異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。   作:生焼け肉

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元母校と縁切り

 

 

ベルside

 

 

夏休みというのが終わるのも残り数日というところまで来ているのだけど、私が前まで通っていた学校に向かっているわ。屋敷のメイドが手続きをしてくれた筈なのだけど、最後に私に直接聞きたい事があるとか……私は別に無いのだけど、体裁もあるから仕方ないわよね。

 

 

八幡「それなのに何で俺まで……」

 

ベル「だってデートの途中よ?そのまま解散なんて面白くないじゃない。それにせっかくオシャレしたんだからお披露目したいじゃない。」

 

八幡「どうでもいい連中に俺のオシャレをお披露目しても意味なんて無いと思うが?」

 

ベル「いいじゃない、貴方という最高の男性が居るって見せつけられるんだもの。それにちょっとはやり返さないとダメでしょう?」

 

八幡「……どういう事だ?」

 

ベル「ほら、私って成り上がりのお金持ちでしょう?だから他の子達からはあまり良い目で見られていなかったみたいなのよ。それにお嬢様気質の人とかによくちょっかいをかけられていたみたいなの。」

 

八幡「成る程……それでやり返す、か。まぁそういう事ならいいか。俺でやり返しになるのかは分からんが。」

 

ベル「なるわよ。だって今の貴方、最高の男性だもの。」

 

飛鳥「鐘子様、見えてきましたのでそろそろ準備を。」

 

ベル「えぇ、分かったわ。あぁそれからもう1つ、八幡も校庭には入れるように許可はしたけれど校内には入れないから橘と待っててくれないかしら?私は飛鳥と理事長室で話してくるから。」

 

八幡「分かった、とりあえず来るまで適当に時間潰しておくわ。」

 

ベル「えぇ、お願い。」

 

八幡「っていうか今更だが、学校って始まってんのな。」

 

 

ーーーお嬢様学校ーーー

 

 

ガチャッ

 

 

飛鳥「到着際ました鐘子様、八幡様。」

 

ベル「えぇ、ありがとう。」

 

八幡「どうも。」

 

門番「申しわけございません、これより先は関係者以外立ち入り禁止となっております。」

 

ベル「理事長から聞いてないかしら?鳴神鐘子よ。こっちは私の連れ……私が理事長と話している間、校庭で待たせる事になっているわ。」

 

門番「大変失礼致しました、鳴神様。どうぞお入りください。お連れ様もどうぞお入りください。」

 

八幡「……本当に入れたな。」

 

ベル「理事長直々のお呼び出しだもの、失礼があったら何もかもがご破算だから細かいところにも気を遣っているのよ。」

 

「ちょ、ちょっと鳴神さんっ!」

 

ベル「?」

 

 

この人達、確か前世の私に色々と嫌がらせをしていたお嬢様気質の人とその取り巻きだったわね。名前なんて知らないけど。

 

 

1「そちらの殿方は一体どちら様なのかしらっ!?」

 

2「そ、そうよ!教えなさいよ!」

 

3「私達には知る権利があるわ!」

 

ベル「教える必要があるのかしら?それと権利も何も無いじゃない、教えるかどうかなんて彼が決めるんだから。それと邪魔しないでくれる?私、これから理事長に用があるの。」

 

1~3「なっ!?」

 

ベル「それじゃあ行ってくるわ、なるべく早く戻るようにするから。」

 

八幡「(名前を言わない辺り、俺の情報を漏らさない為って事か……)あぁ、待ってる。橘、何処か座れる場所に行くぞ。」

 

橘「かしこまりました。」

 

ベル「行くわよ飛鳥。」

 

飛鳥「はい、鐘子様。」

 

 

1(どういう事っ!?夏休み前までは大人しかったあの鳴神さんが、今日はあんなに堂々と……っ!しかもあのような殿方まで連れてっ!!)

 

 

ーーー理事長室ーーー

 

 

理事長「ご足労いただき感謝します、鳴神さん。本日も「前置きの挨拶は要らないわ。私、せっかくの幸せな時間を奪われて気分が悪いの。早く要件を言ってくれる?」は、はい、では早速……先日そちらの飛鳥さんから転校の件でお越しになられたとお聞きしまして。私もついさっき書類を確認したのですが、アレは本当なのでしょうか?」

 

ベル「事実よ。それが何か?」

 

理事長「さ、左様ですか……ち、因みに入学する際にいただいた寄付金の事なのですが……」

 

ベル「当然今月を持って打ち切りよ、当然でしょう?私が通っていない学校にどうして毎月寄付をしなくちゃいけないのかしら?」

 

理事長「確かにその通りなのですが……」

 

ベル「立ち行かないのなら他を頼ればいいじゃない。一生徒でしか無い私の寄付金に頼る事自体どうかしていると思わないの?」

 

理事長「………」

 

ベル「お話が無いのなら、もう行くわ。」

 

理事長「お、お待ちください!何故この名門からただの市立高校に転校なさるのですかっ!?」

 

ベル「一身上の都合、じゃ納得出来ないのかしら?」

 

理事長「……理由を、お聞かせください。」

 

ベル「好きな人と同じ学校に通いたい……これじゃ不満?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル「………」

 

1「よろしいではありませんの~せめてお名前だけでもお聞かせくださいません事?」

 

八幡「名乗るような身分じゃないので。」

 

2「そんなご謙遜をなさらなくともよろしいのに~!」

 

橘「皆様、これ以上は「たかがメイドの分際で私達の邪魔をしないでくださるっ!?」………」

 

1「本当に無の程を弁えていない人ね!」

 

ベル「じゃあ私ならいいのかしら?」

 

3「なっ!?な、鳴神鐘子っ!!」

 

八幡「終わったのか?」

 

ベル「えぇ、下らない要件だったわ。行きましょう?」

 

1「お待ちになって!!鳴神さん、貴女少し調子に乗っているのではなくて?この学び舎に通われるのなら、最低限の「悪いけど、私もうこの学校の生徒じゃないの。転校したから。」……は、はい?」

 

ベル「聞こえなかったの?転校したって言ったの。だから貴女達とはもう無関係、関わる事も無いわ。私が邪魔だったんでしょう?これで満足?」

 

1「あ、貴女……っ!」

 

ベル「それじゃあ。あぁそれから……今後は絶対に私の愛する人にちょっかいをかけないでくれるかしら?貴女達の付けたであろう香水の香りが混ざり合って酷く匂う上に、この人はもう私のだから。行くわよ橘、飛鳥。」

 

 

八幡(結局最後まで名前を言わなかったな。まぁ俺はそっちの方がありがたいけど。しかし、ベルはこの容姿だからこっちの高校でも大変だろうな……出来る限りフォローはするか。)

 

 

 

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