異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。   作:生焼け肉

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感謝の気持ちは

 

 

橘side

 

 

橘「っというわけですので、今後のお取引についてはこちらからご連絡があるまでは無いものと思ってください。」

 

『承知致しました、その時を首を長くしてお待ちしております。成神様によろしくお伝えください。』

 

橘「承りました。では、失礼致します。」

 

 

……さて、1つの業務が終わりましたね。では……

 

 

ーーー休憩所ーーー

 

 

1「あぁ~あったよね~!鐘子様が急にカタログを渡してきたと思ったら何でも欲しいのを買っていいわよって言った時の事。」

 

2「あれには流石に驚いちゃったよね~だっていきなり家具を買えって言われても、ねぇ~?」

 

1「いくらお金持ちでも遠慮しちゃうよね~。」

 

橘「それで、買うとしたら2人は何を選んでいたのですか?」

 

1「私はソファー。実家のが少しくたびれてきてたから、今はそれを買う為に貯金中!ほら、コレ。」

 

2「おぉ~確かに良さそう!けどだからこそお値段も良い感じなんだよね~……」

 

1「そうなの~。だからいくら鐘子様から言ってくれた事でも、遠慮しちゃうよね。」

 

橘「成る程……私は洋服が増えてきましたので、ハンガークローゼットが欲しいと考えておりました。1さんと同じで鐘子様にお願いするのは気が引けたのと、欲しい物がリストに無かったので。」

 

1「あぁ~そういう時ってあるよね~。それで、2は?」

 

2「えっと、私はキッチンが欲しいなって……」

 

1「キッチンッ!?それはまた凄いのをご所望で……」

 

2「欲しいのは私だけじゃないからね!家族皆でコレ良いよねってキッチンがあったの!カタログにも……このキッチン!」

 

 

ふむ、この2人はソファーとキッチンですか……こうして品を見せてくれるのはありがたいですね。ああそれから、私が欲しいと言ったハンガークローゼットは嘘です、話題を切り出してから自分の欲しいのを教えた方が相手も教えてくれると思ったからです。

 

 

1「それにしても、鐘子様もお変わりになられたよね~。前まであんなに人前に出るの嫌がってたのに、今では人が変わったかのように堂々としてるし、話し方も性格も別人。何ていうのかな……お姉様って感じ?」

 

2「確かにそうね、前まではこの屋敷に引きこもる時間が長かったのに今では普通に出歩いているものね。まぁお付き合いをしている八幡様と同伴だけど。」

 

1「今ではお弁当までご自身でお作りになられているもんね~!これが恋する乙女ってヤツなのかしら?」

 

2「私には寧ろお付き合いを通り越して妻……もしくは通い妻みたいに思えるけど。」

 

ベル「あら、そう思う?嬉しいわ。」

 

2「だってそうでしょう?私が朝の当番で朝食をお作りになられている時には既に………鐘子様っ!!?」

 

ベル「休憩中にごめんなさいね、お邪魔しているわ。」

 

1「な、なななな何でこのような場所にっ!?」

 

ベル「従業員を雇っている身として、福利厚生がしっかりしているかの確認よ。別に話を盗む聞きしていたつもりは無いから安心して。それよりも貴女、私が八幡の妻、もしくは通い妻みたいに見えてるって本当?」

 

2「も、勿論です!鐘子様がお弁当をお作りになられているお姿を拝見しましたが、本当にお幸せそうに作っておられましたので!」

 

ベル「嬉しい事を言ってくれるわね、ありがとう。じゃあ貴女達にはご褒美をあげるわ……」

 

 

……ベルフィーノ様、一体何をされるおつもりなのでしょう?

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

ベル「お待たせ、貴女達にご褒美よ。」

 

1「コレって……福井県にしか売ってないチーズケーキ専門店のバターチーズサンドッ!?」

 

ベル「よく知ってるわね、正解よ。この前取り寄せたのだけど、私1人で食べるのもよくないと思って八幡と食べたその残りだから3人で食べていいわ。でもその代わり……他の子達には内緒よ?」

 

2「はい!誰にも言いません!」

 

橘「この4人だけの秘密にします。」

 

ベル「そうしてちょうだい。じゃあ続きの福利厚生の「不満はありません!福利厚生完璧です!お給料も良いです!とっても働きやすいです!」あら、そう?ありがとう。」

 

 

1さんの言った通り、この屋敷で働いているメイドの方々に不満の声は一切ありませんでした。この屋敷のメイド以外で働いた事のある方のお話では『前の職場が地獄だと思えるくらいには、此処は楽園に感じる。』との事でした。

 

 

ーーー休憩後ーーー

 

 

ベル「どうだったかしら?」

 

橘「とても喜んでいましたよ。幸せそうに頬張っていました。」

 

ベル「じゃあこのくらいが良いって事かしらね?」

 

橘「そうみたいです。鐘子様、いかがしますか?」

 

ベル「……一応欲しい物は聞いておいて。買うタイミングが決まったらこちら側からもお金を出すって方向にしましょう。そうね、端数含めて3割くらいかしら。」

 

橘「それでも負担し過ぎだと思いますが、鐘子様がお決めになられた事でしたらよろしいかと。」

 

ベル「無理強いをさせるつもりなんて無いわ。いつも働いてくれてありがとうを少しだけ形にするだけよ。」

 

橘「それなら先程のスイーツでよろしいのでは?」

 

ベル「アレだと感謝が小さ過ぎて私が嫌よ。感謝されるなら気持ちの大きい方が絶対に良いでしょう?」

 

 

転生前と全くお変わりになっておりませんね、ベルフィーノ様。

 

 

 

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