仮題-TSしたせいで女性にモテねぇんだけど。〜どんだけモテブームかましても男しか釣れない件〜 作:エッティパンティモンキー
一応登録を公開されている方々の名前を控えているせいか外した方が分かってしまうという…。
内容はかなり変わりますが、生きている内には改稿版を投稿しようと思っていますので登録を外さないで頂きたいです。
【side-第一王子 アトラス・ルミエール】
——妖精の様だ。
そんな言葉を同い年の女性に抱くとは少し前までの僕には想像もつかなかっただろう。
ソフィア・クライン——一生忘れることはないだろう、僕の…初恋の少女の名だ。
光に輝く白銀の髪に薄桃色の瞳。そして見惚れるほどに可愛らしい笑み。その全てが僕の胸に刺さって、目が離せなかった。
一目見た時から、彼女の姿がずっと頭から離れない。僕が抱く気持ちは急速に上昇していく。
そんな僕の様子すらも笑みを浮かべていてくれる彼女も、もしかしたら…なんて邪推してしまう。
彼女が僕のものに、なんてことあり得ないのに。
でも…でも、もしも僕が君の
だって僕はもう、君に魅入ってしまったんだから。
——だからさ、僕はお前なんかに負けるわけにはいかないんだ。
▼△▼△▼
なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで——
何度呼んでも、何度譲ってもピクリとも動かない身体。幾ら抑えても、幾ら超人的な力を使っても赤黒い血が止まらなかった。
傷ついた身体なんてものは、教会からの依頼で他の人より良く見てきた。でも
これから仲良くなれると思っていた奴が。
これから良い友になれると思っていた奴が。
…俺が家族以外で初めて心の底から守りたいと思った奴が、死んだなんて。
そんなこと信じたくなかった。
でも目に映る全てが、鼻の奥をつく血の匂いが、それを本当だと現実を見ろと告げてきているようで。
どこか夢見心地にグロ耐性ないんだよとか、心の中で悪態を吐いても変わらない。
「ぅ゛…ぉえっ。んはっぁ」
喉から迫り上がってくる、酸味が俺に冷静さを思い出させてくれる。
一旦収まった感情を無理矢理制御しながら、一度辺りを見渡した。
俺が今できることは少しでも状況を掴むことだけだから。
まずは、目の前にある胸に深々とナイフを刺した
それを見て、素早く逃げ出す腐った貴族たち。
そして、そのナイフの軌道を辿ると
状況としては、これでもないぐらい最悪かな。この状況をどう挽回しようか。
力は使えるのに何故かすぐに
警戒しながらも考え込んでいる俺を見て、紅い服に身を包んだ男はいつも通りの気色悪い笑みを浮かべていた。
まるで目の前にある死体が見えていないようなほど、場違いな笑みを。
その全てが俺の気に触っていて…ただ、俺はコイツをとてつもなく——
「枢機卿様、何をしてらっしゃるんですか?」
「あぁ君には申し訳ないことをしたね。少し
「へぇ〜…じゃあ——うちの
——殺したくて殺したくて堪らないだけだから。
枢機卿が俺たちの前に姿を現した時、確かによく知った気配が動いた気はしていたんだ。
ただ、この場には沢山の貴族がいたし、気のせいだと無意識に真実を見て見ぬふりしていた。
でも、もう無視なんてできない。
だって俺は強き力を持つ者だから。
だって俺は王国の栄光を望む貴族の一員だから。
だって俺は——
「——わたしはノアの主人として彼を守る役目があります。だから、死にたくなければノアをこちらに明け渡してください」
この少しの時間だけで何度、
ただ、その後どうなってしまうか分からないほど子供でもなくて…俺は無責任なことが出来なかった。
「ふっ…ふふっ…」
「…何が面白いんですか?」
意図してるのかしていないの、俺の気に触る笑い声を溢す目の前のクソ野郎。
ノア君を
「『彼を守る役目』ですか…ふはははは!!ほんっとうに貴方は——可哀想な人ですね」
「は?何言って…」
「——もしや、ノアが私に脅されて無理矢理…とでも思っているんですか?そうだとしたら愉快な頭をしていますね」
——本当は分かっているはずでしょう。
最後にそう付け足された枢機卿の言葉は心に深く突き刺さった。
本当は分かっている?何が?だって、ノア君は俺の味方で、家族で。なのに脅されてないって?ノア君は俺を
分かりたくもない。
だから、だからさぁ…。
「そうですね。特別に教えて差し上げましょう。貴方の従者、ノアは——」
…言うなよ。言わないでくれよ。
「——四年前に私と出会ったときから、既に裏切っていたんですよ」
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次回作の執筆に全然手がつかず焦ってます。やべぇよ。