レイは目を瞑った。
どうしてそのような行動を取ったのかは本人にもわからない。
別に怖かった訳でもない。
ただ、この光景を見てはいけないと本能的に感じた。
だから目を瞑った。
「……え?」
何が起こったのか分からないような、困惑したエマの声が聞こえる。
「キャァァァ!!!!!」
ハンナの甲高い悲鳴が聞こえる。
それでも、目を瞑った。
聴覚だけの情報でも何が起こったかは容易に想像できる。
恐らく、二階堂ヒロは死んだ。
はっきりと見てはいないが、首をはねられたのだろう。
それだけでも、冷静さを失いそうになった。
人を殺した看守は許しちゃいけないと。
今すぐに、殺してでも止めないといけないと。
でも、目を瞑っていたおかげでまだ理性で抑えることができた。
ここで暴れたとしても、きっとヒロと同じように殺されるだけ。
「嘘だよね、ヒロちゃん……? やだ、やだ、やだ!」
嗚咽を漏らしながら叫ぶエマの声が聞こえる。
ここまでくれば、ヒロが死んだのは疑いようもない。
「うわぁ……死んじゃいましたね。掃除しなきゃ……。あぁ、でも魔女はこんなことじゃ死なないので彼女は魔女じゃないことが証明されたことになりますね。良かったですね」
死んでる時点で良かったことはないが、魔女じゃなかったというたった一点だけを見つめるのであれば不幸中の幸いとも言える……のだろうか?
「あ、あと何個もすいません。最後に皆さんに最も大切なことを伝えますね。魔女になりつつある者は抑えきれない殺意や妄想に憑かれてしまいます。面倒なことにいづれ囚人間で殺人事件が起こるんですよ」
「殺人事件!?」
そんなまさか、と言いたくなるが、先程のヒロの様子を見る限り正常な思考が出来ているようには見えなかった。
元々そういう人物だったのか、それが違うのであればその殺人衝動とやらのせいと見ることもできる。
だが、前者である可能性も否定はできない。
現にそこの自称名探偵は殺人事件と聞いて目を輝かせている。
レイは読書も好きな方なのでそういうミステリー小説なんかを好んで読むこともそこそこあるが、さすがに目の前で事件が起こるかもしれない状況に立って心を躍らせるような心は持っていない。
城ケ崎ノアなんかはヒロが殺されるまでは話の輪に入らず自由気ままに家具を動かしたりしていた。
結構この場にはそんな変わり者が多いようだ。
それなら、可能性としては考えられもする。
「そうなんですよ……毎度のことなんですよねぇ……。さすがにそんな危険人物とは一緒に生活出来ませんよねぇ。というわけで、殺人事件が起こり次第『魔女裁判』を開廷します。『魔女』になった囚人はあのー……処刑しますので……。詳しくは魔女図鑑をご覧ください。では私はこれにて……」
一通り説明を終えたゴクチョーは羽ばたいて部屋から出ていく。
この中で殺人事件が起こるなんてそんなことあるわけ無い……なんて考えながらも心の何処かで『いずれは起きるんじゃないか』と考えている自分もいる。
先程からあるかもしれないしないかもしれないみたいな優柔不断な考えばかり浮かんできていて少し心地が悪い。
これも記憶がはっきりしてないせいだろうか。
ともあれ、これから獄中生活が始まっていくようだ。
それから目を開けばヒロの死体を看守が掃除していたり、逃げ出そうとしたアリサを看守が追い、それをレイアが収めたり、ココがこの惨劇に耐えきれなかったのか嘔吐してしまったり色々なことがあったが、レイアが場をまとめることで一先ずみんな冷静になることが出来たようだ。
「みんな、ポケットの中にスマホが入ってるはずだ。まずはそれを見てくれ」
言われるままにポケットを探ると確かにスマホが入っていた。
自分の持っていたものとは違うが、それなりの機能はありそうだ。
こういう時のスマホは決まって外との連絡は繋がらないものである。
案の定、調べてみたら圏外だった。
「先程ゴクチョーも話していたが、ここに入っている『魔女図鑑』はルールブックらしい。ここの規則や地図、我々の囚人情報が入っていた。この魔女図鑑に記されたルールを遵守し、生活していこう。みんな目を通しておいてくれ」
レイとしてはこの提案を断る理由はない。
実際規則通りに生活しておけば先程の殺人事件のに関する懸念を除けば比較的安全に過ごせると考えられる。
であれば、解決策が見つかるまでは一旦規則に従っておくことは間違ったことではない。
だが、それに賛同できない人物もこの場にいた。
一分一秒でもここから出たいアリサと、ヒロを殺されたことを許容できないエマの二人だ。
この二人の心情も理解出来るので止めようとは思わない。
レイとしても、こんなところから早く出たい気持ちもあるし、同世代の少女を手にかけた看守を許せない気持ちもある。
ただ、闇雲に脱獄しようとしても看守に攻撃を仕掛けてもその結末は分かりきってるのでとりあえずは従っておくというだけ。
どうやら、シェリーとハンナもエマの方に付くようだ。
「……みんなで協力し合うに越したことはないけれど、意見が合わないのは仕方ない」
いつの間にかレイアグループとエマグループの二つに分かれていた。
「私達は一旦地下に戻るよ。ルールによれば地下監房にいないといけない時間帯だ」
そうしてレイアとレイアの提案を受け入れたレイ以外のメンバーはラウンジを出ていった。
そしてその場にはエマ、シェリー、ハンナ、メルル、レイの5人だけが残された。
「えっと……レイちゃん、だよね? 君は戻らなくていいの?」
「君達がこれからどう動くつもりなのか把握はしておこうと思ってね。私もレイアちゃんの提案はある程度受け入れるけど、ずっとそのままいられるとも思わないし、エマちゃんの気持ちも理解はできるから。だから手伝ってもいいって思えることがあれば手伝うよ」
「レイちゃん……ありがとう!」
エマは笑顔で感謝の言葉を述べた。
レイはその笑顔を見て初対面ながらも笑顔の似合う子だと思った。
本音のところ、レイにとってはどっちに付くなんていうのはどうでもいい話だ。
……いや、その言葉は正確ではない。
レイは、ただ助けになりたいのだ。
エマ達の、レイア達の。
今のレイはここから出ることへの意味を見出していない。
記憶が曖昧なまま外に出たとして何をすればいいのか、何処へ帰ればいいのか分からない。
だから、レイの今の目的は、この魔女の恐怖に晒された少女達を助けてあげること。
次点で記憶を取り戻すこと。
こんなところだろう。
自分の記憶が後回しになっているのは純粋にみんなの助けになりたい気持ちの方が強いからだ。
先程の出来事で記憶を思い出したいと思う自分と思い出さないほうがいいと思う自分、その天秤が今現在もどちらかに傾かずに揺れていることもその優先順位に拍車をかけているのかもしれない。
「で? で? 私達はどうするんですか? みんなで協力して看守をぶっ殺します?」
「それは却下だよ。私達で倒せる相手じゃない」
「そ、そうだよ。ヒロちゃんみたいに殺されちゃう」
「とりあえず、時間も時間だから一旦地下に戻ろうよ」
「まぁ、そうですよね」
「でも、大人しくしてるつもりなんてない。ボクはヒロちゃんを殺したこと、絶対に許さないから」
そこまで大切な存在だったのかな、と心の中で考えながらレイは地下へと戻る。
自分のいた牢獄の前まで来ると、二つのプレートが貼られていた。
「私の番号は671番ね。これは覚えておいたほうがいいのかな?」
囚人として捕まってるんだし囚人番号も割り振られてるんだろうと予想はしていたが、やはりあった。
この番号に果たして意味はあるのか分からないが、仮にこれまでに650人程の少女が自分達と同じようにここに連れてこられ過ごしていたとも考えられるだろう。
そう考えると悲しい気持ちにもなってくる。
ゴクチョーや看守が管理してるのであれば恐らく牢屋敷の中に生き残りがいる可能性は限りなくないと考えるほうがいいだろう。
その中で脱獄できた人物はいるのだろうか?
いたとして、果たして無事なのだろうか?
ゴクチョーの言ってたことが真実であれば、ここに収監された人物は国から危険分子として認知されている。
であれば脱獄したとして国が放っておくとも考えられない。
実際外で魔女化した少女やなれはてが出たこともあるのだし、その危険性を考えればやっぱり放ってはおかないだろう。
「あれ、なんで私外でもなれはてが出たって思ったんだろ。見たことない筈だけど……まいっか」
気がつくとゴクチョーから夕食のアナウンスが飛んできていた。
あれやこれやと考え事してる間に眠ってしまっていたようだ。
食堂へと向かう途中で刺激臭を僅かに感じてそちらに目線を向ける。
そこには牢獄の中でカラースプレーで何かを描いているノアがいた。
「ノアちゃんだよね。ご飯食べないの?」
ノアは顔を振り向かせてこちらを見る
「さっきの子にも言ったけどね、のあはお絵描きの途中だから今日はご飯は食べないんだよ?」
「そ、そっか。食べないのはあんまり良くないし一区切りしたら食堂おいでね」
レイはそう声をかけて牢獄をあとにした。
食堂へ入ると、エマグループとレイアグループで固まって食事をしていた。
一部一人で食事を取っている人もいるし、特に席が決まっているわけでもないようだ。
「あ、レイさーん!」
一通り見回しているとシェリーがレイに気がついたようで手招きする。
「はい、レイさんの分も取っておいたのでどうぞ。ここのご飯はどうやらビュッフェ形式みたいです」
「う、うん、ありがと」
少し困惑しながらレイは応える。
困惑した理由はその食事にある。
グロテスクな色をしていてどろどろしたものや、黒く焦げていそうなパン、とてもまともな食事には見えなかった。
「こんな見た目ですが、案外いけますよ?」
「シェリーさんは味覚がぶっ壊れていますので信用しないほうがいいですわ」
つまり味もあまり良くはないみたいだ。
だが、ここに来るまでも食生活は良いものとは言えないものだったので、一口食べてみるも特段我慢できないようなものでもなかった。
記憶が曖昧とは言うが、全てが全てそうというわけではない。
ちゃんと思い出せる部分もある。
その一例が食生活の部分だ。
確か自分は一人暮らしで、大体を自分の力で生き抜いてきた。
料理は得意ではないが、外食ばかり出来る程裕福でもないので、カップ麺や菓子パン、節約の為にたまに素人なりに自分で作ってみたりの食生活だった。
お金は自分で稼いだ。
体力には自信があったので、それを活かせるような仕事を手伝ったりした。
年齢的な問題だったり性別的な問題で受け入れてくれるところはほとんどなかったが、それでもほんの少しでも『戦力になるなら』と受け入れてくれた親切なところがあったのは幸いだった。
それで稼いだお金は決して多くはないが、何とか一人でも生きてこれた。
その生活を考えればだれかが用意してくれるというだけでマシかもしれない。
そのままのリンゴとかもあるし、これは特にごく普通のリンゴという感じだ。
ふとレイアの方を見ていたエマが頬を赤く染めて目を逸らしていた。
ハンナもそれを見ていたのかエマに近づいて小声で話しかけた。
「あいつ……魔法を使っているにちげーねーですわ」
「魔法……?」
エマはハンナの言葉に首を傾げ考え込むようにしていた。
恐らく、魔法の存在について疑問を抱いているのだろう。
レイも魔法の存在は知っているとはいえ自身は使えないので、魔法の存在も知らず使えない人間がいたとしても不思議ではない。
「女子を誘惑する魔法なんか使って……。しかも芸能人だからって囲いを作って偉そうに!」
「魔法といえばメルルさんの魔法も凄かったですよね! 現実に魔法があるっていうので私はもうびっくりなんですけどね!」
どうやらシェリーもエマと同じく魔法を知らずに生きてきた人間らしい。
「た、大したことはできません……。エマさんの血を止められただけです、し……」
恐縮しながら恥ずかしそうにしているメルルを横目にエマは立ち上がった。
「ね、ねぇ。みんなは当たり前に魔法って言ってるけど、ここにいるみんな魔法を使えるってこと? ボク、魔法なんて使えないと思うけど」
「私もエマさんと同じですよ。魔法なんて初めて知りましたし、使えません」
「ちなみに私も。魔法の存在は知ってるけどね」
「はぁ、貴方達は何も知りませんのね」
ハンナはため息をつきながらそのまま語り始めた。
「魔女因子を持っている子は不思議な力が使えるんですの。それが『魔法』。貴方達も気づいてないだけで何か不思議な力を持っているはずですわ」
「えー? 私不思議な力なんて持ってないですよ? 特技って言えば」
そのままシェリーはリンゴを一つ手に取り、それを片手でいとも容易く握り潰して見せた。
特に力を入れたような動きは見えなかったが、それでもそこには握り潰されバラバラになったリンゴが辺りに散らばる結果だけが残されていた。
「ぁ……あぁ……」
「ちょーっと力が強いかなってくらいで」
「おぉ〜」
当たり前のように語るシェリーをエマとハンナは唖然として見ていた。
レイも僅かに驚きを紛らせながらも感心したような様子で声を上げる。
「どーこーがちょっとですのゴリラ女!!」
「ひどいです〜。リンゴくらい誰でも潰せますよね?」
「んなわけねーですわ!!!」
確かにレイも日々運動はしてるので出来ないこともない……かもしれない……かもしれないが、少なくともこんなに余裕で潰すことなんてできないだろう。
ハンナもびしっと指を指してその怪力を魔法認定した。
その認定を受けたシェリーは照れくさそうにしていた。
「いやぁ、私って魔法が使えたんですね〜。照れますね〜」
「逆に今まで気づかなかったのが信じがたいですわ……」
確かにここまで明らかな力を持っていれば普通じゃないと気づけそうなものではあるが。
「で、ハンナさんはどんな魔法をお持ちで?」
「仕方ないですわねぇ。どうしてもと言うなら見せてあげてもよろしくてよ? よ?」
シェリーの言葉にハンナは待ってましたとばかりに立ち上がり得意気にこちらに目を向ける。
そして、みんなに見えるような場所に移動して両手を広げる。
「これが、わたくしの魔法ですわぁ!!」
そう言って力を込めるとハンナの身体は空中へと浮いた。
大体10cmくらい。
「ちゃーんと動くこともできますのよ!!」
そう言ってふわふわとしながらゆっくりと動いてみせる。
現状のこれで実用性はあまりないだろうが、もし魔法が成長すればどれほど飛べるようになるのだろうか。
それを見たシェリーも大はしゃぎしていた。
ハンナは疲れたのかその場に降りて席に戻った。
「自分が不思議な力が使えるって気づいてから色々調べてきましたの。魔女因子や牢屋敷のことについては都市伝説で聞いたことがありますわ。魔法を持つ者は魔女になるかもしれないから、15歳で牢屋敷送りになるって」
「そういえば、私も友達からそんな話を聞いたことがあったかも?」
「ボク……全然知らなかった……」
レイも噂程度には聞いたことがあったが、ほんとに存在するとはあまり思ってなかった。
「ボク、間違えて連れてこられたんじゃないかな……魔法使えないし……」
「検査なんていつされたのかも分かりませんし、可能性はありますわね」
ハンナは再びため息をつく。
「わたくし……牢屋敷送りにならないように魔法は隠してきましたのに……この先どうなってしまうの……?」
その言葉はきっとみんなが思っていることだ。
一通り食事を終えると、あとは長めの自由時間だ。
とはいえ、今のところやりたいこともないし、色々あって少し疲れてるところもあるのであまりはしゃぐ気分にもならない。
「そだ、ご飯と言えば」
ふと思い出した。
ノアのことを。
彼女は結局食堂に顔を出さなかった。
恐らくあのままずっとご飯を食べないままお絵描きを続けているのだろう。
「何も食べないのもあれだし、持っていってあげよう」
レイは適当にご飯をトレイに乗せて地下へと向かう。
地下への階段を降りていると、騒がしい声が聞こえてきた。
「……には医務室があったね。アンアンくんをそこに連れて行く」
会話が聞こえる範囲まで来ると、アンアンを持ち上げたレイアが向かってきたので、レイは道を開ける。
そのままレイアはアンアンを連れて上に向かい、レイはノアの元へと向かう。
「これは……」
覗き込んだ先にあったのは、真っ赤に塗りつぶされた牢獄だった。
覚えのある刺激臭がするので、恐らく全てカラースプレーで塗られたものだろう。
アンアンは恐らくこれを見て倒れたと予測できる。
「……びっくりさせちゃったのかな?」
「そうみたい……」
「うーん、じゃあ今度はアンアンちゃんが喜ぶ絵を描くね」
「それもいいけど、一旦この部屋は綺麗にしたほうがいいかな。アンアンちゃんの身体にも悪いから」
「えー、でものあ、お絵描きしてただけだよ?」
まさに自由人って感じだ。
正直自由にさせてあげたい気持ちはあるが、今のを見てこのままにさせるのはアンアンに悪いとレイは思った。
「今のアンアンちゃん見たでしょ? ここは元々換気がしっかりしてる方でもないし、一旦綺麗にしよ? 掃除は手伝うからさ」
「ぼ、ボクも手伝うよ!」
ノアはずっと首を傾げたまま話を聞いていたが、先程アンアンが倒れたことを思い出して少しは理解してくれたようだった。
レイの説得に頷いてくれた。
「わかった、綺麗にする。でも、手伝いとかはいらないんだ」
ノアがそう言うと部屋中の赤はどんどんとノアの持つカラースプレーに集結し、吸い込まれていく。
「わ、すごい!!」
「うん、これはすごいね」
その様子を見ていたエマとレイも驚きの声を出していた。
レイは初めて見る光景だったが、お絵描きとかもこうやっているのだろうか?
塗料をスプレー缶に戻してたことから液体とかを操作できるのだろうか?
「じゃあ次の絵を描こっと」
「ストップストップ、だからここアンアンちゃんの部屋でもあるんだから」
「えー、でものあ、お絵描きしないと生きていけないよ……」
頬を膨らませながら呟くノアを前にあまり強く言おうという気にはなれない。
とはいえ、このままだとアンアンに無理をさせることになってしまうので、代替案は考えないといけない。
「とりあえずここでは出来るだけ控えてほしいかな? 自由時間とか部屋から出られるんだし、外でやろうよ」
「……うん、わかった」
多少不服そうではあるが、了承してくれた。
あまり縛られるのは嫌なタイプなんだろう。
外に出させたら牢屋敷が絵だらけになる可能性もありそうだが、このままにさせて先程みたいなトラブルを連発されるよりはマシだろう。
他に良い案も思い浮かばないし、一旦はそれでやってもらおう。
「あ、そうだ。これ、食べて」
「わぁ、ご飯だ! そういえばお腹空いてた。ありがとう、えっと……」
「レイだよ。夜神レイ」
「ボクは桜羽エマだよ」
「うん、ありがとう、レイちゃん、エマちゃん」
それからエマは疲労もあり部屋で休むとのことで別れ、レイは特にやることもなかったのでそのままノアの食事中の話し相手になり、食事が終わればノアを連れて食器を返しに行ってそのままノアについて行った。
流石にお絵描きしないほうがいい場所を除いて自由にさせていたが、楽しそうにお絵描きするその姿はとても微笑ましく、本当に絵を描くのが好きなんだと感じさせられた。
あと、ノアの魔法で描かれた絵はどれも凄いものばかりだった。
こうして、一日は終わりを迎えた。
↓三話
感想評価頂けるとモチベに繋がります。