異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。   作:生焼け肉

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プロローグ
●勇者と魔王


 

 

葉山side

 

 

俺の名前は葉山隼人、世界に召喚された勇者だ。この世界の王国、ソーブ王国の王様が言うには、この世界で魔王が復活して人類を脅かしているという事らしい。俺はこの世界に召喚された勇者として、魔王を討伐する為に各地を奔走している。今日も俺は少しでも強くなる為に己の力を磨きながら、魔王の居る城に向かいながら旅をしている。

 

待っていろ魔王、俺がお前を討伐してやるっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「いや出来るわけ無くね?これまで何度も挑んできたのに学習能力0かよ。」

 

 

葉山sideout

 

???side

 

 

???「本当よね。これまで何人もの勇者が攻めて来ては返り討ちにしてるけど、あの王国も全く懲りてないのね。貴方の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいくらいよ。」

 

???「いやいや、それで理解するくらいならこんなに拗れてないって。」

 

 

えっと、俺の名前は比企谷八幡。隠してもしょうがないから正直に言うが、俺も勇者の1人だ。最初は俺もこの国に呼ばれた勇者として魔王を討伐する為に各地を旅しながら魔王城に向かっていた。そしていざ魔王と対面して戦闘………かと思っていたんだが、その魔王は普通に話の分かる人だった。

 

最初は討伐しに来たって言ったのに、向こうは呆れた様子だった。だから俺は戦うより話を聞く方向にシフトチェンジしたら、これがまた話が合って意気投合。話をする内に俺も魔王に対する敵意は一切無くなり、今ではすっかり魔王城に顔パスで入れる上に泊まりまで出来るくらいには仲良くなっている。

 

そして目の前に居るのはもう分かっているとは思うが、魔王で名前はベルフィーノ。俺だけ特別にって事でベルって呼ぶのを許されている。好きな食べ物はクリームシチューで、お菓子はシュークリーム。飲み物は紅茶をよく飲んでいる。

 

 

八幡「あの国の国王も何で分からないのかね?この世界で魔王を敵対視してるのは、もうソーブ王国だけだってのに……」

 

ベル「貴方がさっき言っていたでしょう?学習能力が無いのよ。だから何度も同じ事を繰り返す……はぁ、何でこんな簡単な事も分からないのかしら。」

 

八幡「俺も最初はそれを鵜呑みにしてたんだよなぁ……耳の痛い話だ。」

 

 

しかし今回召喚された勇者ってのはどんな奴なんだろうか。話の分かる奴だとありがたい。この前の勇者なんてそれはもう酷かったもんだ。ベルを見た途端に『俺が勝ったら俺の女になれ!』って言ったもんだから、開始のゴングなる前にベルが魔法ぶっ放して消し炭にしちまったからなぁ〜。あの時のベルの機嫌を直すの、ホントに苦労したなぁ〜。

 

 

ベル「あら、貴方はこれまで来た勇者の中で1番好感が持てるわよ。だって私の話を聞いてくれたじゃない、そんな勇者はこれまで1人も居なかったわ。だから私は貴方に不老不死の魔法をかけて死なせないようにしたんだから。初めて誰かとずっと一緒に居たいって思ったんだもの。」

 

八幡「そいつはどうもありがとうよ。しかし前代未聞だろうな、勇者と魔王がこうして面と向かって話してるなんて。」

 

ベル「あら、それだけ?」

 

八幡「……言わなくてよくね?」

 

ベル「そう?私は貴方以上の男性をこの数百年間で見た事が無いわ。だから私、貴方とハグ出来たし、キスもしたでしょう?それからは《ピー》だって何回も……ふふふっ♪」

 

八幡「………お前、ホント俺の前では遠慮が無いよな。他の連中に聞かれたらどうすんだよ。」

 

ベル「大丈夫よ、その時は記憶を消すもの。魔法が効かない子には物理的に消すわ。」

 

八幡「相変わらず容赦ねぇなぁ〜。まぁ盗み聞きするような奴ならそのくらいされても仕方ないか。」

 

ベル「そうよ、私と八幡の会話を盗み聞くなんて事は誰であっても許されないもの。勿論私達2人の時間を邪魔するのも許されないわ。誰であっても、ね?」

 

 

ベルはそう言い終わると、俺の隣に座って俺の腕に自身の腕を絡めてきた。これも俺達の間では決まった行動の1つだ。コレを邪魔されようものなら、ベルはブチギレ不可避だ。まぁここ最近は勇者が来る事は無くなってるから急を要する報告は全然無い、だからこの時間が日に日に増してる。

 

 

ベル「……ねぇ、今日は泊まっていくのよね?」

 

八幡「どうするかなぁ〜……」

 

ベル「貴方、この前この城に帰ってきたばかりでしょう?なのに別の宿を取るつもり?だとしたら許さないわよ。」

 

八幡「いやだってさ……」

 

ベル「貴方が旅に出て数ヶ月、とっても退屈で寂しかったのよ?その埋め合わせはいつしてくれるのかしら?言っておくけれど、1日泊まる程度じゃ私は収まらないわよ。」

 

八幡「最初から逃す気なんて無かったくせによく言う……元々厄介になるつもりだったから安心しろよ。」

 

ベル「良かったわ。それじゃあ食堂に行きましょう?精のつく料理をたっぷり作ってあげる♡」

 

 

………因みにベルは我慢強い方だし気の長い方ではあるのだが、お預けにされるのは我慢ならない性格でもある。その証拠に今なんて獲物を見つけた猛獣のような目になってるし。

 

 

 




はい、新作である【異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。】がスタートしました!随分と久しぶりの新作になりますが、暖かい目で見守り、読んでいただけると幸いです。

因みにこちらが魔王ベルフィーノ様のイメージ画像となっております。


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