ポケモントリオン兵導入によるボーダー隊員の反応 作:ジャサス
会話文形式です。
①かつてのA級ランク戦前
「どうした藤丸、なんか気ぃ張ってんな」
「あ、悪い。この後のランク戦がちょっとな」
「A級のだろ。おめェー実況に入ってたか?」
「おう、六田と代わったんだ。冬島隊と風間隊と影浦隊の三つ巴でさ」
ミツハニー/ビークイン(冬島隊)
・必要トリオン量5
・トリガー能力特化型
・技:こうげきしれい
→子機(手の平大のミツハニー)を生成し自在に操作する
・子機の最大同時展開数は16体、子機が破壊されても本体にトリオンが残っていれば再生成が可能
カクレオン(風間隊)
・必要トリオン量5
・バランス型
・技:へんしょく
→透明になる、レーダーには映る
タイレーツ(影浦隊)
・必要トリオン量6
・運動機能特化型
・ヘイチョー1体とヘイ5体で構成される群体型
・統率個体のヘイチョーは、ヘイが離れた場所にいても交信が可能
「それは、おめェー…」
「六田の顔色がヤバくて、見てらんなくて代わった。でもあたしもたぶん、この数はキツい。ひどい実況になるかもな…」
「…ランク戦、夜の部だな?任務は入ってねぇから俺も行く。タイレーツを俺が見とくだけでもだいぶ楽になるはずだ」
「…助かる。今度なんか奢る」
②どこかであるかもしれないB級ランク戦前(香取隊室)
現時点におけるシロデスナ対処法
・レーダーを小まめに確認(シロデスナの形状は見えない)
・メテオラで砂を散らす
現時点におけるマルマイン対処法
・レーダーを小まめに確認
・自爆されないように祈りながらグラスホッパーで跳ばす
・できるだけ遠距離から一撃で倒す(低射程だと広範囲自爆に巻き込まれる)
「次のランク戦の相手が決まったわ。荒船隊と玉狛第二よ」
「ろっくんどうしよう…オレ、グラスホッパーとメテオラ、両方は入んないよ」
「もうグラスホッパーだけでよくないか?マルマインが来たら跳ばして、シロデスナにぶつければ何とか…」
「何とかなるわけないでしょバカなの?そもそもあんた、レーダー見ながらグラスホッパー使えるの!?」
「葉子、落ち着いて。チョロネコが見てるわよ」
「にゃおん」
「っ!…もー何なのよ!どっちか片方でも面倒なポケモンなのに、なんで両方と当たるのよ!」
「皆で頑張って、ボックス所持者を倒すしかないかな?」
「そうね。シロデスナはいつも穂刈先輩が所持者だから狙おうと思えば狙えるけど、問題はマルマインよ。玉狛第二は毎回ボックス所持者が変わってるわ」
「どうしろってんだよホントに…」
「もういつも通りにするしかないでしょ!マルマインが来たらグラスホッパーで吹っ飛ばす、シロデスナがいそうな瓦礫とか建物には近づかない。これしか対策が無いんだから」
「そうすると射線が通りまくるじゃねえか」
「雨取さんがいるから、瓦礫もいっぱいできるよね…」
「うっさい!やられる前にやるのよ!あと麓郎、あんたがウチで1番射程があるんだから、マルマイン見つけたら死ぬ気で倒しなさいよ」
「え!?…分かったよ」
「チョロネコ、できるだけ所持者っぽい人を暗殺ってできる?」
「…にゃー」
チョロネコ/レパルダス(香取隊)
・必要トリオン量4
・運動機能特化型
・奇襲が得意
・採用理由:「このポケモン、葉子ちゃんにそっくり!」
③どれかのランク戦を見ていた上層部の憂鬱
「すっかりポケモントリオン兵と戦うことに慣れていますね。このランク戦の映像だけでも値が付きそうだ」
「外部には出さんぞ。ただでさえスパイやら軍事企業やらがうるさいんだ」
「分かっています、冗談ですよ」
「…それで忍田本部長、先週頼んだ『ポケモントリオン兵を組み込んだ大規模防衛計画』の素案はどうなっている?とりあえず形だけでもあれば議論で詰められるんだが」
「正直、難航しています。各隊ともポケモン運用の独自色が強すぎて、一般化できるかと言われると難しいです」
「俺も運用報告書読んでみたけど、すごいよな。影浦隊なんて『タイレーツに任せてる』で終わってる」
「…香取隊もだな。あれこれと書いてはいるが、ランク戦を見る限り、レパルダスが勝手に動いているようだ」
「風間隊や荒船隊は報告書は細かく書いてくれていますが、これを再現できるかと言われると厳しそうですねぇ。日頃の訓練量がものを言ってますよ」
「仕方なかろう!各隊の事情・要望に合わせて設計するのがポケモントリオン兵だ」
「比較的運用にクセが無い、ウインディやアブソル、マニューラあたりを低コスト化して量産配備しますか?隊員の機動力に差がある隊ならウインディがいると便利でしょう」
「図鑑に載ってるモトトカゲは?隊員の移動ならこっちでよくないですかね」
「平地ならいいがな。瓦礫やら障害物の多い警戒区域内ならウインディの方が向いとるぞ。ミライドンなら悪路も走れるが、製造コストが高い」
「あー…」
「…思ったんだけど、」
「?」
「マルマインでよくないか、これ」
「…はい?」
「これさ、大規模侵攻みたいなネイバーの大攻勢に備えるための計画だろ。だったらトリオン兵吐き出してくるゲートとかトリオン兵の群にマルマイン突撃させて自爆、が楽じゃないかと思うんだけど。で、その後に隊員向かわせれば良くないか?」
「威力が高すぎる。緊急時とはいえ、マルマイン集団自爆は周辺被害が馬鹿にならないと思うが」
「いや…玉狛第二のマルマインは必要トリオン量を限界まで盛っとるから『ああ』なっとるだけだ。普通のマルマインなら、あそこまでにはならん」
「なら運動機能に回してるトリオンも削りませんか?通常のトリオン兵相手ならあそこまでの速度はいらないですし、グラスホッパーで跳ばせばいい」
「ランク戦見てる限り、B級はマルマインをグラスホッパーで跳ばすのに慣れてるからな。今日なんてマルマインでピンボールしてたし」
「狙撃手が早々に退場して、安全にマルマインを処理できる隊員がいなくなってましたからねぇ」
「押し付けあってたな…最終的に犬飼の所で自爆したが」
「…分かった。鬼怒田開発室長は、低コストマルマイン量産ラインの試算を出してくれ。効果と製造コストを見て実用化を検討する。市街地戦用には小回りの利くポケモントリオン兵がいいだろう。来週の会議までに各々候補を考えてくれ」
「はい」「了解」「分かりました」
「では、解散」
今の所、マルマインの自爆(特に範囲を絞った高威力版)でベイルアウトしなかった隊員がいません。
なのでマルマインはB級ランク戦において最優先排除対象と化しています。