DAYDREAM THE BLUE ARCHIVE…? 作:宵夢
では、本編どうぞ
Case5:邂逅う(であう)
推敲版
俺は先生からの連絡を受けて、電車に乗ろうと走っていたのだが……
よくよく考えれば、先生はシロコに拾われているはず。そして、ゼッツルームにはコードゼロイダーがあるはずだ。
乗りてぇ……。
そう思った俺は、誰もいない路地で一度眠り、ゼッツルームへと向かった。
「やっぱりあった……」
ゼッツルームには、思惑通りバイク状態のコードゼロイダーが置いてあった。
ここを出る前に、一度カプセムドロッパーも引いておく。
今回出たのは――
ストリームだった。
風を操る力。アビドスでは役に立ちそうだ。
そして、行き先を指定してから、コードゼロイダーだけをとりあえず現実の俺の元へ転送した。
もちろん、そのまま出ようとしたんだが……何故か夢の俺はここから出られないらしい。
謎の力でバチバチと弾かれた。
現実で早速目を覚まし、目の前に来ていたコードゼロイダーに跨り、ヘルメットを被る。
俺はアビドスへと向かった。
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2時間くらいゼロイダーを走らせていると、モモトークの着信が入る。
赤信号で相手だけ確認してみると、先生からだった。
流石に気になったので、路肩に止めて確認すると、どうやらしっかり原作通りに、先生はシロコに拾われたようだ。
一安心。
ちなみに、先生からのモモトークには続きがあり、レイもアビドスに来て欲しいとのこと。
ミレニアムのことを考え、断ろうと思ったのだが……ユウカ伝えでミレニアムには休みの連絡が入っているらしい。
いや……俺の意見は……?
まあ、いいけども……。
再びゼロイダーに跨った俺はエンジンを吹かし、アビドスを目指してドライブを再開した。
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「ここが……アビドスか……」
およそ半日くらいかかってしまったが、アビドス校舎の近くまで着くことができた。
ヘルメットを脱いでいると、後ろに気配を感じて振り向く。
そこには銃口が向けられていた。
それも、ショットガン。
ショットガンを持っているのは、ピンク髪の少女だった。
「……君は誰? アビドスになんの用?」
「俺は朱成義レイ。先生から呼ばれたから来た」
「……あの先生から……ねぇ」
ピンク髪の少女――小鳥遊ホシノは、ショットガンの銃口を下ろしてくれた。
ちなみに、いつもの柔らかい雰囲気ではない。
目を鋭くして、明らかに警戒している。
「死ぬかと思った……」
「その割には冷静に見えたけど?」
「まあ……慣れてるし……」
「ふーん……」
「あ! レイ君!」
そんな空気をぶち破ってきたのは先生だった。
その隣には、アビドスの面々も立っている。
「あなたがレイさんですか?」
「ん……強いって聞いた。レイ、勝負しよう」
「ちょ……シロコ先輩! 何、初対面で勝負しようとしてるの!」
「よろしくお願いしますねー☆」
真面目そうなメガネっ娘――奥空アヤネ。
俺を見るなり勝負を仕掛けてきた砂狼シロコ。
そんなシロコを止めてくれている猫耳少女、黒見セリカ。
そして、挨拶してくれている淡い金髪の少女、十六夜ノノミ。
……ゲーム内で見るより、やっぱり個性的だな……。
そんなことを思っていると、爆発音が響いた。
音のした方向を見ると、ヘルメット団の大群が来ている。
「なっ……さっき片付けたのに?!」
「もう来たんですね……まずいです……弾薬も残りが……」
「……じゃあ、俺が片付ける」
「レイ君?!」
ゼッツドライバーを装着し、さっき引いたストリームカプセムを取り出す。
『ストリーム!』
『……メッツァメロ! メッツァメロ!』
俺は右腕を拳にしたまま胸元まで上げ、その拳を翻して開く。
「変身!」
カプセムを左手で回転させる。
『Good morning ライダー……ゼ・ゼ・ゼ・ゼ・ゼッツ!……ストリーム!』
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俺はテクノロムストリームに変身し、ブレイカムゼッツァーを取り出して、ブレード部分を付け替える。
『ガンモード!』
システムボイスが響き、ガンモードへと変化する。
俺は柵を飛び越え、ヘルメット団の前に立つ。
すると、ヘルメット団の奴らが口を開いた。
「誰だ!」
「アビドスのやつか?!」
「撃て!」
ヘルメット団が射撃してきたため、俺はカプセムを回す。
『ストリーム!』
システムボイスが鳴ると、俺は風を操り、砂埃を立たせる。
「うっ……視界が……!」
「どこいった……?」
俺は砂埃の中に見える人影を撃ち抜いていく。
「うっ……?!」
「あぅ……?!」
どんどんヘルメット団が倒れていく。
「終わりだ」
ブレイカムゼッツァーにストリームカプセムをセットして回転させ、狙いを定めてトリガーを引く。
『ブレイカムシュート!』
風を纏った弾丸が砂埃を切り裂き、ヘルメット団に次々と命中していく。
「うそ……何あれ?!」
「すごい……」
「ん、強い」
「凄いですねー☆」
「……やるね」
それぞれ、アビドスの面々が驚いているようだ。
「レイ君?」
「は……い……?!」
変身を解除して振り向くと、目の前に先生が立っていた。
それも、ものすごく怖い顔をしながら。
「レイ君、怪我してない?! それと! 無理しないで!」
「いや……無理なんてしてな……」
すっごく笑顔で俺を見ている。
……目が笑ってないが。
「前も、ゼッツに変身してから倒れちゃったんだから、無理しないで!」
「わかったって……」
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怒っている先生の機嫌を取ってから、アビドスのみんなと少し話しながら、アビドス廃校対策委員会と紙が貼られている教室に入る。
「あの姿はゼッツって言うんですね……」
「ん、私の見込み通り、レイは強い。私と勝負しよう」
「もう! だからなんでシロコ先輩はすぐ戦おうとするの!」
「相変わらず賑やかだな……」
……一人を除いて。
「……」
やっぱりホシノがめちゃくちゃ警戒している。
そりゃそうなんだが……そんな警戒するか……?
「そういえば、レイさんはミレニアムの生徒さんなんですね?」
「ああ、ミレニアムの生徒だよ。……つっても、転校したばっかだけど」
「転校?!」
「キヴォトスで珍しいですね……」
キヴォトスの学校の自治区は、国のようなもの。
すなわち、転校は海外に移住するようなものだ。
「まあ、色々あってね」
俺はそう言うが、転校理由についてはよく分かっていない。
元の身体の持ち主が何をしていたのか……断片的な記憶しか、この身体には残っていなかった。
「……ふーん……」
「……」
ホシノの警戒が、一段と強まった気がする。
俺は頭を軽く掻きながら、少しホシノから目を逸らした。
「……そういえば、あの剣と銃になる武器……あれ、どこから出したの? 今は持ってなさそうだけれど……」
「ブレイカムゼッツァーか? あれは夢から引っ張り出してる」
「……へ? 夢から引っ張り出してる……?」
「そう。夢の世界から必要に応じて取り出せるんだ」
「……なにそれ……意味わかんない……」
「まあ、要するに不思議な力ってことだ」
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「いやぁ~、それにしてもすごいねぇ? あの数のヘルメット団を一掃しちゃうなんてさぁ?」
ホシノが、いつも通りのゆったりとした口調で話しかけてくる。
だが、やっぱり警戒はしているようだ。
「……こんな消耗戦をいつまでしないといけないんでしょうか……ヘルメット団以外にも問題は山積みなのに……」
「そこで、おじさんちょっと計画を練ってみたんだー」
「えっ?! ホシノ先輩が?!」
「うそ……!?」
「うへー……その反応はさすがに、ちょーっと傷ついちゃうかなー。おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー」
「……で、どんな計画?」
「今、レイ君がヘルメット団を追い返した今、奴らも消耗してるはずだから、今のうちに奇襲を仕掛けちゃおうかなって」
「い、今ですか?」
「そう。今なら先生とレイ君もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし」
「なるほど。ヘルメット団の基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」
「いいと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思ってないでしょうし」
「それはそうですが……先生とレイさんはいかがですか?」
「うん、私はそれがいいと思うよ」
「同じく」
「よっしゃ、先生達からのお墨付きも貰ったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますかー」
「ん、【善は急げ】ってことだね」
「はい~、それでは、しゅっぱーつ!」
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しばらく移動していると、アヤネからの通信が入る。
「カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました」
「半径15km圏内に、敵のシグナルを多数検知しました!」
「おそらく敵もこちらが来たと気づいているでしょう。ここからは実力行使です!」
対策委員会のみんなと先生は、それぞれ戦闘準備に入る。
俺はゼッツドライバーを装備せず、ブレイカムゼッツァーだけを手にして戦闘に備える。
C&Cの任務の時もそうなんだが、意外と自分は頑丈だ。
それに、元からこの身体がかなり動けるお陰で、変身しなくても戦えばいい。
何より、さっきから左腕の骨が狙い撃ちでぶっ壊れてる。
そろそろ限界そうだ。
「みんな、行こうか」
ホシノが喝を入れ、戦闘が始まる。
俺もホシノと並んで最前線を走る。
なんだか、みんなが驚いていたが……そんなにか?
ヘルメット団をブレイカムゼッツァーで斬っていく。
ちなみに、ブレイカムゼッツァーで斬っても血の海にはなっていない。
火花が散り、痛がっているだけのようだ。
……なんか、ほんとに特撮の世界に入り込んだみたいな気分になる。実際
にはブルアカの世界だけど。
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その後、数分も経たずに制圧を終えた俺たちは、アビドスの校舎へと戻っていた。
「てか、あんた変身しなくても戦えるのね……」
「おじさんについてくるなんて、すごいねー?」
「どんなトレーニングしてるの?」
「……まあ……な」
「ん、どうかした?」
「いや、なんでもない」
……本来なら、足の筋繊維がはち切れないようにするリミッターを外して走っていたからなのは、黙っておこうと思う。
……先生の目がなんか怖いから。
ブレイカムゼッツァーの必殺技が玩具版と違うことがあるんですけど、本編の必殺技名に合わせるんでお願いします。
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