久し振りに投稿した…。
終わりと始まり
2018年10月31日、渋谷の街が地獄と化した日。
「七海さん! 真希さぁぁんッ!!」
私の尊敬する2人がやられた。禪院直毘人は投写呪法で奴に接近するも焼かれてしまった。
「このクソ野郎ォ!!」
私は奴が繰り出す炎を避けながらこの壺頭の顎に拳を入れる。
壺頭は少しだけ驚くも余裕と言わんばかりに炎を繰り出す。
「『逝け』!」
私は自身の術式で人間サイズに大きくした"虫"達を大量に召喚し、壺頭にぶつけるも大したダメージにならず殆ど炎で焼かれてしまった。
『お前は中々やる様だが、あの"男"と比べたら儂の敵では無いな』
奴の1つ目がいやらしくニヤける。
「舐めんなッ!!」
壺頭の上から踵落としを喰らわした。だが奴の腕で防がれ、そのまま足を掴まれ外へと放り投げられた。
奴から炎が飛んでくる……。体中に火傷を負っていく。
それでも私は、奴に立ち向かう。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
血が止まらない……。火傷も痛い。もはや立っているだけで精一杯だ。
……それがどうした。こいつは七海さんと真希さんを焼き殺した!
こいつはここで絶対に
「──領域展開……!」
私は自身の生得領域を展開させる。
しかし、領域を展開する私を見て壺頭の奴も領域を展開し始めた。
『領域展開……』
私と奴の領域がぶつかり合う。互いの世界を塗り潰さんとせめぎ合う。場を制したのは──。
──"
壺頭の領域が、私の領域を完全に押し潰した……。
領域による術式の必中効果……。最早、私はここから逃れる術も逆転する事も出来ない。
奴が繰り出した特大の炎が私の身に迫る。
あぁ……。死ぬんだ、私。ここで終わるんだ……。
不思議と恐怖は無かった。そもそも死ぬかも知れないという覚悟を持って呪術師やってたんだ。当然だ……。
私の頭に浮かぶのは、虎杖や野薔薇、蛸の領域に乱入した男と外で交戦してる伏黒たち仲間の事ばかりだった。
「(この渋谷の街はどうなる……。封印された五条先生は救い出せるのか……。虎杖、野薔薇、伏黒…3人は無事なのか……? 例のあの『継ぎ接ぎの呪霊』を、皆は倒せるのか……)」
1年にも満たない短い時間の中で、私達は濃密な日々を過ごした。
これが走馬燈ってやつか……。
幼少から血と呪いに塗れて過ごした人生。呪術師の人生なんてこんなもんだと半ば諦めた気持ちで戦ってきた。でも、虎杖や伏黒、親友の野薔薇達と過ごしたあの日々は"悪くなかった"。
そんな事を考えながら、私は灼熱の炎に飲み込まれた―。
2018年10月31日、渋谷が地獄と化した日。
そして1級呪術師、
「ハァ……、ハァ……」
誰もが寝静まった夜。嵐の様な風が吹き抜ける。
"私"は寝ていたベットから飛び起きる。
「……あぁー……クソ、また"前世"の夢かよ……」
前より"幼さ"が残る手で顔を覆う。
あの地獄で死んだ私は、地球上の殆どが"腐海"と呼ばれる瘴気を出す森に覆われたこの世界で、"風の谷"と呼ばれる辺境の小さな国の子どもとして生まれた。
今世での私の名前は『ライ』。
何の因果か、前世と似た様な名前を名付けられた。
前世の記憶と、私の術式『