ラステルは城へと運ばれた。
腹腔内出血に肺損傷、複数箇所の骨折・全身打撲など命を落としていてもおかしくない、と言うよりは命を落として然るべき重傷である。
しかしリーベによる応急処置の結果、少なくとも今すぐ死亡するような危険は無くなっている。
《出血は止めました。損傷した肺組織も仮修復を完了。骨折部位は固定し、自己治癒能力を促進しています》
「助かるの?」
《はい。ただし暫くは絶対安静です》
ナウシカは大きく息を吐く。
「良かった……」
ラステルの手を握る。暖かさが伝わってきた。まだ意識は朦朧としているものの、規則正しく呼吸して胸が上下している。
眠りに落ちた少女をミトに任せ、ナウシカは立ち上がった。
「船の方へ戻りましょう」
《承知しました》
一方、墜落したトルメキア船の周囲では、別の騒ぎが起きていた。
「下がれ!」
「近付くな!」
「まだ生きてるぞ!」
谷の男達が円を描くようにして、何かを取り囲んでいる。ぞるっと機体の残骸の陰から這い出したのはウシアブだった。
その名の通り牛ほどもある巨大な羽虫。船体へ群がっていた蟲の中で、この一匹だけが墜落と爆発に巻き込まれながら辛うじて生き残ったらしい。
翅は大きく裂け、脚も一本潰れている。
飛び上がろうとして何度も体を震わせるが、体を地面から浮かせられない。それでも口元を震わせ、甲高い音を発していた。
「まずいぞ」
「仲間を呼んでるんじゃないか?」
「傷付いて飛べないんだ。このままじゃまた蟲が来るぞ」
一人が銃を構えた。
「即死させる」
「馬鹿!」
隣の男が銃身を押し下げた。
「ウシアブがそんな銃で死ぬもんか。余計怒らせるだけじゃ」
「じゃあどうするんだ?」
「リーベを待て。あいつなら何とか出来るだろ」
つい数週間前までは、得体の知れない怪物として銃を向けられていた機械鳥である。今ではすっかり頼りにされるようになっていた。そうしている内に、ばさりと羽音が聞こえてくる。
「来たぞ!」
上空から、夜闇の中でも紅く輝く大きな影が降りてくる。
リーベはウシアブから数メートル離れた場所へ着地すると、降下中から行なっていた走査を完了させる。
《対象を確認、大型節足動物。重度損傷。飛行能力喪失》
「仲間を呼んでるみたいだ」
《確認しております》
発達したリーベの聴覚機構は、人間の耳では聞き取れない周波数帯まで正確に拾っていた。
《信号発信を確認。このまま継続した場合、複数の大型生物が接近する可能性があります》
「何とか出来るか?」
《可能です》
機械獣は即答した。
《対象を即死させます》
これは谷の男と同じ結論であった。
《サンダーキャノンを使用します。危険ですので、皆さんは後方へ退避してください》
「えっ?」
紅い嘴が開いた。
口腔部の奥深く、生物で言えば喉に当たる位置に、青白い光が灯る。
そして、空気が震えた。バチバチという微かな放電音がして、先程まではほんの小さな灯火のようだった光は、瞬く間に強さを増していく。
何が起こるかは計り知れないが、いずれにせよ物騒な事が起こるであろう事は確信して、谷の男衆は一斉にリーベから距離を取った。
「待って!!」
《……》
口内に充填されたエネルギーが、恐ろしい破壊の力となって解放されようとしたまさにその直前に、声が飛んだ。
光が消える。
リーベが振り返ると、ナウシカが駆けてきていた。
「殺さないで」
《しかし、この個体は救援信号を発しております》
「分かってる」
《同種個体が多数接近した場合、谷の住民へ重大な危険が生じます》
「だから私が帰すわ」
《対象は飛行器官を損傷しています》
「それでも」
ナウシカはゆっくりと近付いた。
《ナウシカ様》
「大丈夫」
《……》
またである。
リーベにとって、これはあまり信用したくない言葉となりつつあるが、しかし今回は止めなかった。
ナウシカが蟲笛を取り出した。糸の先端に結び付けたそれを回し、音を立てる。
甲高く、澄んだ音が響いた。
呼応するように、ウシアブが触角を動かした。少しずつ、興奮した動きが収まっていく。
「森へお帰り…大丈夫、飛べるわ」
ナウシカが語り掛ける。
十分な間を置いて、ウシアブに力が蓄えられたのを見て取って、蟲笛を上空へと放り投げた。ウシアブはそれに引き寄せられるように、あちこち破れた羽根を羽ばたかせて、巨体を浮上させた。
ナウシカもすぐに持ってこさせたメーヴェに乗り込んで飛び上がり、その後を追った。リーベも当然、重さが無いような滑らかさで飛び上がって追従する。
「やった、やったー!!」
集まっていた人々から歓声が上がった。
腐海の方向へと、ナウシカは蟲笛を鳴らしながらウシアブを誘導していく。リーベはメーヴェ周囲の気流を乱さず、尚且つウシアブ含めどんな危険がナウシカに迫っても即応出来る距離と位置を保ちつつ飛行する。
ウシアブは何度か失速しそうになりつつも、残った力を使って高度と速度を維持する。
やがて夜が白み始めて、森が近くなった所でナウシカは砂漠にメーヴェを降ろした。リーベもすぐ背後に着陸する。
ウシアブは地平線の向こう側へと消えていく。
「あっ…」
ウシアブが向かう方向の砂漠には、大きな影が見えていた。
「王蟲…」
《あのウシアブが発した声に応じて、森から出て来ていたのでしょう》
現在、王蟲の眼は青いが…もしウシアブを攻撃して即死させられず、怒らせていたらその声を聞き付けてその複眼は攻撃色の赤に染まり、更に仲間を呼んで谷へと押し寄せていたかも知れない。
《……》
リーベは、その一部始終を見ていた。
「ね?」
ナウシカが笑う。
「殺さなくても良かったでしょう?」
王蟲は生き残った仲間の無事を確認したのか、ぐるりと反転して森へと引き返していった。
《結果としては肯定します》
「結果として?」
《事前の段階では、対象を即時排除する事が最も確実に谷の安全を確保出来る手段でした》
「でも、他にも方法があった」
《……》
「危ないからって、すぐ殺さなくてもいいのよ」
王蟲、キツネリスのテト、そして今のウシアブ。
異なる三つの対象、三つの状況。共通していたのは、対象が敵意や憎悪によって攻撃していた訳ではないという事。
怒り、恐怖、混乱、傷…そうした原因を取り除けば、攻撃する理由も無くなる。
《記録します》
「うん」
ナウシカは満足そうに頷いた。リーベのやり方には未だ戸惑う事も多いが、彼女が自分を尊重して学んでくれているのもまた、確かな事のようである。
《ただし…》
「何?」
《同様の方法が常に成功するとは限りません》
「それも分かってる」
《ならば問題ありません》
どちらも、自分のやり方が絶対だとは言わなかった。
朝になって風の谷では、動ける者は子供まで総出での作業が行われていた。
「あった! 来て、こっち!」
昨晩墜落したトルメキア船が腐海へ降りていた以上、船体には胞子が付着している恐れがあった。そのまま放置する訳にはいかない。胞子が谷の植物に寄生して一粒でも残れば…芽吹き、成長し、そして毒を吐き始める。
そうなれば風の谷そのものが腐海に飲まれかねない。
「こっちは終わったぞ!」
「よく見ろ! 隙間も忘れるな!」
船の残骸周りから始めて、谷の森や畑も虱潰しに調べていき、見付けた胞子はその場で火炎放射器で燃やしていく。
その中で、リーベは別格の働きを見せていた。
《そこです。右の装甲板の裏側、約三センチ奥を確認してください》
「こんな所に?」
板を外すと、小さな胞子の塊がへばりついていた。
「本当にあった……」
《こちらにもあります》
「分かった!」
人間ならまず見落とすような死角。
僅かな隙間や、光の角度によって木の陰になる部分、木々の根元。リーベの各種センサーは、その一つ一つを正確に拾い上げていった。
「よくもそれだけ正確に分かるもんじゃな?」
《放射モニター、輻射スペクトルセンサー、各種イオン濃度測定器、サーモポリグラフ…他の機器も問題無く作動中です》
「…もういい、とにかく凄くて便利なんじゃな」
《同意します》
「自分で言うか」
《事実ですので》
その頃、船の残骸の中では何人かの男達が、一つの巨大な物体を見上げていた。
肉塊。
そう形容するのが最も近い。だが生物と呼ぶにはあまりにも巨大で、異様だった。全体は王蟲よりもずっと大きい。血管のようなものが表面を走り、時折内部から微かに脈動する。
「こいつか……」
ユパが低い声で、呻くように言った。
昨日、リーベが船内を走査した際、最大級の警戒を示した対象。大型船のエンジンが爆発した火災の業火に晒されていたのに、全体には焦げたり焼けたりした痕跡が見られない。
「ユパ様、何か御存知で?」
「旅の途中で噂を聞いた。工房都市ペジテの地下深くから、旧世界の怪物が掘り起こされたとな」
「旧世界の?」
「…巨神兵だ」
千年前、火の七日間という最終戦争で世界を焼き尽くしたと伝説に語られる存在の名前である。
「リーベを呼んでくれ」
ほどなくして、紅い機械鳥が飛んできた。
大きな体を出来るだけ縮め、身を低くして肉塊へ近付く。もし肉塊から突然手が飛び出して伸びてきても、十分対応出来るだけの間合いを取って体のバネを絞っているかのようだ。
《……》
「リーベ、これが何か分かるか?」
《はい、巨神兵です》
ユパと同じ答えを、リーベは即答かつ断言した。
空気が凍り付く。
《旧文明末期に製造された、裁定及び調停を目的とする人造生命体》
「裁定……?」
《巨神兵が製造された当時の人類社会は、大規模な戦争状態にありました。国家・企業・宗教・民族その他多数の勢力間・多数の利害関係における紛争を、人間自身では停止出来なくなっていました。その結果、大気は人工心肺を用いねば外出出来ないほどに汚され、オゾン層の消失により太陽光は直射すれば皮膚を溶かすほどに強烈で、大地には一本の草も育たず、次々と新しい病が生まれ、夥しい死が生産され…それでも、いやあるいはだからこそ、人は争う事を止められなかった》
ユパが眉を寄せる。
「だから神を創ったのか。戦いを裁き、終わらせられる神を」
《概ね、その理解で問題ありません。少なくとも訂正は不要です》
リーベの黄金色の眼が、肉塊を見上げる。
《人間を超越した権限と力を持ち、争いを裁定し、必要と判断した場合には強制的に終結させる存在》
「それが……世界を焼いた?」
《はい。火の七日間において活動した個体群と同系統です》
誰も喋らなかった。
風の音だけが残骸の隙間を通り抜けていく。
「しかし…巨神兵は全て滅んだと聞くが」
《基本的にはその通りです》
「基本的に…とは?」
機械であり鳥類をモチーフとしているリーベには無い、歯に物が挟まったような言い方だった。
《巨神兵は恒久稼働を前提として設計されてはいません》
「生き物だから寿命があった…という事か?」
《いいえ。確かに生き物である以上は生物学的な生存時間の上限はあるのでしょうが…これは寿命という事ではなく、稼働時間が一定を超えると自壊するようにあらかじめ設定されていたという意味です》
「何故そんな事を?」
《詳細設計思想については、当機が保有する情報だけでは断定出来ません。ただしそんな機構を組み込むという事は、製造者は巨神兵が永続的に存在する環境を望んでいなかった事は確かでしょう》
電子頭脳は知ったかぶりはしなかった。
《その根拠として長期間活動した個体は機能を停止し、最終的には化石化した事が記録されています》
「なら、こいつは?」
《地下環境で休眠状態が維持され、代謝機能が極端に抑制されていた可能性があります》
一拍、肉体が脈打った。会話が聞こえたとも思えないが、こんな話を聞いた直後では自分が死んでいない、生きている事を示しているように思えた。
《…千年以上生存していたとしても、理論上不可能とは言えません》
ユパはリーベを見る。
「お前と似たようなものか」
《私は生物ではありませんが》
「千年以上前から、今まで眠っていたという意味だ」
《その意味では肯定します》
「ではお前さんは何の為に造られたんじゃ?」
《当機の一存ではその質問には回答出来ません。ナウシカ様に立ち合っていただいた上で、許可を得てください》
旧世界・千年の眠り、そして現代に蘇った二つの存在。
機械の鳥と人工の神。
両者は今、同じ小さな谷に存在していた。
その事実の重さを、この時点では、まだ誰も正確には理解していなかった。
異変が起きたのは、その日の午後だった。
最初に聞こえたのは、大型船のエンジン音。それも一つではない。
「船だ!」
「また来たぞ!」
人々が空を見上げる。谷の入り口から、編隊を組んだ大小の船が侵入してきた。
この動きは昨日墜落した船とは違う。
今度は明らかに秩序立って、意図を持って風の谷へ侵入してきている。
「トルメキア……」
船体に描かれた紋章を見て、ナウシカの表情が険しくなった。
「みんなを城へ!!」
「キャーッ」
「わあーっ」
「みんな城へ集まれーっ、城へーっ」
避難を誘導するナウシカが目を向けると、船の一機が城の近くに着陸するのが見えた。
「あっ…父上!!」
ナウシカは城へと走る。
この時、彼女の眼には入っていなかったが既に、着陸した船からは武装した兵士達や戦車まで降りてきていて、秩序だった動きで谷の制圧を始めていた。
「父上……」
ナウシカは全力で走っていた。
ジルはまだ完全には回復していない。
以前より体調は大きく改善したとはいえ、トルメキア兵相手に逃げ回れるような状態ではなかった。
《ナウシカ様》
その前へ、道をを阻むように紅い巨体が降り立った。
「リーベ、退いて」
《危険です》
事実、道を阻んでいる。
「父上が危ないの、行かなくちゃ!」
《承知しております》
「なら退いて!」
《出来ません》
翼を広げ、完全に行かせないという意思を表明する。
「リーベ!」
《城周辺に多数の武装人員を確認。ナウシカ様が接近すれば戦闘に巻き込まれる可能性が極めて高いと思われます》
「だから行くのよ!」
《論理が逆です》
「父上が危ない! 大ババ様も!」
《別経路から救助を――》
「そんな時間は無い!」
《私が行きます》
「あなたじゃ駄目!」
《理由を…》
「私が行かなきゃ!」
《理由になっておりません》
「もう!」
ナウシカが右へ動こうとするとリーベも右へ、左へ動けばリーベも同様に動いて、完全に彼女の進路はブロックされてしまっていた。
「通して!」
《出来ません》
「主人の命令よ!」
《マスター保護義務と抵触する命令は拒否します》
「リーベ!!」
平行線であり、完全な押し問答だった。
だが、その時であった。
ドギューン
城の方角から銃声が響いた。
「はっ!!」
《うっ》
最初に一発。
ドギューン…ドギューン…ドギューン…
続いて何発も。
ナウシカの顔色が変わる。リーベも同時に城を見やった。
《発砲音。複数》
城にはジルがいる。他にも目が不自由な大ババ様も居る。彼等はナウシカが大切にしている人間達だ。
ナウシカの直接護衛を続けるべきか、それとも一時、彼等の救助に向かうべきか。優先順位を決める為の演算が走った。
その一瞬。
「ごめん!」
《あっ》
ナウシカが脇を擦り抜けた。
《ナウシカ様!》
止めようと翼を伸ばすが時既に遅し、少女は城へ向かって駆けていった。
《……》
一秒にも満たない沈黙、電子頭脳は次の行動を決めた。
《追跡します》
翼を広げ、体を浮かせた。
ナウシカが父の部屋へと飛び込んだ時。
全ては既に終わっていた。
「……」
床に人が倒れている。トルメキア兵が囲んでいて、倒れて動かないのは…
「……父上?」
胸元が赤く染まっている。
つい先頃、久しぶりに深く息を吸えると笑った父。もうすぐ床離れも出来ると言われていた。
また一緒に外を歩ける。
もしかしたら、いつの日かもう一度、共に風を感じる事だって出来たかも知れない。
その可能性がほんの昨日までは、そこにあった筈なのに。
全部、消えていた。奪われたのだ。
「……」
ナウシカの呼吸が止まった。
頭の中が真っ白になって、視界は赤くなって、髪の毛が逆立った。
「娘か」
声がした。
トルメキア兵のものだろう。人数は四人、銃で武装している。
また誰かが何かを言ったようだったが、聞こえなかった。
「おのれ!」
踏み込む。
一番手前に立っていた男が反応するより早く、手にしていた杖がヘルメットごと彼の頭蓋を叩き割った。
血飛沫が舞う。
二人目。
三人目。
止まらない。
普段の彼女からは想像も出来ない。狂乱だった。
「こ、この娘!」
「取り押さえろ!」
兵士達が突進するが、ナウシカを止められない。だが四人目を倒した所で、階下から重い足音が響いてくる。
部屋に入ってきたのは装甲鎧に身を包んだ近衛兵達だった。
普通の兵士とは違い、全身をセラミック装甲の鎧で覆い剣と盾で武装している。
叩き付けたナウシカの杖が、へし折れてしまった。
「くっ!」
後方に跳んだナウシカは、打ち殺した兵士が持っていた剣を拾う。
その時だった。
「なっ!?」
ナウシカと近衛兵とを隔ててちょうど間の位置にある石壁が、内側へ吹き飛んだ。
破片が飛び散り、砂埃が舞う。
その中に黄金色の眼が二つ、輝いた。
《ナウシカ様》
「リーベ……」
砂埃を掻き分けるようにして、紅い機械神獣が姿を現す。
入口から入るという発想は無かった。
最短距離を選択した結果、壁を破壊するという結論に至っただけである。
《御無事ですか》
近衛兵達が一斉に武器を向ける。
「何だ、こいつは!」
「蟲か!?」
《武器を下ろしてください》
リーベが近衛兵達からナウシカを背後へ庇って、前に出た。
《ナウシカ様への攻撃行動を継続する場合、実力を以て排除します》
「構うな! やれ!」
思い切り叩き付けられた剣は、しかし巨岩に対してそうしたようにへし折れてしまった。
《警告を無視した事を確認》
この状況で使用するのに適切な武器の選定を、既にリーベの電子頭脳は始めていた。
この時、彼女の後ろで、ナウシカは横たわる父を見ていた。
血に濡れた寝台、動かない体。
怒り、悲しみ、憎しみ、その他恐らく全てのダークサイドの感情が全て彼女の内側から噴き出て、その全部が混ざって、声となって一つの命令を紡いだ。
「リーベ」
《はい》
ナウシカの声は普段の彼女より、ずっと低かった。
「……殺して」
《……》
「こいつらを」
剣を握る手の内側から、血が滴った。
「全員、殺しなさい」
リーベのカメラアイが静かに、兵士達を捉えた。