キヴォトスラッグアーカイブ   作:ハヤモ

79 / 79
前書き
雑に大暴れ感


ニンジン作戦/ドラムハーバー、デブ痩せて

ドラム缶を手に入れる為、夜の港湾エリアに忍び込むRABBIT小隊。

それにオブザーバーとして追従するは、デブなマルコ先生。 護身用としてデブ化した拳銃(ヘビィマシンガン)とロケランを共にする。

 

 

「久々に分隊行動を取った気がするぜ。 最近は1人か2人で好きに暴れるスタイルでよ(デブ声)」

 

「その"スタイル"は何とかしてください」

 

 

体型をディスるミヤコ。

事実、デブマルコの動きは鈍い。 分隊行動をするRABBITからすれば足手纏い気味の"スタイル"だ。

マルコは最後尾からついていく形であり、分隊行動の内に入らない醜態を晒しているのだが、人数がバラけると見つかるリスクもある故に。

……最悪はマルコをオトリにして脱兎の如く。

 

 

「良いだろ? 俺は孤高の"ファルコン"だぜ」

 

「最初みたいに飛べないでしょう。 マルコ先生のコールサインは"スラッグ"で」

 

「良いぜ。 そのスラッグに2度も負けたラビットの腕前とやらを見せてくれ」

 

 

体型を弄られても煽り返すマルコ。 余裕の戦士だ、戦歴が違う。

ミヤコとしてはデブマルコの動きの鈍さと、乗り物のスラッグに掛けて言ってやった気分だったが、格の違いを見せられ、既に敗北気分である。

 

 

「……予定通り、ドラム缶を手に入れ速やかに離脱します。 キャンプRABBIT、港の警備状況に変更は?」

 

「シフトに変更は無いね。 今のところ予定のルートで進んで良いよ」

 

「分かりました。 では……」

 

「待て、なんでミヤコが当たり前に仕切ってんだ?」

 

 

作戦は始まってるのにサキが突っかかる。

グダグダっぷりは、マルコの失笑を誘った。

 

 

「私が隊長だからです。 それと作戦中はコールサインでお願いします」

 

「ちっ、それは事実だけどさ……隊長は学園にやれって言われたからだろ。 でももう学園は無いんだ、誰でも良いだろ」

 

「ではRABBIT2、指揮をお願いします」

 

「じゃ、じゃあ……」

 

 

刹那、足音が。

咄嗟に銃口を向けた先、港で働く従業員の姿が。

ロボ市民らしい。 眠そうな顔をモニター表示しながら、小言をブツブツと言っている。

 

 

「やってられねぇ。 うー、トイレトイレ……」

 

「ちょ、なんで従業員がこの時間に!?」

 

「あー……なんでだろうね? シフトには無いんだけどね?」

 

「そりゃあお前、サービス残業だの小便だので表の記録には出ない動きもあるさ」

 

「 RABBIT2、指示を」「あ、あわわ……」

 

 

いきなり想定外に見舞われる RABBIT。

マルコは現実なんて計画通りいかんのさとツッコミを入れつつ、皆の動きを見守るも。

 

 

「どうする……こんな時、教範には……」

 

 

暫定隊長のサキがモタモタしている間に、従業員が懐中電灯を照らし、見つかってしまった。

 

 

「な、なんだお前ら! 泥棒か!?」

 

「ええい、最大火力で正面突破だ!!」

 

「あーもう滅茶苦茶だぜ?」

 

 

結局ドンパチになるのであった。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「バレちまったからには仕方ねぇ、デブ舐めずに飴を舐めろやオラァ!!」

 

 

マルコ、水を得た魚のように暴れ散らす!

デブ化したマシンガンからデブ弾が吐き出され、威力のある凄まじい弾幕が形成される。

 

 

「ひいいいい!?」「ぎゃあああ!!」

 

「な、なんだアイツ! 泥棒がここまでする?」

 

「港が海の藻屑なっちまうぞぉ!?」

 

 

夜の港に銃声と悲鳴があがる。

しかしマルコ、容赦しない。 やるなら徹底的にとばかりに今度はロケランに持ち替える!

 

ガチャ!!

"ロッケツランチャ‼︎"

 

 

「派手にぶっ潰れろォ!!」

 

 

バシュシュシュゥ!!

 

 

放たれるデブ化ロケット弾。

鉛筆型ではなく球体状で、飛翔速度はかなり遅い。 そのぶん誘導性能が高く、コンテナや船の影に隠れて撃ってくる警備員を確実に捉えて突っ込んだ。

 

 

ドカンドカンドッカァン‼︎

 

 

爆発に次ぐ爆発。 吹き飛ぶ警備とコンテナ。

波止場の倉庫に大穴が空き、貨物船が沈み、ガントリークレーンが倒壊。

コンテナヤードに積まれたコンテナが倒壊し、忽ち戦場と化した。

……マルコ先生、人を煽った癖に、キヴォトス以上に頭キヴォトスをしているかも知れない。

 

 

「ボムだ吹っ飛べ!」

 

 

マルコ、デブ化し球体になったボムを投擲。

漫画に出てきそうな、球に導火線が伸びたシンプルな見た目ながらしっかり爆発し、警備の群れを纏めて吹き飛ばしていく。

 

 

「目撃者を全員潰せばノーアラートだぜ!」

 

 

脳筋思考のマルコ。 最高にハイってヤツだ!

ハーバーデストロイ! ヘビィマシンガンを四方八方に撃ちまくる乱射魔と化した先生!

 

 

「おっ、アレはフォークリストじゃねぇか!」

 

 

壊れた倉庫の中に乗り物を見つけたマルコ。

なんて事はない、フォークリフトだ。

しかし過去の戦場で乗り回した経験があるがままに、マルコは飛び乗り、爆走させて前方のフォークを上下にガコンガコンと動かしコンテナや木箱を掬い上げ、盾にしつつ敵陣に突っ込んだ。

 

 

「こんなモンか。 良い汗かいたな……」

 

 

港が静かになる頃。

パチパチと燃える戦火の揺らめき以外、動くモノは見当たらない。

照らされるマルコは汗でテカッているものの、カロリーを大きく消費したようで、痩せて元の体型に戻っている。

……情報部特殊部隊スパローズに、ナディア・カッセルという18歳かそこらの若い女性隊員がいるが、モデル兼業であり、軍にはダイエット目的で入隊した。

遊びでやってるんじゃあ無いんだよ! と、どこかのヤバい少年が叫びそうな奴であるが、こうしてデブとスレンダーを短時間で行き来するメタスラの戦場やキャラはキヴォトスの特異現象より特異的かも知れない……?

 

 

「よぉし、これでゆっくりドラム缶探しができるじゃねぇか……ウサギはどこだ?」

 

 

一方、当人達はマルコをオトリにし、混乱の中でドラム缶を入手。

さっさと公園にずらかったのを知ったのは、日の出近くの時間になってからであった……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ブルーアーカイブ~Wish of Blue Devil~(作者:ロキシード)(原作:ブルーアーカイブ)

バージルがキヴォトスで先生やります。ダンテもいるよ!▼DMC5の完結後、魔界に残るダンテとバージル。人間界に戻ろうとしないバージルにダンテは説得を試みるが、バージルはダンテの言葉に対しある"願い"を抱いてしまう。▼彼の願いに呼応したのか、突如空間に現れた裂け目。その向こうは、魔界でも人間界でもない、別の世界だった。▼※ブルーアーカイブ最終…


総合評価:276/評価:7.67/連載:22話/更新日時:2026年11月04日(水) 21:32 小説情報

Fallout archive(作者:Rockjaw)(原作:ブルーアーカイブ)

袂を分かった息子との約束を果たすため走り続けた男が『連邦』で息を引き取った。▼人生の多くの時間を戦い抜き、敵を打倒してきた男は妻や息子と同じ場所へはいけないと確信していた。▼そして、息を引き取った彼の目の前に現れたのは…▼『あの子たちに何も残せなかったの…。だから…私の代わりにあの子たちを…私の学校を救ってはもらえませんか?』▼再び、神無き地で鍛え上げられた…


総合評価:7725/評価:7.96/連載:241話/更新日時:2026年11月07日(土) 18:29 小説情報

ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!(作者:るりから)(原作:ブルーアーカイブ)

 ブルーアーカイブ×地球防衛軍のクロス物です。誤字脱字等無いようにしますが、何かあったら教えてください。後々文章を変更する可能性があります、ご容赦ください。内容は変えません。▼ また、当作品内に含まれる違法行為の描写は、それら一切の肯定ではございません。よろしくお願いします。▼ なぜか生徒の姿になってキヴォトスに来てしまった男、嵐山一。しかもその装備はやりこ…


総合評価:624/評価:8.06/連載:50話/更新日時:2026年11月07日(土) 12:01 小説情報

キヴォトスに単身ドリフトしちゃった藤原拓海(30) ~頭文字D Archive Stage~(作者:曇りのち晴れ男)(原作:ブルーアーカイブ)

▼『若者たちは神秘を胸に、情熱へと旅立つ』▼ 20歳にして単身渡英し、ラリー選手として輝いた藤原拓海。▼ しかし、テスト走行中のマシントラブルにより重症を負い、リハビリを余儀なくされる。▼ 10年。拓海の失った時間は、ラリー選手としての生命を絶たれる量だった。▼ ラリー選手としての未来を失い、途方に暮れていた拓海。空っぽの心のまま何気ない日々を過ごしていると…


総合評価:1829/評価:9.02/連載:15話/更新日時:2026年11月07日(土) 19:22 小説情報

シャーレの先生がポケモントレーナーである場合にありがちなこと(作者:子々(ネネ))(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトスの外からやって来た大人――通称「シャーレの先生」。▼彼の身の回りには、何やら不可解な生物の影がいるとまことしやかに噂されている。▼その正体は―――――▼ブルアカ×ポケモンの何番煎じか分からないクロスオーバー二次創作です。▼①先生はポケモン世界の住民▼②キヴォトスにポケモンは存在していない▼主にこういう世界観の話になります。▼注意事項▼・作者はポケモ…


総合評価:1209/評価:7.6/連載:21話/更新日時:2026年11月01日(日) 12:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>