『角の血族ですが何か?』
第2話「狩竜人」
『竜』
古より存在する魔の血族。
陽の光と銀気を嫌う。
人類の天敵――捕食者。
その力は人間を遥かに凌駕する。
故に、人類は竜に抗うため、竜を狩る者たちを生み出した。
――狩竜人。
これは、そんな狩竜人たちの物語。
そして――
これは、ある一人の少年の物語。
氷が砕ける。
轟音と共に、巨大な竜が地面を薙ぎ払った。
「……もっと強く」
白銀の髪を揺らしながら、一人の男が立っていた。
傷だらけの身体。
それでも、その眼だけは死んでいない。
「もっと……もっと強く……」
「もっと!強く!!!」
男は、ただ竜を見据える。
その姿は――
今のラグナとは、あまりにもかけ離れていた。
だが。
この時の読者には、それが誰なのか知る術はない。
ただ一つ。
この男が――
ラグナという少年の未来に関わる存在であることを除いて。
「ラグナ!そっちいった!」
レオニカに叫ばれラグナはハッとした
気がつくと竜はすぐ前に
「っっ!」
竜の尻尾で気に吹き飛ばされた
「うっ!」
竜はそんなラグナにトドメを刺すように吠えながら飛びかかる
フゥシュュュュルギィアアア
絶体絶命の時レオニカが間に入り剣を振るう
ヒュパァン!!!
そして首なしになった竜に飛び乗り背中を剣でぶっ刺した
「よ!」
竜の攻撃を軽々と躱し、一瞬にして殺したのは
『神童レオニカ』
彼女は齢12にして凄腕の狩竜人だ
「ふーっ!」
「よいせっと!危なかったねぇ〜ラグナー」
「戦闘中はシャキッとしてなきゃダメだよ〜僕にみたいに!」
ふにゃっと笑いながらレオニカは言った
「ありがとう レオ」
ラグナはレオにお礼を言ったがレオは頬を膨らませて不満そうに言った
「ブー!違うでしょラグナ〜僕を褒める時はどうするんだったかな〜?」
ムスッとするレオにラグナは微笑しレオの頭に手を置き撫でる
「ありがとう レオ」
「うへへー 仲間なんだから当然だよー」
『竜を殺す方法は2つ』
銀の武器が発する『銀気』で血液を凍らせるか
もしくは...
その身を太陽で焼く
銀剣で斬り太陽で焼くそして報酬を貰う
『狩竜人』そういう職業でオレもその一人だ
でもオレは『オマケ』にすぎない...
「クレストたっせー!帰ろっかラグナ」
「うん」
太陽暦498年2月21日
ローゼ王国都市ロナベーラ
ザワ...
「レオだ...」
「顔の斜め傷...」
神童レオニカ
「たったひとりで竜30体狩ったっていう...」
「50体って聞いたわ〜」
「あんなに小さいのに...」
レオはすごい
この街を拠点にした狩竜人の中でぶっちぎりで1番の竜討伐数を誇っている
『狩竜の申し子』
『銀剣に愛された少女』
まだたったの12歳これからきっと
もっともっと強くなる
レオはオレの
『英雄』