石化後すぐ復活しちゃった系オリ主 作:野菜神
なお、以前の演出はその方が分かりやすいのでそのままにしておく所存です。
「さて、追加で情報を与えていきたいところだが、一つ取引だ。私は君が欲しがりそうなカードをいくつも備えている、その一つが情報というわけだが、君はこれにどれだけの価値を見出してくれるのかな?君は、何を差し出せる?」
「はっ、俺を測っているのか?お前がどのようなものを欲しがっているか推測させようと。簡単な話だ、どんな手段を使ったかは知らんが俺を起こした。十中八九欲しがったのは俺が持つ知識、技術それらだろう。つまり俺自身を欲したということだ。ちがうか?」
「違わないね」
龍水自身を欲しがったと言われると少し語弊も生まれてしまう気がするが、まぁそんな勘違いをするような人もこの場にはいないので気にせず話を進める。
本当に龍水はさまざまな理解が早くて助かる。
「だが、俺も安く売る気はない。わざわざ俺を起こした、つまりお前には俺への一定の信用があるのだろう?だが俺からお前にはそれがないわけだ、まずは交渉の場に立ちたくなるようなものを信頼できる形で出すべきとは思わんか?」
「起こしてくれた恩人にふてぶてしい態度。嫌いではないよ?それでこそ起こした甲斐があったってものさ。ただし、復活させた礼というのは人類復興後にでも別途要求させてもらうよ?小切手に10億くらい書かせてもらおう」
「はっ、当然のようにできる前提か。それも夢物語ではなくなにか確信があるな?いいぞ、やはりお前が欲しいっ」
私は欲しがり欲に駆られている龍水を背にバッグを弄る。
どちらにせよ、状況説明をするならその前に起こしておいた方が良いとは考えていたのだ。説明の手間も減るし、龍水への恩稼ぎにも使えるし。
龍水は恩には何らかの形で報いる男、私はそう考えている。今後の素晴らしい働きを期待しよう。まぁ、彼なら私が提示しなくとも自分から率先してやるだろうが。
「そうだね、まずは石化から復活させるこの液、これによる世界一欲しい君の執事、フランソワの復活でどうかな?」
「ほう?最初からその手札を切るか。よほど自信のある手札を幾つも保有しているらしいな、フランソワのことを知っている件と言い、つくづく気になる。ますます欲しいっ!その手札全てそしてそれらを有するお前自身もだ脳強 琳寧!!」
「高く評価してもらえて嬉しいよ」
そう言えば、不思議なのだがナイタール液というのは大変危険なもので。硝酸3割なのでさらに危険。
そんなものを服着た状態の人にかけて復活したら服に染み込んでやばいことになったりしないのだろうか。まぁ石化解除の瞬間になんや感やあるのだろう。
「ほう、これが。一つ聞くがこれは量産可能か?今何本ある」
「19本。量産はその気になれば無数に可能さて、一応離れていてくれたまえ、ていや」
『ぐぃぃぃぃぃぃん』
「石像が人へと変わる姿など初めて見るな」
「そりゃそうで「龍水様。ご無事で何よりです」こっちはこっちで混乱ゼロか」
復活した途端に龍水への挨拶を欠かさないフランソワに軽くひく。原作知識のある自分の方が混乱があったというのにこの対応力。流石というほかはないだろう。
流石は龍水に世界一と言われるほどはある。まぁ龍水も混乱という混乱はしていなかったが。
「さて。私は脳強 琳寧。2人を起こした張本人、人類殆ど石化。そして今から龍水と交渉や情報共有。OK?」
「なるほど。了解いたしました。琳寧様、こころより御礼申し上げます」
「そういや起こして感謝されたこと一度も……いや龍水には一応されたか」
「ほう?その言い方、俺やフランソワ以外にも起こした者がいると聞こえるが?」
「ん?あぁ、いるよ。それも含めて話させてもらうよ。この情報の礼は人類復興に君に協力してもらうこと、それでいいかな?無論、君をただ顎で使おうという意思はないけどね?あくまでも君の欲のままの自由意志さ」
「はっ、当然だ。言われるまでもなくそうしていた」
私が直接起こした人物についてはここまでで石神千空、科学部2人、大樹 杠、案内少女と職員で龍水とフランソワで9人である。そう考えるとなかなかに多く起こしている。
「まず認識して欲しいのは私が嘘偽りを吐かないという前提さ。君に最大限の活躍を期待する私にそのような虚偽のメリットがないことを認識してくれたまえ」
「はなから疑ってなどおらん」
「……」
フランソワがあくまでも私と龍水の交渉だからか黙ってくれている。私自身龍水と一対一の方がやりやすくはあるので幸いではある。フランソワの挙動って個人的に読みにくいし。
龍水の挙動を読み切れるわけでもないけど。読めるわけないだろこの変人の挙動を。
「では続けよう。地球上の全人類が石化した時、私はおよそ40分で自力で目覚めた。石化の解除条件は大きく分けて二つ。思考を続け石化のエネルギーを消費することと復活液をぶっかけることさ」
「ほう?俺も石化中思考はしていたが一向に目覚めの気配は感じ取れなかったが、貴様、どれほどの思考をしたというのだ?」
「単純計算常人の5000万倍、とか?話を続けて天涯孤独の身となった私はまずは人類復興にまず必要なキーパーソンである石神千空を復活させ、そして別れて今ここにきて君を起こしたというわけさ。ここまでの説明おーしまい」
我ながら短くまとめられた気がする。逆に言えばここまでそんなに濃い冒険をしてこなかったからとも言えるが。そもそもまだ半日も経っていないのだから話の中身が薄いのも当然だろうと思う。
まぁ細かい流れの説明なんてものはいらないだろうという彼らへの信頼だ。
「常人の5000万倍、キーパーソンである石神千空、そしてすぐにここにまで俺を起こしに来た。はっ、俺の認識の上では石化してからまだ半日と経ってはいない。だというのにそこまでの流れを達したか、琳寧、貴様は何を知っている。石神千空が何者かも気になるが今は貴様についてだ。明らかに道筋立てて行動していただろう?石化という身憎悪の事態に対してあまりにも不自然に」
「そうだね、端的に言えば私は、3700年後に目覚めた石神千空を主人公とする人類復興の物語を記した漫画、その読者の来世だよ」
「……ほう?」
ぶっちゃけこの事実に関してはここで話しておいた方が早い。この事実を話した方が早くなるのと早くならないの、龍水はおそらく前者だらう。
疑り深い人にこんなこと言っても、は?何言ってんだで余計拗れるだろうが龍水はあり得ないようなものでも一定の理解は示す。
馬鹿ではないからそれらの実態を見ていくが。石神千空の作った船を見てその実力を確かに認めたように。
「疑いのフェーズはカットさせてもらうよ。詰まるところ私は大まかな世界の流れや重要人物など、本来知り得ないものをたくさん知っている不思議お姉さんだということさ、理解できたかな?サイお兄ちゃん大好き龍水くん?」
「……はっ、予想を幾段も飛び越えてくるとは流石の俺も恐れいった。なかなかに曲者らしいな琳寧貴様」
龍水の目が心なしか欲しい欲が高まっている気がする。そりゃこんな珍獣不思議生物がいれば欲しくもなるだろう。前世持ってるってことは原理解明したら来世でも欲しい!ができるのかもしれないのだ。そりゃ欲しいだろう。
というか結構多くの人が望んでるだろうし。
「お褒めに預かり光栄さ。さて、私は特大の秘密もうちあけたわけだ。私が君に頼みたいことを改めて述べさせてもらおう。私が求めるのは人類の復興、最終的に漫画も娯楽も楽しめる社会が成立すればOK。七海財閥の復興?欲しがった末の世界の掌握?好きにしな、君の一押しの人物たちを復活させるもよし石神千空と通信するもよし無線は繋いである。ここで急だが自己紹介をしよう!私の将来の夢は漫画家っ、そんな私が求めるのは好きに漫画を描き読んでもらえる環境そのものさっ!……さて芝居じみた喋り方もやめて。それで、この交渉を君は受けてくれるかな?七海龍水」
「はっ、何度も言わせるな。交渉成立だ脳強 琳寧。俺が持つものを使い俺が欲しいままに復興させていこう。無論貴様にも働いてもらうがな」
「私にもすべきことはあるが、君の指示が的確なものだと信じてある程度は従うさ。せいぜい色々知ってたりする不思議なお姉さんを上手く使ってくれたまえ。ところで、石化を免れた宇宙飛行士なんてSSR人材について興味はないかい?」
「ほう?詳しく話せ」
フランソワエミュ苦手なので会話から弾き出す作者が私です。