スラッグアーカイブ   作:ハヤモ

14 / 14
大砲やら流星弾を避けてって!


vsサンドマリン

 

 

「なぁノノミ。 いや誰でも良いんだが、砂漠で潜水艦を見た事ってあるか?」

 

 

無線を後続に飛ばす。

何かオマケで情報を得られるかと。 ところが面白い返答は得られなかった。

 

 

「ありませんが……何か見たんですか?」

 

「ああ。 絶賛目前にいる。 しかも攻撃してくるときた」

 

「冗談ですよね?」

 

「そう思うなら来い。 俺がぶっ壊す前に!」

 

 

砂の中から浮上したのは潜砂艦サンドマリン。

潜水艦のシルエットはそのままに、左右に砂を掻来る為か、楕円の水車ならぬ砂車がついている。

前方には大砲が積まれ、砲弾を連続して曲射撃ちしてくる他、上面に並んだミサイルハッチからは大量の火の玉を発射。 流星弾として地上に降らせて回避困難な範囲攻撃をしてくる。

トンチキ兵器が多いメタスラ界の中ではマトモな見た目だろうし、強い。 かつてマルコは悪戦苦闘の末に何とか倒した。

ソレが何でキヴォトスにあるのか不明だが、メタルスラッグも何故かその辺にあるのだ。 然もありなん。

 

 

「また鉄屑にしてやらぁ!」

 

 

さても敵だ。 倒してセリカを助けねば。

マルコ、ヘリに乗っているのを生かす。

ハッチから大量に飛び出す流星弾を避けきれず被弾しながらも、艦の真上に移動。 ありったけの炸裂弾を投下しまくった。

艦の上層、爆発に次ぐ爆発。 爆炎に包まれるも、大型兵器なだけあり、その程度で止まらず動き続ける。

バルカンを撃ち続けながら、アヤネに無線。

 

 

「ボムを送ってくれ!」

 

「直ちに空輸します!」

 

「ロケットランチャーもだ!」

 

「はい!」

 

 

マルコとサンドマリン、上下で激しく弾を交差し合う。 我慢比べのように。

しかし、先に限界が来たのはヘリの方だ。 何度も被弾、警報が鼓膜を叩きキャノピーが派手に割れ、コックピット内で火花が散り、炎が回る。

 

 

「限界だくそっ!」

 

 

コックピットから飛び降りて脱出した刹那、機体が爆発。 爆風に背中を押されるがままサンドマリンの上に着地するマルコ。

 

 

「痛ってぇなチクショウ! 残ったのはハンドガンとナイフだけか!」

 

 

ある意味いつも通りの装備ではある。

ハンドガンだけでも、どこをどうやってか戦車だなんだと戦ってきた。 しかし戦えるだけであって厳しい事に変わりない。

 

 

「拳銃だけでもやってやらぁ!」

 

 

自らを鼓舞、潜砂艦にしがみついて拳銃を撃つマルコ。 艦表面に火花が散る。

そんな装備でも戦う意志を見せるサマは気迫があるが、見ようによっては滑稽だ。 拳銃程度で何ができると。 サンドマリンの乗務員も内心笑い、勝利を確信しただろう。

だが彼らは知らない。 マルコの戦歴を。

 

 

「マルコ先生! お待たせしました!」

 

 

そこにドローンが飛来。 4つのプロペラで飛行、お腹には見覚えのある箱を抱えている。

ボムと、Rとついた鉄箱だ。 起死回生。 猫にマタタビ。 マルコに武器だ。

 

 

「投下します! 受け取ってください!」

 

「オッケー、ナイスだアヤネ!」

 

 

真上に飛来、投下。

重量物だろうに軽やかにキャッチ、手慣れた動きで箱を開いて中の大筒を構える!

 

ガチャ!!

“ロケッツランチャァ‼︎“

 

 

「くたばれえええ!!」

 

 

叫び、トリガーを引いた瞬間。

 

バシュシュシュシュッ!

ドカァン! ドカァン! ドカァン!

 

筒の中でロケット弾が点火、次々と発射。

潜望鏡のありそうな辺りに次々と着弾。 ドカンドカンドカンと爆発。 表層を吹き飛ばす。

やがて装甲が抜けて爆風が内部に伝播。 艦全体で爆発が起こり、内から外からと外装が弾け飛ぶ。

一瞬砂の中に沈みかけたがしかし、機能不全となった鉄屑は、その醜態を無様に晒すのだった。

 

 

「はぁはぁはぁ……やったぜ。 残るは……」

 

 

基地の方を見やる。

トラックが停車していて、側には捕虜の如く縄で胴体を縛られた猫耳生徒、セリカが。

そのセリカに不良は足が笑いながらも拳銃をつきつけ、必死の威嚇をしてきた。

 

 

「く、く、来るなぁ!」

 

「コイツがどうなっても良いのかぁ!?」

 

「お前らを守る奴らはもういねぇぜ。 俺に折檻されたくなきゃ、その子を返しな」

 

「うるせぇ! ここだけじゃねぇんだ! 直ぐにでも助けが、ぐはっ!」

 

「な、ごふっ!?」

 

 

マルコ、拳銃を抜いて容赦なく発砲。

寸分狂わず、不良のみを当て無力化した。

 

 

「俺が何度、銃撃戦の中で捕虜を助けたと思ってる。 弾を敵にだけ当てるどころか、縄だけ撃ち抜くのだって余裕だぜ。 今回はやらんがな……というか、キヴォトスの生徒は銃弾受けても痛い程度なんだろ。 意味あるのかソレ?」

 

 

疲労感の中でも、余裕の表情をするマルコ。

縛られているセリカに近づくと、ナイフで縄を切り解放してやる。

 

 

「うっ、ぐすっ。 マルコ先生……!」

 

「もう大丈夫だ、迎えも来る。 帰るぞ」

 

 

頭を撫で、短く言うだけ。

でもその背中は、とても大きく頼もしかった。

 

 

「助けてくれて……ありがと」

 

 

マルコは振り返らず、片手を上げて答えた。

その表情に笑みはない。 戦いは続くからだ。




戦闘描写、難しい……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

Resident Rebuilding Kivotos(作者:柊 シズク)(原作:ブルーアーカイブ)

ひょんな事からキヴォトスに迷い込んだResident。▼アパラチアとは全く違う環境に戸惑いながら彼はここで様々な生徒達と出会い、交流しながら何を為すのだろうか。▼見切り発車のため不定期更新です。▼各話の新出単語の解説を追加しました。▼


総合評価:34/評価:-.--/連載:12話/更新日時:2026年08月25日(火) 12:36 小説情報

透き通った世界にロスサントスの住人をブチ込む話(作者:おしゅし)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスにGTAⅤのプレイヤーキャラクターが入りこんでしまっただけの話。▼GTAⅤばっかりしていた私に友人が「美少女GTAだよ〜」と言ってブルアカを勧めてくれたのですが、私の知るGTAⅤとだいぶ違ったのでブルアカ世界にGTAⅤのプレイヤーキャラをぶち込んでGTAの常識をブルアカ世界に伝えようという馬鹿みたいな駄文です。▼GTAⅤは約2000時間はプレイして…


総合評価:434/評価:8.53/連載:6話/更新日時:2026年06月25日(木) 17:55 小説情報

Fallout:GODDESS ―灰の世界から女神たちへ―(作者:記録官)(原作:勝利の女神:NIKKE)

【記録官より】第1部完結まで、毎日18:00に記録を公開予定です。▼西暦2077年。核戦争によって世界が焼かれたあと、一人の男が二百年以上の時を越えて目を覚ました。▼妻を殺され、息子を奪われ、それでも連邦を生き抜いた元軍人――ネイト・フォーリー。やがて彼は長い人生を終え、家族や仲間に見守られながら静かに死んだ……はずだった。▼次に目を覚ました時、彼の身体は若…


総合評価:372/評価:8.55/連載:15話/更新日時:2026年09月05日(土) 18:00 小説情報

シャーレの先生がポケモントレーナーである場合にありがちなこと(作者:子々(ネネ))(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスの外からやって来た大人――通称「シャーレの先生」。▼彼の身の回りには、何やら不可解な生物の影がいるとまことしやかに噂されている。▼その正体は―――――▼ブルアカ×ポケモンの何番煎じか分からないクロスオーバー二次創作です。▼①先生はポケモン世界の住民▼②キヴォトスにポケモンは存在していない▼主にこういう世界観の話になります。▼注意事項▼・作者はポケモ…


総合評価:1136/評価:7.5/連載:19話/更新日時:2026年08月30日(日) 23:11 小説情報

転生オリ主と元棒人間による透き通る青春(?)物語(作者:クロネコ@ホシノ推し)(原作:ブルーアーカイブ)

ブルアカの世界に転生したオリ主が神様からもらった転生特典で原作よりもハッピーエンドを目指す物語…▼のはずが何故かブルアカの世界にはいるはずのない人物がおり…?▼こちらはブルーアーカイブとhenrystickminのクロスオーバー作品となります。▼自己満+初投稿で書いた小説なので暖かい目で見てもらえると幸いです。▼追記:コラボ回の枠を先頭に移動致しました。▼2…


総合評価:362/評価:7.21/連載:48話/更新日時:2026年08月17日(月) 17:23 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>