バー 〜キヴォトス〜 作:布団の守護者
「にゃはは〜働きたくないですねぇ〜」
そう言う私は委員会の仕事をいつも通りカホとチセと委員会のみんなで終わらせられるくらいになるまでの仕事を終わらせてからいつものサボりスポットで時間を潰しているのだが、
「•••いつも同じ場所だと変わり映えしないですねぇ」
そういつも同じ場所だとやる事が無くなったのである。
「今日は少し違った所でサボりたいですねぇ」
そう思った私はどこでサボろうか考えていた。
するとふと、少し前まで私が良く行っていた所を思い出し、今日のサボりスポットをどこにするのかを決めた。
「久しぶりに行ったらあの人も驚いて良い反応をしてくれるんじゃないでしょうかねぇ〜」
とびっくりするあの人の顔を思い浮かべながら私は浮き足立つ気持ちであの店へと歩き出すのであった。
今日の店は良い雰囲気になっている。
いつものような少し疲れた人が迷い込みそうな雰囲気とは違う、しかしはしゃぐような雰囲気でもない、そんな言葉にし難い、そんな雰囲気が漂っていた。
そしてそんな日に来やすい客はおおよその共通点がある。どこか疲れている、しかし疲れ切っていない、しっかりとした生活を送れていそうな人がくる。例えばあの糸目が特徴的なあの子とか。
そんな事を思っていると、店のドアが開いた
「こんにちは〜バーテンダーさん」
「あぁニヤさんお久しぶりです。」
やはり予想したとうりの人が来た。でも何故かこの人が来ると、店の雰囲気が他には無いようなものになるのは何故なのだろう。
「あらあら久しぶりにお店に来たっていうのに反応が薄すぎるんじゃないんですか〜」
「いえ、そんなことはありませんよ。久しぶりのご来店に私も少々嬉しくなっていますよ。」
そう言っている声色は、どこかつまらなさそうな、でも安心したような感じがした。
そんなニヤさんの顔を見ると、少し疲れたような雰囲気がしている。
「ニヤさん、疲れていませんか?」
「にゃ?どうしてそう思うのですか?」
「いえ、雰囲気でそう思っただけです。それに今日はサボりに来るにしては時間が少し遅い時間ですし、何があったのではと」
「バーテンダーさんに隠し事は出来ませんねぇ」
「1年以上の付き合いですからね」
「まぁここ最近はいつもやらないで良い仕事をやらなければいけなかったり、都合の良すぎることを言ってける人が多かったりしたのも理由ですかねぇ〜、まあこれまでのサボりのツケが回ってきたんだけだと思いますがね」
そう言うニヤさんの言葉はどこか自分を卑下するような感じだった。
ニヤさんはどこか自分に甘くなったりすることがない。
いつも「サボりに来ましたよ〜」と言っているが、自分の分の仕事はやってきてあるから、サボりと言いつつ、何があってもすぐ駆けつけれるようにしているだけでは無いのかと思っている。このままではいつまで経っても気が抜けない。そんなニヤさんに私は、「、、、ここでは何も考えずにいても良いですよ。」とそんな言葉をかける。
「この店で、今日のことを打ち明け、吹っ切れてもらい、明日もまた頑張ってもらいたいという思いが私にはあるんですよ。」
そう言うとニヤさんは観念したのか
「あなたにはかまいませんねえ」
と白状するような仕草をしてから
「今日の話は特別長いですよ。なんせ来なかった分のお話がありますからねぇ」
そうして、長い夜は続くのであった。
私はこの店とこの人が好きだ。
3年になってから忙しくなり、あまり来れなくなったが、ずっと行きたいと思っていた。
私はあまり人に頑張りを見せたく無い性格で、それに少しのサボり癖と上がった立場があり、ここ最近はずっと心から休めない日々が続いていた。
でもこの店の雰囲気はどこか和らげでつい気が緩んでしまう所で、思わず普段言わないことも言ってしまう雰囲気がある。
それにこの人のどこか全てを見透かしているような目線や仕草、そして話し合う時の喋り方も合わさって口からどんどんと話のタネが出てきてしまう。しかも何を言ってもこの人は受け止めてくれる。それどころか「ニヤさんは頑張っていますよ。他の誰も気付けなくても、私はあなたの頑張りに気づいていますよ。」とひたすらに褒めてくれる。今までにこんな人いなかったので、私はどう反応すれば良いのか分からず照れてしまう。
おそらく今の私はほんのり顔が赤いのだと思う。でもこの受け入れてくれるような感覚が私は好きなのだと改めて実感した。
「ではそろそろお開きにしましょうかねぇ」
照れ隠しついでともう言うことも無くなったのでそう言った。
「もう疲れてはいなさそうですしね、良い顔が見れましたよ。」
「〜〜っ別にどこかおかしいところはありませんでしたけどね!」
と少し揶揄われ、「では帰りますね!」と言うと、
「はい。ではまた今度いらっしゃってください。いつでも来て良いので。」
と言われて、私は「また来ますねぇ〜」と返して店を出た。
そして店を出てから、私はもうこの店なしではサボれないのだろう。と思った。何故なら、1番のサボり場所とそれ以上の人を見つけ出してしまったのだから。
難産でした。推しキャラなのに書くのが難しいくて、変な文になった気がします。
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