遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
・互いに1ターン目は攻撃できない。
・フィールドに自分のモンスターをコントロールしていない
プレイヤーは直接攻撃を受ける。
・墓地・フィールドは共有ではない。
・1人ずつライフを4000ポイント所有している。
城之内がデュエルをしている中、遊戯はグールズの刺客・奇術師パンドラとデュエルをしていた。共に〈ブラック・マジシャン〉使いとして多彩な技術を見せ合い、拮抗していた。
しかし、パンドラは勝利の為に〈エクトプラズマー〉で自身の〈ブラック・マジシャン〉を犠牲にする冷酷さを見せつけ、遊戯を追い詰める。だが遊戯の〈ブラック・マジシャン〉は遊戯を守るために犠牲となった。
最後、2体の〈ブラック・マジシャン〉の意思を受け継いだ愛弟子、デュエルモンスターズ界の永遠のアイドルたる〈ブラック・マジシャン・ガール〉の一撃を受けてパンドラは敗れた。
「カトリーヌウウウウ!!」
パンドラはグールズのリーダー・マリクの千年アイテムの力によって、かつて奇術師として名声を持っていたころの恋人カトリーヌとの幻の中で果てるという残酷な末路をたどった。そして遊戯はマリクと千年アイテムを持つ者として戦う運命にあり、失われしファラオの記憶を取り戻すためにマリクを倒す必要があるという事を悟った。
遊戯は次の戦いに向かおうとしたが、グールズのメンバーによって取り押さえられ、監禁状態にされた。
「離せ! マリク、これはどういうつもりだ!?」
マリクは顔を隠し、その正体を露にしない。
「どうもなにも、お前には最高の舞台でボクの復讐劇に付き合ってもらう、お前の為にその人生を全て犠牲にしてきた【墓守の一族】の為に!」
「どういうことだ!? マリク!!」
「…マリク様、遊戯のデュエルディスクは全て機能を封じました。これで海馬コーポレーションのシステムにも遊戯は発見できません」
「ご苦労。お前の手際の良さはほれぼれするよ【プランツ】。」
「ありがとうございます」
「では下がれ」
「はい」
(はあ…。こんなお粗末なボンクラリーダーの下にいるなんて飽きて来たよ。そろそろ【マック】…いや、デニスも目的を果たしそうだし、こんな低レベルな次元にいつまでもいたくないなあ)
【プランツ】は退屈そうにマリクの元から離れた。
(この次元のデュエリストは練習相手にもならないしなあ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
城之内が御伽と別れ、チャチャは用事が出来たと言ってその場から去っていった。
「城之内‥。あのチャチャっていう子は?」
「ああ、以前ゴロツキに絡まれている所を助けてな」
「まさかアンタのか…」
「友人みたいなもんだよ。アイツデュエルの腕もいいし、以前オレにカードもくれたんだ」
「そ、そう!」
(胸デケーから目の保養になるし…)
(よっしゃー! まだ私にもチャンスがあるってことね!!)
舞はチャチャとそこまで城之内の関係が進んでいないことに安堵する。
「お前はこれからどうするんだ?」
「ふん、アンタに心配されるほど落ちぶれちゃいないよ。デュエリストを倒してパズルカードを手に入れるだけさ」
「そうか。まあ、互いに頑張ろうな」
そんな雑談をしていた時、
「あー! 探したぜ城之内!」
「ふうん」
海馬兄弟が城之内達の事に訪れる。
「海馬」
「お前達遊戯を見なかったか!? アイツのデュエルディスクからの発信が途絶えているんだ!」
「遊戯がいなくなったてこと!?」
「いや、オレ達は見ちゃいない。デュエルディスクの不調とかじゃねえのか」
「ふうん、海馬コーポレーションで開発した機器に異常など起るはずもない。遊戯の事だから貴様らと友達ごっこしていると思ったがどうやらハズレのようだ」
「遊戯が誰かにやられるとは考えづらいし…」
「杏子にも話したけど、アイツもどっか行っちゃうしよー! 手がかりが何一つないんだぜ!」
遊戯が行方不明になっていることに焦る一同、そこに…
「クフフフ…」
枷のようなものを抱えている黒装束の男がビルから飛び降りてくる。
「何奴!!」
「ちっ!」
その枷は城之内と海馬のデュエルディスクに取り付けられる。
「ハーハハハ! その枷を取りたくば、オレの後をついてくるんだな!!」
「あの装束…。おのれグールズ!!」
海馬は男を追跡する。
「モクバ! アイツはオレがカタを付ける! おまえは引き続き遊戯を捜索しろ!!」
「わかったよ兄様!」
「くそっ…! 何なんだよ一体…!」
「城之内! 私達も追うよ!」
城之内も舞と共にグールズを追った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
デパートの屋上に2人のグールズが待っていた。
「オレは光の仮面!」
「闇の仮面」
「お前達を倒すために結成されたタッグチームだ!」
小柄な男には白い笑顔の半分の仮面が付けられており、大柄な男には黒い怒り表情の仮面が付けられている。
城之内と海馬に枷を外すか鍵を渡して説明を始める。
「海馬瀬人、我らがグールズのリーダーはお前の持つ神のカードを欲しがっている。そして城之内克也! 貴様は以前、我らが宿敵・武藤遊戯を倒してことがあるらしいな。我々グールズの目的の邪魔になってはたまらん。始末しろとの命令だ」
「勝手な事ばかり言いやがって! 遊戯はどこにやった!? まさかテメーらが!」
「武藤遊戯はしかるべき場所に捕らえてある。デュエルで勝てば教えてやろう」
「ただし負ければ死あるのみだかんな!」
城之内達のいる場所は床がガラス張りになっており、隅には爆弾がセットされている。ライフが0になったら爆発する仕組みになっているようだ。
「凡骨の事などどうでもいい! だが貴様らに受けた屈辱、怒りの臨界点を超えたオレのデッキが貴様らを粉砕してくれるわ!!」
(城之内と海馬のタッグデュエルですって!?)
デュエルモンスターズは2組同士で行うタッグデュエルが存在する。だがタッグが実現するのは互いに信頼し合うデュエリストだから成り立つのだ。
(まずいわ。城之内と海馬は仲が悪いなんてレベルじゃない関係だし、そもそも唯我独尊を絵にかいたような海馬にチームプレイが出来るとは思えない。デッキもテクニックよりの城之内に対してパワーよりの海馬。シングル用にしか組んでいないデッキじゃタッグには不利だわ。加えて向こうは事前に組んでいる以上、互いにとってシナジーとなる構築にされているはず…!)
「さあ、死のデスマッチタッグデュエルの開始だ!!」
「「デュエル」」
タッグデュエルは全てのプレイヤーが最初のターン攻撃できない。故にモンスターを出して様子を見るしかない。
「オレの先攻だかんな!」
光の仮面がカードをドローしてデュエルを進める。
「カードを2枚伏せてターンエンドだかんな!」
光の仮面&闇の仮面 LP:4000/4000
手札:4/5
デッキ:34/35
墓地:0/0
除外:0/0
融合デッキ:0/0
モンスターゾーン:
なし
魔法・罠カード
セットカード2枚
「オレのターン、ドロー! モンスターをセットしてターンエンドだ!」
城之内&海馬 LP:4000/4000
手札:5/5
デッキ:34/35
墓地:0/0
除外:0/0
融合デッキ:1/3
モンスターゾーン:
セットモンスター1体
魔法・罠カード
なし
「オレのターン、ドロー! 〈シャイン・アビス〉を召喚!!」
〈シャイン・アビス〉☆4 攻撃力1600 守備力1800
「この瞬間、オレは伏せていた〈凶暴化の仮面〉を発動! 〈シャイン・アビス〉に装備され、攻撃力を1000ポイントアップだかんな!」
〈シャイン・アビス〉攻撃力1600→2600
「1ターン目から攻撃力2000以上のモンスターを出現させただと!?」
「オレはカードを1枚伏せてターンエンドだ!」
光の仮面&闇の仮面 LP:4000/4000
手札:4/4
デッキ:34/34
墓地:0/0
除外:0/0
融合デッキ:0/0
モンスターゾーン:
なし
魔法・罠カード:
〈凶暴化の仮面〉対象:〈シャイン・アビス〉
セットカード1枚
「オレのターン、ドロー!」
(何がタッグデュエルだ。オレは凡骨の戦力などはなから期待などしとらん。己の道を阻むものは自身の手で消すのみ!)
「城之内のセットモンスターを生け贄に!」
「何!?」
「〈カイザー・グライダー〉を手札より召喚!」
〈カイザー・グライダー〉☆6 攻撃力2400 守備力2200
「貴様らは2人がかりで倒そうとしたようだが、貴様らの様な雑魚などオレ1人で十分! この世は弱肉強食、強者が弱者を利用する定めなのだ! 凡骨、間違っても貴様をオレが手を差し伸べると思うな!」
「海馬…!」
「精々オレの邪魔をしないよう肉壁位には役に立つことだ! ハハハハハ!!」
(まずい! これじゃ城之内の場がガラ空きに! 次の光の仮面から攻撃可能になるから直接攻撃を受けるわ!)
「…あいつら勝手に仲間割れしてやがるな」
「まあ、その方が都合がいいかんな」
「だがセットしていた〈クリッター〉の効果を発動! このカードが墓地に行った時デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える。オレは〈切り込み隊長〉を手札に加え、デッキをシャッフルする!」
「更にオレは2枚のカードを伏せてターンエンドだ!」
城之内&海馬 LP:4000/4000
手札:6/3
デッキ:33/34
墓地:1/0
除外:0/0
融合デッキ:1/3
モンスターゾーン:
〈カイザー・グライダー〉攻撃力2400
魔法・罠カード
セットカード2枚
「オレのターン、ドロー! 〈凶暴化の仮面〉の維持コストに1000ポイント払う」
光の仮面 LP:4000-1000=3000
「ありがとよ相棒!」
「当然だ。更に手札から〈仮面呪術師カースド・ギュラ〉を召喚!!」
〈仮面呪術師カースド・ギュラ〉☆4 攻撃力1500 守備力800
「〈カースド・ギュラ〉で城之内にダイレクトアタック!」
「ぐあああっ!」
城之内 LP:4000-1500=2500
「タッグデュエルではパートナーが自分のモンスターで攻撃を庇うことが出来るが…。貴様らにはどうやら本当にチームワークが無いようだな」
「笑止! 凡骨が倒れようがオレの知った事でなない」
「ふははは、おもしろー!」
「ちっ…」
(このデュエル、タッグデュエルじゃない…! 城之内は孤立無援で3人相手にしているようなもんだわ!)
舞は城之内の立たされた苦境に顔をしかめた。