ようこそめんどくさがりが行く教室へ   作:黄金の一匹

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第六話 水泳

 

 今回は水泳回。次は、抜き打ちテストと5月1日のとこかなぁと考えてます。

 

 


 

 朝、教室に入ると何故かいつもより教室内が騒がしかった。とりあえず席に座り、白石に話しかけてみた。

 

 「白石、西川、なんで今日男子がいつもより騒がしいんだ?」

 

 「今日は水泳の授業があるからでしょうね」

 

 「ああそういう」

 

 「ほんと思春期だよね~。夜桜君はどうなの?」

 

 「水泳なんて疲れるし、疲れるし、疲れるだろ」

 

 「そんなにやりたくないんだ」

 

 「何が楽しくてする奴がいるんだ?理解に苦しむ」

 

 「そこまでなんですね....」

 

 「女子の水着姿が見れるのに?」

 

 「大して興味なし」

 

 「少しはあるんだ」

 

 「俺にとっては休暇のほうが重要度が高いから」

 

 「ほんとにめんどくさがりの極致だよね」

 

 「ふふっ...夜桜君、後で私の水着姿楽しみにしておいてくださいね」

 

 周りから視線を向けられている。面倒だ。

 

 「.....あぁ」

 

 先生が入ってきてホームルームが始まった。

 

 

 

 

 プールの時間になってしまった。

 ほんとーうにほんとーーーーーーに嫌だ。何故俺がこんな事をしなければいけないんだ。国が、世界が間違っている。今から国を滅ぼそうかな。

 

 「なぁ夜桜、お前今にも人をやってしまいそうな顔してるけどどうしたんだ」

 

 「水泳 めんどい くそ 政府を許すな」

 

 「思想強いな...。まぁ頑張ろうぜ」

 

 「俺は頑張らないけどな」

 

 「はいはい。にしてもなんなんだその筋肉?それにそのたくさんある傷跡は?」

 

 「まぁ色々とあったんだよ」

 

 「その色々を教えてほしいもんだが...まぁいいか。とりあえずプール行こうぜ」

 

 「あぁ」

 

 そうしてプールに向かった。

 

 「夜桜は水泳の経験はあるのか?」

 

 「あるにはあるが、特別早いわけでもない。そっちは?」

 

 「俺も似たような感じだな」

 

 「そうか」

 

 橋本と話していると、女子たちがやってきた。

 

 「やっぱここの学校って美人が多いよな」

 

 「そうだな」

 

 「夜桜は好きな人いるのか?白石と西川とよく話してるだろう」

 

 「あの二人は俺に初めてできた友達だ」

 

 「初めて?」

 

 「あぁ」

 

 「なんか.....ごめんな」

 

 「そうか、終身刑な」

 

 「罪重っ」

 

 そんなくだらない話をしていると、橋本は他のやつに呼ばれ行ってしまった。一人で呆けていると白石が話しかけてきた。

 

 「夜桜君、私の水着はどうですか?」

 

 「めちゃ似合ってるし、可愛いよ」

 

 「えっ.....」

 

 白石の顔が少し赤くなっているようにみえた。

 

 「ふぅ〜夜桜君やるね〜」

 

 西川が変なことを言ってきた。

 

 「?」

 

 「まさか飛鳥を口説くなんて」

 

 「?ただ感想を言っただけだが」

 

 「無自覚でやってるし。というかその傷跡なんなの」

 

 「昔に色々とあったんだよ。それよりもうすぐ授業が始まるぞ」

 

 体育教師から集合がかかり、そこに集まった。

 体育教師は途中で、「泳げるようになっておけ。後に役立つ。必ずな」といった。周りを見てみると、その言葉に疑念を抱いている人が何人かいた。

 準備運動をし軽く泳いだ後、競争が始まった。男子から始めるようだ。1位になると5000ポイントが貰えるやつだ。欲しいとは思わないな。

 にしても鬼頭は速いな。Aクラスでおそらく一番身体能力が高いだけはある。そしてついに俺の番がやってきてしまった。

 どうしたものか。まぁ最下位にならず、2回戦目ぐらいで負けるか。そう考えていると、

 

 「夜桜君頑張ってきてくださいね」

 

 「夜桜君がんば〜」

 

 二人が声をかけてきた。

 

 「あぁ疲れない程度にな」

 

 そう言って、自分のレーンの位置につく。

 

 「夜桜と一緒か。よろしくな」

 

 「よろしく、橋本」

 

 そう話していると、横から視線を感じ、目だけ動かして確認してみると無も知らぬ誰かがこちらを睨んでいた。

 

 「なぁさっきから右のやつが睨んでくるんだが、あいつは誰なんだ?」

 

 「あいつは吉田だ。睨まれている理由は何となく察せるだろう」

 

 「まぁ一応」

 

 恋というものはめんどくさいものだなぁと思いにふけっているとレースが始まるようだ。

 泳ぐ感覚にまだ慣れておらず、調整が難しいと感じた俺は、水面に映っている自(・)分(・)と目を合わせ能力を発動させた。能力によりタイムが30秒になるよう調節した。その際、頭痛がしたが能力の代償だから問題はない。

 先生からスタートの合図がかかり水に飛び込む。そのままスイスイと泳いでいき、俺は30秒ちょうどに泳ぎ切ることができた。ちなみに俺は3位で橋本が1位だった。意外とみんな速いな。

 

 「夜桜君、お疲れさまです。泳ぐのがとても速かったですね」

 

 「まぁやるときはやらないとな」

 

 「いや〜ほんとにすごかったよ」

 

 「ありがとう。次は女子だろう。頑張れよ」

 

 「はい、頑張ります」

 

 「ちゃんと見ててよ」

 

 「...........分かった」

 

 「何その間?」

 

 「なんでもない」

 

 興味はなかったが言われたのだから見るしかないか。

 白石と西川がレーンにつき、先生の合図でスタートした。白石の西川ではやや西川が優勢なようで、結果は白石が3位、西川が2位だった。

 二人がこっちに戻ってきた。

 

 「お疲れ様2人とも。接戦だったな」

 

 「はい後もう少しでした」

 

 「まぁ今回はワタシの勝ちということで」

 

 「まぁ何はともあれやっと終わったな」

 

 「ふふっそうですね」

 

 「夜桜君はそういう人だったね」

 

 体育の授業が終了し、更衣室で着替えていると、

 

 「夜桜、ちょっといいか?」

 

 吉田が話しかけてきた。

 

 「なんだ?」

 

 「お前、白石と付き合っているのか?」

 

 「付き合ってないな」

 

 「じゃあどうしてそんなに仲がいいんだよ?」

 

 「.....席が近いから?」

 

 「まじか」

 

 「お前、白石のことが好きなのか?」

 

 「い、いや?べ、別に好きなわけじゃないし」

 

 「そうか、まぁ頑張れよ」

 

 着替えが終わり、更衣室でから出ていった。吉田が何か言っていた気がするが無視した。

 

 

 

 

 

 

 

 放課後

 

 自分の部屋に帰っていると、綾小路と出会った。

 

 「夜桜、今帰りか?」

 

 「あぁそうだが」

 

 「一緒に帰らないか」

 

 「いいぞ」

 

 無言のまま歩き続けているのが気まずかったため、あることを思い出し、こちらから話しかけてみた。

 

 「そういえば俺たち連絡先交換してなかったよな。よかったら交換しないか」

 

 「いいのか?」

 

 「当たり前だ。これから友達としてよろしくな」

 

 「!!ああ!」

 

 綾小路の顔が少し崩れた。表情筋が固まりすぎだろ。

 そんなこんなで部屋にたどり着いたため、

 

 「またな綾小路」

 

 「あぁまた」

 

 そう言って別れた。

 

 今日はほんとに疲れたな。さっさと寝よう。そうして眠りについた。

 

 


 

 初能力使用回でした。ここらで一度使ったほうがいいと思った。今回の能力の使い方は特殊なんですよね。普通は自分以外に使うんで。プラス、能力には代償がつきものということで、代償は軽いと頭痛、重いとひどい目眩が起きるって感じにしました。使う機会は少ないだろうけど。

 次回はSシステムの概要について詳しく話されるとこです。

 

 

 

 

 

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