こんなんでいいのかなとは思いましたが、なんとか思い付いたので更新します
女神フレイヤから神の恩恵を授かった眷族がそれなりに増えてきたが、俺はフレイヤの眷族にならず、単なる同行者のままで、伴侶を探すフレイヤの旅に付き添っていた。
この世界では神々が眷族にした存在を集めて、ファミリアというものを結成していたりもするそうだ。
フレイヤを敬うことなく雑に扱っている俺を目の敵にするフレイヤの眷族、つまりフレイヤ・ファミリアの面々は少なくなかったが、風来のシレンのアイテムで強化されまくっている俺に勝てる奴はおらず、喧嘩売ってきた相手は誰であろうがボコボコにして、モンスターを倒して変化させたおにぎりを強引に口内にスパーキングしてやったな。
エルフだろうがダークエルフだろうが、小人族の四兄弟だろうが猪人だろうが、容赦なく全員にスパーキングしてやったんで、ミアとアーニャ以外は、俺におにぎりをスパーキングされた奴しか居ないフレイヤ・ファミリア。
日課として「根性の竹刀」という100回振ると力が1上がる武器を毎日振りまくっているせいか、とんでもなく力が強くなっている俺は、神の恩恵を授かった眷族相手にも力負けすることはない。
風来のシレンには「ブフーの包丁」という武器があり、それを使って倒したモンスターが希に肉を落とすが、食べることでそのモンスターに姿を変化させることが可能なモンスターの肉は、調理を施すことでモンスターに変化する効果は無くなるようである。
おにぎりが嫌なら調理したモンスターの肉はどうだろうか、と考えながら、風来のシレンに登場するモンスターである「マムルの肉」を幾つか取り出してみた俺。
マムルとは風来のシレンに登場するモンスターで、球体状の身体に動物の耳と尻尾という外見をしていて、手足などはないモンスターだ。
美味であると言われた「マムルの肉」がどんな味なのか試してみようと思って、まず1つの「マムルの肉」を焼いて食べてみたりもしたが、確かに美味い肉ではあったので追加で焼いていると、匂いに釣られたのかフレイヤとフレイヤの眷族達がやってきた。
美味そうな匂いを発する焼けた肉に視線が釘付けになっていた全員に「美味いぞ、食うか?」と聞いてみると、我慢できなかった一部の眷族達が肉を食べ始めて「う、美味い!」とあまりの美味さに驚いていたな。
食べた者が全員美味いと言う肉に興味が出てきたのか、エルフ以外の肉を食べることに抵抗がない種族は、恐る恐るではあるが焼かれた肉を食べていくと、やはり全員が「美味い!」と言っていた「マムルの肉」が美味な肉であるのは間違いない。
「ちなみにこれはマムルというモンスターの肉でな」
そう語る俺に対し「ブッフォ!」と吹き出したフレイヤの眷族達とは違って「そんなこったろうと思ってたわよ」と警戒して食べていなかったフレイヤは、学習能力があったみたいだ。
「ミャーはうめーなら気にならないニャー」
そう言ったアーニャは、焼いてある「マムルの肉」をパクパクと食べていくが、モンスターだろうと美味しいなら食べるアーニャは、モンスターが変化したおにぎりも普通に食べていたな。
食えるときに食えるものを食うアーニャは、味が悪くないなら何でも食べるかもしれない。
なんてことがあったりもしたが無駄に人数が増えたフレイヤ・ファミリアの眷族達は、纏め役で料理が上手なミア以外は基本的に生活に役立つ特技を持っておらず、フレイヤに忠誠を誓った蛮族としか言えないような連中が多かった。
そんなオッスオラ蛮族としか言えないような連中でも、オラリオにあるこの世界のダンジョンという場所であるなら、怪物を倒して魔石を回収してから換金し、金銭を稼ぐことができていたようだ。
生活拠点がオラリオになることになったフレイヤ・ファミリアの眷族達だが、いつの間にかフレイヤの眷族になっていたアーニャとは違って特に眷族という訳ではない俺は俺で、生活できる場所を用意する必要がある。
という訳で、金を稼がなくてはいけなくなった訳だが、この世界のダンジョンに入るには神の恩恵を授かっている必要があるようだった。
「アレンも眷族にならない?」
フレイヤからは、そんな提案もされたが断りを入れておく俺は、ついでにフレイヤのファミリアについて思っていることも言っておく。
「崇め敬うのは主神だけというのは、ファミリアとしては自然なのかもしれないが、それの度が過ぎていて、主神の寵愛を得るために殺し合うような連中が大多数なファミリアに入りたいと思うやつは居ない。まともなのはミアとアーニャだけで、後はフレイヤの狂信者だけしかいないフレイヤ・ファミリアは、俺が入りたいと思うファミリアじゃないな。つまり何が言いたいかと言うと、フレイヤ・ファミリアはクソということです」
「最終的にはただの罵倒になってるわよ!?」
「では、言い換えましょう。フレイヤ・ファミリアはお排泄物ですわね」
「言葉を丁寧にしただけで意味が変わってないし、また似非お嬢様が出てきたじゃないの!?」
なんて会話があったりもしたが、フレイヤ・ファミリアは嫌だという気持ちは、ちゃんと女神フレイヤに伝わったみたいだ。