こち亀ともちづきさんとリコリコとルパン三世のギルティギャグ!

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第1話

「おい両津! 今日という今日は絶対に許さんぞ!!」

亀有公園前派出所に響き渡った大原部長の雷鳴。怒号とともに飛ばされた湯呑みを間一髪でかわし、両津勘吉は「ケッ、やってられっかよ!」と捨てゼリフを残して飛び出した。ヤケクソ半分、怒り半分で公園のベンチにやけくそ気味に腰掛けた両津の鼻を、突如として鼻腔を破壊するほどの**強烈な甘みと油分の匂い**がくすぐった。

「ふはぁぁ……血糖値が……脳にしみわたるぅ……」

隣のベンチで、生気を失った瞳をトロトロに蕩けさせ、特大サイズのデカ盛りパフェを吸引するように貪っていたのは、会社員の望月美琴であった。一口食べるごとに「至福……!」と身悶えする美琴の姿に、両津の商人の血が騒ぎ出す。「おいお姉ちゃん、なんだその悪魔みたいな食い物は!」「これですか……? 疲れた脳に、直接脂質と糖質をぶち込む……至高のギルティグルメです……!」

この運命的な出会いが、世界の食文化を揺るがす大惨事の幕開けであった。

両津の実行力と美琴の飽くなき欲望が融合し、誕生したのが**「ギルティチーズケーキ」**だ。クリームチーズの濃厚なコクに、強烈な癖を持つブルーチーズ、旨味の固まりであるチェダーチーズをこれでもかとブレンドして焼き上げ、仕上げに付属のハチミツを文字通りだくだくと注ぎ込んで喰らう悪魔の逸品。一口食べれば塩気と甘みの暴力が脳を直接殴りつけ、中毒者は爆発的に増加した。

「ワハハハ! 観ろ美琴、注文の電話が鳴り止まんぞ!」「両津さん……! これで毎日、カロリーの海に溺れられます……!」

勢いに乗った二人は「株式会社ギルティ・スイーツ」を立ち上げ、怒涛の新作ラッシュを仕掛ける。プリンの概念を覆す底なしの練乳を敷き詰めた**「練乳ギルティプリン」**、揚げたての激甘ドーナツにアツアツのラクレットチーズを惜しげもなくドロリとかけた**「ギルティチーズドーナツ」**。あまりの美味と過剰なカロリーは若者を中心に爆発的なブームを巻き起こし、ブームは日本を飛び越え、全世界へと急速に感染していった。

だが、この「多幸感という名のカロリーの嵐」を、険しい表情で見つめる者たちがいた。

「たきな、見なよこれ……。今日の売り上げ、なんと昨日の半分以下だよ!」「原因は明確です。街の若者たちが全員、あの『ギルティ・スイーツ』の黄色い袋を抱えて歩いています」

喫茶リコリコの店内で、錦木千束は頭を抱え、井ノ上たきなはタブレットに表示された分析データを見つめて溜息をついた。看板メニューの和スイーツには見向きもされず、街ゆく人々は皆、目をトロけさせながら「血糖値スパイク最高……」とうわ言のように呟いている。

「あんなのスイーツじゃないよ! ただのカロリーの暴力だよ! このままじゃウチのお店が潰れちゃうどころか、世界中の人類がドカ食いの快楽に骨抜きにされちゃうじゃん!」

千束が激昂してテーブルを叩く。たきなもまた、冷たい瞳の奥に静かな怒りを燃やしていた。「ええ。成分解析の結果、あのチーズケーキとプリンの組み合わせは、人間の理性と満腹中枢を麻痺させる完璧な設計になっています。これは……食による世界征服です」

その頃、世界の中心へと駆け上がろうとする両津と美琴は、超高層ビルの最上階で世界進出に向けた巨大なパーティーの準備を進めていた。「ガハハ! 次はアメリカとヨーロッパに特大ギルティ工場を建てるぞ!」「両津さん、次はバターをまるごと揚げる『ギルティ・バターフライ』の開発を……!」

世界の胃袋を掌握せんとする両津&美琴の暴走ギルティ帝国と、店の誇りと世界の健康を守るために立ち上がった喫茶リコリコの最終決戦。満腹と過剰摂取の渦が、世界を呑み込もうとしていた。

アジトの薄暗い一室で、ルパン三世、次元大介、石川五右衛門、そして峰不二子の四人は、目の前に置かれた巨大な「ギルティチーズドーナツ」を恐る恐る口に運んでいた。

熱々のラクレットチーズの塩気と、揚げたて激甘ドーナツの油分が口内で爆ぜた瞬間、四人の瞳から光が消え、脳内に強烈な多幸感が駆け巡る。

「……ねぇルパン、これマジでヤバいわよ」

「ああ……脳味噌がドロドロに溶けそうだぜ。不二子ちゃん、こんなもんが世界中に広まったら、ターゲットも警備員もみんな怠惰なデブになって泥棒の商売があがったりだ」

「またつまらぬ高カロリーを食してしまった……」

「ハッ、一口で胸焼けが起きそうだぜ」

一口で人間の理性を破壊する「カロリーの爆弾」の恐怖を痛感したルパン一味は、全人類の思考停止を防ぐため、満場一致でこの悪魔のスイーツ帝国を終わらせることを決意した。

一方、ルパンを追って日本へ急行していた銭形警部もまた、街中で激増する「ギルティ中毒者」たちの無気力な姿を見て怒りに震えていた。「ルパン逮捕も大事だが、人類の健康と理性が失われては元も子もない!」

健康な社会を取り戻すという目的のもと、**銭形警部は喫茶リコリコの千束、たきなと異色の電撃チームアップ**を決行。インターポールの捜査権限とリコリコの戦闘力を融合させた、対ギルティ特別部隊が結成された。

作戦は太平洋を挟んだ同時多発攻撃であった。

広大な敷地を誇るアメリカの巨大スイーツ工場建設現場。夕闇を切り裂いて爆音を響かせたのはルパン一派の派手な襲撃だった。次元の精密射撃が燃料タンクを一撃で撃ち抜き、五右衛門の斬鉄剣が基幹プラントを一刀両断。仕上げにルパンが仕掛けたダイナマイトがド派手に炸裂し、**建造中の巨大工場は一瞬で豪快な煙とともに瓦礫の山**へと姿を変えた。

時を同じくして、日本のギルティ・スイーツ本社ビル最上階。ゴールドの紙吹雪が舞う豪華絢爛なパーティ会場では、両津と美琴が勝利の美酒を酌み交わしていた。

「ワハハハ! 観ろ美琴、世界中の胃袋はワシらのものだ!」「両津さん……次はバターをまるごと揚げるギルティ角煮ドーナツを……」

その時、強化ガラスの窓を破って**銭形警部率いるインターポール部隊と、非殺傷弾を構えた千束&たきなが雪崩れ込んだ**!

「そこまでだ両津! 人類の健康を脅かした罪、インターポールが逮捕する!」「逃がしません!」

悲鳴と怒号が交錯する会場で、悪徳投資家やパーティ参加者たちは次々とインターポールに拘束されていく。両津は「おい待て! ワシはただ美味いもんを作って大儲けしただけだぞ!」と暴れるも、銭形の名物手錠がガチンと両腕を拘束した。

騒動の裏で、たきなはちゃっかりと端末を操作し法的手続きを完了させていた。「喫茶リコリコの営業妨害および売上激減に対する損害賠償、差し押さえられた両津氏の口座より全額徴収完了しました」「やったぁー! たきな最高! これで特製パフェが復活できるよ!」と千束は飛び跳ねて大歓喜。

数日後。逮捕された両津と美琴に言い渡されたのは、刑務所収監よりも恐ろしい**「インターポール直轄・超過酷健康改善プログラム」**への参加であった。

白を基調とした無機質な部屋で、両津と美琴はトレッドミルの上で汗だくになりながら必死に走らされていた。目の前に並ぶのは、薄味のノンオイル豆腐と茹でたささみ、そして一切のドレッシングが許されない生のレタスのみ。

「嫌だぁぁぁ! ギルティをくれえええ! 脂質を! 脂質と糖質をワシの血に流し込めえええ!」「血糖値が……下がっていく……! ギルティチーズケーキ……練乳プリン……あああぁぁぁ……!」

両津の阿鼻叫喚と美琴の絶望の悲鳴が、最新鋭のヘルシー施設の廊下に虚しく響き渡るのだった。

 


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