エンジニアのSAO Progressive ~NPCが売ってないなら作ればいい~   作:Edward

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118 剣道三倍段って、なんだろう

ヴェストリア王国――最初の会戦

 

城塞都市の巨大な門が、重々しい音を響かせながら開いていく。

 

その前には、すでに十数名の兵士が整列していた。

 

ヴェストリア王国では、城塞都市周辺の街道や平原を警戒するため、定期的に巡回部隊が送り出されている。

 

敵国である《オリエンタ帝国》の偵察部隊。

 

野生モンスター。

 

そして――《魔法宝具》の探索。

 

巡回には、城塞都市に所属する傭兵も同行できる。

 

「よし」

 

こっこは腰に差した剣を確認した。

 

「初仕事だね」

 

「宝具、見つけるぞ」

 

隣に立つサタンが、両拳を軽く打ち合わせる。

 

ガンッ!

 

金属同士がぶつかる、鈍く重い音。

 

その両腕には――《鉄王の手甲》。

 

こっこがちらりと装備情報を確認する。

 

《鉄王の手甲+5》

 

強化内訳。

 

《重量+5》

 

「…………」

 

こっこは二度見した。

 

「サタン」

 

「なんだ?」

 

「全部、重量?」

 

「そうだ」

 

「鋭さとか丈夫さとかは?」

 

「いらん」

 

即答だった。

 

サタンは拳を握る。

 

「重ければ威力が増す。盾ごと吹き飛ばせる」

 

「極端だなあ……」

 

そう言いながら、こっこも自分の腰にある愛剣を撫でた。

 

《ローグサーベル+8》

 

《丈夫さ+6》

《鋭さ+2》

 

サーベル系武器の弱点である耐久力を、これでもかというほど補強した異常な強化配分。

 

サタンがその情報を見た。

 

「…………」

 

「どうした?」

 

「お前もだろ」

 

「何が?」

 

「極端だ」

 

「失礼な。これは愛だよ」

 

「愛?」

 

こっこはローグサーベルを抜き、日の光へ掲げた。

 

「サーベルの弱点は耐久力! だったら弱点を消してあげれば、ずっと使えるじゃないか!」

 

「…………」

 

サタンの口がぽかんと開いた。

 

「お前、武器に対してだけは怖いな」

 

「道具は大事にしないとね!」

 

「+8まで叩くのは大事にする範囲か?」

 

「愛です!」

 

「重いぞ、その愛」

 

「君の手甲ほどじゃないよ」

 

「…………」

 

二人は互いの武器を見る。

 

《重量+5》。

 

《丈夫さ+6》。

 

「……似た者同士か」

 

「やめてよ」

 

「なぜだ!」

 

そんな傭兵二人を置いて、巡回部隊は平原へと進んでいった。

 

◇

 

接敵したのは、城塞都市を出て一時間ほど経った頃だった。

 

先頭を歩いていた兵士が、突然片手を上げる。

 

「停止!」

 

部隊全員が足を止める。

 

街道から少し離れた丘陵。

 

その向こう側から、複数の人影が現れた。

 

装備の意匠が違う。

 

ヴェストリアではない。

 

兵士の一人が剣を抜いた。

 

「オリエンタ帝国軍!」

 

同時に、相手側もこちらを発見する。

 

一瞬の静寂。

 

そして――。

 

「敵襲!」

 

双方が一斉に武器を抜いた。

 

ヴェストリア王国軍とオリエンタ帝国軍。

 

初めて見る、本物の戦争イベント。

 

こっこは反射的にローグサーベルを構える。

 

だが、敵の数は巡回部隊の倍近くあった。

 

丘の陰からさらに兵士が現れ、左右へ散開していく。正面の部隊は囮だったのだ。

 

「敵、多くない!?」

 

「挟まれるぞ!」

 

ヴェストリア兵の間に動揺が走った。

 

その瞬間、帝国兵の一人が角笛を吹く。

 

鋭い音が平原に響き、左右の敵が一斉に駆け出した。

 

「隊列を崩すな!」

 

隊長が叫ぶ。

 

だが、側面から飛び込んできた槍兵が盾を弾き飛ばし、ヴェストリア兵の列に穴を開けた。

 

「うわあっ!」

 

「左翼が押されている!」

 

「後ろにも敵がいるぞ!」

 

戦況が一気に崩れた。

 

こっこの背後では、荷馬車を守っていた兵士が倒れ、敵兵が補給物資へ迫っている。正面ではサタンへ向かう敵が三人、いや四人。

 

「サタン!」

 

「分かってる!」

 

サタンが一歩前へ出た。

 

「俺が前に出る」

 

「了解」

 

それだけだった。

 

細かい作戦など必要なかった。

 

何度も共に戦ってきた二人には、それだけで十分だった。

 

サタンは敵の攻撃を引き受け、こっこはその隙を作る。

 

こっこが敵の武器と足を止め、サタンがそこへ最大の一撃を叩き込む。

 

互いの弱点を、互いの能力で埋める。

 

ただし今回は、敵も一対一を許してくれるほど甘くはなかった。

 

◇

 

最初にサタンへ斬りかかったのは、片手剣と盾を持った兵士だった。

 

「はあっ!」

 

横薙ぎ。

 

だが――サタンは退かない。

 

半歩。

 

わずかに身体をずらす。

 

剣先が胸元を掠めて通過した瞬間、サタンは一気に相手の懐へ潜った。

 

「なっ――」

 

ドンッ!

 

掌底。

 

HPが削れる。

 

だが追撃の拳は打たない。

 

代わりに腕を取った。

 

身体を回転させる。

 

「ふん!」

 

兵士の身体が宙を舞った。

 

ドガッ!

 

背中から地面へ叩きつけられる。

 

そのまま腕を捻り、関節を極めた。

 

「ぐああっ!」

 

HPが少しずつ減っていく。

 

黄色。

 

橙。

 

そして――赤。

 

レッドゾーンへ入った瞬間。

 

「まだやるか?」

 

「こ、降参だ!」

 

サタンは即座に技を解いた。

 

殺さない。

 

必要以上に傷つけない。

 

しかし、戦闘能力だけを確実に奪う。

 

だが、その隙を狙って別の敵が背後から斧を振り下ろした。

 

「サタン、後ろ!」

 

こっこが叫ぶ。

 

サタンは振り返らない。

 

身を低くした頭上を斧が通り過ぎる。

 

そのまま地面へ手をつき、倒した兵士の盾を蹴り上げた。

 

盾が斧兵の顔面へ直撃する。

 

「ぐっ!」

 

一瞬よろめいた相手の懐へ、サタンの拳が突き刺さった。

 

ドゴンッ!

 

敵兵の身体が数メートル吹き飛ぶ。

 

「助かった!」

 

「礼は後!」

 

こっこは叫びながら、横から迫る槍を弾いた。

 

キィン!

 

だが、弾いたはずの槍が途中で軌道を変えた。

 

「なっ!?」

 

槍兵は一人ではなかった。

 

背後の兵士が柄を押し込み、こっこの剣を絡め取ろうとする。

 

こっこは咄嗟に手を離した。

 

ローグサーベルが宙を舞う。

 

「こっこ!」

 

「大丈夫!」

 

こっこは腰のポーチへ手を突っ込んだ。

 

取り出したのは、短い投げナイフ。

 

敵兵の手首へ突き立てるのではなく、槍の柄へ投げつける。

 

カンッ!

 

槍の向きが逸れた。

 

その隙にこっこは地面を転がり、落ちたローグサーベルを拾い上げる。

 

「武器を落としたくらいで、勝ったと思わないでよ!」

 

「生意気な!」

 

敵兵が一斉に押し寄せる。

 

こっこは後退した。

 

一歩。

 

二歩。

 

背中が荷馬車にぶつかる。

 

逃げ場がない。

 

正面には三人。

 

左右にも敵。

 

「こっこ!」

 

サタンの声が飛ぶ。

 

だが、サタンの前にも敵が群がっていた。

 

一人を投げれば、別の二人が襲いかかる。

 

拳で盾を砕き、肘で剣を逸らし、足払いで一人を倒す。

 

それでも敵の数は減らない。

 

「くっ……!」

 

サタンのHPバーが初めて大きく削れた。

 

赤ではない。

 

だが、黄色に近い。

 

こっこは息を呑んだ。

 

このままでは、二人とも押し潰される。

 

そのとき、帝国兵の一人が荷馬車へ火矢を放った。

 

火が幌へ燃え移る。

 

「物資を焼く気だ!」

 

ヴェストリア兵の隊列がさらに乱れた。

 

隊長が敵将らしき男と斬り結んでいるが、周囲の兵士が次々と倒されている。

 

勝てない。

 

このまま正面から戦えば、数の差で押し切られる。

 

こっこは燃え始めた荷馬車と、丘の斜面を見た。

 

そして、口元を吊り上げる。

 

「サタン!」

 

「なんだ!」

 

「三秒だけ、耐えられる?」

 

「三秒なら、十人でも耐える!」

 

「じゃあ、派手に転んで!」

 

「意味が分からん!」

 

「いいから!」

 

こっこは煙玉を二つ取り出し、敵兵の足元へ投げた。

 

ボンッ!

 

白煙が一気に広がる。

 

敵の視界が奪われた。

 

こっこは燃えた荷馬車の車輪へローグサーベルを叩き込む。

 

《丈夫さ+6》の刃が、車軸を断ち切った。

 

荷馬車が傾く。

 

積まれていた木箱が斜面へ転がり落ち、敵兵の足元を次々と薙ぎ払った。

 

「な、なんだ!?」

 

「足元が!」

 

「押すな!」

 

敵の隊列が崩れる。

 

こっこはその隙に、荷馬車の残骸を蹴り飛ばした。

 

燃えた板が斜面を滑り、帝国兵の進路を塞ぐ。

 

「今!」

 

サタンが吠えた。

 

煙の中から飛び出し、最も近くにいた敵兵の盾へ拳を叩き込む。

 

ドンッ!

 

盾ごと兵士が吹き飛び、後ろの二人を巻き込んで転倒した。

 

「一人!」

 

サタンは倒れた敵の腕を取り、身体を回転させる。

 

「二人!」

 

投げ飛ばされた兵士が別の敵へ激突する。

 

こっこはその間に、槍兵の足へロープを絡めた。

 

「三人!」

 

「うおおおっ!」

 

サタンが敵の密集へ突っ込む。

 

こっこが作った隙間を、サタンの巨体が一気に広げていく。

 

だが、帝国兵の中に一人だけ、煙をものともせず進んでくる男がいた。

 

全身を重装鎧で固め、両手斧を構えている。

 

そのHPバーは、他の兵士より明らかに長い。

 

「隊長格だ!」

 

ヴェストリア兵の一人が叫んだ。

 

重装兵が斧を振り下ろす。

 

サタンが受け止めた。

 

ガンッ!

 

鉄王の手甲と斧がぶつかる。

 

地面が沈んだ。

 

「ぐっ……!」

 

サタンの膝がわずかに折れる。

 

重装兵はそのまま斧を押し込んだ。

 

「傭兵ごときが!」

 

「サタン!」

 

こっこが援護へ向かおうとする。

 

だが、背後から別の敵が斬りかかってきた。

 

キィン!

 

ローグサーベルで受ける。

 

一人。

 

二人。

 

さらに三人。

 

こっこは押し込まれ、剣を握る手が痺れた。

 

「こっちも余裕ないんだけど!」

 

敵兵の一人が笑う。

 

「その小細工はもう通じん!」

 

「小細工じゃないよ」

 

こっこは敵の剣を受け流しながら、重装兵の足元へ視線を送った。

 

「準備だよ」

 

「何を――」

 

こっこは腰の最後の道具を取り出した。

 

小さな金属球。

 

「サタン、伏せて!」

 

「またか!」

 

こっこは金属球を重装兵の足元へ転がした。

 

次の瞬間。

 

パァン!

 

閃光が炸裂する。

 

重装兵の動きが止まった。

 

サタンは迷わなかった。

 

斧を押し返し、懐へ潜る。

 

「おおおおおっ!」

 

鉄王の手甲が、重装鎧の胸部へ叩き込まれた。

 

ドゴォン!

 

鎧が大きくへこむ。

 

重装兵のHPが一気に削れた。

 

それでも倒れない。

 

「まだだ!」

 

男が斧を振り回す。

 

サタンは一撃を避けたが、二撃目が肩を掠めた。

 

HPバーが赤に近づく。

 

「サタン!」

 

こっこは敵兵の剣を弾き、無理やり間合いを抜けた。

 

重装兵の背後へ回り込む。

 

「その鎧、丈夫そうだね!」

 

ローグサーベルを鎧の膝裏へ滑り込ませる。

 

《ディスアーム》ではない。

 

狙うのは、装備の継ぎ目。

 

キィン!

 

刃が鎧の留め具を断ち切った。

 

重装兵の片膝が落ちる。

 

「なにっ!?」

 

「サタン!」

 

「任せろ!」

 

サタンが両手を組み、全身の力を乗せて振り下ろした。

 

ドンッ!

 

重装兵の兜が地面へ叩きつけられる。

 

HPが赤へ落ちた。

 

「降参するか!」

 

「……まだ、だ!」

 

男は斧を握り直そうとする。

 

こっこはその手元へ剣を突きつけた。

 

「次に動いたら、指を狙う」

 

重装兵の動きが止まった。

 

周囲を見回す。

 

燃える荷馬車。

 

倒れた部下。

 

煙の中で立つサタン。

 

そして、自分の喉元へ向けられたローグサーベル。

 

「……降参だ」

 

その声が響いた瞬間、戦場の空気が変わった。

 

隊長格が武器を捨てた。

 

それを見た帝国兵たちの動きが鈍る。

 

ヴェストリア兵はその隙を逃さなかった。

 

「押し返せ!」

 

「敵隊長が降伏したぞ!」

 

「囲め!」

 

崩れかけていた隊列が、今度は一気に前へ出る。

 

帝国兵たちは抵抗を続けようとしたが、左右から挟まれ、武器を弾かれ、次々と地面へ押さえ込まれていった。

 

こっこは敵の武器を奪い、視界を奪い、足を止める。

 

サタンは投げる。

 

締める。

 

極める。

 

降参させる。

 

「次!」

 

「右!」

 

「おう!」

 

「後ろ二人!」

 

「多い!」

 

「じゃあ一人もらう!」

 

キィン!

 

《ディスアーム》。

 

「これで一人!」

 

「よし!」

 

いつの間にか、言葉すらほとんど必要なくなっていた。

 

サタンが前へ出る。

 

こっこが盤面を整える。

 

サタンが敵を制圧する。

 

こっこが次の敵を切り離す。

 

こっこが作った一瞬を、サタンが決定打へ変える。

 

サタンが引き受けた圧力を、こっこが正確に崩す。

 

二人の戦いは、単純な足し算ではなかった。

 

こっこの技巧が敵の隊列を乱し、サタンの怪力がその乱れを勝利へ押し広げる。

 

それを繰り返すたび、帝国兵の数は減り、ヴェストリア兵の隊列は立て直されていった。

 

やがて、帝国兵たちは次々と武器を地面へ置いていった。

 

「降参する!」

 

「俺もだ!」

 

「もう戦わない!」

 

最後の一人が剣を落とす。

 

カラン――。

 

平原に静寂が戻った。

 

ヴェストリア王国側。

 

――死者、ゼロ。

 

負傷者、数名。

 

オリエンタ帝国側。

 

――多数捕縛。

 

敵の奇襲によって一度は隊列を崩され、荷馬車まで失いかけた。

 

それでも、こっことサタンは互いの弱点を補い、敵の指揮官を降伏させることで戦況をひっくり返した。

 

こっこは敵の数を減らすことはできても、重装兵を正面から止める力を持たない。

 

サタンは圧倒的な力を持っていても、敵の群れを崩し、攻撃の起点を作ることはできない。

 

だからこそ、こっこが敵の足場と武器を奪い、サタンがそこへ拳を叩き込む。

 

サタンが敵の攻撃を受け止め、こっこが死角から勝利への道を切り開く。

 

二人が揃って初めて、この勝利は成立していた。

 

巡回部隊の兵士たちは、しばらく呆然としていた。

 

そして。

 

「うおおおおおおおおっ!!」

 

大歓声が上がった。

 

「なんだお前ら!」

 

「強すぎるだろ!」

 

「傭兵二人で何人捕まえたんだ!」

 

兵士たちが二人へ駆け寄ってくる。

 

肩を叩かれ、背中を叩かれ、サタンは少し困ったように頭を掻いた。

 

「俺だけじゃない」

 

そう言って、こっこを指す。

 

「あいつが戦いやすくしてくれた」

 

「いやいや」

 

こっこは手を振った。

 

「僕、ほとんど倒してないよ?」

 

サタンは呆れた顔をした。

 

「お前が武器を飛ばして、目を潰して、煙で分断して、ロープで転ばせたからだろ」

 

「そう?」

 

「そうだ!」

 

兵士の一人が笑った。

 

「いいコンビじゃないか!」

 

「…………」

 

こっことサタンは顔を見合わせる。

 

そして同時に笑った。

 

この戦いは――。

 

一度は崩壊寸前まで追い込まれながらも、こっこが敵の動きを封じ、サタンがその隙を決定打へ変え、敵指揮官を捕縛して流れを覆した、ヴェストリア王国巡回部隊の完全勝利として記録された。

 

◇

 

――同時刻。

 

オリエンタ帝国、城塞都市。

 

酒場。

 

壁面には、傭兵たちの戦績が掲示されていた。

 

その前に立つ黒衣の剣士が一人。

 

キリトだった。

 

「…………」

 

隣にはギズメル。

 

二人とも無言だった。

 

表示されているのは、ヴェストリア王国側の戦果。

 

その中でも異様に伸びている項目がある。

 

《敵兵捕縛数》

 

キリトの眉がピクリと動いた。

 

「……やってくれたな」

 

低い声。

 

ギズメルも腕を組む。

 

「これは……」

 

じっと数字を見る。

 

「私たちへの挑戦ですね」

 

「だよな」

 

キリトが拳を握った。

 

ギズメルも拳を握る。

 

二人の背後で、オリエンタ帝国の傭兵たちが不思議そうにその様子を見ていた。

 

キリトは戦績表示を睨む。

 

そこには――。

 

《ヴェストリア王国》

 

傭兵――サタン。

 

そして。

 

傭兵――こっこ。

 

二人の名前が並んでいる。

 

「ギズメル」

 

「はい」

 

「次の巡回――」

 

「参加しましょう」

 

即答だった。

 

二人は同時に踵を返した。

 

こうして本人たちの知らないところで――。

 

ヴェストリア王国。

 

そしてオリエンタ帝国。

 

二組の傭兵による、

 

謎の捕縛数競争が始まろうとしていた。

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