遊戯王DMT―転生したら城之内だった件―   作:Laginera

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第35話「真の強さ!」

城之内と海馬の相性最悪のタッグチームは、グールズの光と闇の仮面チームを相手にデュエルをすることになる。ライフが0になれば爆破装置が作動し、ガラス張りの足元が砕け落下する。

 

海馬は城之内を戦力と見ず、自分勝手にデュエルを進めて城之内を苦境に立たせていた。

光の仮面の直接攻撃でライフを削られ、城之内は不利になっていた。

 

「ククク、城之内! 次の闇の仮面のターンでお前は終わりだかんな!」

「勝手に決めつけるんじゃねえ…!」

 

城之内は立ち上がり光の仮面を睨み返す。

 

「弱者は食われて消え去るのみ。貴様もデュエリストなら潔く逝くことだ」

「何言ってんだい海馬! アンタが〈カイザー・グライダー〉で城之内を庇えば〈カースド・ギュラ〉を戦闘破壊出来た上に城之内を攻撃から守ることが出来た! その程度の戦術も出来ないのかい!?」

「ふん、外野は引っ込んでいろ! これはオレのデュエルだ!何人たりとも邪魔はさせん!」

 

「さて、とは言え〈カイザー・グライダー〉を野放しにするわけにはいかない。オレは手札から装備魔法〈呪魂の仮面〉を〈カイザー・グライダー〉に装備するかんな!」

 

〈カイザー・グライダー〉に不気味な仮面が装備される。

 

「何!?」

「〈呪魂の仮面〉を装備したモンスターは攻撃できず、オレのターンのスタンバイフェイズに海馬、お前に500ポイントのダメージだかんな!」

「小癪な!」

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

光の仮面&闇の仮面 LP:3000/4000

手札:1/4

デッキ:33/34

墓地:0/0

除外:0/0

融合デッキ:0/0

 

モンスターゾーン:

〈シャイン・アビス〉攻撃力2600

〈仮面呪術師カースド・ギュラ〉攻撃力1500

 

魔法・罠カード:

〈凶暴化の仮面〉対象:〈シャイン・アビス〉

セットカード4枚

 

「オレのターン、ドロー! 〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉を召喚!」

 

〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉☆4 攻撃力2000 守備力1600

 

(こいつは生け贄をささげなければ攻撃できねえし、流石に伏せカード4枚もある相手に突っ込む気は起きねえ)

 

「カードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

城之内&海馬 LP:2500/4000

手札:4/3

デッキ:32/34

墓地:1/0

除外:0/0

融合デッキ:1/3

 

モンスターゾーン:

〈カイザー・グライダー〉攻撃力2400

〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉攻撃力2000 

 

魔法・罠カード

セットカード4枚

 

「オレのターン、ドロー! バトルフェイズ、〈シャイン・アビス〉で〈パンサーウォリアー〉を攻撃!」

「この瞬間、罠カード〈あまのじゃくの呪い〉を発動!」

「何!?」

「このカードはフィールド上の攻撃力・守備力のアップ・ダウンの効果をターン終了時まで逆にするカード! 〈シャイン・アビス〉に装備された〈凶暴化の仮面〉の効果は逆になるぜ!」

 

〈シャイン・アビス〉攻撃力1600→600

 

(ちっ…フィールド全体に効果を与えるカードにこのカードは使えない!)

 

「〈パンサーウォリアー〉で反撃!」

「ぐううっ!」

 

闇の仮面 LP:4000-(2000-600)=2600 

 

「大丈夫か相棒!」

「ああ…! クソッ、オレはモンスターとカードを1枚セットしてターンエンドだ!」

 

光の仮面&闇の仮面 LP:3000/2600

手札:1/3

デッキ:33/33

墓地:1/1

除外:0/0

融合デッキ:0

 

モンスターゾーン:

セットモンスター1体

〈仮面呪術師カースド・ギュラ〉攻撃力1500

 

魔法・罠カード:

セットカード5枚

 

「オレのターン、ドロー!」

 

(ちっ…〈呪魂の仮面〉の効果で〈カイザー・グライダー〉は攻撃できん!)

 

「ならば殺戮の魔獣人〈ブラッド・ヴォルス〉を召喚!」

 

〈ブラッド・ヴォルス〉☆4 攻撃力1900 守備力1200

 

「先ずは雑魚を片付けてやる! 〈ブラッド・ヴォルス〉で〈仮面呪術師カースド・ギュラ〉を攻撃!」

「させるか! 罠カード〈弱体化の仮面〉を発動だかんな!」

「何!?」

「このカードは〈ブラッド・ヴォルス〉の攻撃力を700ポイントダウンさせるカードだ!」

 

〈ブラッド・ヴォルス〉攻撃力1900-700=1200

 

「〈カースド・ギュラ〉反撃しろ!」

「くっ…! 雑魚の分際でオレに手傷を…!」

 

海馬瀬人 LP:4000-(1500-1200)=3700 

 

「ハーハハハ!」

「っち。ターンエンドだ!」

 

城之内&海馬 LP:2500/3700

手札:4/3

デッキ:32/33

墓地:2/1

除外:0/0

融合デッキ:1/3

 

モンスターゾーン:

〈カイザー・グライダー〉攻撃力2400

〈漆黒の豹戦士パンサーウォリアー〉攻撃力2000 

 

魔法・罠カード

セットカード3枚

 

 

「オレのターンだかんな! 〈呪魂の仮面〉の効果で海馬! お前に500ポイントのダメージだかんな!」

「くっ‥!」

 

海馬瀬人 LP:3700-500=3200

 

「更にオレは〈仮面魔導士〉を召喚!」

 

〈仮面魔導士〉☆4 攻撃力900 守備力1400 

 

「そんな雑魚モンスターを召喚した所で〈カイザー・グライダー〉の敵ではないわ!」

「こいつは生け贄に捧げるのさ。オレは〈カースド・ギュラ〉と〈仮面魔導士〉をリリースし、〈仮面魔獣デス・ガーディウス〉を特殊召喚する!!」

 

〈仮面魔獣デス・ガーディウス〉☆8 攻撃力3300 守備力2500

 

「〈仮面魔獣〉だと!?」

「攻撃力3300ですって…!」

「そろそろ〈カイザー・グライダー〉にはご退場願おう! 〈デス・ガーディウス〉で〈カイザー・グライダー〉を攻撃! ダーク・ディストラクション!!」

「罠カード〈破壊輪〉!」

 

〈デス・ガーディウス〉の首に爆弾付きの首輪が付けられる。

 

「このカードはフィールドのモンスター1体を破壊し、その攻撃力をお互いのプレイヤーが受ける!」

「ハーハハハ! ならば罠カード〈呪い移し〉を発動!」

「何!?」

「こいつはモンスターを対象とする罠カードの効果を移し替えるカード! これでお前の〈カイザー・グライダー〉に対象を移し変えるかんな!」

 

〈カイザー・グライダー〉が破壊される。

 

「速攻魔法〈防御輪〉! オレに対する効果ダメージを0にする」

「無駄だかんな! 速攻魔法〈魔法移し〉! これで〈防御輪〉の効果はオレの場に移る! ダメージを受けるのは海馬、お前だけだかんな!」

「くっ…!」

 

海馬瀬人 LP: 3200-2400=800

 

「だが〈カイザー・グライダー〉が破壊された時、相手モンスター1体を手札に戻す特殊能力がある! 〈デス・ガーディウス〉を手札に戻せ!」

「カウンター罠〈天罰〉を発動!」

 

〈カイザー・グライダー〉の効果を闇の仮面が封じる。

 

「こいつはモンスター効果発動した時発動できるカウンター罠! 手札を1枚捨てて〈カイザー・グライダー〉の効果を無効にする!」

「ば、バカな!」

「これが光と闇のコンビネーション!」

「もうお前の場にモンスターはいない! まずはお前からとどめをさしてやるかんな! 〈デス・ガーディウス〉で海馬にダイレクトアタック! ダーク・ディストラクション!!」

「…!!」

 

モンスターも攻撃を封じる罠も無い海馬に成す術はない。〈デス・ガーディウス〉の攻撃で海馬のライフが0になろうとした時だった。

 

『メエー!!』

 

海馬の場に現れた羊トークンが〈デス・ガーディウス〉から攻撃を守ったのだ。

 

「こ、こいつは…!」

「速攻魔法〈スケープ・ゴート〉! 場に4体の羊トークンを守備表示で特殊召喚する! そのうち1体を使い〈デス・ガーディウス〉の攻撃から海馬を守ったぜ!」

「何だと!?」

「バカな! どうして海馬の奴を庇ったんだ!?」

 

城之内の行動に光と闇と仮面はあっけにとられた。あれだけ海馬がチームプレイを拒否し手助けの1つもしなかったにも関わらず、海馬の手助けをするなど予想外だった。

 

「城之内! 海馬は助けた程度で恩義を感じるような男じゃないよ!どうしてそんな無駄なことを!」

 

舞も城之内の行動が理解できなかった。

 

「凡骨! 貴様余計なことを!」

「別にお前を助けた訳じゃねえ。オレが勝手にやった事だ。遊戯の為にな」

「遊戯だと?」

「海馬、お前が複数人相手にデュエルして、勝とうが負けようがオレにはどうでもいい。テメーが自己責任で戦う以上オレが助ける義理何て無いしな」

「ならばオレなど見捨てればよかろう! それともオレに義理立てして借りを作ろうというのか!」

「言っただろう。遊戯の為だって」

 

城之内は頭を掻いて話始める。

 

「オレ達が今グールズと戦っているのはなんでだ? こいつらから遊戯の居場所を聞くためじゃねえのか? テメーは遊戯と戦いたいからバトルシティに参加してんじゃねえのか!?」

「!」

「オレ達の間に友情や信頼なんてねえ。だけど戦う理由は少し位、一致しているはずだ。オレはダチを見捨てれねえ。お前は遊戯と戦いてえ。だからこいつらから情報を得なきゃならねーはずだ!」

「くっ…」

「だからオレも勝手にさせてもらう。それによ、幾ら仲が悪いとはいえ、一度でもタッグパートナーになった奴を見捨てたら遊戯に失望されちまうしな。さっさとあいつらなんて片付けちまえよ。テメーのパワーはあんな雇われの犬っころ共に負けるようなもんじゃねーはずだ」

「犬っころだと!?」

「あの方に…マリク様に認められた我々への侮辱‥許せん!」

 

光と闇の仮面は城之内の言葉に憤慨する。

 

「城之内…!アンタって奴は…!」

 

海馬はふと考える。城之内の行動、言動の真意に…

 

(なぜだ…。奴のいう事は半分理解できるが、まるで意味がわからん。人間関係は互いを利用しあうモノだ。そこに利害の一致はあっても信頼など生まれぬはず、なぜ奴はオレを助けた…! オレの理解を超えている…!)

 

『海馬、パワーではデュエルには勝てないぜ』

『テメーのパワーはあんな雇われの犬っころに負けるようなもんじゃねーはずだ』

 

「遊戯の為に勝つぞ!」

「!!」

 

遊戯は自分の意見を押し付け、城之内は他人を肯定する。

そしてその言葉は自然と他人を動かす力になっている。海馬も少しばかり城之内の言葉に心を動かし始めた。

 

「黙れ『城之内』。貴様に言われなくてもこんな雑魚共オレが片付けてくれる」

「海馬?」

「早くカードを引け、オレのタッグパートナーを務めるなら生ぬるいやり方は認めん!」

「けっ! 調子のいい野郎だぜ!」

 

(城之内…。アンタの強さはどんな状況でも自分の信念を貫く強さ。私ならきっと海馬を見捨てている…。その『真の強さ』が海馬を動かした…!)

 

勝負の振子は少しずつ城之内達に傾き始めた。

 

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