異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
八幡side
八幡「なぁ、この家が超がつくくらいの金持ちなのは分かったんだが、それってどうしてなんだ?」
ベル「別に難しい事は何もしていないわ。投資くらいかしらね。」
八幡「そんな事でこれだけの家になったとでも?」
ベル「私だってこっちの世界に来たのは少し前なのよ?でもその手の知識はどういうわけか、頭の中に入っていたのよ。きっと前世の私の記憶だと思うわ。」
八幡「そういうもんかぁ……」
ベル「もしかしてお小遣いが欲しいの?」
八幡「全然違う。何でかなって思っただけ。じゃあ今もその投資って続けてるのか?」
ベル「えぇ、しているわよ。ちょっと待って………今朝1,000万円投資したのだけど、今は4,518万円になってるわね……凡そ4.5倍ってところかしら。」
八幡「とんでもない金額になってるな、おい……」
まぁでも、ベルがどうしてこの歳でこれだけの資産を持っているのかは理解した。きっと前世の鐘子さんが地道にコツコツと資産を増やしていった結果なのだろう……子供の頃の事は分からないが、褒めてあげたいところだ。
「ベルフィ……失礼致しました。鐘子様、お茶の用意が出来ました。」
ベル「此処には私と八幡だけなのだから、元の世界の呼び方でもいいわよ。」
八幡「……そういえば1人メイドをこっちの世界に連れて来てたんだったな。」
「こちらの世界では初めましてでございますね。元の世界ではベルフィーノ様に仕える筆頭メイドでした。この世界では鐘子様のメイドの1人、橘と申します。今後ともよろしくお願い致します。」
八幡「あぁ、よろしく。にしてもこの生活にも少し飽きてきたな。早く学校ってのが始まってほしいもんだ。」
ベル「私は学校というのを全く知らないのだけど、どんな所なのかしら?」
八幡「そうだな……分かりやすくそっちの世界で例えるなら、魔王城の隣の国だった帝国があっただろ。あそこの騎士学校みたいなもんだ。座学と実技があって同い年の連中と一緒に過ごすって感じだ。」
ベル「何だか退屈そうね……それに私、八幡と2人が良いわ。」
八幡「そうも言ってられないのが学校って場所なんだ。集団行動をする場合だってあるんだから。」
ベル「面倒ね……」
まぁベルはそうだろうな、これまで対等の相手なんて居なかったわけだし。そんなベルに集団行動が出来るとは思えないが、そこは俺がフォローするしか……いや待てよ?そもそもの話、俺とベルが同じクラスになる可能性も考慮しないとダメか……
ベル「貴方の事だから私の事を考えていると思うけれど、安心して。貴方と同じクラス?になるようにしてもらったから。」
八幡「………俺の心配は杞憂だったか。」
ベル「席も隣よっ♪」
八幡「用意周到なこって、ご苦労さん。手続してくれた従者さんにお礼言っとけ、んでボーナスでも付けとけ。」
ベル「もうしたわ。」
八幡「行動早過ぎね?」
ベル「貴方の言いそうな事くらい分かるもの。だって未来の夫なのだから♪」
八幡「俺も未来の嫁の行動を先読み出来るくらいにはならないとダメって事か……」
ベル「頑張りなさい、私も手取り足取り教えてあげるから。」
八幡「それは助かる。」
ベル「それから……コレ、八幡に。」
八幡「……コレ、銀行のカードだよな?しかも俺が名義になってるし。」
ベル「これからは投資したお金は私だけじゃなくて貴方にも分配する事にしたの。割合は7:3よ。」
八幡「3割って貰い過ぎだろ、俺は無くても大丈夫だ。それに今回の投資だって今で4,500万円だから、その3割となると……1,350万円だろ?そんなに貰っても俺にはどうしようもない。そのままそっちの取り分でいいだろ、何かと入り用だろ?」
ベル「そうでも無いのよ。欲しい物があるわけじゃないからどうしてもお金が余るのよね、お金があるっていうのも問題ね。」
八幡「家具を新調しようとかは?」
ベル「面倒じゃない、それにすぐ捨てるよりもボロボロになるまで使ってあげた方が家具も喜ぶわ。」
八幡「そういえば前の世界でもそうだったな。」
その後も色々と話をしながら分配するお金の話を誤魔化していたんだが、最終的にはベルの言う通り7:3の割合で分配する事になった。だって俺、ただ貰うだけの立場だから断り続けるのも失礼になるからなぁ……
ーーー数時間後・比企谷家ーーー
八幡「毎回悪いな、送ってもらって。」
ベル「私がしたくてしているんだもの、このくらい気にしなくていいわ。」
八幡「分かってるけど、気持ち的にな。」
ベル「やっぱり貴方のそういうところ、好きよ……」チュッ
八幡「ん………」
ベルは俺に抱き着きながらキスしてきた。この前ので少し懲りたのか、ベルは
ベル「……今はこのくらいがちょうど良いみたい。元の世界では300年も一緒に居て普通の事だったけど、好きな人と繋がるってとても幸せな事だって感情は今でもよく覚えているわ。」
八幡「俺も覚えてるぞ、初めてキスした時の事は忘れてない。」
ベル「私もよ。最初にキスしたのも、こんな夜だったわね。」
八幡「……そうだな。」
不思議なもんだ、300年も前の事なのに鮮明に覚えてるんだからな。