今回は、久遠とクオンたちを中心とした登場人物紹介です。
なのはたちについては、ヌメロンから見た印象を添えています。
StrikerS編までのの結末までのネタバレを含みますので、本編読了後にお楽しみください。
おまけに登場予定のクェーサーとヴェロシティも、
見た目と人柄だけ少しご紹介しています。
なお、ヌメロンのコメントは本編からの引用ではなく、この紹介用のものです。
おまけ4 キャラ紹介
■ 溱 久遠(みなと くおん)
――魔法を持たない、なのはの幼なじみ。
九歳の少年。一人称は「ボク」。
中性的な顔立ちで、穏やかに人の話を聞く。
なのはの幼なじみであり、はやてとは図書館を通じて親しくなった。
大切な人が傷ついている時に、何もできず待っていることが苦手。
魔法を使えない自分にもできることを探し、倒れ方や手当ての仕方を覚えようとする。
勇気はあっても、怖くなくなるわけではない。痛みも恐怖も、人並みにある。
誰かの隣に立ちたいという願いと、そこへ届かない無力感を抱えていた。
図書館で迎えた最期にも、帰りたいという気持ちと、
大切な人を巻き込みたくないという思いがあった。
その記憶と名は、クオンたちへ受け継がれている。
【ヌメロンからひとこと】
「ボクたちの始まりになった人。図書館の夜、久遠がどれだけ怖かったかは覚えてる。でも、それより前の久遠が何を考えていたかは、記録を見ただけじゃ分からないんだ。なのはたちが知っている久遠の話も、もっと聞いてみたい」
■ クオンたちについて
闇の書の残滓に由来し、久遠の記憶と名を受け継いだ存在。
久遠を基にした姿を持ち、白い仮面によって他者からの認識を阻害する。
同じ由来を持つ身体の中から、それぞれが大切にする相手や、自分で選ぶ生き方を持つ者が現れた。
本編では、ナンバーズと関わるヌメロン、格闘を得意とするストライク、
政治や交渉を担うオーダーが、それぞれ異なる選択を見せる。
互いを「兄弟」と呼ぶことがある。
姿の年齢は、人間として生きた年数を表すものではない。
記憶を共有していても、同じ相手に同じ答えを返すとは限らない。そして、誰かの記憶が残ることと、その人が帰ってくることは、同じではない。
■ クオン・ヌメロン
――妹たちの名前を呼ぶ、お兄ちゃん。
普段は十三歳ほどの少年の姿。一人称は「ボク」。
柔らかな物腰と中性的な顔立ちをしているが、守りたい相手に関わることでは頑固になる。
ナンバーズとの日々の中で、一人ひとりを大切な妹として思うようになったクオン。
相手を番号でまとめず、その子の名前を呼び、怪我や食事、ちょっとした様子の違いを気にする。誰かの悩みを、すぐに答えを出さず聞いていられる子でもある。
戦闘では複数の身体を扱う総合型。しかし、いくつ手があっても大切な人すべてに届くわけではない。
聖王事件では妹たちを失ったと思い込み、暴走した。ノーヴェの声と抱擁をはじめ、周囲の手を借りて戻ってきた。
事件を経て、自分も一緒に帰る一人なのだと受け入れ始める。
「じゃあ、甘えちゃおうかな」と、差し出された手に頼ることもできるようになった。
StrikerS編終了時点では負傷の治療中。なのは、フェイト、はやてとの面会には、自分の意思で短時間だけ十九歳の姿を選び、久遠の最期を伝えた。
そのうえで「クオン・ヌメロン」と改めて名乗っている。
ドゥーエとストライクを失った悲しみは残る。
それでも、会いに来た妹たちを迎え、自分の席へ戻ろうとしている。
【本人からひとこと】
「ボクの名前は、クオン・ヌメロン。ナンバーズのお兄ちゃんだよ。今はまだ、みんなに手伝ってもらうことも多いけど……一緒に帰ってくれるのは、嬉しいね」
■ クオン・ストライク
――口は悪くても、迎えに行く兄弟。
十九歳ほどの青年の姿で活動した、格闘を得意とするクオン。一人称は「俺」。
他のクオンを「兄弟」と呼ぶ。
不遜で、言葉を飾らない。相手の都合のいい言い訳にも簡単には頷かず、必要だと思えば厳しいことも言う。
その一方で、道場の子供たちには根気強く身体の使い方を教えていた。
戦い方は拳と身体を使った近接戦が中心。自分の手で掴み、自分の足で踏みとどまる姿勢は、戦いの外でも変わらない。誰かを置き去りにして帰ることを嫌う。
聖王事件ではヌメロンの願いを受けて戦場へ向かい、帰らなかった。
道場には彼の不在が残り、ヌメロンたちもその死を受け止めていくことになる。
他の個体に記憶が残っていても、ストライク本人が帰ったことにはならない。最後に残した「ごめんな、兄弟」という言葉も、ヌメロンにとって消えないものとなった。
【ヌメロンからひとこと】
「ボクが頼んだんだ。助けてほしくて、ストライクを呼んだ。来てくれたことも、帰ってこなかったことも、覚えてる。……まだ、うまく話せないね」
■ クオン・オーダー
――人と組織を動かす、スーツ姿のクオン。
二十五歳ほどの青年の姿。落ち着いた物腰で、交渉や政治的な調整を担う。
戦場へ直接手を伸ばす兄弟たちとは異なり、権限、情報、人の立場を使って状況を変えようとする。
クロノと長く協力し、機動六課の創設にも関わってきた。
ただし、協力関係にあることと、判断や手段まで認められていることは別である。
相手の望みと組織の事情を読み、複数の手を先に用意する。その有能さは、すべてを話さない危うさとも隣り合っている。
目的のためなら、他者に情報を伏せたまま事を進めることもある。
聖王事件ではレジアス暗殺を予期しながら警告を伏せていた。
StrikerS編終了時点でも、その判断と責任はクロノの監督のもとで調査されている。
【ヌメロンからひとこと】
「頼りになるよ。ボクには分からない手続きも、人に話を通すことも、よく知ってる。ただ、ボクに関わることなら、決める前に話してほしい。あとで説明されても、困ることはあるからね」
◇
■ 登場予定の兄弟たち
今後のおまけで登場予定の二人を、少しだけご紹介。
◆ クオン・クェーサー
――生真面目で、少し世話を焼きすぎるクオン。
長い髪とシスター服が特徴の、女性の姿をしたクオン。一人称は「私」。
丁寧な物腰で、人の小さな困りごとにもよく気づく。
誰かの役に立てることを喜ぶ一方、気遣いが行き届きすぎて、相手が自分でやる分まで引き受けようとすることも。
ヌメロンに負けず劣らずの世話好き。
◆ クオン・ヴェロシティ
――走ることと、寄り道を楽しむクオン。
青年の姿をした男性のクオン。一人称は「俺」。
革の上着とヘルメット、バイクがよく似合う。外へ出ることを好み、目的地だけでなく、そこまでの道のりも楽しむ。
兄弟を気にかける時には、少し格好をつける一面もある。
◇
■ ヌメロンから見た、周りの人たち
ここからは、ヌメロンに紹介を任せます。
◆ 高町なのは
「久遠の幼なじみで、今はヴィヴィオのお母さん。ヴィヴィオのそばにいる時の顔を見ると、この子はなのはのところへ帰れてよかったなって思う。ボクの顔を見て思い出すことも、まだあると思うんだ。それを急いで忘れてほしいとは思わないよ。ボクのことも、少しずつ知ってもらえたら嬉しい」
◆ フェイト・T・ハラオウン
「子供のことになると、すごく心配してくれる人。ボクとは戦ったこともあるし、意見が合わなかったこともある。それでも、あの時ボクを助けるために手を伸ばしてくれたことは覚えてる。今度は、誰かが傷ついてからじゃなくて、普通にお茶を飲みながら話せるといいね」
◆ 八神はやて
「ボクたちの始まりにも、久遠にも、深く関わっている人。久遠のことで、はやてにしか話せなかったことがある。でも、はやての言葉だけで全部が片づくとも思ってない。ボクはボクの名前を伝えたから。これから何を話すかは、その先で一緒に考えたいな」
◆ ヴィータ
「ボクたちを見逃さずに、誰なのか確かめようとした人。ぶつかると厳しいけど、はやてを大切にしていることは伝わってくる。久遠の顔をしたボクたちが現れたんだから、簡単に納得できなくても当然だと思う。いつか、戦っていない時にも話してみたい」
◆ 高町ヴィヴィオ
「ボクを『お姉さんみたいなお兄さん』って言った子。お兄さんのところまで言ってくれるなら、まあ、いいかな。無事になのはのところへ帰ってくれて、本当によかった。次に会う時は、何をして遊んだとか、何がおいしかったとか、そういう話を聞きたいね」
◆ ノーヴェ
「ボクが分からなくなっていた時に、名前を呼んで、抱きしめてくれた妹。ボクも帰っていいんだって、思い出させてくれた。今は車椅子も押してもらってる。……ありがとうって、何度言ってもいいよね」
◆ ウェンディ
「明るく話してくれる妹。ウェンディが笑っていると、ボクもつられて笑っちゃう。でも、いつも元気でいてほしいからって、無理に笑ってほしいわけじゃないよ。つらい時は、つらいって言ってくれていいんだ」
◆ ディエチ
「静かに考えていることの多い妹。話してくれるまで、ボクも待っていたいな。何も言わないから大丈夫だって、勝手に決めたくないんだ。ディエチが話したくなった時、そばにいられたらいいね」
◆ チンク
「ボクの妹で、みんなのお姉ちゃんでもある人。妹たちを大切にしているところは、ボクにも分かる気がする。だからこそ、チンク自身のことも大事にしてほしい。お姉ちゃんだからって、一人で全部引き受けなくていいと思うよ」
◆ ウーノ
「みんなを見てきた、一番上のお姉ちゃん。ボクにとっては、ウーノも大切な妹だよ。痛かったことは覚えてる。でも、それだけじゃない。ウーノが抗おうとしたことも、会いに来てくれたことも覚えてる。困った時は、ボクの方にも頼ってほしいな」
◆ ドゥーエ
「もう帰ってこない妹。それでも、ボクが妹の名前を呼ぶ時、ドゥーエだけ抜かしたりはしないよ。今はまだ、話そうとすると苦しくなることもあるけど。みんなが知っているドゥーエの話も、少しずつ聞いていきたい」