仮題-TSしたせいで女性にモテねぇんだけど。〜どんだけモテブームかましても男しか釣れない件〜 作:エッティパンティモンキー
読者の方々には申し訳ないのですが、マトモに読める作品に直して投稿しますので、長い時間お待ちください。
そしてまたグダる気はしていますが、新作投稿も少し期間をかけてからしようと思っています。良ければそちらもご高覧ください。
それと気合を絞り切って九話は書き切ったので、九話を投稿次第打ち切りとなります。
そうして特に問題も起きずに、第一王子とのダンスはつつがなく終わった。
俺が王子を楽しませられたかと言ったら微妙なところではあるけど。だって俺は王子の話に相槌を打つだけしかやってないからさ。
第一王子が
そうすると王子のテンション爆上げ状態になって、さらに口が回ること回ること…。王子ってば、意外にお喋りさんなのねっ。(微笑み)
しかも、そう煽てていたからか、王子は『あんな楽しそうな
その様子は大人びた印象だった先ほどまでの王子とは違って、無垢な子供の様だ。
ただ、そんな可愛さに絆されたのか、王子の楽し気な雰囲気に当てられたのか。俺もついつい普段はしない言動をしてしまった。
そうじゃなきゃ、俺はあんなことしないだろうし…多分。
兎に角、普段よりも口が軽くなっていた俺は『第三王子が
何故か格好つけながら『わたしが保証します』なんて後付けして。…思い出せば出すほど恥ずかしくなる。
だけど、後悔はない。だって王子が滅茶苦茶喜んでたんだもん。
眩しくなるほどの笑顔で純粋に心から喜んでいた王子を見たら、全て些細なことだ。
そう考えるほど俺の選択は間違っていなかったと思える。
美少年の笑顔と俺の尊厳なら、美少年の笑顔の方が大切だろ。うん。
この|美少年
「——さま?お嬢様…?」
「ん?どうした?」
一人意志を固めていたところ、ノア君に話しかけられた。
どうしたんだい?トイレならあっちにあるけど?
そう心の中で巫山戯ていることには気づかれず、ノア君は淡々と話を続けた。
「いえ、第一王子殿下のお側にいなくて大丈夫なのかと」
「ぅえ?いや、すでに守ってるから大丈夫でしょ」
てか、君は俺が第一王子を守った瞬間を見てるよね?、という気持ちを込めながらノア君をジトッとした目で見つめる。
そんな俺の目線に気づいたのか、両手を左右に振るノア君。まるで俺の解釈が間違っているとでも言いたい様子だ。
「もちろん、お嬢様の力を疑っているわけではありません。でも…嫌な予感がしていまして」
「嫌な予感、ねぇ…」
実を言うと、俺はノア君の予感ってのを信用している。
生まれてからずっと一緒に過ごしているだけあって、俺は他の誰よりもその予感の的中率ってのを知っている。
——
だからノア君が悪い予感がするというなら、俺は…
「そっかぁ…んじゃ、第一王子殿下の元に向かいますかね」
「お嬢様、ありがとうございます」
「べっつに〜?ノア君の予感が信用できるからってだけだし、気にすんなって。ね?」
深々とお辞儀をするノア君が何だか可笑しかって、ケラケラ笑ってしまう。
そうして笑いが収まり、俺はノア君を連れて王子の元へ急いで向かった。
思い返せば、ここから色々と可笑しい部分はあったんだ。
俺には厳しいノア君が俺の口調に何も言わなかったり、馬鹿にした様に笑われてもいつもみたいに不機嫌にならなかったり。
でもね?それは慣れない場所にいたせいだと思ったんだよ。俺はさ。
▼△▼△▼
他の令嬢と踊り終わったばかりの第一王子の元に人の影が三つ。
その一つは第一王子が最初に踊った麗しい令嬢、ソフィア。そして二つ目はソフィアの従者のノアだった。
だが、二人のうち第一王子の目に映っているのはソフィアだけ。
光沢のある白銀の髪を揺らしながら、早歩きで
王子は無意識に足をソフィアに向けていた。ソフィアが早歩きでこちらにやってくる理由を考える前に。
それは紳士として。
彼女に
そうして少し小走り気味でソフィアに駆け寄る王子。
ソフィアとしては、極力重いドレスにヒールで動きたくないので、心の中で王子の気遣いを喜んでいた。
ほんの一瞬、斜め後方にいるノアの様子を一瞥する。内心、いつもは前をしっかり見ているのに…と少し不思議に思っていた。
とはいえ、ずっと見ているわけにもいかず、視線を外して目の前の王子を視界に入れる。
そして、皆が見惚れる花が咲いたような笑みで、鈴を転がしたような繊細な声で。
ソフィアは王子に声をかけたが——
「第一王子殿下。良ければ少しお話しを——」
——その言葉は最後まで紡がれることはない。
「————ぅぁッ」
だって。
「は、ぁッ——?」
俺の目の前で、一本のナイフが王子の胸に深々と
よろしければ誤字脱字や感想などお願いします。
それとよろしければ、次回作も読んで頂きたいです。