異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
メイドside
鐘子様はある日を境に突然、人が変わったかのように態度が急変しました。ある朝、目が覚めると急に『この地域で1番開い場所は何処?』と聞いてこられたので、千葉駅にご案内をすると……またも驚くような事が。誰かと交流をする事すら無かった鐘子様が、1人の男性に抱擁していたのです……本当に信じられませんでした。
それだけでなく、その数日後にはその男性を屋敷にお連れになったかと思えば、結婚を前提にお付き合いをしていると申された後に、この屋敷では鐘子様と同列の扱いをするようにと厳命されました。
そして本日も、鐘子様と八幡様は逢引きを……つまりデートをされるご予定です。部屋に篭ってばかりだった頃の鐘子様とは全くの別人です。
メイド「鐘子様、最近はとても楽しそうですね。」
ベル「えぇ、勿論。だって八幡と一緒に過ごせるんだもの。嬉しくない筈ないじゃない。」
メイド「失礼を承知で申しますが、お嬢様がいつ八幡様とお知り合いになったのか不思議でなりません。そのような様子もありませんでしたので。」
ベル「私が異世界から転生して来た、って言ったら貴女は信じる?」
メイド「………」パチクリ…
ベル「冗談よ。言ってみただけ、本気にしないでちょうだい。」
……このように、前は冗談なんて一言も仰る事なんてしませんでした。
ーーー比企谷家ーーー
メイド「お嬢様、到着致しました。」
ベル「えぇ、ありがとう。八幡は……早速来たわね。」
八幡「よう、ベル。メイドさんもご苦労様です。」
メイド「いえ、これも業務の一環ですのでお気になさらず。」
ベル「八幡、今日は何をしようかしら?」
八幡「ここ数日はこの近場で色々散策していたからな。してない事って何かあったか?」
ベル「そうね……あまり思いつかないわね。」
メイド「夏といえばという事であれば、プールや海水浴、キャンプにお祭り等がございます。ただ、お祭り以外はオススメ出来かねます。プールや海水浴は人の目につきやすいので、満喫出来ない可能性があります。キャンプはこの辺りだと山奥になりますので、虫や危険な動物が出ます。」
ベル「そう。千葉のお祭りは……8月中旬ね。八幡、この日にもデートをしましょう?」
八幡「それは構わないが、今日はどうする?」
ベル「2人で過ごしたいわね。じゃあ私の家に来る?」
八幡「俺は構わないぞ、俺も静かな方が好きだしな。」
ベル「決まりね。じゃあ家までお願い。」
メイド「かしこまりました。」
ーーー鳴神邸ーーー
八幡「やっぱり大きいな。(魔王城に比べたら全然だけど。)」
ベル「さっ、行きましょう。私の部屋の方が落ち着けるでしょうし。私の部屋への出入りと接近を禁止するわ、用が出来たら呼ぶからそれまでは自由にしてくれて構わないわ。」
メイド「承知しました。」
鐘子様のこの指示、八幡様がお越しになった時には必ずご命令されます。きっと2人の時間を邪魔されたくないのでしょう。なので決まってこの命令が出た時は、鐘子様のお部屋には近付きません。
メイドsideout
ベルside
ベル「やっと2人っきりね。」
八幡「あぁ……にしても不思議だな、前の世界でもこっちの世界でも自分の部屋には誰も近付けさせないのは同じなんだな。」
ベル「だって邪魔されたくないんだもの。貴方だってそうでしょう?元の世界に比べたらこっちの世界には色んな遊びがあるから便利に感じる一方、あっちが恋しいって思う時があるのよ。」
八幡「それは俺も分かる。俺も時々あっちの世界の事を思い出す時がある。後悔はしてないが、旅していた時は楽しかったって思う時もある。」
ベル「あら、私と居る時は?」グイッ
八幡「うぉ……楽しいに決まってんだろ。こっちに来てからだって楽しいんだからよ。」
ベル「そうよね、私も楽しいわよ。魔王城で勇者の相手をするよりも、暇な1日を過ごすよりも、貴方と一緒に居る方がずっと楽しいわ。でもね、少し物足りない時があるのよ。」
八幡「……何で?」
ベル「だって貴方、こっちの世界に来てから1回も私の身体に触っていないでしょう。」
八幡「いや、触ってるだろ。手とか髪とか。」
ベル「そんなので私を誤魔化せると思っているのかしら?前の世界では300回以上も経験しているのよ?そろそろ私に欲情してくれても良いと思うのだけど?」
八幡「それ、女が口にする事じゃないだろ。」
ベル「関係無いわ。私は八幡、貴方に欲情してほしいのよ。私の全てに……」
八幡「だからっていきなりベッドに押し倒すのってどうかと思うんだけど?」
ベル「じゃあ私の言う事、聞いてくれる?」
八幡「……今は無理だ。」
ベル「それって私にまだ待てって言いたいの?貴方も知ってるでしょう?私、待ち過ぎると爆発しちゃうのよ?」
八幡「………じゃあ、少し試してみるか?」
ベル「面白いわね、やってみましょう。」
ーーー20分後ーーー
ベル「はぁ……はぁ……八幡、よく分かったわ……こっちの世界じゃ、まだこういう耐性が無いって事が……これ以上はダメ………/////」トロォ~ン…
八幡「はぁ……はぁ……分かってくれたか?俺だって本当は手を出したいのを我慢してんだ……ベル、今はこれが限界だって分かってくれたか?/////」
ベル「えぇ、よく分かったわ………/////」
本当に、よく分かったわ………