渡り人になってから、一週間以上が経った。
土曜日の昼頃。表世界の徒画市は、いつも通り平和だった。駅前には買い物帰りの人たちが行き交い、親子連れが楽しそうに話しながら歩いている。コンビニの前では制服姿の学生がアイスを食べ、どこかの店先から焼きたてのパンの匂いが漂ってきた。
何も知らなければ、ただの休日だ。でも俺は知ってしまった。地球には人を好んで食べる妖魔がうろつく、もう一つの世界があることを。
人気の少ない路地裏に入り、周囲を確認する。誰もいない。小さく息を吐いてから、耳の後ろに意識を集中させた。
「……よし」
空間が、ぐにゃりと歪む。ガラスに亀裂が入ったような黒い裂け目。裏世界へ続くゲートだ。犬星に出し方を教わってから俺はほぼ毎日、裏世界へ足を踏み入れている。
「行くか」
今日もゲートを潜ると、視界が一瞬だけ歪む。次に目を開けた時、そこには赤黒い空が広がっていた。
裏世界の徒画市は表世界に似ているのに、いつ見ても何もかもが壊れている。歪んだ道路、途中で折れ曲がった電柱、斜めに傾いたビル、誰もいないのに、点滅を繰り返す信号機。そして、空気が重い。何度来てもなかなか慣れないな。静かなのに、どこかで何かがこちらを見ているような気配がする。それでも、最初に来た時ほど足はすくまなくなった。
最初はあれほど恐れていた裏世界に、今では毎日足を運ぶ理由は二つある。
一つは、渡り人としての身体能力を確かめるためだ。
裏世界での俺の身体は、表世界のそれとは違う。走る速さも、跳べる高さも、衝撃への耐性も、普通の高校生のものではない。だからこそ、前もって自分にできることを知っておきたかった。また強敵と対峙した時、何ができて何ができないのか。それを知っているかどうかで、生き残れる可能性は大きく変わるはずだ。
ついでに、『ロングソード』の練習もしている。犬星から譲ってもらった、俺にとって初めての宝玉。剣道なんてやったことはないが、素振りくらいはできる。構え方も振り方も自己流だけど、何もしないよりはマシだ。
「
ポケットから宝玉を取り出して唱えると、手の中で宝玉が輝いて長い剣へと姿を変えた。ずっしりとした重さが両手に乗る。
そのまま俺は近くの広場で軽く素振りを始めた。上から下へ、横へ、斜めへと振る。踏み込みながら、下がりながら、身体の動きを確かめる。渡り人の身体はよく動く。表世界の俺ならすぐに息切れするような動きでも、ここではまだ余裕がある。そのことが頼もしくもあり、少しだけ怖くもあった。
この身体は、俺であって俺ではない。犬星は「裏世界用の身体」みたいなものだと言っていた。だから大怪我をしても表世界に戻れば大体治る。服の汚れや破れも戻る。便利だ。けれど、その便利さに慣れてしまうのも怖い。
ロングソードを振り下ろしたところで、遠くから悲鳴が聞こえた。
「……ッ!」
考えるより先に身体が動いていた。裏世界へ訪れた、もう一つの理由は……人助けだ。素振りを止めて、すぐさま声のした方へ走る。裏世界で聞こえる悲鳴は、大抵ろくなものじゃない。
壊れた駅前通りへ出ると、一人のサラリーマンが尻餅をついて後ずさっていた。スーツは砂埃で汚れ、ネクタイは乱れ、顔は真っ青だ。サラリーマンの前には、二体の妖魔がいた。
「こっちです!」
俺が叫ぶと、サラリーマンがこちらを見た。同時に妖魔たちも俺を見て、黄色い目が細くなった。俺はロングソードを構える。
「この人を帰す。邪魔するな」
言葉が通じるとは思っていない。それでも、言わずにはいられなかった。
妖魔たちは引くことはなく、むしろ口元を歪める。俺のことを敵ではなく、餌が一つ増えたとでも思っている。
「……舐めてるな」
正面から二体を相手にするのは無理だ。
犬星みたいに軽やかに動けるわけじゃない。剣の扱いだって、まだ自己流の素振り程度だ。だったら、まともにぶつかるべきじゃない。
視線だけで周囲を確認する。右には根元から半分折れかけたバス停の標識、左には半分倒れかけた自動販売機、道路の中央には地面から斜めに突き出したガードレールがある。奥には割れたガラスが散らばる駅前の案内板までも。
全部、使えるな。
「こっちだ!」
俺はサラリーマンの前へ出るのではなく、あえて横へ走った。
妖魔のうち一体が、獲物を逃がすまいと飛びかかってくる。爪が背中を掠めそうになる寸前、俺は地面から突き出したガードレールの向こう側へ滑り込んだ。
「ぐっ……!」
無理な体勢で肩を打ったが、止まっている暇はない。
追ってきた妖魔は勢いを殺せず、ガードレールに脇腹を引っかけた。金属が嫌な音を立てて軋み、妖魔の動きが一瞬だけ鈍る。その一瞬で十分だった。
「はぁッ!」
俺はロングソードを両手で握り、ガードレール越しに妖魔の首元へ叩きつけた。剣道の綺麗な一撃なんかじゃない。体重を乗せて、ただ力任せに振り下ろしただけだ。それでも、動きを止めた相手には当たる。
刃が黒い身体に食い込み、妖魔が濁った悲鳴を上げた。手に嫌な感触が伝わる。だが、止めない。止めたら、こっちがやられる。
「倒れろ……!」
もう一度、押し込む。妖魔の身体が黒い粒子となって崩れた。
「はぁ……ッ」
息を吐いた瞬間、背筋に寒気が走った。もう一体が、サラリーマンの方へ向かっていた。
「そっちは駄目だ!」
俺は近くに転がっていた割れた案内板の破片を蹴り上げた。
金属板が地面を滑り、妖魔の足元へ飛んでいく。踏み込んだ妖魔の片足がそれに乗り、嫌な音を立てて滑った。体勢が崩れたが、妖魔は腕を地面に突いて無理やり姿勢を立て直そうとする。
なら、もう一手。俺は横倒しになった自動販売機へ向かって走り、肩からぶつかった。表世界の俺なら、びくともしなかったかもしれない。けれど裏世界の身体なら、少しだけ動かせる。
「動けェ……!」
自動販売機が重たい音を立てて傾いた。
半分倒れかけた自動販売機を支えていた瓦礫へ肩をぶつける。支えを失った鉄の箱が、ゆっくり妖魔の進路へ倒れていった。妖魔が咄嗟に飛び退いた。その先には、半分へし折れたバス停の標識があった。
「そこだ!」
俺は標識の根元を蹴った。
錆びついた支柱が限界だったのか、標識が大きく傾いて妖魔の肩にぶつかる。大した威力じゃない。けれど、妖魔の視線が一瞬だけそちらに向いた。その隙に、俺は距離を詰める。
「うおおッ!」
横薙ぎに振ったロングソードが、妖魔の首筋を捉えた。
刃が肉を断つ感触が、両手に重く残る。妖魔は濁った悲鳴を上げ、黒い粒子となって消えていった。
「はぁ……はぁ……」
なんとか倒したが、巧く戦えたとも思えない。逃げ道を使って、邪魔なものを使って、相手の足を止めて、どうにか倒した。
「あ、あの……!」
サラリーマンの震える声で、俺は我に返った。彼はまだ腰を抜かしたまま、こちらを見ている。
「もう大丈夫です。元の世界に戻れますよ」
「ほ、本当に……? 帰れるんですか……?」
「はい。来た場所は分かりますか?」
「さっき、あっちの方で……黒い穴みたいなものに……」
「じゃあ、そこへ行きましょう」
俺はサラリーマンを支えながら、彼が来たらしい場所へ向かった。少し歩くと、サラリーマンが迷い込んだらしい場所に着いた。俺は周囲を探るように手をかざす。
すると一ヶ所、掌が反応する場所を見つける。ゲートがあった所だ。犬星に教えてもらった要領で力を入れると、その空間が微かに歪み始める。数秒後には、ゲートが姿を見せる。
「ここに入れば帰れます」
「ありがとうございます……!本当に、ありがとうございます……!」
サラリーマンは何度も頭を下げた。
何と返せばいいのか分からず、曖昧に頷く。
「気をつけてください」
「はい……!」
彼は震えながらゲートへ入っていった。
サラリーマンを飲み込むと、ゲートは役目を終えたように閉じていく。
あとには、俺だけが残された。
「……」
これが裏世界へ足を運ぶ二つ目の理由……人助けだ。
以前、「迷い人は渡り人と違って、表世界の身体のままなの。だから、もし裏世界で死んじゃったら、私たちみたいに表世界に帰れずに死んじゃうんだよ」と、犬星から渡り人と迷い人との大きな違いを教わった。だから俺が初めて裏世界に迷った時、彼女が必死にゲートを探していたのだと納得できた。迷い人は裏世界で死んだら本当に死ぬ、それを知ってから俺は助けを求める人へ駆けつけるようになった。
元に戻れと意識すると、ロングソードは光へ変わって消え、掌に小さな球体が戻ってきた。さっきまで剣だったもの。妖魔の命を奪ったもの。
俺が迷い人と遭遇したのは、これで六回目だ。この前なんて一日に二人も助けた。俺が知らなかっただけで、日常的に裏世界へ引き込まれる人は多かった。そして、迷い人を保護する度に妖魔を斬ってきた。
助けられた。それは間違いない。今日だって、あのサラリーマンを表世界へ帰せた。でも、剣を振った感触は消えない。
近くの公園へ向かい、壊れかけたベンチに腰を下ろす。
表世界なら子供たちの笑い声が響くような場所だろう。けれど裏世界の公園には誰もいない。ブランコは片方の鎖が切れ、滑り台は逆さまに地面へ突き刺さっている。空は相変わらず赤黒く、雲のような何かがゆっくり渦を巻いていた。
「……ゲームじゃ、ないんだよな」
妖魔は人間を襲う。人間を食おうとする。だから返り討ちにしなければならない。そうしなければ、俺や迷い人の命が危ない。
分かっている。頭では理解している。
でも、心から納得できるかと言われれば、違う。
妖魔は裏世界の住民、生きている。唸り、怒り、怯え、逃げることもある。それを俺は斬った。手にかけた。命の奪い合いをした。
仕方がない。そう言えば、それで終わる話なのかもしれない。でも、そう簡単に割り切れるほど、俺は強くない。
「これから、ずっとこんなことが続くのか……?」
赤い空を見上げる。その空は、答えを返してくれない。
だけど、代わりに背後から声が聞こえてきた。
「グーテンモルゲ~~~~~ン!!」
迫りくる気配と大声にすぐさま振り返る。視界に映ったのは、全速力で俺の所へ向かってくる犬星だった。
犬星は減速することなく俺の目前まで迫ると、その勢いのまま大ジャンプ。俺の頭上を軽々と飛び越えて、スタッと正面に着地してみせる。
「じゃじゃ~ん!どう?最近覚えた猫宙返りを目の前で見た感想は?」
「ガチでビビったよ!?」
裏世界で完全に油断していた俺が悪いけど、今の犬星の登場は本当に心臓に悪かった。そのうえ平然と人の頭上を飛び越えるのだから、思考が止まってしまう。
予想通りの反応を見れたからかケタケタと笑い、犬星は俺の横へ座る。
「ごめんごめん!大和の背中が見えたからつい挨拶したくなって!」
「だとしても普通にしてくれよ。陽気な妖魔が突っ込んで来たかと思ったぞ」
「あはははは!そんな妖魔が来たなら、すっごいラッキーじゃん!」
「俺からしたらありがた迷惑だよ。……ってか、さっきの言葉、確かドイツ語だったよな?」
「そう!昨日テレビで覚えた!」
「そういえばドイツが舞台のドラマがあったっけなぁ。ってかそれ朝の挨拶じゃなかったか?」
「意味が通じればいいじゃん!それで?大和はここで何してたの?」
「見ての通り、休憩だよ」
「裏世界の公園で一人ベンチに座って休憩。う~ん、なんだか渋いね!人生に疲れた中年男性みたい!」
「誰が中年だ。まだ高校一年生だぞ」
「じゃあ、人生に疲れた高校一年生?」
「余計に嫌だな……」
犬星は楽しそうに笑いながら、ベンチの上で足をぶらぶらと揺らす。裏世界の壊れた公園に似合わないほど、彼女の声は明るかった。
さっきまで胸の奥に沈んでいた重たいものが、その声に少しだけ浮き上がる。けれど、消えたわけじゃない。
「……さっき、迷い人を助けたんだ」
「おおっ!すごいじゃん!もう完全に渡り人してるね!」
「サラリーマンのおじさんだった。妖魔に襲われてて、俺が倒して、ゲートまで連れていった」
「うんうん。立派だよ、大和。私が先生として百点満点あげちゃう!」
「……妖魔を二体、斬った」
口にした瞬間、犬星の足が止まった。
さっきまで軽く揺れていた靴先が、ぴたりと静止する。俺は手の中にある『ロングソード』の宝玉を見下ろした。
小さな球体。綺麗な光を宿した宝玉。けれど俺には、さっきまで剣だったそれが、妙に重たく感じられた。
「迷い人を助けるためだった。放っておいたら、あの人は食われてた。俺だって危なかった。だから、戦った。それは分かってる」
「……うん」
「でもさ」
言葉が喉につかえた。
犬星は何も言わなかった。ただ横に座って、俺の続きを待っている。
「ゲームじゃないんだよな。あいつら、妖魔だって生きてる。唸るし、怒るし、こっちを見てくる。人を食おうとする化け物だって分かってても……斬った感触が、手に残るんだ」
「……」
「こんなこと考えてたら、次に動けなくなるかもしれない。迷ったら誰かを助けられないかもしれない。だから、割り切った方がいいんだろうけど」
宝玉を握る指に、少しだけ力が入った。
「俺、たぶん無理だ。妖魔を斬ることに、慣れたくない」
言ってから、情けなくなった。
渡り人になると決めた。裏世界に来ると決めた。人を助けると決めた。なのに、敵を斬っただけで悩んでいる。こんなことで本当に、これから先も戦えるのだろうか。
「大和」
犬星が俺の名前を呼んだ。
いつものふざけた調子ではなかった。けれど、重すぎる声でもない。
「それでいいと思うよ」
「……いいのか?」
「うん。慣れなくていいと思う」
犬星は壊れた滑り台の方を見た。
逆さまに地面へ突き刺さった滑り台。その上を、赤黒い光がぼんやりと照らしている。
「私もね、最初の頃は毎回気持ち悪かったんだよ。妖魔を斬った後、手が震えたし、ご飯の時に思い出して食べられなくなったこともある」
犬星にもそういう時期があったのか。
彼女は自分の胸に手を当て、少しだけ得意げに言った。
「今でこそ、裏世界の平和を守る正義の女子高生だけどね!」
「自分で言うなよ」
「あはは。でも、本当だよ。私は最初から平気だったわけじゃない。今だって、全部平気ってわけでもない」
犬星は俺の手元の宝玉を指さした。
「大和は、その感触を忘れない方がいいと思う」
「……忘れて慣れた方が楽っぽいのにか?」
「忘れたら、たぶん危ないよ。斬るのが当たり前になって、相手をただの的みたいにしか見なくなったら危ないと思う」
犬星の言葉は、思っていたよりもまっすぐだった。
明るくて、変で、何を考えているのか分からないことも多い。けれど時々、こうして迷いなく大切なことを言う。
「でも、忘れないままだと苦しいだろ」
「苦しいよ。でも、苦しいって思えるなら、大和はまだ大丈夫だよ」
「大丈夫……なのか?」
「うん。だって大和は、妖魔を斬ったことを楽しんでるんじゃなくて、助けられた人のことも、斬った妖魔のことも、ちゃんと見てるんでしょ?」
「……見てる、のかは分からない」
「少なくとも、見ないふりはしてないよ」
その言葉に、胸の奥が少しだけ軽くなった気がした。
答えが出たわけじゃない。これからも妖魔と戦うたびに、同じことを考えるのかもしれない。でも、それを考える自分を、今すぐ否定しなくてもいいのかもしれない。
「犬星は強いな」
「えへへ、もっと褒めていいよ」
「そういうところは台無しだな」
「そこも含めて犬星光ですから!」
犬星は胸を張った。その姿に、思わず少しだけ笑ってしまう。
裏世界の空は相変わらず赤黒い。壊れた公園は静かで、どこかから妖魔の気配が漂ってくる。それでも、隣に犬星が座っているだけで、さっきよりは息がしやすかった。
「それにしても、大和が毎日裏世界に来てるなんてねぇ」
「悪いかよ」
「悪くないよ。むしろ嬉しい」
「嬉しい?」
「うん。だって、一緒に進んでくれる人がいるってことでしょ?」
犬星は立ち上がり、大きく伸びをした。
「じゃあ、せっかくだし今日は私が稽古をつけてあげよう!」
「稽古?」
「そう!さっきああ言ったけど、戦うことに関しては慣れた方がいいよ!ということで急遽、犬星先生の特別授業、実技編の開催!」
「嫌な予感しかしないんだが……」
「大丈夫大丈夫。死にはしないよ!」
「裏世界でそれは安心材料にならないんだよ!」
犬星は俺の抗議を聞き流し、ポケットから宝玉を取り出した。
瑠璃色の瞳が、赤黒い空の下で楽しそうに輝く。
「
そう唱えると彼女の手元にロングソードが出現する。
「さあ、大和。まずは私に一撃入れてみよう!」
「いきなり難易度高すぎないか?」
「大丈夫。今の大和なら、三十回に一回くらいはかすれるかも!」
「ほとんど無理って言ってるだろ、それ!」
「細かいことは気にしない! じゃあ、いくよ!」
犬星が地面を蹴った。
その瞬間、彼女の姿が光の線のように揺れる。
「ちょ、待っ……!?」
言い切る前に、目の前まで犬星が迫っていた。
俺は慌てて『ロングソード』を再び解放する。
「
手の中に剣の重みが戻る。
まだ怖い。まだ迷っている。それでも、俺は剣を握った。この剣で誰かを傷つけることもある。何かを奪うこともある。だけど、誰かを守ることだってできる。それを忘れないために、俺は今日もここに立っている。
「ほらほら、構えが遅いよ!」
「分かってる!」
犬星のロングソードが鋭い軌道を描いて迫る。俺は息を吸い、真正面からロングソードで対抗する。
今日までの妖魔とは違い、犬星の動きは不規則で、余裕のある軽やかさがあって、なにより楽しそうだった。稽古と口にしたくせに、まるで友達と遊んでいるみたいな表情を浮かべている。
それに感化されたのか、はたまた本当に強くなれたからか、いつの間にかロングソードを握る手の震えは消えていた。迷いが吹っ切れたわけじゃない。それでも、さっきより少しだけ軽く感じた。