転生特典がパワプロ風成長だったのでデートして最強になろうと思います 作:TSハーレム最高!
「極東って使われがちな表現だけど、この世界の場合どこまで東に行ったらあるんだろ……? というか私外国のこと何も知らないや……」
どうもこんにちは。片手剣を卒業して太刀使いになったよ。でも某狩りゲーではもっぱらガンランスを使ってました。テセリアです。
刀ってなんかこう……日本人の心をくすぐるものがあるよね。なんでだろ? この世界にもあるとは思わなかったから、見つけた瞬間買ってしまった。『剣戦闘』に刀が含まれてるっぽいのは曲剣扱いなのかな。……スキル欄をよく考えてみれば刀使う流派の剣術スキルがある時点で刀もあるって予想できたね。そんなわけで武器を変えまして。
「おほー! スキルがぽこじゃか上がってくー!」
私は今育成の一番気持ちいいところを体感しているところです。このために流派色々取っちゃったけど……まあデートで入ったポイントだしね? 剣術の腕が上がれば奥に進めるから戦闘ポイントも増えるし。『剣戦闘』の上がりが鈍いのはもうしょうがないね。気長にやっていきましょう。
と、階層主──いわゆるフロアボス──もぶった切れて最高にハイってやつになっていたのだけど、進んでいくにつれて一つ問題が見えてきた。
即ち、飛行モンスターウザすぎ問題である。刀……というか近接武器だと届かないのよね。槍とか薙刀とか持ち出せば別かもしれないけど。
今は『居合』と『抜刀術』のステを上げて対処してるのだけど、今後遠距離から引き撃ちしてくるようなモンスターが出てきたら流石に対処できない。零閃みたいでカッコイイから是非とも使って行きたくはあるんだけどね、居合切り。
「だからこれはしょうがないこと……決して私の趣味とかじゃない……」
遠距離からの攻撃手段。そんなの──魔法しかないよね!
ということでいよいよ使う万能ポイント。だってこれ使わないと『魔法』が解禁されないから……エリクサーをラスボス戦でも結局使わないタイプの私としては結構躊躇するものがあるけど、死蔵するよりマシなはず。
まずは『魔法使いの才能』に万能ポイントを振りまして、そのまま『基礎魔法』にも万能ポイント。これで魔法が使えるようになるはず……! なんの実感も無いけど……!
「あー……いや、なんとなく頭に浮かぶな。なんか気持ち悪……『ファイアーボール』!」
見事、と言っていいのか手の平から火球が出て飛んでった。小さいし遅いし、多分威力も低いのだけど、それでも初めての魔法だ。やっぱファンタジーはこうでなくっちゃ。
「とりあえず要練習かな? 多分魔法系のスキル振ってけば色々強くなるだろうし」
ほな魔術ポイント稼がないとかぁ……どうやったらいいんですかね。魔法で敵にトドメ刺すようにする? 剣で戦えば『剣戦闘』がじわ伸びしたわけだし、魔法も同じ……でも『ファイアーボール』じゃなくて『基礎魔法』なんだよね。どれが基礎魔法なんだよ。
「仕様が分からん……そもそもMP制なのかな、回数制なのかな……使い過ぎたらぶっ倒れるとか無いよね……?」
以前にも言った通り、魔法とは才能の世界なのである。なので取扱説明書なんてものは一般には出回っていない。専門学校とかはあるのかな? なんとなく魔術学校って北の方にあるイメージなんだけど……某竜語話者ぐらいか?
まあそんなわけで。私一人で魔法について調べようなんて思い立っても無理なものは無理なのだけど、別に自分一人でやらなくちゃいけないなんて決まりはないのである。困った時はさっさと人に頼るべし。……まあ、その辺の知識もスキル取ったら付けてくれと思わなくはないけど。
「キリもいいし一回帰りますか。中断セーブって便利なシステムだよねえ」
勿論別にこの世界にセーブなんてシステムがあるわけではないのだけど。階層の主の魔石を納品すると次回からはそこまで転移させてくれるギルドのシステムがあるのです。おかげで毎回一層から始めるなんてことはしなくて済む。まあそうなっても薙ぎ倒せるからそんな苦労はしなさそうだけど……物理的な距離がね。帰り道? 歩いて帰るか帰還用の魔法道具を使うかのどっちかだよ。私ももっと深く潜ったら道具を買おうと思う。疲れるので。
ザッザッザッ……とギルドまで帰って来まして、今日の魔石を納品してとりあえずお金を受け取っておく。そろそろ仕送りしに行こうかな……? 直接渡すのは仕送りとは言わないか……
それはさておいて、今回のお目当てはパーティー募集掲示板である。何って聞かれると文字通りとしか言えないのだけど……前衛募集! とか、タンク求む! とか、後衛職おらへん? とかそういうの。魔石拾い募集、なんてのもある。荷物持ち募集とかも。
一回限りだったり長いお付き合いになったり、そこはもうパーティーを組んだ人達に一任されているのだけど……まあ今はそれは置いといて。私も募集をさせてもら……文字書けねぇわ。ギルドの職員さんに頼もう。読めはするんだよ、読めは……!
「魔法使いの師匠募集でいいんですね? ギルドから師事出来る人物を紹介も出来ますが……このぐらいで」
「あ……あ……自分で探します」
それが出来るんなら頼もうかな、って思ったら提示された金額で諦めがついた。教えてくれるような人はレアなのか、カルテルってやつなのか。まあ魔法使いの冒険者なんて大体お金に困ってないだろうしね、遠距離から焼き払えば済むんだもん……逆にそれぐらいできないなら私も魔法取る意味無いし。どうしよ、出来なかったら。
「出来れば女性で……あと報酬は応相談だけど初心者冒険者ってことを明記してもらえると……」
「かしこまりました。まあ、受けてくれるような人は直接お金要求してきたりはしないと思いますし、そこは心配しなくても」
じゃあ何目当てなんですか? 貞操? って思ったら将来有望な冒険者との顔繋ぎ……いわゆる青田買いが一番多いのだとか。複数パーティーで共同攻略とかなった時に協力できるようにって。下の方まで行くような人だと共同攻略とかパーティ組むとかもしなくちゃいけないんですねぇ……(ぼっち)
貼りだして貰ったらあとは待つだけ。それまではゆっくりダンジョン攻略を進めておきましょう。魔法ポイントも稼ぎつつね。一人じゃきつくなってきたら……まあ、その時に考えるってことで。
ちゃーらーらーらーちゃっちゃっちゃー
数日後……の夜。募集に応募があったとのことで今日はダンジョン攻略はお休みです。まあ集合場所がギルドだから行き先は変わらないんだけどね。
「えーっと……銀髪……赤メッシュ……」
教えてもらった特徴を元に待ち人を探す。……気にしたら負けだとは思うんだけど、こういうファンタジー世界、どうやってメッシュ入れてるんだろね? 染料とか技術とかさ。まあカラフルな頭髪の世界だし、そもそもそういう髪色として産まれてくるのかもしれない。私の髪も銀だし。下の毛の色? 殺すぞ。銀だよ
「あ、あの人かな?」
腰まで届く銀髪に鮮やかな紅い髪が混ざって、血を垂らしたみたいになってる女性。多分あの人……なんだけど、美人過ぎて話しかけにくい。なんかこう、人外の魅力って感じ。肌も真っ白だし、眼も紅いし。エルフとかの人外種族とかだったりしますか?
「おお、お前だな? 魔法を教わりたいというのは」
「ひゃい!?」
声をかけられずにぐるぐる回る陰キャっぷりを発揮してたら向こうから声をかけられちゃいました。恥。
「て、テセリアです。どうぞよろしくお願いしま──」
「ルヴィアだ。脳に瞳は……あるな。ならば結構。それで、私に何を望む? 生活に役立つ魔法から気に入らない奴を呪い殺す魔法まで、一口に魔法と言っても──」
「ワ、ワァ……」
オタク君って自分の趣味のことになると早口になるよね(笑)まず私はまだ魔法でどんなことが出来るかも分かってないんですけど。できればその辺の基礎の基礎から教わりたいけど……流石に嫌がられるかな。戦闘用の魔法が学びたいとかある程度絞って──
「ヒヨコが遠慮するな。変な癖がついた方が教えにくいしな。分からんことを責めたりはしないさ」
「え、声に出てなかったですよね?」
思考が読めるのか……? まずい……!
「何がまずい? ああ、安心しろ。私は私が美人なことくらい知っているからな。そういう目で見ても何も言わんさ」
「うーん、無駄な寛容さ……」
マジで頭の中分かるの? もしかしてとんでもない人に声かけちゃった?
「腕がいいに越したことはないだろう?」
「それはそう……」
「だろう? お前もこのぐらいまで鍛えてやる。ほら、さっさと行くぞ。お前が行ける一番深いところでいい」
「え、あの、今は夜──」
「私にとっては朝だ。行くぞ。世界で二番目の魔女にしてやる」
「ひ、人攫いー!」
魔法使いの修行が(強制的に)始まった!
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