検証機関イヴ。
琥珀色の単眼が、トワの握った消しゴムを照らしていた。
「知っていた」
『両方のポケットを確認しました』
「念のためだ」
「何の念だ」
トワは答えず、最初の一行を消した。
その下に、名前を三つ並べる。
御影トワ。
ケイ。
イヴ。
「担当を書け」
ケイが言った。
「名前だけでは、誰に何を聞けばいいのか分からない」
「私が入口。お前が棚。イヴが検証だ」
『補足します。当機は、お二人の言い争いの判定は行いません』
「頼んでいない」
「頼んでいない」
『昨日、双方から照合要求がありました』
鉛筆が止まった。
ケイも、黙った。
『案内板の作成を、継続してください』
起点層に残った記録は、九十八名分。
現在へ移ることも、七年前で終わることも選ばず、誰かが会いに来られる形で保管されると決めた人たちだった。
棚は、番号順ではない。
ケイが、名前で並べ直した。
それでも、初めて来る人は迷う。
曲がり角の向こうで足を止め、呼んでいいものかと声を潜める。会いたかった名前を前にして、入口へ戻ろうとする人もいる。
トワは、そういう人の歩く速さを覚えはじめていた。
今日、最後の来訪者は、母親と小さな娘だった。
母親は、受付で自分の父の名を言った。
途中で、声が詰まった。
ケイは続きを急かさず、該当する棚を確認した。
「分かった。案内する」
「おじいちゃん、起きてる?」
少女が尋ねた。
「眠ったまま、記録として残ることを選んだ」
ケイは、少女の高さまで膝を折った。
「話しかけても、返事は来ない」
「……うん」
「それでも、行くか」
少女は母親の手を握り直して、頷いた。
ケイが立ち上がると、小さな手が、空いているほうの彼の手へ伸びた。
指が、すり抜けた。
少女が、目を丸くする。
ケイは、差し出しかけた自分の手を見た。
「……私は、投影だ。掴めない」
「じゃあ、ゆっくり歩いて」
少年は、少しだけ黙った。
「分かった」
歩き出す。
三歩進んで、振り返る。
少女がついてくる。
また三歩進む。
また、振り返る。
『進路上に障害物はありません』
イヴが、控えめな声で報告した。
ケイは前を向いたまま答えた。
「後ろを見ている」
トワは、口元へ持っていきかけた手を下ろした。
笑うと怒る。
いまは、怒らせたくなかった。
名前の前で、母親は何度か言葉に詰まった。
少女は、学校で作ったものの話をした。
昨日、靴を左右逆に履いた話もした。
返事は、なかった。
ケイは少し離れたところで待っていた。話が途切れるたびに母親が時計を気にするので、退出までの道順を先に確認しておいた。
トワは、冷たい縁に腰を下ろそうとした少女へ、折った布を渡した。
「敷け」
少女が見上げる。
背後から、ケイが小さく咳払いをした。
トワは、言い直した。
「……冷えるから、敷くといい」
「ありがとう」
「そうか」
「そこは、どういたしましてだ」
「知っている」
『応答候補を提示しましょうか』
「二人とも、仕事をしろ」
少女が笑った。
母親も、目元を拭いながら、少しだけ笑った。
帰り際、少女は鞄から紙を出した。
待合で描いていた絵だった。
短い髪の人。
黒い髪の人。
目が一つの、白い丸。
トワの前髪には、白い一房がある。ケイは眉を寄せていて、イヴだけが画面の半分を占めていた。
『……当機が、大きく描かれています』
イヴの音量が、少し上がった。
「まる、じょうずにかけたから」
『そうですか』
白い円盤が、紙へ近づく。
『……歪みが少ないです』
「褒められているんだぞ」
トワが言った。
『理解しています』
「なら礼を言え」
『……ありがとうございます』
ケイが、横を向いた。
今度は、彼が笑うのを我慢していた。
「ケイさん」
少女が呼んだ。
少年は、すぐに顔を戻した。
「なんだ」
「またきたら、いる?」
「次の面会日程は、受付で――」
「いるか、と聞かれている」
トワが言った。
ケイは彼女を見た。
トワは、真顔だった。
「……いる」
少年は、少女へ答え直した。
「場所が分からなければ、名前を呼べ」
「ケイさん?」
「ああ」
少女は、その名前をもう一度呼んだ。
用事は、なかった。
ケイは、二度とも返事をした。
来訪者を見送ったあと、絵を貼る位置で揉めた。
「そこは高い」
「お前に合わせて下げたぞ」
「私に合わせるな。描いた本人が見える位置にしろ」
『受付卓の横を提案します』
「そこはイヴの整備手順が貼ってある」
『当機は、その手順を記憶しています』
トワは白い円盤を見た。
ケイも見た。
『……配置効率の提案です』
「何も言っていない」
トワは、手順書を隣へずらした。
絵を貼る。
ケイが、少し右へ寄った。
次に、左へ寄った。
「曲がっている」
「方眼に合っている」
「紙の切り口が斜めだ。絵のほうに合わせろ」
直す。
少年は、入口まで下がって確認した。
「……そこでいい」
トワは、留め具をもう一つ足した。
剥がれにくいように。
イヴは、何も報告しなかった。
その日の夕方、トワは当番を引き継いだ。
現在側の詰所に、部屋が一つ用意されている。
今日は、そこへ泊まる。
ケイに夜の当番を頼んだのは、自分だった。
それなのに、入口の案内灯の説明を二度して、奥の通路の床板について三度話した。
『床板は、昨日交換済みです』
「……そうだった」
「寝に行くのだろう」
ケイが、彼女の工具袋を見た。
「なぜ、それを持っていく」
「何かあったら困る」
「寝台を修理する予定か」
「分からないから持っていく」
少年は、しばらく黙った。
それから、棚のほうへ顎を向けた。
「今日は、私が預かる」
「分かっている」
「なら、任せろ」
トワは、受付卓に袋を置いた。
離してから、指を開く。
「……何かあったら、呼べ」
「呼ぶ」
案内板の横で、三人の絵が少し揺れた。
トワは、それを見てから出口へ向かった。
通路を半分ほど進んだところで、イヴが止まった。
『当機の配置が、未指定です』
「一緒に来るんじゃないのか」
『残留して監視を補助することも可能です』
「ケイに頼んだ」
『はい。ですが――』
単眼が、後ろを向いた。
トワは、白い円盤を待った。
「お前も、もう一度見に戻りたいのか」
『……確認を追加する理由は、ありません』
「理由じゃなくて。したいか、と聞いた」
『はい』
「私もだ」
彼女の左手が、作業服の縫い目を叩いていた。
三回。一回。二回。
気づいて、手を開く。
「イヴ。一緒に来てくれ」
『用途を確認します』
トワは、少し考えた。
案内も、護衛も、部屋の点検も、理由にはできた。
「一人で入るのが、嫌だ」
白い円盤が、彼女の隣へ戻った。
『了解しました』
追加の確認は、なかった。
部屋には、音が多かった。
廊下の靴音。
流し台の配管。
風に押される、外の看板。
何かが鳴るたび、トワは顔を上げた。
『建具の振動です』
「分かっている」
また、鳴った。
『同じ建具です』
「お前も毎回見てるぞ」
『検証系ですので』
「そうか。私は何系だ」
『……分類を保留します』
机には、夕食の包みが置いてあった。
九条マオの字で、紙が添えられている。
配管より先に食べること。
トワは、流し台へ向けていた足を戻した。
椅子に座る。
包みを開く。
パンをかじると、膝の上へ細かい屑が落ちた。
「扱いにくい」
『味は』
「……悪くない」
もう一口かじる。
イヴが、それを見ている。
包みの下には、店の品書きがあった。
小さな丸パンが、いくつも描かれている。
トワは、一つずつ目で追った。
「明日、帰るときに寄れるな」
『経路上にあります』
「お前は、どれがいい」
『当機は食事を必要としません』
「知っている」
トワは、紙を円盤のほうへ向けた。
「私が全部選ぶと、同じものになる」
イヴは、しばらく品書きを見た。
琥珀の光が、端にある一つへ留まる。
『これを』
「ミルクパンか。理由は」
『……丸いので』
トワは紙と円盤を、交互に見た。
「似ているな」
『当機に切れ込みはありません』
「そうか」
『焼き色もありません』
「分かった」
口元が緩むのを、今度は隠さなかった。
定時連絡は、ケイから来た。
「保管状態、変化なし。入口も異常なし。明朝の案内は、私がする」
「分かった。……食事は済んだ」
回線の向こうが、静かになった。
「まだ聞いていない」
「聞きそうだった」
「昨日は、済んだと言ったあとに未開封の包みが出てきた」
『事実です』
「今日は食べた」
イヴの単眼が、包みへ向く。
『確認しました』
「なんでお前たち、そこの連携だけ早い」
「お前の報告に不備があるからだ」
トワは、残りのパンを口へ入れた。
食べ終わるまで、二人とも待っていた。
「ケイ。明日、パンを買う」
「私は食えない」
「何を選ぶかは、聞けるだろう」
彼女は品書きを見た。
「塩。ミルク。胡桃。それから、焦がし砂糖」
「最後のだ」
早かった。
言い終わってから、少年の声が少し低くなる。
「……ただし、味の照合はできない」
「食べて説明する」
「お前がか」
「私しか食べないからな」
ケイは、少し考えているようだった。
「『甘い』だけで終わらせるな」
「難しい注文だ」
「引き受けたのは、お前だ」
トワは、品書きの端に三つの丸をつけた。
塩。
ミルク。
焦がし砂糖。
イヴが横から覗いている。
「三人分だ」
『摂食者は一名です』
「だから、小さいのを買う」
回線の向こうで、小さく音がした。
笑ったのかと聞こうとして、やめた。
消灯の支度をしても、通信はまだ繋がっていた。
トワは靴を脱ぎ、寝台へ腰を下ろした。
沈んだ。
立ち上がって、裏を覗く。
『支持構造に異常はありません』
「見ただけだ」
「工具を置いていかせて正解だった」
「……寝台の報告はしていないぞ」
『当機の音声を、回線が拾っています』
トワは、反論を諦めた。
右手を開いて、閉じる。
何にも留められていないことを確かめてから、毛布へ入った。
イヴは机の上へ降りた。
浮遊音が止む。
窓の外で、看板が鳴った。
「……イヴ」
『はい』
「記憶を戻す処理は」
『動いていません』
「分かっている」
毛布の端を握る。
「分かっているんだが」
その先が、うまく出なかった。
七年間にも、眠ることはあった。
だが、目を開けると、その前に何を考えていたか分からないこともあった。
容器が増えていた。
手が痛かった。
イヴが、何かを言いかけてやめた。
今日のことまで、ああなったら困る。
少女の絵。
案内板。
パンを選ぶ声。
「……覚えていなかったら、教えてくれ」
『はい』
「全部、一度に出さなくていい。私が聞いたら、一つずつ」
『了解しました』
通信の向こうで、ケイが言った。
「名前なら、私も教えられる」
トワは、目を開けた。
「……自分のか」
「お前が勝手につけた名だ」
「嫌がっただろう」
「今は、私が選んだ」
少年の声は、はっきりしていた。
「ケイだ。何度聞いても、それを答える」
トワは、毛布を少し引き上げた。
鼻のところまで。
「面倒な仕事を頼んだな」
「棚の番より簡単だ」
『名前以外は、当機が補足します』
「頼む」
二人から返事が来た。
ほとんど重なって、少しだけずれた。
「……もう、寝ろ」
ケイが言った。
「監視は私がしている」
「何かあったら――」
「呼ぶ」
トワは、続きを飲み込んだ。
靴も、鍵も、手を伸ばせば届く場所にある。
それを確かめたまま、頭を枕へ戻す。
「ケイ」
「なんだ」
「絵を、ありがとう」
「描いたのは私ではない」
「あの子を案内しただろう」
回線の向こうが、静かになった。
返事を待っていると、ようやく声がした。
「……明日、見える場所に貼ってある」
「知っている」
「剥がれていないかは、確認しておく」
「頼む」
通信が切れた。
トワは、机の上の円盤を見た。
「イヴ。明日の朝、起こしてくれ」
『時刻を指定してください』
「七時」
『了解しました』
「お前も休め」
『必要な処理以外を、順次停止します』
「できるか」
『試します』
琥珀色の光が、少し弱まった。
完全には消えなかった。
寝台から見える位置に、一つ残っていた。
「できなかったら、起こしていい」
単眼が、トワへ向き直る。
『……あなたを、ですか』
「私しか寝ていない」
『睡眠を妨げます』
「お前が困ったら、私も起きる」
イヴは、少し黙った。
『了解しました』
トワは目を閉じた。
眠るまでに、もう一度だけ、目を開けた。
琥珀を見つけ、また閉じた。
『御影トワ。七時です』
窓が、明るかった。
最初に、右手を引いた。
毛布がついてきただけだった。
次に、机を見る。
白い円盤が、そこにいた。
「……丸いの」
『はい』
「イヴが、ミルク」
琥珀の光が、少し強くなる。
「ケイが、焦がし砂糖」
『はい』
「私は、塩だ」
トワは、息を吐いた。
長く。
胸の奥まで、一度空にするように。
「……覚えている」
『はい』
しばらく、どちらも何も言わなかった。
外で、荷車が通る音がした。
トワは寝台から足を下ろした。
イヴが、机から浮き上がる。
「おはよう」
『おはようございます』
「休めたか」
『記録を一部停止できました。あなたが眠った正確な時刻は、不明です』
「そうか」
彼女は、少し笑った。
「私も知らない」
トワが戻ると、ケイは入口にいた。
「遅い」
「七時に起きると言った。七時に帰るとは言っていない」
「八分、予定を過ぎた」
「店で焼き上がりを待った」
紙袋を見せる。
ケイの視線が、すぐに下がった。
「……焼き上がりなら、仕方がない」
『遅延理由、受理されました』
「お前の分もある」
『当機の分は、形状によって判別できます』
三人は、受付卓を囲んだ。
トワが包み紙を広げる。
小さなパンを、三つ置く。
ケイは焦がし砂糖の前へ立った。
イヴは、いちばん丸いものの上を、少しだけ回った。
「どれからだ」
「私が選んだものからだ」
『当機は順番を問いません』
トワがミルクパンへ手を伸ばすと、ケイがこちらを見た。
手を、焦がし砂糖のほうへ動かす。
「……冗談だ」
「知っている」
知っていなかった顔で、少年は腕を組んだ。
トワは一口かじった。
薄い砂糖の層が、ぱり、と割れる。
中は、まだ温かかった。
「外が硬い。中は柔らかい。少し苦くて、そのあと甘い」
「どちらが長く残る」
「甘いほうだ」
ケイは、パンを見た。
「……そうか」
トワは、もう一口かじった。
「それと、歯に張りつく」
「その情報は要らない」
『正確な報告です』
トワが笑った。
少し遅れて、ケイの口元も動いた。
昨日の絵には、ない形だった。
食べ終わるころ、イヴが言った。
『お二人に、依頼があります』
「なんだ」
『入口へ並んでください』
トワとケイは、顔を見合わせた。
「また案内板の位置か」
『いいえ』
白い円盤が、壁に貼った絵の横へ浮かぶ。
『この絵と、三人を、一枚に記録します』
トワは紙袋を畳んだ。
「お前も入れるのか」
『入口のカメラを使います。許可を求めます』
「私はいい」
ケイは、絵を見上げた。
眉を寄せたままの、自分の顔を見る。
「……私もだ」
三人が、壁際へ並んだ。
トワ。ケイ。イヴ。
イヴが少し上がる。
「高い」
ケイが言った。
『あなたの頭部と重なります』
「では、私が横へずれる」
ずれた先で、トワの腕が投影の肩を通った。
彼女は手を引いた。
「すまない」
「別に、痛くはない」
「そうか」
トワは、手をポケットに入れた。
身体は、離さなかった。
ケイも、そのまま立っていた。
『記録します』
「待て」
少年が言った。
トワの前髪を指さす。
「白いところが、跳ねている」
「元からだ」
「寝癖だ。昨日より右へ向いている」
『照合します』
「しなくていい」
トワが手で押さえた。
離すと、また跳ねた。
ケイが笑った。
今度は、顔を背けなかった。
イヴの単眼が、一度だけ光った。
「――今、撮ったな」
『はい』
「待てと言っただろう」
『待ちました。寝癖の修正も確認しました』
「直っていない」
『記録上の問題は、ありません』
トワは、画像を見た。
自分は片手を頭に載せている。
ケイは、笑っている。
イヴの白い機体には、朝の灯りが映っていた。
背後の絵にも、三人いた。
「……これでいい」
「私の顔が」
「いい顔だ」
トワは、短く言った。
ケイが、黙った。
イヴも、何も補足しなかった。
少しして、少年はもう一度画像を見た。
「消すなよ」
『消しません』
今度は、保留にしなかった。
入口から、呼ぶ声がした。
今日、最初の来訪者だった。
トワが顔を上げる。
ケイが、名前を確かめに向かう。
イヴは、足元を照らす明るさを少し落とした。
案内板には、昨日書き直した一行がある。
困ったら、呼んでください。
その下に、三つの名前。
トワは入口へ出る前に、受付卓を振り返った。
「明日は、何を買う」
ケイの足が止まった。
イヴの単眼も、こちらを向いた。
「焦がし砂糖は、候補に残せ」
ケイが、来訪者へ向き直りながら言った。
『丸いものも、お願いします』
「分かった」
トワは、三つの丸をつけた品書きを畳んだ。
部屋の鍵と、同じポケットへ入れた。
三人の門番の、一日と一晩でした。
トワは気遣いをすると命令口調になり、イヴはお礼を言う前に丸の精度を確かめ、ケイは食べられないパンの順番に口を出します。仕事のできる三人が、一緒に暮らすと少しずつ手間を増やしていく。その手間も含めて、また会いたい三人になっていたら嬉しいです。
ケイは誰かの手を取れませんが、後ろを振り返って歩けます。イヴは記録を渡すだけでなく、自分も写る一枚を頼みました。トワは二人に助けを求めたあと、イヴにも「困ったら私を起こしていい」と返しました。
最後の写真は、寝癖の直っていない写真です。三人とも、それを残しました。
よければ、教えてください。
この門番たちのところへ行くなら、どんな差し入れを持っていきますか。