最初ちょっと遊戯王ネタ多め
「痛い目を見る前に降参したほうが身のためだぞ。ここからは待っただなんて甘えは通らない」
「ブラフか?甘いな、トレーナー。悪いが、最後まで見届けるのが俺の美学なんだ。さっさとやってくれないか?退屈で仕方ない」
「生意気なガキだ。だが、嫌いじゃない。ならばせめてもの救いとして、美しく散れい!」
「ああ。来い!トレーナー!」
「俺はスキルドレインをコストに黄金卿エルドリッチを墓地から蘇生し特殊召喚し、そのままルーラーシップにダイレクトアタック!墓地から蘇生しているため3000ライフをお前は失う!まだ終わらない。更にカオスアンヘルでダイレクトアタック!3000ダメージ!お前の残りライフは2000だ!俺はバトルフェイズを終了するぜ」
「ぐっ…中々やるじゃないか。だがまだライフは残ってる。次に全てを…」
「いいや、お前に次は来ない。俺はエルドリッチとカオスアンヘルを素材にオーバーレイユニットを構築!現れろ!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!」
「な、なんだって!?このままじゃ…」
「今更気づいたところでもう遅い。俺はエクシーズ素材を一つ消費しグスタフマックスの効果を発動する。お前に2000ライフのダメージ!これでリーサル!俺の…勝ちだ!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ」
「どこがだよぉ…ずっとスキルドレインでモンスター効果無効にしてくるクソキモデッキだったじゃないか。はークソクソ、オワオワのオワ。もう君とは絶対デュエルしないんだからな!」
「えへっ☆」
「えへっ☆じゃないだろう!!トレーナーのバカぁぁぁぁぁぁ!!」
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諸君、俺は非常に困っている。どのくらい困っているかといえばオルフェゴールを使っているときに星杖とトロイメアを初手で素引きするくらいには困っている。その原因は目の前のクソガ…げふんげふん、ルーラーシップについてだ。
「俺が悪かったからさぁ、トレーナー室に籠るのやめてくんね?そんなあからさまにメンブレされたら居心地悪いって…」
「いやだ。誰のせいだと思ってるんだよ?それに、めんどくさいと思ってるのバレバレだからな!もういいもん、トレーナーなんか知らないし…」
「あーごめんごめん俺が悪かったから布団に包まらないでくれ。対話拒否すんなよ…」
「いやまあ確かにちょっと大人気なかったかもしれねぇが別にエルドリッチなんて今そんなに強くねぇじゃん。少なくとも巳剣握ってきたお前よりはマシだろ…」
「そんなの関係ない!トレーナーなんだから俺に気持ちよく勝たせろよ!なんでそんな悪辣なデッキ出そうと思えるんだよ!君が俺の担当になってくれるっていうまで絶対許さないからな!」
うーわ、めんどくせぇ。なんだこいつは?
「じゃあしょうがないから俺外出てくるね…」
「なんでそうなるんだよ!バカバカバカバカ!そこはなるって言えよぉ!」
「じゃあ俺どうしたらいいんだよ!?うおーん; ;」
「なんでそっちが泣くんだよ、わけわかんねぇよぉ…」
「ふっ、まだまだガキだな。そんなことでやけになってたらこの先やってけねぇぞ、ルーラー」
「切り替え早すぎるだろ。どういうことなんだよ…君にはプライドとか尊厳とかないわけ?」
残念ながらそんなものはとっくの昔に捨ててしまった。
「なんでそもそも君はそんなに俺が担当になるのが嫌なのさ。そんなに俺って魅力ないの…?」
「いや、そういうわけじゃないんだがなぁ…」
「じゃあなんなのさ!どうせならハッキリ言えよぉ…」
ルーラーはどう考えても違法建築だ。B90はどう考えてもおかしい。小動物みたいな見た目して危険なやつだ…それに、今もそうだが俺に物理的にすり寄ってくる。もはや色々危うい。
「とにかく、俺は忙しいんだからエアグルーヴかアルヴさんに構ってもらえよ。いい加減駄々をこねるのはやめなさい」
「いやだ!エアグルーヴサンは怖いし、アルヴだって俺を冷ややかな目で見てくるもん!君が一番話ができるもん!」
かーっ!なんやこいつ?本当に面倒くさいやっちゃのお。
「ちょっと変なところあるけど怒らないし、ボドゲだってできるし。変なところあるけど!」
「そこ強調すんなよ。お前も大概変だろうに」
「どこがさ?俺は君と違って突然泣いたりしないし」
「地団駄踏んだりメンブレして引きこもるくせに…」
「うるさいうるさい!そんなの聞こえないもん!」
なーんかここまでくると虐めたくなっちゃうよね!ま、かわいそうだからしないんだけど。
「別に遊ぶ友達くらいいるだろ。なんで俺に拘る?」
「そっ、それはその…い、今はそんなこと関係ないだろ!」
「関係大有りなんだが…困った奴だなぁ…」
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「あーどうしようどうしよう!最終日なのにトレーナー全っ然気づいてないじゃん!もうすぐ卒業なのに!だいたいなんであん
だけやって気づかないんだ?どんだけクソボケなんだよぉ…」
色んなところに誘ってみたり、事あるごとにトレーナーに会えるようルートまで考えて挙句の果てにはパーティーだって一緒に行ったんだぞ?トレーナーだってドレス姿を褒めてくれたのに…
「全っ然変わってないじゃん!何も進展してない!」
トレーナーの方から俺に告白させて卒業後も一緒にいる完璧な算段だったのに…
「エアグルーヴサンにも俺が自分でトレーナーを落としてみせるなんて言ったのに、こんなんじゃ格好つかないじゃん…」
「もう諦めるしかないのかなぁ…」
「いやいや、今更諦めるなんて冗談じゃない」
でももう思いつく限りのことはしちゃったし…
「はぁ、当てもなく外に出たけどなんもできないや…」
昔ならちょっとだけ萎えて引きこもってたかもしれないけど、今はそうじゃない。
「それもこれも全部、トレーナーのせいなんだからな…」
当てもなくただ学園内を歩いた。
「あ、三女神像だ…ここでトレーナーとデュエルしてる時にモンスターが召喚されてエアグルーヴサンに怒られたなぁ…」
「いや、どういう状況なんだ…?というか、絶対俺悪くないだろ!全部トレーナーのせいじゃんか!」
責任取って俺と一緒に暮らせよぉ…
「もう何も策なんて思いつかないし、後は神にでも祈るしかないのかなぁ…ははっ、ダッセ…」
そう思いつつも一欠片の可能性に掛けて三女神に祈った。
「はぁ、何してんだろ俺。帰ろ…」
帰って少しだけ寝れば何か策が思いつくかもしれない。そう思って、俺は部室へと帰った。
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「あれっ!?ヤバい終わった…ははっ、俺の人生終わりだ…」
最終日だというのに寝過ごした。これでもう全てが終わりだ。
「最後くらい、トレーナーに電話でも入れるか…」
そう思って連絡先を探したのだが、どれだけ探そうとどこにもトレーナーの名前がない。
「もしかして消された…?ははっ、俺なんて担当じゃなかったらただ面倒くさいだけだもんな…」
「どんだけドライなんだよ。トレーナーのバカぁ…」
『おい、ルーラー!いい加減扉を開けんか!』
「え…?エアグルーヴサンの声がする…なんで?」
『聞こえてるのか?ルーラー!』
「気になるけど、普通に怖えよぉ…」
しかし、今の八方塞がりの状況を打開するには扉を開けるしかないのだろう。
「お願いだから怒らないでくださいね、エアグルーヴサン!」
そう言いながら俺は扉を開けた。
「やっと出て来たか、たわけ。苦労をかけさせるな」
「え、エアグルーヴサン…どうしてここに?」
「どうしたもこうしたもない。貴様がここに引きこもって何日も出ないから私が来たんだ」
「えっ?俺、さっきここに来たばかりのはずじゃ…」
「なにをわけのわからんことを…大体貴様はいつも…」
やっぱり、何かがおかしい気がする。そう思って、エアグルーヴサンに叱責されながらもなんとか頭を回した。
「!もしかして、戻ってる…?」
「?おい、聞いているのか、ルーラー」
もしそうならば、これほど都合の良いことはない。詰んでいた盤面がリセットされたんだ。
「フッ、ハハッ、ああ、最高の気分だ」
「なんだと?貴様、まだ反省していないようだな?」
あっ。エアグルーヴサンがいるの、忘れてた…
「あちょっ、うわぁ!許してエアグルーヴサン!」
_______
「はぁ、酷い目にあった。あんなに怒らなくてもいいのに…」
ちょっと籠もったくらいで、エアグルーヴサンは怒ってくる。もうちょっと優しくしてくれてもいいのに。
「そうだ、トレーナーを探さなきゃなんだった。でも、そう簡単に見つかるわけないよなぁ…」
「おい、デュエルしろよ」
「え…?」
突然聞こえてきた声に驚いてしまった。しかし、俺がそれ以上に驚いたのはその声の主にだった。
「トレーナー?どうしてここに…」
「あん?今はそんなこといいからデュエルしろよデュエル」
「いや、俺今デッキ持ってないし…」
「はー、マジ?最近のガキはデッキも持ってねぇのかよ…んじゃ俺が組んでおいた巳剣でも貸してやるよ」
「めちゃくちゃ環境デッキじゃん。君、そういうタイプだったけ?どちらかといえばマイナー使ってるイメージだったけど」
「なんでお前がそんなこと知ってんだ?ま、いいか」
何も良くないだろ。ちょっとは反応しろよぉ!
「そうだ、トレーナー。ただデュエルをやっても面白くない。勝ったほうが負けた相手に言うことを聞かせられるっていうのはどうだ?」
「へぇ、なるほど?うーん…勝てばいいな。俺がお前に負けるわけねぇし。いいぜ、受けて立つ」
ククク、トレーナーは随分俺のことを舐めてるようだが、都合がいい。これでトレーナーは俺の盤面に…
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「うるさいうるさい!関係ないったら関係なんだよ!とにかく、君がするべき返事ははいかyesだけなんだ!」
「どっちも肯定じゃねぇかよ。勝ったのは俺なんだが…」
「なんで変なところで強いんだよ!スキルドレインなんてピンポイントで引いてくるなよぉ!」
「運命力もデュエリストの実力の内だろ」
「運ゲーじゃんこんなの!絶対認めないからなぁ!」
「痛い痛い、地団駄を踏みながら叩いてくるな。子供のする行動のバーゲンセールじゃねぇか…」
うおっ、デッッッッ……揺れてますやん。おっと、危ない危ない。普段ならセクハラになるがまあルーラーだし別にいいだろう。にしてもこの精神年齢でこの身体は本当に違法建築だと思う。
「まあ落ち着けって。カスゲーマーのお前でも容認してくれるいい人がいつか現れるさ」
「俺はカスゲーマーなんかじゃない!それに、君じゃなきゃ嫌なんだ!君がいいの!首を縦に振れ振れよ!」
「あ、もうそろ昼だ。俺ラーメン食いに行くから。じゃあな」
「無視かよぉ…俺も行く!行くから待ってってばぁー!」
「待ったはなしっつったろ。追いついてこい!」
「だからってバイクで走るなよ!あとそれ今にも適用されてんの!?デュエル中だけじゃなかったのかよ!」
「冷めること言うなよルーラー。やっとモーターのコイルが温まってきたところなんだ!」
「ちょ、速いって!止まってくれぇー!!!」
俺達はラーメン屋に向かって爆走した。
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「うーん、なににしようか迷うな…お前はどうする?」
「いや、ラーメンって言ったのはどこにいったんだよ?」
「俺、並べないタイプだからさ。ルーラーがとろとろしてるから皆並んでて間に合わなかったんだよ。責任取ってくれ」
「えぇ、俺のせいなのぉ…?」
こいつやっぱおもしれー。サンデーみたくリアクションがいいやつはつい構いたくなっちゃうんだよな。
「うーん…別に食いたいものねぇな。なんかある?」
「店選びの段階でそうなってたら終わりだろ…ていうか、そんな急に言われても思い浮かばないって」
アメリカにいた頃も食傷気味で特に食いたいものなかったなぁ…食べ物カラフルだったぞまじで。魚を食う機会が減って肉しか食ってなかったわ。まあ俺魚嫌いなんだけど。
「あ、やっぱり夜は焼肉っしょ!焼肉にしようぜ」
「今昼なんだけど!?何も関係ないじゃん」
「因果関係とか細かいことはいいんだよ。俺、焼き肉検定3級だから。マジで任せとけって」
「焼き肉検定ってなに?微妙に信頼できないし…」
俺達は、百折不撓の精神で焼肉屋に向かった。
「高級焼肉店しかねぇから入ったけど、俺あんまお金持ってねぇからルーラーはネギタン塩のネギだけね」
「意味わかんないんだけど…なら焼肉やめればいいじゃん!」
「ジョークジョーク。これぐらいのジョークは焼肉検定受けるなら必須級だぞ。ちゃんと覚えておけよな」
「そんな検定覚える気ないし…」
なんだ、ルーラーは検定とか興味ないらしい。残念だ。
「とりあえずカルビにしようぜカルビ。たくさん食べたいからな。ルーラー上カルビ10いける?」
「さっきネギタン塩とか言ってたじゃん。なんで手広くいかないで一点集中なのさ!わけわかんねぇよぉ…」
「なんだ、わがままなやつだな。仕方ないからとりあえず上ネギタン塩と上ルビと上ロースにしよう」
「最初っからそうすればよかったでしょ。なんで一回よくわからないところ経由するんだよ」
「大人にだってわんぱくに行きたいときはあるんだよ」
せっかく一緒に来たなら学生だしルーラーに払わせるわけにはいかないんだけどさ、俺の財布が寂しくなっちゃうけどウマ娘って皆育ちいいから全部上にしたんだよね。カードの返済額やばそ。頑張れ、来月の俺。俺は焼肉食うからさ。
「待ってる間暇だから話すんだけど、今俺死にかけてんだよね」
「いや、そんな重要なこと今話す?普通。脈絡なさすぎて怖いし、そんなテンションで話すことじゃないだろ…」
「お前に会う直前スティルインラブってやつとアルヴさんに会ってさ。選択を迫られたんだ。いやー、あれは死を覚悟したね」
「そんなことがあった直後にデュエル仕掛けてきたのかよ…」
緊急脱出を使ったんだからそりゃそうなるよね。
「ていうかなんでアルヴだけ敬称なのさ。それだったら俺のこともルーラーさんって呼べよ!」
「お前みたいなクソガキに誰が敬称つけんだよ」
「そんなストレートに言わなくてもいいじゃんか!」
俺、あそこで聞いただけでアルヴさんの本名知らないし。てか、こいつメンタル弱いな。どうやって生きてきたんだ?うーん…リーマン予想より難解だな。パラドックスにすら思える。よし、やめよ。
「最近俺のファンが増えすぎてて困るわ。ルーラーも俺と出かけたこと言うなよ?ファンになにされるかわからん」
「それ絶対ファンとかじゃないだろ。俺もファンじゃないし…」
おっと、ルーラーは意外とツンデレなのか?アルヴさんもそんな感じだったな。トレセン学園はツンデレが多いのかもしれない。
「何もなしに逃げるのってファン対応としてどうなのかと思って、今度出かける約束しちゃったんだよね」
「……は?意味わかんない意味わかんない。なんでそうなるわけ?どういう思考回路してるのさ!俺のことあんなにあしらったくせにそんな簡単に約束なんてして、どういう気持ちだったんだよ!」
「まあいいじゃんそれは。てかどうしたらいいと思う?ルーラー。俺、こっから死なないルート見出だせないわ」
「勝手に流すなよぉ…俺まで巻き込むのやめてくれよ…」
「釣れないこと言うなって。俺といっしょに三途の川見に行こうぜ。絶景スポットとして話題なんだよ。見に行ったやつが帰ってこないくらい綺麗らしいぞ」
「死んでるだけじゃんか!まだ死にたくねぇよぉ…」
肉が来たのでそんな感じのことを色々話しながら食べた。途中で肉を焼きすぎて炎上したがまあそれはいいだろう。
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「ふぃー、美味かったな。あれ、体調悪そうだな。ルーラー」
「君が調子乗ってバンバン頼みまくったのに食べ切れないって俺に押し付けてきたせいだろ!うぇ、気持ち悪い…」
「頭いいなお前。焼肉検定2級を進呈しよう」
「全然いらないし、君の1個上とか不名誉だろ…」
「会計めっちゃ高かったしルーラー貸し1ね」
「普通ならそうだけどなんか微妙に受け入れられない…」
「お前は中々話ができる奴みたいだし、これからもなんかあったら相談するわ。俺忙しいから帰るね」
「ちょっ!展開も何もかも早いって!」
そう呼び止めたが今度はトレーナーはフルスピードで走り去ってしまった。というか、あれどう考えても速度違反じゃね…?
「はぁ…全っ然意味わからなかったし…」
「だいたいなんでトレーナーが色んな人から狙われてるわけ?前は俺一筋って感じだったのに!」
「うぅ…そう都合いいことばっかじゃないってか…?」
はー、オワリだオワリ。
「……待てよ?さっきトレーナー、これからもよろしくって言ってたような…」
もしかしたらこれ、めっちゃチャンスなんじゃ?
「くくっ、アハハ!全部計画通りさ!多少予想外のことはあったが、全て想定内。盤面を完全に掌握したぞ!」
「待ってろよ、トレーナー!絶対に君を…」
あれ?そういえば、LANE、交換してなくね…?
「あぁ〜〜あ〜〜なんでだよぉ!普通あの流れなら交換するだろ!トレーナーのバカーーーーっ!」
「…………帰りたい。もうやだぁ…」
シルバーウィークは毎日投稿目指すので高評価や感想を貰えると執筆の励みになります。
ルラちってギャグ適性高いな…