そこで起きた逆転、結束、裏切り、怪異、赤い世界、未知の事象。
見届けて来た。
そう、あなたも。あなたたちも。
これからも続いていく、或いは過ぎた物語。
でもそれだけじゃない、あなたと生徒の何気ない1日。
あったかもしれない、そんなifのお話。
「先生、何ボーッとしてんのさ」
『…え?』
「ん、なにか考え事?」
「先生が?いやいや、先生に限ってそんなことないよ〜」
『どういう意味かな!?』
アビドス高校廃校対策委員会
砂漠が大半を占めるここアビドス自治区
彼女達が置かれている状況とは対照的な会話がそこにはあった。
『〜ッ!今日の夕飯は柴石ラーメンかな』
彼女達との会議(?)が終わり、ついでに持ち込んでいたシャーレ宛の書類を片付けることが出来た。
背伸びをして時計を見ると時刻は夜の20時を過ぎ、もう夕飯の時間である
そして夜にも関わらず砂漠を覆う空はむしろ明るく地表を照らしていた
『…綺麗だな』
そう独りごちる、「外」ではそうそう見れない満天の星空
空を覆う巨大なヘイローが寧ろ神秘的なまでに空を美しく彩っていた。
「そうかな?べつに普通の夜空だとおもうよ?」
『ここではそうかもね…でも、ここがもし外の世界だったら』
『この砂漠も含めて世界遺産になってると思うな』
「え〜…こんな砂漠が…ね」
『…ホシノ、もう暗いんだから帰らなきゃダメだよ』
そう桃色の髪の少女に注意する。
「なになに、おじさんのこと心配してくれてるの?」
「夜のパトロールももう終わったし、大丈夫だよ〜」
「ところでさ先生、夕飯まだなんだよね?」
『そうだけど…?』
「まだならさ、一緒にご飯でも行かない?もちろん、先生の奢りでっ」
悪い顔だなぁ…笑 しかし、そんな彼女の悪戯げな顔はちょっぴり憎らしく、とても微笑ましい
この笑顔を取り戻せて良かったと改めて思う
『うん、いいよ』
『お腹へってたし、大将のラーメンが食べたくって』
「うへ、夜にそんな高カロリーなもの食べて大丈夫〜?」
『大丈夫だよ!カロリーなんて気にしてたら…美味しいものなんて食べられないからね!』フンスッ
「…こりゃ先生が豚さんになるのも近いね〜」
『え、そそんな事ないよきっと』
『………今まで気にしたことなんてないし事実として太った事なんてなかったよ?ラーメン1杯でさすがにいいすぎじゃないかなでもホシノがそこまで言うなら大盛りはやめておくね先生は大人だからこのくらいの我慢はとうぜんできるよでもやっぱり食べたいッ!』
「いや早口、そして意思弱いよ先生…」
『…』
『とりあえず、行こっか』
「だね、先生の将来のこと考えるとおじさん悲しくなってきちゃった」
『…いや、確定はしてないからね?』
注文を済ませ
そして届いたラーメンを啜る
そんな事を考えながら食べるラーメンは
少しだけ塩味が強かった気がした
ついでにその時の先生の背中はとても小さく見えた