異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。 作:生焼け肉
ベルside
学校2日目の朝、私は八幡の家の前まで来ているわ。理由なんて1つ、一緒に登校する為よ。昨日は時間が合わなかったから別々になってしまったけど、今日からはずっと一緒に登校出来るわね。元の世界では転移魔法があったからすぐに帰る事が出来ていたから、こうして一緒に帰る事が出来るのは新鮮だけど、嬉しいわね。
ガチャッ
八幡「……早いな、おはよう。」
ベル「えぇ、おはよう。ふふ、こうして待ち合わせて何処かに行けるって良いわね。」
八幡「それが学校でもか?」
ベル「えぇ、勿論。さっ、行きましょう?」
八幡「おう。」
小町(ちょっと見えたけど、彼女さんが乗ってた車って絶対に高い車だよね?調べてみたけど、ロールスロイスってメーカーの車で車種によるけど最低でも1,000万円みたい……お兄ちゃん、すっごい玉の輿じゃん。)
ベル「それにしても、この辺りにはあまり同じ学校の人が居ないのね。」
八幡「この近くには総武高校以外の学校もあるらしいしな。俺達が通ってる学校よりもお手頃な学校らしい。」
ベル「あら、他にもあったのね。」
八幡「1つや2つだけじゃないからな、学校の数は。まだまだあるぞ。」
ベル「別に他の学校には興味無いわ、貴方が居ればそれで充分だもの。だから貴方の居る高校まで転校してきたんだから。」
ーーー総武高校前ーーー
「おい、アレ……」
「すっげぇ美人……」
「もしかして、噂の転校生?」
「隣のアイツ誰?」
「さぁ……思ったんだけどさ。」
「あぁ……」
「「不釣り合いじゃね?」」
………本当に不愉快ね。
八幡「落ち着け。何を聞いたのかは知らねぇけど、腕が痛い。」
ベル「………ごめんなさい、でも貴方をバカにする声が聞こえたの。
八幡「そうか……地獄耳だな。」
ベル「揶揄わないで、私は真剣なの。」
八幡「だからだよ。顔には出てないが行動とか雰囲気がだだ洩れだ、『私怒ってます。』って雰囲気出てるぞ。」
ベル「………教室に着いたら慰めて。」
八幡「分かったよ。」
八幡にそうお願いすながら私達は自分達の教室へ向かった。勿論八幡の腕に抱き着きながらだけど、力は緩めたわ。
そして私達の教室に着いた。
ベル「………」ギュウウウ∼
八幡「………」ポンポンッ
「何か、朝から凄いな……」
「うん、あんなに堂々と抱き着くなんて……」
「何か、昨日よりもベッタリじゃない?」
八幡「……まだ続けるのか?」
ベル「教師がこの教室に来るまでよ。」
八幡「まだ全然続けるじゃねぇか……分かった、けど条件だ。それまでには機嫌直せよ。」
ーーーHR後ーーー
八幡「んで?」
ベル「……もっと。」
八幡「まだ直ってなかったんだな……」
ベル「あの無礼な人達に貴方の前で頭を下げさせるまで機嫌は直らないわ。」
八幡「どんだけ根深いんだよ……もう気にするなよ、嫉妬してる奴の言う事だ、気にして何になる?」
ベル「……いいわ、今日は貴方に免じて許してあげる。」
八幡「今日はって……まぁいいか。」
次に言った時は容赦しないわ。私にだって我慢の限界があるんだもの。
ザワザワ…ザワザワ…
八幡「……ん?」
ベル「騒がしいわね……何かしら?」
「うわ、あの人の事か!」
「ホントだめっちゃ美人。」
「あれが超美人の転校生かぁ~……」
「噂通りだな、しかも見ろよ。」
「あぁ、すげぇデカい……」
何て言ってるかは分からないけど、私達の事を言っているのは確かね。でも一部、とっても嫌な視線を感じるわ。
八幡「気にするなよベル、お前を見に来てるだけだ。他に目的は無いだろう。」
ベル「えぇ、分かってるわ。それと八幡、今からそっちに行くわ。このままだと私が丸見えだから。」
八幡「俺を肉壁にするなよ……まぁいいけど。」
ベル「私の身体を見てる人が居るの、その人から守って。」
八幡「そういう事なら協力しよう。」
私が八幡の近くに行って私の姿が見えなくなったのが面白くないのか、教室前に居た人達は何処かに行ったわ。まぁ私はその方がありがたいけど。
「皆2人の事見てたね。」
八幡「俺達っていうよりベルの事を見ていたんだろう、見た目超完璧だし。」
ベル「あら、それって中身は最悪だって言いたいのかしら?」
八幡「誰もそんな事言ってないだろ、揶揄うなよ。今朝の仕返しか?」
ベル「あら、そんなつもりは無いわよ。」
「2人って本当に仲が良いんだね。ケンカってするの?」
ベル「……ねぇ、ケンカって最後にしたのっていつだったかしら?」
八幡「覚えてねぇ。だってそんな事した記憶ねぇし。」
「昔から仲が良いんだ~。」
ベル「そうね、仲が良いというよりも愛し合っているんだからそう見えるのも当然よ。」
「あ、愛し合って……」
ベル「だって昨日言ったでしょう?将来を決めた相手が居るって。」
「た、確かに言ってたね……」
八幡「まぁ俺としても連日誰かから言い寄られる毎日を過ごすよりかはマシだから、最初のアレで正解だったと思う。」
ベル「私もアレで良かったと思うわ。」
「けど、もし言い寄ってくる人が居たら?」
ベル「相手にする必要なんて無いわ。だって私が愛しているのなんて八幡だけだもの。」
そんな人が居ても無視するだけよ。でも八幡をバカにしたら絶対に許さないけど。