ゼッツと別れた後の4人は本拠に戻り3幹部とロキに事の顛末を話していた。
「……………………フィン、今の話どう思う?」
リヴェリアがフィンに尋ねるとフィンは難しい顔をしながら口を開く。
「恐らく僕らが遠征の帰り出会った芋虫型と何か関係があるだろうね、それもだが僕は青と緑のゼッツと言うのが気になるかな」
「えっと、青いのがぷろじぇくしょん?で緑色のがりかばりー?って言ってた!!」
「ロキ、聞いた事あるかい?」
ティオナの言葉にフィンがロキに尋ねる。
「あ〜、何と言うかプロジェクションってのは【映し出す】とかそういう意味や、んでリカバリーは【復元する】とか【元に戻す】って感じの意味やな」
「赤いのはいんぱくとって言ってた気がする」
ロキの説明にアイズはダンジョンで見た赤い姿の名前も告げる。
「インパクトは【衝撃】やな、そして姿によって色んな能力がある、か」
「えっと、インパクトは多分身体能力強化だよね?リカバリーはレフィーヤを直してくれたから多分治癒能力だよね」
「人だけとは限らないでしょ、建物とか物とかも直せるなら【復元】って言った方が正しいんじゃないかしら?」
「じゃあプロジェクションは?」
「それは此方で調べたけど、どうやらあの姿は分身出来る様だよ、それも1人2人なんて数じゃない、最低でも10人以上に分身したって証言が複数ある」
ティオナの質問にフィンがそう答えそれぞれが呆気にとられる。
「肉体強化に復元に分身、そんな複数の能力を持つ魔道具など存在するのか?かの【
「しかもこれだけとは限らん、玉っころを嵌めれば姿を変えられるっちゅう拡張性があるならもう2〜3個別の能力を持っとっても不思議やない」
リヴェリアの言葉にロキが補足を挟む、実際もっと数があるのを彼らが知るのはもう少し先の話だ。
「問題はそのゼッツとか言う奴の正体じゃ、姿が変わっておるからどんな奴かも分からん、そもそも人としての姿があるのか?」
「そっちはもう分かってる、今回あの新種のモンスター以外にも既存のモンスターが【ガネーシャ・ファミリア】から逃げ出しただろう?その殆どを倒したのがゼッツなんだが、彼が姿を変える時に近くで見ていた人の話によると白髪赤目の冒険者風の少年だったらしい、ヘスティアと言う女神と仲良さそうに歩いているのも確認されているから恐らくその女神の眷族だと思うんだ」
フィンの言葉にロキは口に含んでいた酒を吹き出す。
「うわっきたなっ!?」
「ちょっとロキ!!」
「ゲホッゴホッ!!すまんすまん、変なとこ入ってもうた、あのドチビそんな隠し球持っとったんかい」
「兎も角、ゼッツの正体は分かった、問題は彼とどう接して行くかだ、皆はどう思う?」
フィンの質問にそれぞれの意見を述べていく。
「私は団長の意見に従います♪」
「私はレフィーヤを助けてくれたし仲良くしても良いと思うな〜」
「私としてはもう少し様子を見るべきだと思うが」
「儂もリヴェリアと同じく様子見でも良いと思うぞ」
「ウチは絶対嫌や〜!!あのドチビの子と仲良くするなんてぜ〜ったい嫌や〜!!」
「アイズ、君はどう思う?」
フィンの言葉に部屋にいる全員の視線がアイズに注がれる。
「私もティオナと同じで仲良くしたいと思う」
「そうか、ではゼッツとは協力する方向で考えて行こう」
こうしてひとまずの会議は幕を下ろした。