異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
八幡side
数日後、やっと俺が通っている高校の夏休みが明けた。これで少しは暇な日が無くなる……なんて事は無い。連日ベルとデートだったから暇な日なんて無かったし、寧ろ忙しいくらいだった。それにベルの提案で屋敷でお世話になったり、県外へプチ旅行しに行ったりと中々充実していた。ベルは俺と登校したがっていたみたいなのだが、転校生であるベルは少し遅れての登校になっている。なので一緒の登下校は明日からになる。
八幡「………」テクテク
……何か、アレだな。1人の時間って少しレアに感じるな。
ーーー総武高校・校門ーーー
そういえばこんな名前だったっけ、通ってた高校の名前。召喚された国の名前と一緒とか……あっちの国と一緒で変な事とか起きなければ良いが。
八幡「いいや、それは諦めるしか無いか。ベルが転校してくる時点で絶対に男連中のテンションは上がるだろうしな。」
ーーー1年生廊下ーーー
俺に話しかけてくる奴が居ない辺り、俺はそこまで親しい奴は居なかったんだろう。まぁ召喚先でも1人で旅してたくらいだしな。それにどっかの村ではモンスター扱いもされたしなぁ……あの村どうなったんだろうか?まぁどっちでもいいや。
この教室……懐かしいって感じがしない、それもそうか。同級生の顔見たって誰が誰だか分からんし。とりあえず時間を潰すか……
そして全校集会の後、漸く教師が来て色々と説明をする時間になった。
担任「そして今日はこのクラスに転校生が加わる事になりました。」
「先生!その人って男子ですかっ!?女子ですかっ!?」
担任「女子ですよ。いm「よっしゃあああぁぁぁ~!!!」はいはい、騒がないでくださいね。今から皆さんに紹介します、どうぞ入ってきてください。」
そしてベルが教室に入ってきた。男子が騒ぎ出すかと思ったが、静まり返っていた。まぁベルは美人だしな。
ベル「県内の〇〇学校から転校してきた鳴神鐘子よ、よろしく。」
男子「俺達の春が来たあああぁぁぁぁぁ!!!!!」
……バカしか居ないのか、このクラスには。
「すっごい綺麗な人。」
「っていうか〇〇学校ってお嬢様学校だよね?何で此処に?」
「スタイルも凄く良い、羨ましい~。」
担任「成神さんの席は「その前にいいかしら?」あら、はいどうぞ。」
ベル「ありがとう。私には既に将来を決めた人が居るの、だからあわよくば……みたいな期待はしないでくれると嬉しいわ。私は静かに学校の生活を送りたいから、以上よ。」
男子「もう失恋したあああぁぁぁぁぁ!!!!!」
担任「静かにしてくださいっ!成神さんの席は比企谷君の隣です。」
途端に俺への視線がキツくなった……そんな視線贈られても困るんだけどな。
ベル「これからは一緒に此処に来られるわね、よろしく八幡。」
八幡「あぁ、よろしく……そういえばお前の呼び方どうすればいい?」
ベル「これまで通りでいいわよ?貴方だけに許したあだ名だもの。」
八幡「分かった。」
ベル「えぇ♪」
八幡「……ん?」
教室の全員が俺達の方を凝視していた。まるで異常事態が起きているかのように。
「え、えっと……成神、さん?その……えっと、その男子とはどんな関係?」
ベル「さっき言った関係よ。」
「て事はまさかっ!!!?」
ベル「私の恋人。だから邪魔しないでちょうだい。」
その瞬間、3度目の絶叫が教室内に響き渡った。しかも今度は女子も一緒だった。
八幡「なぁ、いいのか?」
ベル「何が?」
八幡「いや、俺の言いたい事くらい分かってるんだろ?相手してやらなくていいのか?」
ベル「貴方の相手で忙しいもの、構っている暇が無いわ。」
八幡「お前、俺の膝に乗っかってこの時間を堪能してるだけだろ。このくらいならいつでも出来んだろ。」
ベル「だって近くに居るのに抱き着けないなんて拷問みたいじゃない。」
八幡「それを選んだのはお前なんだから我慢する事だな。」
ベル「あら、そんな事を言うの?私の事を抱き締められなくなってもいいの?」
八幡「どうせ折れるのはお前の方が先だからな、俺は手を繋ぐでも別に平気だが?」
ベル「………意地悪なのね。」ギュッ!
八幡「分かった分かった、充分過ぎるくらい分かったから抱き締める力強めるな。」ポンポンッ
(どうやってあの中に入れってんだっ!!?無理だろどう考えてもっ!!将来を決めた相手がアイツなのは分かったが、話しかける隙が全く無い!!)
(す、凄いくっついてる……しかも男子も全然照れてる様子無いし止めさせる様子も無い。もしかしてもう慣れちゃってるとか?)
(何あれ、何なのあれ?俺達の入り込む隙無いじゃん。アイツだって分かった瞬間俺でもいけるって思ったのに、アイツの余裕何だよ!?当たり前みたいに頭ポンポンしてんじゃねぇかっ!!無理だろ!何か逆にこの先を見たくなってきたまであるわっ!!)
ベル「ねぇ、机並べて授業受けてもいい?」
八幡「1時間くらい我慢しろ。」
ベル「……やっぱり並べましょう。」
八幡「10分休憩と昼休みまで我慢しろ、その時間になったら相手してやるから。」
ベル「キスもしてくれる?」
八幡「お前ね、此処を何処だと思ってんの?他の連中が居る前で出来るの?」
ベル「私は貴方の、貴方は私のだって証明出来るのならいくらでも出来るわ。」
この言葉を聞いた瞬間、このクラス全員の心は1つになった。
(あぁ、この2人を別れさせるのは絶対無理だ。)