異世界召喚された俺、魔王と共に元の世界へ戻る。   作:生焼け肉

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私の気持ち、分かってくれる?

 

 

八幡side

 

 

ベル「ねぇ八幡、こっちの世界にも冬ってあるのよね?」

 

八幡「そうだな……確かにあるぞ。何でそんな事聞くんだ?」

 

ベル「決まってるじゃない、寒くなってきたからよ。」

 

八幡「まぁ……そうだな。」

 

ベル「これからはもっとくっつかないとダメかしら?」

 

八幡「このクラスの連中ならもう慣れたから大丈夫だろう。」

 

「あぁ、もう慣れた。」

 

「うん、慣れちゃったよね。」

 

「最初の頃は一緒に下校とか弁当とかって思ってたけど、入り込む余地も無いって今はもう諦めてる。」

 

ベル「あら、私と八幡の2人きりの時間をくれてありがとう。今度お礼をしてあげる。」

 

「……この上からの言い方にも慣れたよね。」

 

「でも何でか分からないけど、憎らしいって思った事は無いんだよなぁ~。」

 

 

ベルがこの学校に転校して来てからもう少しで3ヶ月が経過しようとしていたのだが、ウチのクラスでは既に俺達の関係と距離感にすっかり慣れた様子で、くっついているのを見ても何も思わなくなっている。俺も身を以て体験しているが、慣れっていうのは恐ろしいものだ。

 

だが、今はその慣れに感謝している。ベルも少しではあるが、クラスメイトと話すようになっているし、良い傾向になっていると思う。

 

 

八幡「んで、この状態は何とかならないのか?」

 

ベル「なると思う?」

 

八幡「いいやちっとも。」

 

ベル「ならこのままよ。」

 

「これが当たり前って思ってる俺達もある意味おかしくなってるよな。」

 

 

ーーーHR後ーーー

 

 

ベル「今日は体育だったわね、しかも珍しく合同の。」

 

八幡「あぁ、いつもは別々なのに。」

 

「あれ、2人共忘れちゃった?もうすぐ体育祭があるからその練習。」

 

ベル「体育祭?」

 

八幡「この前の文化祭あったろ?今度は身体を動かして競い合う的なもんだ。」

 

ベル「あぁ、そういう事ね。」

 

「初めてやるけど、どっちに分かれるんだろう?」

 

「頼むからどっちかに偏るのだけは止めてほしいよな。」

 

ベル「どういう意味かしら?」

 

「体育祭では紅組と白組に分かれて競技をやるの。だから私達が全員仲間にはならないんだよね。」

 

ベル「じゃあ八幡と同じ組になるとは限らないのね……もし八幡と別々だったらやる気も何も無いわね。」

 

「ま、まぁ鳴神さんはそうだよね……」

 

八幡「そう言うな、俺とお前が直接戦う事なんて無いんだから。」

 

 

男女合同で競う競技なんて限られてるしな。まぁ最初にチーム毎に分けられるから、それだけでベルはやる気を無くしそうだけどな。

 

 

ベル「この前の授業では徒競走、玉入れ、買い物競走、棒倒し、騎馬戦、リレーだったわよね?全員参加の種目は徒競走だったわよね?他には?」

 

八幡「男子は棒倒しで女子は玉入れだったと思う、合ってるよな?」

 

「あぁ。だから騎馬戦とリレーは組内で選出みたいな感じだな。」

 

ベル「じゃあ先に言っておくわ、私は八幡と同じチームになったとしても騎馬戦には参加しないわ。八幡以外に触られたくないもの。」

 

八幡「これでもかってくらい予想通りの答えだな。じゃあリレーは?」

 

ベル「前後が八幡なら参加してあげるわ。」

 

「これも予想通りだな。じゃあ比企谷が別の組だったら?」

 

ベル「買い物競走一択よ。他に参加する意味が無いもの。」

 

八幡「どっちの組でもいいから俺と一緒じゃないと、ベルは力を発揮してくれそうに無いな。」

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

最近はあの失礼な奴(葉山)の絡みは無くなったおかげで、俺達も充実している。流石に相手にされない事に懲りたんだと思う。2~3年生からの絡みも無くなったから本当に最近はコレという問題は無い。

 

 

担任「ごめんなさい~皆!さっき職員室で体育祭の組分けが決まったから居る人達にプリントを渡しま~す!」

 

八幡「……さて、どうなるか。」

 

ベル「八幡と別々の組だったら許さないわ。」

 

 

そして俺達は担任の先生からプリントを受け取って、自分達の名前を見た。俺とベルは共に白組だった。

 

 

ベル「この学校の教師もよく分かってるじゃない、少しは評価してあげるわ。」

 

八幡「何でそんなに上から目線?まぁとりあえず一緒だったからいいだろ。」

 

「良かったね鳴神さん、比企谷君と一緒で。」

 

ベル「えぇ、そうね。」

 

担任「明日には全校生徒の組分けをした表を貼り出しておくから、各自で確認しておいてくださいね~!」

 

八幡「とりあえずこれで少しは真面目に取り組んでくれそうだな。」

 

ベル「あら失礼ね、私は最初からそのつもりよ。八幡の有無で結果が決まるだけよ。」

 

八幡「その時点で不真面目だろ……」

 

ベル「でもどうしようかしら。徒競走と玉入れは決まったけれど、買い物競走かリレーのどっちかになるわよね。」

 

「いやいや、鳴神さんの脚の速さだったら絶対選ばれるって。」

 

「私もそう思う。」

 

ベル「でも私、八幡が居ないとやる気が出ないんだもの。」

 

八幡「お前、いつからそんなにわがままになったんだ?」

 

ベル「本当なら貴方とくっつきながら授業を受けたいところを我慢しているのよ?私の気持ち、分かってくれるでしょう?」

 

八幡「それは何十回と聞いた……だからもうそれ以外の理由を言ってくれ。」

 

ベル「八幡にキスしたいって欲求を抑えているのよ?」

 

八幡「……うん、ありがとう。」

 

 

流石に授業中やこんな所でキスはマズいからな、まぁ1回だけやっちまったけど。

 

 

 

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