蒼穹の天駆翔 ~Learning to Fly~ 作:佐伯明人
難しいことは後回しにして、読みましょう
プロローグ・序
ある日の夕暮れ、2人の男子学生が住宅街を歩いていた
片や黒髪の端正な顔立ち、片や一見すると軽薄そうにも映る赤髪が目立っていた
「なあ一夏、進路決めたか?」
「いや、まだ決めてない。考えてはいるけどさ」
「なんだよ、俺はてっきりIS学園に決めてんのかと思ってたぜ」
「IS学園か……」
マルチフォームパワードスーツ「インフィニット・ストラトス」――通称IS
IS学園は全世界で唯一、インフィニット・ストラトスの操縦者養成を支柱としたIS専攻科を取り入れた特殊高等学校である
「一応、それも候補だけどさ、親の七光りみたいなの嫌じゃん」
「確かにな。でも、上手くいけば食いっぱぐれないって聞くぜ」
「まあ、千冬姉と相談するよ」
「ま、怒られないようにな?」
「それ言うなよ~」
***
とある一軒家、そのリビングにて2人の男女が対面していた
片や「一夏」と呼ばれていた少年、片や少年と似た面影を感じさせる黒髪の女性
「ダメなの?」
「ああ、素直に高校くらい行っておけ。15歳の身でそう焦るな」
「そうかもしれないけど、俺もいつまでも千冬姉に……っ」
そこまで言って言葉を飲み込む少年、一夏
姉――千冬の真っ直ぐな視線に気圧された
たまらず視線を逸らした一夏の目にある資料が目に入る
「IS学園……」
「!」
「そこならどう? 普通科でも設備や整備とか使えるし、将来性の高い分野について学べる。もちろん千冬姉の名前に頼ったりはしないから!」
しばし、瞑目する千冬
「私がIS学園に勤務しているとしても、それでも行くか?」
「え、千冬姉、教師なの?」
「厳密には春から正式に教職に就く。これまではドイツ時代と似たようなものだ」
言葉に詰まる一夏、視線を逸らさない千冬
姉と同じ姓、織斑の重みが頭の中でこだまする。そして――
「わかった、決めたよ千冬姉」
「何をだ」
「俺、IS学園に行くよ。それもちゃんと生徒としてがんばる」
迷わず言い放った。その顔は言わずもがなであった
「そうか、なら私からはこれ以上は何も言わん」
席を立ち、その場を離れる千冬
ドアに手をかけ、少しの合間だけ立ち止まった
「一夏」
「何?」
「受けるからには合格しろよ」
「え――」
珍しい、姉からのエールだった
「おう!」
***
IS学園への進学という目標ができたことで一夏はより一層勉強に励み始めた
一夏の成績は悪くはないが、IS学園は高い競争率を誇る進学校としての側面もある
手は抜けないのだ
「試験科目にはないけど、基礎は学んどいた方が良いよな」
そう言いながら、ISの概要などについて調べ始める
次第に一夏の表情に驚きと真剣さが表れ始める
「すごい、ISってこんなにすごいものだったのか」
調べていくにつれて姉の実績の重みを再確認し、覚えのある名前も見つけた
――篠ノ之 束
「束さんが作ったんだよな、すごい。それを乗りこなした千冬姉も」
一夏の勉強は続いた――
ありがとうございます
次の話からはAI執筆始めるので少々文体など変わります
僕も読者として楽しませてもらいます