四方世界のモンスターマスター   作:寝心地

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待ち伏せ

ゴブリンスレイヤーからの依頼を受け冒険者達が集まっていた。

 

夜の闇にねっとりと絡み付く様な風が吹く。

 

「おい!!来たぞ!!」

 

斥候の能力を持つ冒険者がそう叫び暗闇の奥から現れるのは粗末な木盾に括り付けられた女性達。

 

ゴブリン達はそれを掲げたままジリジリと近付いてくるがある程度距離が縮まった所で先頭に立つゴブリン達は眠りに付いた。

 

「【酩酊(ドランク)】」

 

「【眠雲(スリープ)】」

 

「【ラリホーマ】」

 

冒険者達が背後を見るとそこにはドワーフ、槍使いとペアを組む魔女、そして調教師の傍らに立つシドーがいた。

 

「まさか眠りの魔法を持っとったとは、お前さんのコイツには驚かされっぱなしじゃワイ、何で今まで使わんかった?」

 

「コイツの役割は味方への支援と回復だからな、正直今まで忘れてた」

 

「今だ!!盾を回収しろ!!」

 

調教師とドワーフがそんな話をしていると冒険者達は猛烈な勢いで走り出しゴブリン達が持っていた盾を奪い自陣に戻って行く。

 

最後の盾を回収しそれ以外の冒険者達がゴブリンを倒して行く。

 

「お前らも行け!!生活費稼いで来い」

 

調教師の言葉にスライムマデュラとワイトキングがゴブリン達を倒して行く。

 

「全くゴブリンばっかで嫌になるぜ」

 

「小鬼殺し殿もお手上げですからな」

 

槍使いとリザードマンがそんな会話をしながらゴブリンを倒して行く。

 

それから暫くして見張りに出ていた冒険者から声がかかる。

 

「ライダーだ!!ライダーが来たぞ!!」

 

その言葉に冒険者達は1度引き3列に整列する。

 

「良いか!!馬より断然小さくて低い!!ギリギリまで引き寄せろ!!飛ばれるぞ」

 

槍使いがそう言い狼に乗ったゴブリン達が迫って来る。

 

「まだだ、まだ、今だ!!」

 

合図と共に茂みの中に隠していた槍衾を掲げる、不意を打たれたゴブリンライダー達は止まることも出来ず次々と槍衾の餌食になり辛うじて息のあったゴブリンや狼も3列目で控えていた冒険者の武器の錆になる。

 

しかし全てが上手く言った訳ではなく槍衾を全て回避した運の良いゴブリンライダーは冒険者の喉笛を噛み千切る。

 

自分が乗った狼が冒険者を殺した事に良い気になったゴブリンは調子付きまた別の獲物を狙おうとした所で殺した筈の冒険者に斧で頭をかち割られた。

 

「フゥ〜、助かったぜ、賽子を振る神々が見えちまった」

 

そう言って冒険者は後ろで控える調教師に手を振り調教師もそれに応える。

 

すると今度は体格の大きいゴブリン達が姿を表し冒険者の1人を吹き飛ばす程の怪力を見せつける。

 

「ホブゴブリン」

 

「だけじゃない、あの真ん中のは【小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)】だろう、しかも2体だ」

 

「ハッ、丁度良い、雑魚狩りも飽きてきた所だ、腕に自信のねぇ奴は下がってな!!ここからはベテランの仕事だ!!」

 

そう言うと槍使いと重戦士を筆頭にベテラン冒険者達とホブゴブリンと【小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)】との決戦が始まった。

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